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THE YELLOW MONKEY SUPER メカラウロコ・28 九州スペシャルに行ってきたのよ

今年は東京ドームというビッグイベントが12月にあったし、28日はBUCK-TICKさんが武道館を使われているしで、28日なんもないパターンだったりするのかな?とおもいきや、突如発表されたメカラウロコinヤフオクドーム。12月28日を福岡で迎えるのは2回目ですね。

 

今回は再集結後初!のSUPER指定席の恩恵にあずかることができ、しかもめちゃんこ近い席だったので開演前にひえー近い、近いねと興奮する我ら。しかも、入場時に手渡される袋にメンバーへのサプライズ企画です!みたいなことが書いてあり、配ったバンドに座席に貼ってあるライトを装着してね、スイッチがONになってるかを確かめてね、等々えっこれどっちがONなのー!などといいだけワイワイした。早めに席に着いてよかったぜ…。

 

1曲目が何かなってことはさんざん友達と話したりしてたんだけど、わたしは発想が貧困なのでどうしても吉井がソロでマリンメッセをやったときの印象があり、ROMANTISTかなー、とか、新聞であんだけラブショー推してたってことはラブショーかなーとか言ってたんですけど、友達がメカラ27がメカラ7を踏襲していたからメカラ9を踏襲してもいいんではないかと話していて、とか言ってたら当たらずといえど遠からずというか、踏襲されたのがメカラ10だったっていうね!(いやあんときはRAINBOW MANからだったけど)スペーシーなイントロが流れてSmileじゃねえかよおおおおとなって、メンバー登場して吉井が高々と腕を挙げて、おおおこれはこのままマリーに口づけ?なのか?もしかして?なところに「カモン、ダーリン。」
まさかのWedding Dress。
これ絶対1曲目当てさす気ないww
いやしかしそれこそメカラ10と同年のペチのFC公演でやったきりですよね。あんときも「どレア!」と思ったけど、まさかそれを1曲目に持ってくるとはー!メンバーの衣装、吉井がてろんてろんの光沢のあるリボンタイのシャツでジャケットがお友達曰く「キンミヤ焼酎」みたいな水色の柄、エマがシルバーラメのストライプがはいったド派手なスーツ、アニーが黒いシャツに赤い花の柄、ヒーセは真っ赤なフリルシャツに黒いドレッシーなジャケットで、どれをとっても絶対カタギじゃない感がすごい。そしてそんな派手な衣装を着てきっちりかっこいいところがもっとすごい!

 

今回ステージセットは左右の花道があるんだけど高さが低くなっていて、後方中段にサブステージ。開演前にトイレに行きがてら見てみたけどもうすっかりセットも組んでいてがっつりやる気じゅうぶんて感じだった。メインステージ左右にビジョンがあって、ステージの上に三角形のラインを描く照明が大中小と3つ重なってました。その照明が赤と青と白にキラキラ輝いておフランス!な雰囲気になったところでマリーにくちづけ!わあああああ!!!今日はSmileの風が吹いている〜〜〜!!!そして心をよぎる「この流れで追憶のマーメイドもおねがいしますー!」ヒーセがうきうきと跳ねててめちゃかわでした。また今日のヒーセのお衣装がすごくボンジュールジャポン風味だったからさ!(伝われ)続いてROCK STAR!出ました!安定と信頼のROCK STAR!当たり前のように東京ドームでもメカラでもセトリに入るROCK STAR!こんなに安定と信頼という言葉が似合う楽曲あるでしょうか。あたまはー!と叫んで「新品でーす!」と言う吉井。下り坂になっている花道を歩きながらちょっとずつ低くなるジェスチャーをして「パントマイムをやってみたりして〜」つってたけど、吉井…吉井よ…あれは平らなのに「どんどん下がって見える」マイムなのだよ…と思っていたら「普通に歩けばいいだけだったりして〜」と重ねて歌い、もうなんでもあり感すごい。忘年会か!忘年会だな!そうだったな!最後しんぶん、しんぶん…と連呼しながら、しんぶんとりませんか、西日本新聞、とご当地色を出すことも忘れない。

 

