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9999プロモーションラジオメモ FM NORTHWAVE「XROSS JAM」(2019.03.12)

メンバー4人でコメントオンエア。

 

・北海道のラジオということで…といいね!行きたいという声に「北海道に愛人でもいるの?」「愛人はもう各地にいる」「そういうこと言うんじゃないよ!」「愛する皆のためにツアーに行くんだから」「ああそういうこと?」頼む誰か落ち着きの4文字をこの4人にくれ(無理だろ)

 

・吉井「90年代の一番売れてる時はさー、楽屋に純連がきてくれたよね。楽屋純連とカニみそ風呂に入れたら一人前。山本さん(昔からお世話になってるイベンターの方やね)が言ってたよ」ヒーセ「無口になってひたすら(カニを)食べてたときもあったね」吉井「毛ガニを捌きすぎて指が切れて、翌日のギターに響いたっていう」エマ「要注意だね北海道!」無邪気か!

 

・着手が言えず「ちゃしゅ」と可愛く噛んでしまったヒーセ。吉井に冷たく「話の腰折らないでもらえますか?」重ねて「地固めよりも歯固めしてください」誰がうまいことを言えと

 

・吉井「仲が良いことしかうちは取り柄がないので」うへへへへ

 

・台湾で天道虫のMVを撮って数日後にLA行きだったとのこと。ヒーセ「もう成田、成田」吉井「成田三樹夫!」昭和の男よ

 

・吉井「我々スタイルを維持しなきゃいけないのでLAでも食べ物にも気を遣ってて…」エライ!「赤身肉とかサラダとか、大きなスーパー行ってね?自炊したりして。割とコントロールしてるにもかかわらず!美味しいチョコレートや!美味しいクッキーや!美味しいグミやらぱくぱくぱくぱく食べちゃう」えっ…待ってこのオーバー50のおっさんら…KAWAIIが過ぎん…?

 

・エマ「コーヒーにまぜるやつあったじゃん。バニラあじの。あれもうとりこになっちゃった」エマの発言はついひらがなで書いてしまう私であった

 

・映像特典のDVDについて吉井「これがもうすげえかっこいいんだまじめに!おれ毎日リピートして見てるもん」えっすごい!えっホントに?(感心したあとから疑うパターン)

 

・アリーナツアーで北海道に行きます!のあと嬉しそうに「いちばん!食べ物がおいしい!いい時期だしね!!!」確かに北海道は食の王国!!!

 

・北海道のライヴは5/11、5/12。吉井「これは何の日なんですか?」ヒーセ「再集結いっぱつめのライヴが5/11だったから」吉井「再婚記念日みたいな?あんまり言わないけど。いや違うわ再婚初夜か」アニー「再婚記念日は1月8日だ」吉井「離婚記念日もほぼ1月8日みたいなもんだ。いや7月7日か」テメエその解散ジョーク…と思ってたらエマさまの「結構初夜まで時間あったね?」のひと言があっておあとがよろしいようで!!!

00:42 | comments(1) | -

9999プロモーションラジオメモ J-WAVE SELLECTION(2019.03.11)

吉井さんがご自身のモバイルで「取材爆盛り」と書かれてましたが、ここから先もうラジオのコメントだ雑誌だ地上波だ(あるの?)なんだかんだと大波小波がざんぶざんぶと寄せられることは想像に難くない!そのすべてについていけるとは到底思えませんが、今やradikoでエリアフリーとタイムフリーをかけ合わせれば大抵のラジオをエアチェックできる時代、せっかくの19年ぶり!のTHE YELLOW MONKEYのアルバムのプロモーションなんだからしがんでしがんでしがみ倒しておきたいものよのうということで、プロモーションで見聞きしたこととかをちみちみ記録しておこうかと。

 

いや、というのも日曜日にオンエアしていたJ-WAVE SELLECTIONが思いのほか濃厚こってりで、私の「これどこかに残しておきたい」欲がボウボウメラメラと…わるい癖だぜ…でもそれでこのブログ生き残ってきたからさ…という自問自答。以下ラジオでの吉井さんの発言を中心に書き起こしたものです。ちょっと発言を再構成している部分があります。

ーまず思い浮かべていたのはライブやもちろん作品作りも含めて、総合的にTHE YELLOW MONKEYを同じベクトルで進めるって感覚ではあったんですか。

 

「えとまず僕が思っていて伝えたかったのは、別に名前はTHE YELLOW MONKEYじゃなくてもいい。きみたち4人とやりたいんだと。それがまず先にあったので、過去の楽曲なんか別にもうどうでもいいし…って贅沢な、もったいない話なんだけど、心意気としてはね?新バンドをきみたちと作りたいから、どこでやりたいとかそうことじゃなくて、とにかくもう一度俺とバンドをやってくれないかと。バンドをやるには君たちがベストだと、君たちが宝だということをまず伝えたかった。ちょっとクイーンの映画みたいだね?

だからまあボヘミアン・ラプソディも見ましたけどメンバー全員。みんなもう号泣してて、マスクの中が加湿器みたいでしたもん。いや身につまされるなんていったらおこがましいですけど、もう我々にとっては痛いほどわかる話なわけですよ。パンドラ、オトトキ以上に我々のドキュメンタリー映画なんじゃないのぐらいな。」

 

ー15年の間のTHE YELLOW MONKEYという存在との距離感はどういうものだったんですか。

 

「最近思うんですけど、僕ら4人はロックの憧れがすごく強くて、ちょっと日常的じゃない恰好をしたロックバンドに憧れてバンドを始めて、日常的じゃないことをしたくて曲を作って世界観をアピールして、だからやっぱりロックミュージシャンとかロックンローラーとかロックスターになるためのツールというか、もっと言うと変身ベルトみたいな、ロックミュージシャンになるためのツールだったんですよ、THE YELLOW MONKEYが。それで2001年の実質最後の東京ドームでそのベルトを奪われちゃった。奪われたというか、ぼくの中で振り返るとそのときロックバンドというものが機能しなくなった時代ではあったんです。4人で生のライヴで演奏するというのがその時の流行りじゃないというか、ドラムをエディットしたりヒップホップが入ってきたり、ロックバンドがロックバンドでいることが恥ずかしい時代に感じていて、そういうところでTHE YELLOW MONKEYを続けていくことがつらかったっていうのもあって、そこでぼくはボタンを押しちゃった。一回ナシにしたい気持ちがあった。

 

そんな中で時の試練としてほそぼそと活動するのが本当はかっこいいんだけど、やっぱり周りの大人もそうはさせてくれないし焦る人もいるし、いやいやバンドなんだから色んな時期があるし色んな季節があるから、別に今の時代食っていけなくてもいいじゃん!ってみんなが共通して決めれなかったのかもしれないね。

 

我々はロックゆとり世代だから、90年代に成功しちゃって、だってものすごい巨額なものが入ってくるでしょ?100万枚簡単にCDが売れたりだとか。今ありえないから。その代わり2000年以降、特に今の若いロックバンドの子たちってすごくフレキシブルだし、自分のコラージュとしていろんなものを吸収して音楽として表現してるじゃないですか。それはそれですごくうらやましく見えるんですけど、でもロックの莫大な夢と希望みたいなものを知ってる世代でもあるからつらかったというか。

 

4人バラバラだとどこにでもいる普通の人間、でもTHE YELLOW MONKEYがこの4人で集まるといろんなものが味方するんですよ、昔から。」

 

この、ロックバンドというものが時代に有効なものではなくなった、という趣旨の発言は、わりとそれに近いことを解散前にもしていたことがあって…というか、私は今でも吉井さんが「古くさく見えた」と言ったときの憤怒の感情を忘れてないんだけど(しつこい!お前はしつこい!)、時間が経ったからこそ当時の感情をかなり距離をおいて冷静に振り返っていらして、ご自分の中でも整理できたところがあるんだな〜と。

 

そこから「そこでほそぼそと活動するのが本当はかっこいい」でも「それができなかった」というあたりがね、いやーなんとも、苦しい気持ちを感じないわけじゃないけど(何しろトラとウマが寝ない寝ない)、でもわかるなぁ…という気持ちにもなったりしてね。これが歳月ってやつなんですかね。

 

番組ではまたも吉井&アニー、エマ&ヒーセの組み合わせで、わちゃわちゃ年下組とほんわか年上組のトーク楽しかったです。アニーと吉井は再集結とっぱちの代々木の話もしていて、人間の口の中ってあんなに乾くものなのか!!とふたりであのときの緊張ぶり熱くふり返っておられました。

 

あとボヘミアン・ラプソディのくだりはね、聴きながらそうでしょう!!!!そうでしょうとも!!!!!と私は首を縦に振りすぎてもう痛い、首が。リッジファームでのそれこそ「最高だね、これがずっと続けばいいね」的風景だったり、あのソロを言い出す空気、もう一度自分とバンドをやってくれと持ち出す場面、あとライブエイドでドラムを囲むように立つシーンとか、いやこれ思い出さずに見るの無理ゲーですがな!!!って感じでしたもんね。ご本人たちの口からそのことが聞けてよかったです(笑)。

21:45 | comments(1) | -

プロモーションがやってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ!

NHK-FMの放送開始50周年スペシャル企画ということで、「ミュージックライン」に4月にニューアルバムが出るTHE YELLOW MONKEYと、3月にニューアルバムが出るユニコーンがそれぞれゲスト、しかも月曜日は吉井とアニー、火曜日はヒーセとエマ、ユニコーンも二組に分かれてたっぷり1時間半のトークという文字通りスペシャルさ。プロモーション…はじまりやがったな!?待ちかねたぜ!

 

とはいえ最初は1時間半の番組のうち30分ぐらいトークで出るのかなみたいなつもりでいたんですけど、マジで頭からおしりまでばっつりゲストトークでした。すごい。しかも当然のことながらCMもない。あんこつまりすぎでしょ。それぞれ「ラジオ」にまつわる選曲をしてきてて、王道から若干奇をてらったものから、バンド内かぶりからバンドを超えたかぶりまであり、4組が4組とも「エアチェック」「ラジカセ」で盛り上がるという同世代感もあり、むたくた楽しかったです。MCの南波志帆さん、なにがすばらしいって本当に聞き上手。相手の答えを急かさないし、自分で勝手に答えを用意しない。エマがエレキギターを買ってもらったきっかけのおじいちゃんオーディション話とか、川西さんがドラムをはじめたきっかけとか、えっそうだったの!という話がぽこぽこ聴けたのは南波さんのお力だな〜と思います。同じトーンで同じことを違うひとに聞く、ってなかなか難しいよね実は。どうしても自分の色を乗せようとしちゃうじゃん。そういうところがぜんぜんなく、それぞれの顔合わせの雰囲気をよく汲み取ってくださって、聞いていて本当にノーストレスなラジオでした。

 

さて、初日の吉井とアニー、バンド内で二手に分かれるときのわりと鉄板コンビですが、番組の最後にニューアルバムについての話があり、それがなかなか興味深かった。というか、今まで実のところほとんど語られていなかったことを吉井さんはかなりつるっと話していたように思う。以下は吉井さんの発言からの引用。

 

僕はその前に割とLAによくレコーディングに行っていたので、バンドが行ったらこうなるなってのは確信はあったんですけど、でもなかなかそこはセンシティブな話ですし、である今回のアルバムの作業の時に、ちょっと思い余ってメンバーを全員部屋に呼んで「LAに行かない?」って言って、4人だけを部屋に入れて。それで「わかった」って話になって、速攻でコーディネーターにLINEして、マネージメント通さずに。「空いてます?」みたいな。

 

結局その先行で出ている楽曲も(アルバムに)入ってるんですけど、2016年に再集結して1曲ずつリリースしながら試行錯誤していって、なかなかやっぱり当時のTHE YELLOW MONKEYぽさがないねなんて言われたり、自分たちも本当のTHE YELLOW MONKEYぽさってなんだろうって試行錯誤したり、もちろん音楽のそういう90年代の終わりに行き詰まっちゃって、それで活動休止して解散したってこともあるので、やっぱり集まって「イエーイ」みたいな感じでやるよりも、ちゃんと地固めをして…っていってもぼくがいちばん神経質になって、もういいよそんな地固めなんて、とも思ったんですけど、でもいろいろやったうえで、バンド4人で海外に行って同じ釜の飯を食べて、4人だけの音でやるのがいちばんの近道だったってことがわかって、それは本当にメンバーに申し訳なかったというかね。相当試行錯誤したんで。

 

実際に本人たちもそう言っていたけれど、「本当にそうだったんだな」と思うのは、2016年の再集結発表とツアー、その先のことはほんとうに、なんにも、ビタイチ決まってなかったんだなってことをいま改めて思いますし、そのあとのSLSツアー、FC限定のツアー、ドーム、メカラ、そういったいわば「約束されたこと」を果たしつつも、水面下で文字通り…吉井さんが後半の短い引用部分だけで3回も「試行錯誤」と言っていることからもわかるとおり、本当に試行錯誤しながらたどりついた「9999」なんだなあということが改めてこの発言から思い知らされる気がします。

 

しかし、ちょっとこれは自分でもうまく説明できるかわからないのだけど、私はこの発言にちょっと安心したところがあるのだった。安心という言葉が適切かどうかはなはだ心もとないが、でもまあいちばん近いニュアンスの感情だと思う。

 

「ちゃんとアルバム出してからの再結成だと思ってたので、出す出す詐欺になっても困る」とも言っていたように、本人たちも3年かかるとは思っていなかったようだけれど、少なくとも今の彼らを取り巻く環境ではできないものでもこねくり回して「間に合わせる」のではなく、できないのなら「鳴くまで待とう」という体制がとられているんだなということに安心したし、吉井さんが「そうとう試行錯誤した」と腹を割って語っているのにも安心したし、そして結局のところ、4人でやるところから生まれてくるもので自分たちの音楽ができているんだ、というところに立ち返ったという話にもやっぱり安心したのだった。

 

確か、メカラウロコ15、あの解散イベントの東京ドームでJAMを1曲だけ演奏したとき、後日吉井さんは、あそこで4人で演奏することで何か感じるものがあるかもしれないというかすかな期待があった、というようなことを語っていた記憶がある。私は当時はその発言に業を煮やしたものだったが、しかし、奇しくも今回の番組内でも吉井さん自身が言っていたように、THE YELLOW MONKEYはなによりもライヴバンドなんだということでもあるんだろう。4人の肉体からバンドの音楽が生まれて、それがライヴという現場で完成される、そういうバンドなんだってことだと思うのだ。

 

THE YELLOW MONKEYが解散して、この世からいなかった時間の中で、わたしは何度か…いや、何度も、もし彼らが帰ってきたら、という妄想をしたことがあった。私はその時、「新しい彼ら」を見せてくれないのなら再結成しても意味がない、と言い切れるような、肚の据わったファンではなかった。わたしはあきらめの悪い、めめしいファンであり、たとえばそれがTHE YELLOW MONKEYの「再演」のような再結成でも、それでもかまわない、それでもかまわないから、もういちど彼らに会わせてほしい、と思っていたこともあったのだ。

 

しかし、今、こうしてTHE YELLOW MONKEYがいる世界がふたたび帰ってきて、だからこそ思う、「再演」ではやっぱりだめなのだ。だめという言葉は強すぎるが、再演はバンドを動かすガソリンにはならないのだ。今はそれがよくわかる。昔を否定するのではない。そんなことは決してしない。けれど、どんなものであっても、今を、新しいものを、見たことがない世界を創り出そうとすることで、本当の意味でバンドのエンジンに火が入るということなんだろう。

 

新しいアルバムが出て、それを引っ提げてツアーがはじまる。間違いなく、THE YELLOW MONKEYの「もっとも美味しいところ」が味わえる瞬間だ。誰も見たことがないTHE YELLOW MONKEYがこれから見られるのだ。月並みな言葉だが、奇跡としかいいようがない。そして、これからそのための怒涛のプロモーション活動の火蓋が切って落とされたわけである。プロモーションの幕開けとして、今回のミュージックラインはすばらしいファンファーレになったのではないでしょうか。これからのお楽しみが、いや、お楽しみしか待っていない「これから」が、とうとうやってきます!

 

00:46 | comments(4) | -

THE YELLOW MONKEY SUPER メカラウロコ・29 FINALに行ってきたのよ

ファイナルなんて冠がついた日にゃただでさえ激戦のメカラが超激戦になること間違いなしじゃないかよー!と発表になったときはそっちのほうに気をもみましたが、無事今回も大きな玉ねぎの下で黄色い猿と12月28日を過ごすことができました。もはや感謝しかない。ありがたい。ありがたい。ファイナルが一体何を指すのか?みたいなことももちろん考えましたが、とりあえず「明日考えるわ」の精神で当日を迎えました。先日来年のアルバム発売とアリーナツアーが発表になっていたので、どうする?どこを狙う?と友人たちと作戦会議ができて助かった…次の約束が先にわかってるってありがたい…

 

今回は北のスタンドから見ておりまして、今まで北東はあったけど北ははじめてだったなー。でももはや入れるだけでありがたいですよ。1曲目何かな〜みたいな想像もちょっとはしてたんだけど、去年のwedding dressの「完全に当てさす気ない」を思うともはや何が来てもおかしくないような。お馴染みの愛の賛歌にMarch from A Clockwork Orangeで今回も幕開け!