吉井が12弦のギターを持って、メカラウロコにようこそ、今日12月28日はTHE YELLOW MONKEY の誕生日です、過去最大の曲数を用意してます!今夜は帰らせんもんね!(みたいなことを博多弁で言っていた)明日は仕事にならねえぞ!という吉井に答えるオーディエンスに「…ちょっと声が小さくなるんじゃないよ!」あっはっは。そしてTHE YELLOW MONKEY 誕生の曲を、でLOVERS ON BACKSTREET。東京ドームで出なかったからね、こっちではやるのではと思っていた!吉井が25 25のとこで右手でアコギの上に手をかけながら指で2、5、とやったのがうれしかったなー。私も毎回必ずやっちゃうやつや!そしてそこからのSee-Saw Girlですよ。DRASTIC HOLIDAYのツアーでも聴いたとはいえ。聴いたとはいえ。今日はSmileの風が(もういい)。サキガミジカイ、で自分の股間をまさぐってみたり「あからさまなセックスアピールもはや気どりなどいらない」のあたりでエマにつつつと近寄って後ろにぴったりつきながらエマの右手をさわっ、さわっとしてたのがエロかったです。もちろんシタガミジカイからのえ〜〜〜ま〜〜〜ちゃ〜〜〜んもたっぷりいただきました。私がこの曲で一番好きな歌詞、社会の行方よりセクシャルなことがすき、社会の悲鳴よりセクシャルな声が好き、って上手のライトの前に跪いてうっとりと歌ってたのがすううごくよかった。

 

このあと花吹雪、Love Sauceと続いたんだけど、マリーにシーソーになんだかふわっと華やかな雰囲気の曲が今日は多めなのかなって感じがしました。Love Sauceもちょうお久しぶりでございます…!(感涙)吉井が、わかるよ君のその気持ちは、ってとこからじーっと上手のエマを見ながら歌ってて、なんでエマ見ながら歌っとるん…と思ったらそのままヒーセの方に寄っていってエマを指さし「この男ひどい男だよね」爆笑。ヒーセも一緒になってえいえいとエマを指さしてて、エマは最初なになに、みたいな感じで近寄ってきたんだけど、最終的にひょいっと肩をすくめて「それがなにか?」みたいな顔してたのがめっちゃかわいかったしザ・エマだったしでもう大興奮でした。なんだよなんであんなに肩すくめる仕草がサマになるんだよー欧米かー!あの月さえも、のところちゃんと「食べてヤりたい」になってたし(ご丁寧に腰を突き出す仕事のできる吉井)、そして何度聞いても「これは愛だといつもその時は思う」っていう、この助詞の使い方ひとつで世界観がぐっと締まる言葉づかい、天才かよー!

 

前方席で見ているとビジョンの映像と音が0.5秒ぐらいズレて見えていたので、そんだけ広いし音の伝わりに時間がかかるんだろうなーと思ってたんだけど、吉井がMCでここは全国のドームの中でもいちばん音の返りがすごい、ってすごおおおくゆっくりトークしてたし、拍手が伝わってくるのもすごい時間差があったので、これはPAさん大変だろうなー!って思いました。ヤフオク!ドームの名前にちなんでこのドームはヤフーオークションのお金で建てたんですってね、ぼくらもね、やってましたヤフオク…というから解散の時のチャリティオークションの話するのかな?って思ったら、2001年に休止してから僕が何をしていたかってヤフオクです、最後に落札したのは2012年です、最初に入札したのはマイルス・デイビスの…知ってます?マイルス・デイビス。それでね今までもらった評価は302!とか話し始めたので完全に吉井個人の思い出だったし挙句「非常に悪いの評価が1つ!」と告白してめっちゃウケてました。それにとどまらずエマに「ヤフオクやったことある?」エマ「おれはねえ、ひとにたのんでやってもらってた」(私の心の声「さすがエマ…」)吉井「代理入札!評価は?」エマ「評価?しらない、だってそのひとの(評価)でしょ」(私の心の声「お殿様〜!ここに、お殿様がおわす〜!」)吉井「ヒーセは?」ヒーセ「おれはつい最近もやってたよ」吉井「評価は!?」(なぜにそんなに評価にこだわるのか吉井よ…w)ヒーセ「42ぐらい?かな?」吉井「意外と少ない」ヒーセ「うん、いや落札できるとは限らないからね!」(私の心の声「リ、リアル…」)吉井はMCに入る前からアコギを持っていたので、ここでアコギ…と実のところちょっとそわそわしてたんだけど、非常に悪いの評価にね、すごく傷つきました、昔はぼくらの音楽もよく批評されたりしてね、今はSNSとかで…まあそんなに書かれるわけじゃないけど!じゃあ批評の歌をね!で審美眼ブギ!まさかの入り方!わーーでもメカラで審美眼ブギやってくれちゃうその心意気がうれしい〜〜〜!最後のI’m gonna suck youの時の吉井の投げつけるような歌い方がどちゃくそにかっこよかったです。審美眼ブギはいつだって正義。ここからFOXYそしてSLEEPLESSというメカラシークエンス(私が勝手に呼んでるだけです)にいくかな?と一瞬思ったんですけどさすがにそんなに甘くはなかった(笑)エマのギターが鳴って楽園。