 

吉井が最初からギターを持ったので「えっ何!?」と思ったらまさかのジュディはじまり。いやびっくりしました。吉井グラサンちょう似合うかっけー!という感嘆を挟みつつもびっくりしました。オープニングからジュディ、サイキック9、A HENな飴玉を挟んでOh!Golden Boys、STONE BUTTERFLYからのDEAR FEELING、GIRLIEと前半7曲のうち5曲が「8」からの選出!最初の2曲のときは「これは8からさかのぼっていくパターン…?」とか思ったんですが全然そんなことなかった。しかし思えば「8」の曲はほとんど武道館で演奏されていない(メカラ8はドームだったし)ので、そういう意味合いもあったりするのかしらんと思ったりしました。この8の連打の中にしれっとA HENが入っちゃって普通に盛り上がるっていうのが、ほんとジャガーの曲のポテンシャルなー!ってなりますよね。裏ピースめっちゃかっこよかった。吉井、ギンギンギラギラのジャケット着てて、エマもまたゴージャスなかっこで、アニーもキラッキラしたシャツ羽織ってて、ヒーセ!ヒーセがなんか懐かしいジャンプスーツで、絶対見たことあるんだけど袖とか裾とか肩口とかディティールが違う!って思ってたらあとで昔の衣装で型をとって…と種明かししてくれましたね。本当にどこからどうみてもゴージャスなバンドだよ…。

 

Oh!Golden Boysは、初武道館のライヴでも言っている通り、1stアルバムに収録されているにも関わらず、初武道館までライヴで演奏されてこなかった曲で、「ずーっとやらなかった曲があります、なぜならここで初めてやりたかったからなんだ」っていう、そのエピソード自体がもう、私の心をつかんで離さないわけですよ。いやもう今回は生配信もされたしアーカイヴでも見られるし、ライヴがどうだったかはもう、そっち見て!ってあれなんで、積極的に一人語り入れていく所存ですよ。まだ海のものとも山のものともわからない頃から、武道館にたどり着くって意思があって、そのために1stアルバムの1曲を演奏せずに残しておくって、いやもうすげーよとしか言えない。私が初めて行ったメカラは9で、友人と「何が聞きたい?」みたいな話したとき間髪いれず「Oh!Golden Boys!!!」って言ったほど、武道館で聴きたかった曲だったんですよね。それがもう一度体験できて本当に言うことない。あとこの曲の時のアニーがどちゃんこカッコイイ。髪振り乱すのさいこう…。

 

DEAR FEELINGのときに、吉井が胸の前で手をひらひらさせる振りをやってたじゃないですか。あれ、こんな久しぶりに演奏するのに、やっぱああいう動きは染みついてるもんなんだな!っていう感心とともに、昔あの動きは一体何を表わしてるのか?って友人と話をしていたとき、いや心の羽根でしょ?って言われてそれな!ってなったんだけど、別の子が「うそ!宝毛だと思ってた」(ちょうどこの時期いいともに出て吉井が熱心に宝毛のはなしをしていたという伏線が一応あるにはある)つって爆笑した思い出が蘇ってきて、あのひらひらを見るたびにによによしてしまう変な人になってましたね…。「8」で私が一番好きなのがGIRLIEなのでこれは嬉しかったな。あの、いつまでもそばにいて君の喜ぶことをしてあげたい、なんて普通の歌詞なのに、この曲に乗るとものすごいパワーのあるフレーズに変身するところがたまらないです。

 

MCで吉井が「不穏な曲を聞いていただきました」つったときのアニーの真顔っぷり、友人と顔!アニー!顔!つって声に出ちゃいましたよ。商店街みたいな曲、アーケードっていうか、シャッター通りっていうか、と不思議な喩えを連呼していて、でもシャッター通りってわりと言い得て妙だなとも思ったり。特にこの日は、THE YELLOW MONKEYの表通りと言うよりはどちらかというと裏通り寄りの選曲でしたし、その表と裏がこの人たちの魅力でもあるわけでね。そのアーケードの入り口の、必ず開いている店のような曲、という紹介からTHIS IS FOR YOU。最後の恒例のエマが寄り添うところ、吉井がエマの方を見ないパターンもあって、それはそれで私大好きなんですけど、この日はもう最初から見つめ合っちゃってたので、おっ、これはエマに歌わせるパターン来るのでは!と思ったら最後のYOUをヒデアキに変えて歌っていた。エマの弾ける笑顔プライスレス。あと私は何回聞いてもこの曲の「飲み干したら目が回るようなこの歌をきみに」ってとこでほろりんと泣く。もはや百発百中である。何なんだ一体、っていうか大好きてことですつまりは。

 

このあとがDONNAと仮面劇という流れで、これはもうメカラ9を思い出さずにはいられないやつ。たぶんっていうか、演奏されたのもメカラ9以来、20年ぶりです。この2曲は割とメカラ9の特異点って印象がすごく強いので、DONNAがきた時点で仮面劇もやるだろうなと思いましたし、この重ため2曲の連打はかなりボディにきたって感じでした。あと私やっぱ仮面劇大好きだな…ほんとドラマチック大好き野郎でごめん…。

 

そのボディブローのあとのMCのgdgdさ、いやもうマジで途中から着地点を完全に見失った(私が)。いやかわいい、かわいいけどね。なんでライヴの途中で埴輪と土偶の違いを講釈されとるのか?これは今何の時間?ってなったことは否定しないけどね。とはいえ「三国さん土偶に似てる」「いや埴輪でしょ」「埴輪だ」「目が土偶」には爆笑してしまって申し訳ないことをした。若い子が本気にしちゃうといけないから吉井さんは不穏なジョークは控えるようにね!

 

再結成して3年経ちますがなんかやりにくいことない?みたいな、それ楽屋でお願いできます!?みたいなトークにエマがまさかの「再結成後吉井がロビン呼びを遠ざけようとしてる」みたいなブッコミをしてきて、その時の「ほらソロもやってて(いろんな名前があるじゃないですか)」ってエマ発言をみなまで言わせず「あーただってやってるじゃない!」と反論した吉井、笑いました。笑いました。いや単なる確認だし責めてないし鶴ちゃん完全にとばっちりだし。アニーのロビン呼びになんか照れてるよね?みたいな兄発言に吉井「いやアニーのはね、真心こもってるからダメ」ってどんな言い訳だよ。でもそう、アニーも「おれはずっとロビンだからね」つってた通りで、解散中にアニーが吉井のサイトの公開収録的なやつにゲストで出てくれたときも、ずーっとロビンは、ロビンが、ロビンの…って、わしはその嬉しさと懐かしさで泣いたもんじゃったよ(おばあか)。いいじゃないの真心のこもったロビン!最高やん!って私も普段は吉井って呼んでるけどいつなんどきでもロビンと呼ぶ心の準備はできてるぜ!そんなこんなの銀テープタイムだよって自ら宣言して行われたキャノンテープ発射×2回、ほんとアニーじゃないけど「なんだこのバンド!」

 

しかもそのあとで続くのが「遥かな世界」ってまたへヴィな世界に一気に持っていく、この振り幅はほんと全然変わらないよね。イントロ始まった瞬間「は!」って大きな声でちゃった。自分でもびっくりした。でもってこれもまた「9」を彷彿とさせるなあという。しかし、私が真の意味でひっくり返ったのが次の曲だった。イントロで今度はうそでしょ!?と声に出そうになった。月の歌!まさかの!いやこれ、アルバム発の最初のツアーではセトリに入ってたけど、そのあと年明けての武道館や野性の証明では外れているので、DVDに映像が残っていないのだ。ある意味、去年の追憶のマーメイドと同じくらいのどレアな曲である。歌詞を書くのにめちゃくちゃ苦労して、最後まで仕上がらなかったとも言っていたし、この曲を持ってきたのは本当に意外だった。

 

この日は北から見ていたので、吉井さんの足元にプロンプのモニターが出ているのが見えて、とはいえ吉井さんもMCで言っていた通り、歌ってる時の目線からしてもぜんぜん見てはいなかったと思う。本当に完全に出てこなくなったときの保険みたいな意味合いでしかないんだろうなとは思った。8の楽曲の時には出てた歌詞がTHIS ISで出なかったりして、出る出ないは誰がどのタイミングで決めてるのだろ?と思ったりしてたんだけど、逆にいえばそれだけ「歌いこんでいない」曲をチョイスして、それをツアーで事前にやることもなく、ぶっつけ本番で大舞台にもってくる、っていうのはなかなかにプレッシャーのかかることだろうと思う。もっと歌いこんだ、しかも「コアなファン」にも支持されてる曲はたくさんあるわけで、でもそれを選ばずに「真に陽の目を見ない」曲をガチで選んできてる、ってことを改めて感じさせられたというか。

 

そのあとのイントロがこれまたまさかの「薬局に行こうよ」!いやいやいや、大好きなのでめちゃ嬉しい、嬉しいけど、これがセトリに入る予想とかしないよー!っていう。しかも吉井が原曲にむちゃ忠実だった。さすがSpotifyでアルバムを頭から聴き直した(八重歯の時の顔最高だったネ)だけのことはある。あと何を薬局に買いに行こうとしてるか考えて聴くとまたこの曲は一層おかしみがあっていいですよね。続いてI CAN BE SHIT,MAMAで今度はSICKSが続く!これも再結成後お初でしたっけ。違いましたっけ。口笛もちゃんとやってくれて、いやもう…忠実!あそこで吉井が口笛吹いてくれるとこ、大好きでSICKS横アリの中継録画したやつ何回も見たな…(隙なく思い出話を絡めるスタイル)。

 

ここまでまさかのノーシングル、ノーシングルってだけじゃなく定番を外しまくったシャッター通り選曲との対比もあるけど、続く新曲の天道虫が文字通り待ってましたテンションでぶち上がりました。合いの手をオーディエンスに託してくれたけどまだちとこちらの修行が足りんかった。でもめっちゃ盛り上がるし、続くツアーでも爆発させてくれるんだろうな!って予感があったし、なにより吉井ちゃん自身が「好印象(はあと)」つっちゃうぐらい盛り上がった!そして聞こえてくる「甘い経験」のイントロ…!!!やったーーーーーこれ待ってたよーーーー!!!問答無用で楽しい、盛り上がる、あのパンチのツアーでかんぜんに「みんながばかになる」瞬間を共有できた思い出の曲ですよ。あの間奏のさ、吉井に「同じ踊りを踊れ」と煽られたアレを、寸分たがわず吉井がやってくれていて、わたしも武道館の階段、急だけど!できる限りがんばった!途中の、エマとヒーセがすれ違いざまけんけんぱ(正確には違うけど、もう長年そう呼んでるのでご容赦)するやつ、今回はなんと吉井が最初エマとやって、そのあとヒーセっていう、これパンチのときに吉井が二人に混ぜてもらおうとして追いかけ、逃げるふたりってのが定番の遊びだったので、いやもうその光景がめったやたらと嬉しかったし、懐かしかったし、楽しかった。

 

続いてSUCK OF LIFE!いやもう、ここまでのセトリが濃すぎて「あっ、なんか定番曲安心する!」みたいな感じにすらなった。トッピング(絡みとかメンバー紹介とかメンバーソロとか)なしなしのシンプルSUCKでしたね(トッピングとか言うな)。あの最後のユアラーイフのまえ、完全な静寂になって一瞬空気がぴん…と張りつめたのが最高だった。ああいう瞬間て作ろうと思っても作れるものではないから、それだけみんなが集中していたってことでもあるんだと思う。

 

本編ラストのMCで、吉井はメカラウロコの誕生の経緯をあらためて言葉を尽くして説明した。伝説の一夜になった、そこからはじまって、今日でメカラウロコはファイナルを迎える。再結成して、これから前をむいて、沢山曲を作っていく。だからここでいちどメカラウロコというものはやめてみるのもいいんじゃないか、と。そして、再結成して楽しいことばかりだけれど、もちろん冬の時代もあった、今回はそういう冬と向き合う日なのかなと思ってこの曲を選んだ、113回必ずやった曲です、とかれは言った。113回、ホールでもアリーナでも、必ず本編最後に演奏された曲、離れるな。

 

離れるなはもともとシングルカットされる予定ではなく、いろんな諸事情というものに後押しされて球根に続くシングルとなったわけだけど、それはもちろん楽曲自体にパワーがあったからだと思う。しかしパワーがあったからこそ、あの疲弊した時期のど真ん中にこの曲は鎮座することになってしまった。パワーがあるからこそ、そこに重いものがまとわりついてしまったようなイメージが「離れるな」にはあった。113本のツアーで、オープニングと本編ラストは必ず同じ曲、だからこそ、その2曲はもしかしたらもう2度と演奏されないのではないかと思っていたこともあった。オープニングの曲は2年前のメカラウロコで「俺たちのチャンピオンベルトのような曲」と紹介され、文字通り陽の目を見たが、同じようなことがまさか「離れるな」に起ころうとは。

 

当たり前だけれど、あのツアーをどうやっても思い出す。熱狂と狂乱を味わいつくしたあのツアーを。そしてそれをアーティスト自身に否定されるつらさを味わいつくしたあのツアーを。しかし少なくともわたしは、あのツアーがなかったらここまでの情熱と執念をこのバンドに対して持てていなかっただろうとおもう。アウトロで、エマと吉井が向きあい、最後の一音はお互いの弦を弾くという光景も再現されるだろうか、と思ったけど、ふたりはなんとなく見あったままだった。見あったままだったけど、ふたりとも音源では上がらない最後のリフの一音を上げて弾いていて、その瞬間ちょっと照れたようだったこと、なんというか、それでもうじゅうぶんだった。ありがとう、もう一度この曲を引っ張り出してくれたこと、感謝します。歌い終わった吉井がオフマイクで「ありがとう」と言ったのがモニタにも映って、そこでどうにもこうにも涙腺が決壊してしまった。

 

いつもそうだけどメカラはあまりにも本編がてんこ盛りすぎて、アンコールがなんとなく茫然自失…みたいなことになりがちですよね。今回も手を叩いててハッと気がついたらメンバーでてきとる!しかも吉井着替えとる!とアワアワした。「途中しゃべりすぎた」つってて、でしょうね!?と思いつつ、むちゃくちゃアッサリ「今までレコーディングしてない、大好きな曲」と言い放ち、毛皮のコートのブルース。ペチの限定公演以来ですね。あのときの黒い帽子を深くかぶった吉井を思い出すな…。

 

この日フライング肯┐異様に高かったエマがここでブライアン・メイモデル(ブラック&ゴールド)のギターになって、今話題のクイーンの話に。本編途中でも吉井が前歯を直さなかったシンガーの話をしたところで、ヒーセがさりげなくAnother One Bites the Dustのフレーズを弾いたりしてたし、当たり前だけどみんなボヘミアンラプソディ見たんだろうな!見て感想言い合ったりしたのかな!リッジファームの思い出とか話したりしたかな!と勝手に妄想をたくましくしたりして。エマは1986年に武道館でクイーンを見たそうで、それからしばらくはほかのアーティストのライヴを見ても物足りなく感じる時期があった、と。そのクイーンの影響が色濃い?エマ作曲の「街の灯」へ。これ、メカラ9のときアンコールいっぱつめだったんですよね。その時に吉井が「それでは聞いてください、まちの、あかりぃ!」って紹介して、その瞬間「今私幸せだー!」と痛いほど感じたことが深く心に刻まれているので、今回も同じように吉井が「まちの、あかりぃ!」って曲に入ったのが嬉しくて嬉しくて、ぴょんぴょん跳びはねてしまった。聞いてくださーい、のところで、ライヴエイドのフレディのまねしてコール&レスポンスしたりして(最後のオーライ!のドヤ顔、さいこうでしたね)ほんとに楽しい時間でした。

 

続いて真珠色の革命時代。ああ!メカラって感じ!なんかもう、安心すらする!やっぱりメカラウロコを象徴する楽曲の1つですよねえ。最後にストリングスを指揮する吉井も恒例。そのあとアコギをもってきたので犬小屋…?とか思ったけど、じゃーん、と弾いてあっそうだった、そりゃそうだ、これをやらないと年は越せないよね〜だった!おそそブギウギからのアバンギャルド!しかしクイーンをまだ引きずっており、最初Crazy Little Thing Called Loveのフレーズ弾いたらみんなついてきたりして笑いました。今回は今年50代の仲間入りをしたアニーに、つって歌わせてて、がんばってた、アニーがんばってたよ(笑)平成の始まった年にこのメンバーで初ライヴをやって、平成とともにメカラも終わる、ってゆってたね。そう考えるとほんとうに次はイエローモンキーにとっても新時代なんだね…。

 

アバンギャルドに続くのはもちろんこの曲、悲しきASIAN BOY。すべてのメカラウロコで演奏された唯一の曲だし、やっぱり武道館がいちばん似合う曲だし、本当にTHE SONG OF THE YELLOW MONKEYだなあと思う。サビでアリーナに白い紙吹雪が噴き出しで舞いあがり、メカラ8の東京ドームを彷彿とさせる光景だった。キラキラしてたなあ。吉井の匍匐前進のときの顔がモニタで抜かれて、うそやろ!?と思うほどにギラッギラの顔してて、なんか時間が巻き戻ったような感さえあった。最後、マイクのまえに膝をついて国旗を見上げる姿の美しさ。そのあとの敬礼。忘れられない。

 

ASIANのあと、むちゃくちゃさっくりのメンバー紹介(前半喋りすぎたのね!)があって、来年アルバムが出ます、告知もされてるけど、本当に4人だけで、楽器3つだけ持って、同じ釜の飯を食いながら作ってきました、アルバムを出さないとほんとうの再集結とは言えないなという思いがずっとあった、と。ツアーについて「マニアの方も楽しめるあやしいマークがついてる」なんつって、えっそこまではっきり言っちゃうぐらい違うわけ!?とむだにアワアワしました。最後に新曲を聞いてもらいたい、メカラ7のときも最後に新曲で楽園をやって、という話をしてて、そうそう、メカラは7も9も最後に新曲を披露したので、そういう意味でも美しいメカラのフォーマットだよなあこれは、なんて。

 