 

今回、照明のデザインも私の好みにぴったりはまってて、レーザーの色味とかもそこまで派手じゃないのに華やかですごくよかったんですが、楽園のときは上下のムービングライトが白くて強い光をいっせいに放って、Dメロのかけあがっていくような旋律にあわせて上下のライトが交錯して一瞬ステージが光で見えなくなって、そういうことのすべてがあまりにもかっこよく、ああ、もう、このかっこよさを食べてこのさきずっと生きていけます…と祈りのポーズで見つめてしまうほど美しく劇的だった。

 

このあとメンバーが後方のサブステージのほうに移動するんだけど、どうやって?と思ったら普通に歩いて移動していたっていう。なるほどだから花道が高くならずに低くなってたのね…(笑)下手側から吉井とヒーセと鶴ちゃん、上手に菊地兄弟。移動しながら吉井がジャケット肩脱ぎしてて、えっおまえジャケットオフとかそんな大事な場面をそこで…?って焦ったんだけど(なぜ)、そのあとちゃんと着直していた。サブステにメンバーが移動するとさすがに何にも見えない(ビジョンも最初はオフになってた)んだけど、サブステに昇降機能がついていたようで、後ろからどよめきがさざ波のように伝わるのが面白かったです。おかげで遠かったけど姿は目視できるようになったよ!吉井は「これ人力で動かしてる、東京ドームのラブショーのお姉さんも入ってる」と言ってまたウケてました。

 

後ろに移動した吉井は開口一番「なんだよめっちゃ盛り上がってるじゃん!」なんだと思っていたのかwこれが今回の目玉です、ちょっとアコースティックな雰囲気でね、ここ(サブステ)いいよね、落ち着く、なんか和室みたい、和室みたいといえば俺の今日のジャケットはこたつ布団みたいだよね…等々、ここでのトークの自由極まりなさすごかったです。楽曲はまずぼくらのごく初期の歌を、でThis Is For You。サブステでは正面を決めず、メンバー&鶴ちゃんが円を描いて向かい合って演奏するというスタイルで、お客さんにお尻を向けちゃって申し訳ないけど、でもおれはこっちのお客さん見えてるし、エマはこっち、アニーはこっち、ヒーセはこっち、鶴ちゃんはこっち…と指さし、ダメ押しで「いい?ちゃんと視線でころすんだよ」ばかーーーー!!!すきーー!!!!!(突然の絶叫)

 

ドラホリツアーでも披露したアコースティックなO.K.。ここはビジョン映ってたかなー。吉井の吐息がエロいのエロくないのってエロいんだよ!エマが映るときにヒーセの袖が映りこんでいて、赤いヒラヒラなめのエマって絵がまたすばらしかった。気温が上がりきらないことを懸念してか、サブステには電熱ヒーターみたいなのが置かれてたんだけど、ヒーセだけ扇風機が置いてあったらしく、吉井に「なんで扇風機なんだよ!」とツッこまれてました。ヒーセ「だってそんな寒くない」エマ「厚着だからじゃない?」この時、いやエマもけっこうがっつり着込んでいるように見えるけどね?と思った私であったが、そのエマのジャケットの下がシースルーであることをこの時の私は知る由もないのであった。そしてアニーはヒーターを寒くない?そっち向ける?とお客さんのほうに向けようとしててやさしさライセンスを存分に発揮していました。

 

こっぽりしたサブステの空気に吉井が「コタツみたい」「餅とか焼きたい」「餅を焼いてぷくーーーっとふくらんだのがぱんってはじけたところで曲に入る」エマ「むずかしいな!」などとここは巨大な楽屋か!?なトークや、断捨離ブームの吉井が、我々もね、楽器とか断捨離しなくちゃいけない…と話しだし、挙句「ヒーセはね、もう男(ダン)を捨離っちゃうから」「おれとヒーセとアニーは男を捨離っちゃって、エマだけ男(ダン)。それで我々はエマにめんどうをみてもらう」「もともと我々にはそういう気がある」「でもさ、兄弟はどうなんだろうね?いいのかな」「いいんじゃない、男を捨離っちゃえば…」「実の兄弟でも?」「おれはべつに」まんざらかよーーーーーーーってか何の話だよーーーーーー(耐えきれなくなった私の心のツッコミ)このしばらくあとで、「いやーメンバーに出会えてよかった、じゃないとおれはね、ニートだね確実に!」(ここでいやーそれはおれもだよーと言ってあげるアニーのおさしみ、じゃないやさしみ)と言う吉井にヒーセがかけた「よかったねぇ〜」があまりに声が高くあまりにおばあちゃん味がすぎたため、メンバーから「おばあちゃん!?」とツッこまれ、そこで炸裂するエマの「何、もう男(ダン)を捨離っちゃったの?」で見事なオチというかおあとがよろしいようでというか伏線回収〜!のゴングが頭の中で鳴り響いたとか言わないよ絶対。