新曲のI don’t know、1回目エマのピックスクラッチがすっぽ抜けたのを吉井が止めてやり直ししたの、新曲だから観客にはわかんないのに、でも吉井ちゃんのこだわりなんだろうな!と思って面白かったです。やり直して聞いてみたら確かにそこ大事!てなったし。ちょっとHEARTSを彷彿とさせる曲調でしたよね。ちゃんと聴き取れてないところもあるけど、どこまでも続く無口な雑踏、が次には魂の葛藤、で韻を踏んでいたりして、相変わらずキレのある歌詞を書くなあとうれしかったです。本当に新しいアルバムを手にするのが楽しみで仕方ありません。

 

終わって客席に手をふってる4人がすごくいい顔をしてたんだけど、吉井にいたってはオープニングでかけてたサングラスを上にあげてオールバックにしてて、その顔がほんと…いやなんでこの3時間の間にそこまで若返る!?ってぐらい、ピッカピカでキッラキラの顔になってて、すげえなマジで…と思いました。

 

アルバム「8」の曲を大量投入したり、メカラ9の特異曲をたくさんセトリに組み込んだり、あの紙吹雪がメカラ8ぽかったり、とあったけど、でも思えば、年末のメカラ、年明けに新しいアルバムの発売が決定していて、そのアルバムを引っ提げたアリーナツアーが告知されている、という状況はまさに原点となったメカラウロコ7の状況と同じなんだった。あの時彼らはレコード会社を移籍して、文字通り新たな海に航海に乗り出すところだったわけだけれど、そういう意味ではこのメカラウロコ29ほど、メカラウロコ7と相似形をなすものはなく、結果的にもっともメカラウロコらしいものになったと言えるのかもしれない。これから彼らはもういちど、新しい海にこぎ出すのだ。

 

メカラウロコBOXが発売されたとき、友人たちと時代をさかのぼって全部のディスクを見ていって、最後に7の楽園を聞いたとき、この先に起こることを知らず、希望だけをもって未来にこぎ出そうとする彼らの背中が健気でひたすらに泣いたことがある。そしてTHE YELLOW MONKEYはもういちど、その航海に出ようとしていて、それは本当に、本当に、勇気がいることだろうなと、最後の新曲を聞きながら私は考えていた。いいことばかりじゃない、ことを彼らは誰よりもよくわかっていて、だからこそ今回のメカラ29がこういうセットリストになったんだろう。冬と向かい合う、向かい合うことでなにか、違うものが見つかったりしただろうか。そうだったらいいと、彼らの冬を愛するもののひとりとして心から思います。

 

あと、年末の武道館という大舞台を、定番曲で埋めずにやりたいものをやる、という強気で押してきた、そういうことができるのは、やっぱり次に控えているアルバムに自信があるんだろうな、と思ったし、やっぱり来年の THE YELLOW MONKEYが楽しみで仕方ありません。

 

メカラウロコはこれでファイナル。終演後に出たスクリーンで今までの彼らの楽曲の意匠が「30」の文字を形作り、2019.12.28の文字が出たけど、その日がライヴなのか、単にその日に30周年てことだよ!なのか、今はわかんないよね。わかんないことがあるのってめちゃくちゃ楽しみだよね。

 

メカラウロコというものは、少しでもTHE YELLOW MONKEYに深く思いを寄せた人には特別の単語だろうし、ファンの執着と執念が一気に集中するもの、その象徴でもあった。私にとっても、憧れて、体験して、ずっと思い出を抱いてきた、特別なライヴ、特別な日付だったから、もちろんファイナル、ということに寂しさを感じないわけではないけど、でも正直なところ、ホッとした部分もあるのだった。あまりにも特別すぎて、この日付とメカラという単語に執着しすぎていたから、それから解放されるんだなという感慨があるとでもいうか。それに、もともとはメジャーヒットを連発して新しくファンになったひとにも陽の目を見ない楽曲を披露したい、というところが出発点だったとしても、歴史を重ねていくうちに「メカラの定番」みたいなものができあがってしまっていたし、吉井さんは個人としても、バンドとしても、恒例のとか、お馴染みのみたいな、いつもと同じことをやる、ということにあまり執着を燃やすタイプではないと思うから、こうした区切りをつけるのは吉井さんらしいし、THE YELLOW MONKEYらしいとも思う。

 

ライヴの最後に吉井が「ありがとうメカラウロコ!」と武道館の国旗に向かって叫んだけど、本当にバンドとファンに特別な力学をもたらしてくれた場所だったなと改めて思う。バンドがいない間も、この日付とこの単語に支えられたものが本当にたくさんあった。私も心からお礼を言いたい、ありがとう日本武道館、ありがとうメカラウロコ、ありがとうTHE YELLOW MONKEY。ここから始まる新しい旅路にご一緒できるのが、わたしとって何よりの喜びです。

 

THE YELLOW MONKEY SUPER メカラウロコ・29 FINAL セットリスト

1.ジュディ
2.サイキックNo.9
3.A HENな飴玉
4.Oh! Golden boys
5.STONE BUTTERFLY
6.DEAR FEELING
7.GIRLIE
8.This is for you
9.DONNA
10.仮面劇
11.遥かな世界
12.月の歌
13.薬局へ行こうよ
14.I CAN BE SHIT, MAMA
15.天道虫
16.甘い経験
17.SUCK OF LIFE
18.離れるな
〜ENCORE〜
19.毛皮のコートのブルース
20.街の灯
21.真珠色の革命時代 (Pearl Light Of Revolution)
22.おそそブギウギ
23.アバンギャルドで行こうよ
24.悲しきASIAN BOY
25.I don’t know

15:15 | comments(9) | -

みつめあって 言葉なんかはなくて

みつめあってるか〜い!(どんな入り)

さて!我が家にも大物写真集「みつめあう2人」がやってきました。やんややんや。

ミッチ池田さんによる吉井和哉の写真集。見た目も重さも中身も超弩級。家の中での存在感が異常。ふだんはどんな雑誌や本も「読んでいいるうちにつく汚れだって愛着のしるし」というポリシーのもと、平気でものを食べながらぺらぺらめくっちゃう私ですが、さすがに手袋装着しましたわ。いや、つーかあの病院とかで使ううっすいアレ、アレがほしい。普通の手袋だとつるんつるんすべる。

 

ミッチさんは過去にも「SYN」というTHE YELLOW MONKEYの写真集を出していて、大好きな写真集でバンドがいなくなってからも何度も見返したりしていて、各ページにメンバーのコメントがついていたりするのがまた楽しかった。しかし、ミッチさんといい有賀さんといい、いいフォトグラファーに縁があり愛されるバンド、愛されるアーティストなんだなって思うし、それはファンにとってはなんというかもう、僥倖!みたいな話ですよね。写真集出すよつってこんなハイクオリティのものを出してもらえるんだもんね。

 

しかし、このサイズで、舐めるように見ても、ぜんぜんこのアップに耐える吉井の顔のうつくしさ、マジですごい。吉井和哉のカッコよさは勿論顔だけでなく、スタイルや、奇妙な動きや、獣みたいな目や、まあ生ける総合芸術みたいなところ全般あるけど(大きく出た)、それにしてもである。今回の写真集はこう、ライブの一瞬を切り取った、みたいなものより、写真として撮られる場を用意されたショットが多いので、なんていうか「雰囲気ハンサム」みたいな感じじゃ太刀打ちできません!みたいなシチュエーションがいっぱいあるわけです。それでこの完成度。このビジュアル。

 

知ってたけど マジで つくづく顔がいい

 

という気持ちに私がなったのもゆるしてもらいたい。知ってたけど、改めて知って感心している。

 

この写真集の発売アナウンスがあったときに、ワーすげえな!と思いましたし、すげえ欲しい〜けど引越しのとき大変〜(私は転勤族)、とか思いながら販売サイト見に行って、ワーマジでちょうでけえな〜!と言いながら必要事項を入力して、注文確定ボタンを押す前に「ちょっと待った――!!」と声がかかった(心の中で)。え?そんな?気軽に?流れ作業のごとく?買っちゃうわけ?これを?ゼロの数数えよ?うんうんそうだよねもうちょっと考えるべきだよねアブネーアブネーあやうくポチるとこだったわ…って一回は引き返したんです。でも引き返してしばらくしてから「いや引き返したけどさ、でこれ結局最終的にどうするの?買うか買わないかの2択で言ったらどっちなの?」ってまた自問シャウト自答が始まったんですけど始まるまでもなく、まあ、結局最後には買うんじゃん?じゃあ今買ってもいいんじゃん?そうじゃんそうじゃんハイお買い上げ〜っていう。チョロイ女だな。

 

こういうことがあると、いまだに吉井のくれる飴全部もらう!!みたいな部分が自分にあることを痛感しますし、いやもうその飢えから解放されたんじゃなかったんかーいと思えど、思えど、結局のところ私はいまだにこいつに入れあげているということを実感する次第です。

 

写真集にはミッチさんと吉井からの心づくしのサプライズがあり、しみじみ、しみじみと、ありがとうございます…と手を合わせました。これちゃんと額装したいな。わたしが定年退職したら(遠い未来の話をするヲタク)、自分の終の棲家には、この写真集と、いただいたサプライズと、3.10のパネルを飾って、あのひぼくらがしんじたものそれはまぼろしじゃなーいとか歌いながら吉井のいい顔を肴にお茶をすすりたいものです(下戸なもんで)。

 

寝そべりながら撮ったお写真だけ載せておこ。表紙だからだいじょぶかな?

Beautiful.

21:14 | comments(6) | -

Kazuya Yoshii 15th Anniversary Tour 2018 -Let's Go Oh! Honey-@東京国際フォーラムに行ってきたのよ

東京国際フォーラムに行ってきました!F&Pツアー以来のフォーラムですね。あのときだって2daysだったのに、今回1日だけってあんさん、そりゃ(キャパ的に)無茶でっせ感。行くことが出来て本当にありがたい。

 

1階の後ろの方で観ていたので、あんまり表情とか見えないかなと思ったけど、それはそれで楽しいというか、だんだんそれも気にならなくなるというか、むしろ見えてるんじゃね…?って心眼が開くというか、そういうファンなので心ゆくまで楽しめました。セットリストは福岡の初日とまったく同じで、大阪フェスティバルホールではアンコール1曲入れ替えあったみたいだし会員限定もセトリ違うのは知ってたけど、でも個人的にはこの日のセトリでよかったなーって感じです。というか福岡の時にHEARTSやり直したので、やり直さないHEARTSが聴けてうれしかった。声もぜんぜん大丈夫だったつーかむしろ絶好調でよく出てたなー。フォーラムの音響の良さもあるのかもしれないけどご本人もとても気持ちよさそうに歌ってらっさいました。

 

しかし、福岡の時も思ったんですけど、それこそソロ活動15周年で山あり谷ありだったかもしれないが、しかしここにきてこのツアーの吉井のビジュアル力がなんというか、今までとは違う威力があるよね!と声を大にして言いたい私だ。顔立ちが整ってるとか(整ってるけど)背が高いとか(高いけど)そういうことではなしに、髪伸ばしたり派手な衣装着たり文字通りビジュアルで殴りにきてる!って感じじゃないのにこの…ひたひたと押し寄せる「こいつ まじで おとこまえ」感…って私は何を言ってるんでしょうか。いやでもほんと終演後も友人たちに何度も「今更言うのもなんだけどさ…あいつほんとかっこいいよね!」みたいなことを繰り返してしまうのも許してほしい。

 

今回はZEPPベイサイドと新木場以外は会員限定というわけではないが、とはいえこの激戦ぶりからしてほぼほぼ会員の先行でチケットを入手した者の比率がどの会場でも高かろうと推察されるわけで、それもあるのかどうか、吉井もなんとなく「わかってもらえてる」という雰囲気、どこか気を許したような佇まいがあった気がする。私は吉井のそれこそ「タマ獲ったる」みたいなギラついたカッコよさを愛しているんだけど、なんかこの日の吉井はそういった心ゆるした空気が何とも言えず…かわいかった。そうなのかわいかったんです!よ!!

 

今回のツアーあんまりMCなくて、本編のラスト前だったりメンバー紹介の時ぐらいなんだけど、この日は「ちょっとぐらいいいよね…」とか言いながらわりと長くしゃべっていた。それで福岡の時も「今までいろいろ迷惑かけてごめんね」的な話はあったんだけど、「失敗しないとわからないし失敗してもわからなくて」とか「ひとに恵まれてここまでやってこれた」とかそういう話をしたあとに「本当にいろいろ迷惑をかけて、この場を借りてお詫びしたい」とか言い出すのでいやもう和ちゃんどうした!?ってなったし、笑ったし(どこの謝罪会見だよ)、なんなんでしょうねあのひと。面白すぎますね。

 

そのほかにも「吉井和哉のソロの音楽のスタイルって、自分が泥沼にはまったことを作品にしていくみたいなところがあったので、途中身が持たなくなる時もありました」とか、39108の時のことを「あのときすごかったね、『おまえらの穴ちゅー穴を』とかやってたね」と振り付きで振り返ってみたりだとか、あげく「バンドのボーカルの時のキャラがシャツはだけさせてこんな、こんな(身振り手振り)感じだったので、そういうのも出さなきゃって思ってみたりして、だから見てる人もワーッてはしゃいだかと思ったら急に暗くなったりして戸惑ったと思います…」って、いやもうかわいい以外に言葉がない。かわいいか!かわいいか!

 

極めつけはビルマニアのとき、いつも観客のシンガロング煽る場面のね、「生涯愛を捧げる誰かを見つけよう」って歌詞のところでさ、おれ、おれ、ってニコニコしながら自分を指さすっていうあのプレイ。この場にいる人に受け入れられてる自信があるからこそのあの愛嬌。やばいですね。もう永久保存したいもんねあの顔を。ほんとおまえ…そういうとこやぞ!?そういうとこが…好きなんやぞ!?

 

WEEKENDERのときにいつもの癖なのか「今年もおつかれさまー!」とか言い放ったのも笑いました。気が!早い!自分でも「まだ半分だった」っててへぺろしてたけども(ぺろは見えていないが私の心眼がそう言っている)。最初のMCのとき「梅雨に相応しいジメジメした曲がたくさんある!」って宣言したあと「ジメジメしようぜー!」「イエー!」てこれどんなコール&レスポンスなのよっていう。本編最後のときも、「吉井和哉のソロは大半が別れの曲ですが」とか切り出しててウケてたけど、そこで「とびきりの別れの曲を」つってBELIEVEをやったのよかった。

 

BELIEVEの「ひとは皆星になる そのわけはその時わかる」もそうだし、ビルマニアの「いい幻想見よう」とか、ラブピの「ハートのドクロは元気でいる」(右手を胸にあててぐっとにぎってくれるのがほんと、泣ける…)とか、ほんとに、ほんとーーーーに改めて聴いても素晴らしい歌詞を書く人だなっていうのも思いました。いやそれはいつも思ってるんだけどさ。でもこうしてライヴという場所で出会い直すことでまたその思いを強くする感じ。

 

勿論いろいろ思い出しておセンチの花が咲き乱れる瞬間もあったんだけど、それよりもなんというか、一点の曇りもなくたのしく、吉井さんのかっこよさを享受できた時間だったなーと思います。ナポリタンズのメンバーも皆最高でした。終演後友人たちと今までのサポメンの皆さん思い返しながら、ほんとにいろんなひとのおかげでここまできたなー!って感慨にふけりました。ドラムが佳史さんに固まってからは本当にがっちりバンドのグルーヴが出たよね。ジュリアンもひさびさで嬉しかったです。東京では「今日はちょっとザイアクカン…お昼に大きいネコを食べました」「ネコ!?」「あ、ニク、おおきいニク」ってどこのコントだよ!みたいなやりとり再びでしたね。あと吉井が次は「大迫ハンパないって」を言わそう…とか画策してて笑いました。そういえばWINNERがセトリに入ったのはW杯時期ってのは関係あるのかな!ないのかな!

 

福岡の時は本編もアンコールも、客電つききる前に吉井がハケようとしちゃって最後ちゃんと見送れなかったんだけど、そこもちゃんと修正してくれてて、どっちもばいばーいってお見送りできたし、っていうか最後は全員で肩組んでお辞儀してくれてました。うれしいですね。そういうとこ、ファンの空気をちゃんと読んでくれるひとだよなーとおもう。

 

去り際、マイクにむかってひとこと「ありがとう」って言ったのがねえ、またソロの吉井和哉らしいというか。バンドならお決まりのさんきゅーぐんないがくるとこだよね。そのさんきゅーぐんないを聴きたいなって身を捩るほど思っていた時間も過去にはあって、だからこそこうしてシンプルにありがとうと言って去っていく吉井ちゃんにありがとーって手を振れる時間があることがいかにだいじで、貴重なものなのかがわかる。

 

いろいろあったけど、いまはしあわせだ。

 

終演後、友人たちとめっちゃうまい串揚げ屋さんで串揚げホメたり吉井ホメたり、あのツアーのあれはなんだっけ?あのご飯食べたのいつのツアー?とか15年を懐かしくふり返ってぎゃははぎゃははと大笑いして、マジで絵に描いたような最高の時間でした。私のハートのドクロもまだまだ元気。またこんな時間が持てることを気長に楽しみにしています。吉井が冗談で「この年で二股かけるの大変」って言ってたけど、でもたぶん性分的にもね、二足の草鞋をうまいこと履いて手も抜かず気も抜かずみたいなこと、あんまり器用にするタイプにも思えないから、わりとこのツアーのためにがんばってシフトチェンジしてくれたんじゃないかなって妄想してるんだけど、でもこういう受け入れてもらえてるとおもえる場所があるのはきっと吉井さんにとってもうれしくありがたいことなんじゃないかな、そうだったらいいな、そういうことにしとこう、と思っております。ツアーやってくれてありがとう、15周年おめでとう、とっても楽しい時間でした!
 

00:11 | comments(8) | -

Kazuya Yoshii 15th Anniversary Tour 2018 -Let's Go Oh! Honey-@福岡サンパレスに行ってきたのよ

吉井和哉ソロ15周年記念プチツアー初日の福岡にお邪魔してきましたよ!福岡は遠征で何度も足を運んでいるのになにげにサンパレスお初だったわたし。お友達のおかげでとっても見やすいお席だった!ありがたい!ありがとう!以下、具体的な曲名がばんばん出てくるのでセトリバレ回避中の方はお気をつけて!

 

THE YELLOW MONKEYのツアーがとっぱちの5.11復活のカウントダウンに端を発してずっと定刻開演だったので、はてさて吉井ちゃんソロはどうなんでしょうね、と開演前にお友達と話していたのだが、いやー、だって、モンキーで定刻開演しはじめてようやく「時間を守るのって大事だね!」とか言い出したあいつだよ、むりでしょ、などと決め打ちしていた私たち。会場はまだ客電が消えないうちから歓声と拍手、観客も席を立って盛り上がっていて、しかしとはいえまあ押すでしょどうせ、とのんびり構えていたらあーた、ほぼ定時に客電が落ちてまさかの定刻スタートっていう。ごめん吉井ちゃん!どうせ押すとか言っててごめん!

 

派手にぶち上げる感じでくるのかな、しっとり行くのかな、衣装どんなかな、といろいろ想像はしていたんだけど、オープニングのどちゃんこカッコイイSEからまさかシュレッダーで始まるとは意外の介でした。いきなり第一声の吉井の声が裏返ったので一瞬ヒヤリとしたし、前半は結構声がざらついて聴こえるなと思うところもあって、なんだかあのCDJのいやな事件を思い出してしまって、えーん大丈夫かな!と心配したりもしたけれどまあ勿論あんなことにはならなかった。吉井は上下ともに黒一色で、シャツについているゴールドの細いチェーンがアクセントになっていて、すごくシックだった。髪も短いし、色もほとんど染めていないのでは?という感じで、それでも地味、というふうにはならないのがこの人のすごいところだ。

 

2曲目にDo The Flippingがきて、うおっと懐かしい、懐かしいし割とコアなところ持ってくるんだなーと意外に感じました。シュレッダーもそうだったけど、照明がね、ほんと吉井にピンスポ当てるみたいな空気が全然なくて、ストロボフラッシュ炸裂とか、そうそうこういう雰囲気だったねソロのライヴ…と思い出したりしました。3曲めのWEEKENDERは選曲としては意外ではないけど出順としてはもっと後半かと思ってました!っていう。しかしいつ何時でもブチ上がる曲だし、福岡のファンは(開演前の盛り上がりもふくめ)ほんとうに乗せ上手なので、やっぱり初日に相応しい土地だなーと。

 

15周年のプチツアーです、なんか今回チケットとるのがすごく大変だったみたいで、ここにいる人もたいへんな思いをして取ってくれたんじゃないかとおもう、ほんとうにありがとうございます、ってこのMCここだったかな、もっと後半だったかな。いずれにしてもすごく真摯にありがとうと言ってくれていました。いろいろあった15年なので、聴いているみんなもそれを思い出したりするんじゃないかと思います、じめーっとした曲ばっかりだけど!梅雨だけに!じめーっとしてるけど!と笑いながら言って、その中でも明るいふうの曲を…と言ってなんだろ?と思ったらCALIFORNIAN RIDERだった。

 

これもまためちゃくちゃ久しぶりに聴く気がするし、さっきの吉井のMCではないけど、本当にこの日はことあるごとに楽曲と共に過去のいくつかの場面や、そのときの自分の心情を思い出すことになった。CALIFORNIAN RIDERは前やった時にも「ぼくにもさわやかな曲がある!」とえばっていたので吉井さんの中でそういうイメージなんだなと思うと面白い。歌詞の出だしを「小さいマスオくん背番号匙投げて父ちゃんに殴られトランペットのせいだ」って空耳で覚えてしまっているんだけど吉井の歌詞も相当にグダっていたので正解が行方不明。続いてヘヴンリー。これも結構攻めたセトリですよね。

 

絶対やるだろうと思っていたCALL ME、これは本当にいちばん最初のツアーを思い出す。この日に限らず、CALL MEはいつ聴いても、どこかにあの最初のツアーでの、マイクスタンドにしがみつくように歌っていた吉井和哉の姿を思い出す楽曲だ。ソロのライヴでいちばん演奏された楽曲なのではないか?そういう意味でもソロのキャリアにずっと寄り添ってくれた曲だったと思う。

 

母いすゞは吉井和哉のある意味真骨頂のような曲だと個人的に思っているんだけど、この日の母いすゞはまたひときわ凄かった。ボサノバ調のアレンジになっていて、淡々とした歌いっぷりなのに、歌詞で歌われる風情も相俟ってものすごくシアトリカルな空間がうまれていた。間奏で吉井がただ身体を揺らしているだけなのに、ほんとうにこの人の肉体には物語性が染みついているんだなと思い知らされる、大袈裟に言えば一本の短編演劇を見た後のような空気があった。父ジャンとは、の歌詞を2回目は「父親とは」に変えて歌っていて、過去にライヴではそうやって歌っていたことを改めて思い出したりした。

 

HATEはめちゃくちゃ好きなのでやってくれて嬉しかったけど、このあとのクランベリーも含めて、これはマジでどうやらゴリゴリ15年付き合ってきました前提のセットリストだな!と思いました。いやクランベリー一瞬「あれ、これなんだっけ!?知ってるけど(歌えるけど)タイトル出てこない!」てなりましたお恥ずかしい。まあ途中でオー、クランベーリーってやるとこで思い出したけどね(それは思い出したとは言わない)。今回吉井がエレキを持つ楽曲が極端に少ないので、クランベリーの終盤は貴重、貴重。あのがなるように歌うとこ大好き。そこからの点描のイントロで、文字通り客席がわっと沸き立ったし私もヤッターーって思いました。なんで点描てあんなぶち上がるんでしょうね。タンバリン?タンバリンだから?あとこのときでしたっけ、指でクイクイッとこちらを煽って行くぜ福岡ー!つったの。いやこれでぶち上がらないやついないでしょ!

 

とはいえこんなにぶち上がる楽曲なのになんだけど、あろうことかこの点描のしくみで相当に涙ぐんでしまった私。STARLIGHTのツアーの時の自分の状況とか、神戸に見に行った時のこととか思い出して、それであの日も本当に点描でしぬほどぶち上がって、そうして結局のところ私は吉井ちゃんにこうやって一生返せない借金を重ねていくのだわ、と興奮の坩堝のなかで思ったこととか、そういうあれこれを踊りくるいながら思い出してしまったのだった。それにしてもタンバリンを投げるときに袖のスタッフとアイコンタクトしすぎで笑いました。もう投げる投げるって顔が言ってた。そして本当に腰をくねらせて客を煽る吉井は最の高。

 

LOVE & PEACEもやってくれて嬉しかった。つい最近改めて聞き直したりしていて、そしてほんっとうにいい歌詞を書くな!としみじみしていた楽曲だった。ハートのドクロは元気でいる、のときに吉井が右手で心臓の上をぎゅっと握ったのに文字通りハートを鷲掴みにされてしまった。ほんと、なんていい歌詞なんだ。年を重ね時代が変わってもハートのドクロは元気でいる…。そしてやっぱり、この曲とFLOWERは2011年の吉井和哉を思い出す楽曲だし、このひとにとても助けられたし、そういうひとがたくさんいたと思うし、そういう時代を一緒に過ごせたことを思い出す時間だった。

 

血潮はジュリアンのイントロからだったんだけど、ここあれだね、前の曲終わりでもうちょっと間を空けて入ったほうがいい感じがしたな!なんかジュリアンのイントロ聴いているときちょっとどっちつかずの空気になってた気がする。吉井のライヴはバンドでもソロでも曲間というか、曲のつなぎ目の間にすごく神経が行き届いていて、それによって興奮のブースターにどんどん火がつくみたいな感じがあるんだけど、この日はそこまで機能してない感じもあった。まあ初日だからね!血潮のあの吉井の独特の手拍子、ほんとずっと見ていられる、飽きない、とか思いながら見てたな〜(参加してください)。ONE DAYはね、ほんと吉井お気に入りなんだなって思う(笑)この曲の「降りた電車に誰が乗ってたかなんて」ってとこ、いつも聞くたびにバンドのことを思い出していたんだけど、そういう感傷から自由になって聴けるのはまた新しい体験でよかった。Starlightの48回目の反逆だ、を52回目の反逆だ、って歌った後で「まだ51だった!」つったのガチで笑いました。そしてあんときまだ48だったんだなっていう!当たり前だけど!

 

最初のMCのあとはまったくMCをせずにがんがん曲をやっていて(途中オフマイクでありがとー!とかは言っていた)、StarlightのあとにMC…だったかな。なんか、いつももうちょっと余裕あるふうなのに、この時妙にエレカシの宮本せんせいぽさがあるっつーか、あの、あれ、とか大きな手ぶりで話してたりしてたな〜。知ってるひともいるかもだけど、ぼくは中学卒業して東京に出てきて、いい仲間と出会って運よくう…う…(大きい手ぶりをして「売れた」と言わない、なんの抵抗なのか)こうなって、でも一人になってみたら本当にただの、頭の悪い、そそっかしい男で…ほんとうにいろいろ間違えたり、不器用で、いろいろかなしませたりしてほんとうに…ごめんなさい、って、どうしたこの突然の謝罪ってなったんだけど、でもこの時の客席の空気がまあすごく明るくて、なんかそういうシリアスめな言葉も笑い飛ばしちゃう空気があったのがよかった(実際ちょうウケてた。このMCで笑いが起きるところが吉井和哉の素晴らしさ)。

 

本編最後はBELIEVEで、これを本編最後に持ってくるのがちょっと意外でもあり、でも個人的にこの日、いちばん聴きたいと思っていた楽曲なので真から嬉しかったです。ただねー!いやこれご本人も痛恨だとおもうけど、最後、どうにもならないとは思わずに今を駆け抜けたい、が出てこなくて「叫び続けてたい」つっちゃってた。うおううおう。あの歌詞が大好きなだけに惜しい。次回期待しています。

 

今回のライヴはアンコール、っていうより第2部感ありましたね、楽曲も多いし。BEAUTIFULでしっとり始まったあと、ルビーが続いたのでこれまた意外すぎてのけぞりました。めっちゃ久しぶりじゃない?VSのとき、吉井がシャツの袖のボタン外しながら下手(私たちのいる方)にぐいぐい近づいてきたのできゃーーーーシャツにおけるもっとも美味しい瞬間といって過言でないやつをーーーありがとうございますーーーってなった。そしてこれも絶対やるだろうと思っていたビルマニア!あの途中の客に歌を託すところでマイクスタンドこちらに向けてくれる恒例のやつ、吉井がそのあとマイクをスタンドから外してスタンドを放り投げたのが超絶かっこよかった…あいつのスタンドプレイまじ外さない…!

 

WINNERはあのキックの効いたアレンジのほうで、こっちがやっぱり断然好きだなーと思いました。このあとにメンバー紹介だったっけな。ひとりひとり、ナポリタンズのメンバーについていつからのお付き合いか!を含めてカンペガン見しながらご紹介。佳史さんが「すごい古株のようでいちばん日が浅い」とか言ってましたけど、いや佳史さんに収まるまでのドラマー遍歴…紆余曲折したもんな!ってなりますよね。一番変遷が激しくて(それだけドラムに求めるものが大きいとも言える)、でも佳史さんになってから本当に不動なので、この出会いの大きさな〜としみじみ思うます。鶴ちゃんと淳悟くんは同じ39108のツアーからで、というかもうドラム以外はほんとにここで固まった印象だ。ジュリアンの紹介の時、最初に転倒したことを「ハズカシイ…」と言っていたジュリアン。始まる前に大きなチョコレートを食べたことを「ザイカクアン!」と言い放ち、吉井「罪悪感て言いたいみたいです」冷静か!しかもそのあと吉井が「ザイアクカンっていうんだよ」つって指導するも、途中で「ニホンゴヨクワカラナイ」と突き放すやり取りが完全コントでめちゃくちゃ面白かった。バーニーさんがいちばん長いお付き合いなのは言わずもがな。吉井の折々のMCもそうだったし、このメンバー紹介のときもだけど、客席から彼らに送られる拍手が長く長く続くことがけっこうあって、それだけ待っていたファンの存在を感じたし、ステージにいるみんなも嬉しそうで、良い時間だった。

 

ソロもずっとやりたかったんだけど、と口ごもり、やおら「この年でねえ、二股かけるの大変なのよ!」とか言い出したので本当に爆笑したんだけど、いやあーた、かける股があるだけいいじゃないの、かけさせてもらえるうちが花なのよと言いたい私だ。やることをやったらまたソロの新しい曲もつくりたい、でもね、気長に!気長に待って!そんな早いペースで動かないから!って、正直でとってもいいと思います。

 

客席に大きくありがとう、と言ってはじめたHEARTSでまさかのミスがありやり直すっていう、おいー!吉井がバーニーさんのせいにしてたのでいや責任転嫁!(吉井の歌詞がめちゃぐだっていたので)と思ったけどバーニーさんも頭抱えてたからほんとにバーニーさんだったのか!?ONE DAYもそうだし、このHEARTSの「追いつけないほど遠くへいったけど」のところも、いつもバンドを思い出しながら聴いていたな〜という感傷があったし、そういうものを抜きにして、いろんな楽曲とまた向き合える機会があるっていうのはいいものですね。この前のMCがいかにもラストっぽかったので、あれっ新曲やらないのかなまさか?と思ったけど、そんなことなかった。最後はIsland、新曲でした。

 

最初にも書いたけど、この日いくつかの曲で吉井の声がひっかかるようなところがあって、最初は単純に久しぶりのライヴだからかな、とか調子が戻ってないのかな、とか思ってたんだけど、この新曲を聞いたときにあれっと思った。おそらく、この日のどの楽曲よりも声が良く出ていて、しかも文字通りスイートスポットに当たっているようなまっすぐ気持ちのいい伸びのある声だったのだ。なので、単に久しぶりとかそういうことではなく、この新曲こそが今、吉井が歌っててもっとも気持ちのいい音で構成されているからなんじゃないか、つまるところ、過去の楽曲を作った時とそういった声の出し方、声帯、そういうものも変化してるからなんじゃないかと思った。ある意味もっとも、15年という歳月を感じた瞬間だった。そうして、気長に待てと言われた端からなんだけど、またこの新しい音と声にアジャストした吉井和哉の楽曲を聴いてみたいものだと思った。

 

ジュリアンが2曲目で転んでしまったり、鶴ちゃんのイヤモニの装置(?)が途中落っこちてしまったり、まあいろいろと「初日らしい初日」だったなと思います。そうそう、本編最後もアンコール最後も、照明が点ききらぬうちに吉井が袖に捌けてしまって、拍手をじゅうぶんにおくることができなくて残念だったので、次回はそこはもうちょっとたっぷりとお願いしたい。最後までゆっくり見送らせてくれよん。

 

最初のMCで吉井が言っていたように、いろんな楽曲にその時の自分と再び会うような感覚があり、こうした周年記念ならではの感慨がたくさんあったライヴだった。ソロとしては久しぶりでも、ステージ自体が久しぶりなわけではないので、吉井のパフォーマンスもどんどん波に乗っていたし、盛り上げ上手乗せ上手の福岡のオーディエンスは相変わらず最高だったし、楽しくすばらしい初日になったんじゃないかと思います。しかし、TALIをやらなかったのは意外だったな!ファナカンも出なかった(タイトルにHONEYがついてるのに)。こんなふうに終わった後、あれもこれも聞きたかったとなるのも、それだけライヴで沢山の武器をこの15年で鍛えてきたってことなんだろう。

 

とはいえこうしてひとりでステージに立つ吉井和哉、をバンドの再結成を経た今改めて体験すると、同じ人物なのに、見ているわたしの心情も、ステージにいる吉井の佇まいも、ぜんぜん、ちがうよなあ、ということを改めて思いました。こんなにシンプルな恰好をして、ぜんぜんゴージャスでもデコラティブでもなくても、やっぱりこいつめちゃくちゃカッコいいな!とか、しぬほど顔がいいな!とかそんなことも何回も思ったし、でもってこんなにソロの時私は吉井を凝視していたのか…ということに気が付けたのも新鮮でした。

 

15年をおもうとき、どうしてこの、集団に思い入れはするが個人にいれあげることが苦手なわたしが、この人だけはこんなにも飽きずについてこれたんだろう、ということを考えてしまうのだけれど、奇しくも途中で吉井自らが口にしたように、どこか不器用なところがあるのが、それがありつつもこうしてステージに立ち続けているのがこの人のソロワークスの魅力のひとつだったと思う。とはいえ、だ。しかし結局のところ、私はなんにもわからないままなんだろうなということも思った。吉井をひたすら見て、想像して、ときには妄想をたくましくしていたりするが、それは全く本質には程遠く、わかりあっているのですらない。わかりあっているのですらないのに、こんなにも好きでいられることが、ほんとうにすごい。

 

こんなにじっと見ているからかもしれないけど、なんというか吉井和哉という存在は私に言葉を連れてくるんだなあ、と思います。だからこんなに長々と何かを書いてしまうんだろう。そういう存在と15年付き合ってこられたことは私の人生の大きな幸運のひとつでした。15周年おめでとう。これからもどうぞよろしく。

 

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