 

サブステで引き続きBURN。エマのギター炸裂!アニーのドラムはもちろん最高!ビジョンでねえ、このBURNのコーラスのところを思わずオフマイクで一緒にやっちゃうエマがねえ、かわいみが天元突破しててすごかったよ。すごかったよ。でもそのあとのギターソロになると心の中の(どエロい…)という声が現実世界に漏れていて焦ったわたしだ。このあと、吉井がタンバリンを手にして叩き始めたんだけど、それが「人生の終わり」のハイハットっぽく聞えて、すわっと思ったらエマが入り損ねたのかなんなのか、吉井が「今の何!なんか生音だけがきこえたけど!」とツッコみ、ごめんごめんちゃんとやると言うエマに吉井「入魂のタンバリンだからね!高いよ」と言いつつ、腕をすかっと通して外してみせるのがもう、昭和!エマのツボにはいったのか涙流して笑ってて、ヒーセが「ないちゃった〜」つったのがまたかわいいが過ぎましたね…!曲はタンバリンと言えばやっぱりこっちだった!のSLEEPLESS IMAGINATION!投げ芸(芸言うな)が見られなかったのは残念だけど、曲の後半でもタンバリンが聴けるのは新鮮だったな〜。終わった後吉井が、いやーこうしてスタイルを変えても名曲は名曲だね、何を歌いたいのかサッパリわかんないけど名曲だ!と堂々宣言していて、んだんだ!と力強く賛同の拍手を送ったわたしです。

 

我々次の曲をやったらあっち(メインステージ)に戻りますけど…と吉井が言い、ええ〜〜〜!のブーイングに吉井「いやね、おれもホントはずっとこっちがいいけど!でもあっち(前方)がそろそろ怒ってるからさ…」出た!色男の口説き文句は真に受けちゃいけないの典型!しかし吉井がこっちに手を振ると周りの皆振り返しはするんだが、吉井「やばい、もうキャーも言わなくなってる」つってて確かに!って笑いました。

 

あっちに戻るときにね、我々おんなじ方法では戻りませんから!あれだよ尿意とか…大丈夫?僕らがハケると同時にね、せーのでトイレに行かないと、これがほんとの尿意ドン\前方に金テープパアアン/出た!メカラ名物駄洒落特効!(名物にすな!)しかもこのあとさらに吉井「俺も尿意が、俺のペニスが」エマ「ずいぶん直接的だね!?」吉井「限界だ〜!」\後方に銀テープパアアアン/吉井「…油断すんなっつったろ?」なにそのドヤ宣言!しかも「いい?これ俺が自分で押してるからね」つって手の中のスイッチ見せてくれて笑いました。笑いました。ばかだ!ばか!そしてわたしは、ばかがすき!

 

そしてサブステ最後の曲はというと、JAMでした。こういう形で、アコースティックでみんなでやるのははじめてだね(そうだね君ギター一本で挑戦したこともあったね)(遠い目)、じゃあ俺たちの、横綱の曲を、と紹介していました。こういう雰囲気で演奏されるということもあって、すごくやさしい雰囲気のJAMだったな。心なしか観客が歌うコーラスもやさしく響いて聞こえました。メンバーの表情もとっても柔らかかった。

 

このあとメンバーは裏の通路を通って移動、している間にビジョンに流れる「薬局へ行こうよ」の曲と「鮒寿司」の文字。ここでヒーセの鮒寿司チャレンジ映像が流されたんだけど、この編集をやった人にマジで金一封あげてほしい。センスよすぎた。とにかくめちゃくちゃ面白かった!!「水」のツッコミとか、「味の奥におばあちゃんがいる!」の名言とか、なんとかしてヒーセに食べさそうとする吉井とエマとアニーがかわいいし、なにより必死になってるヒーセがどちゃんこキュート大魔神でしたよ。これだけのクオリティでこの会場のみなんてありえないでしょ!ぜったい円盤化するときの特典映像でしょ!っていうか特典にしてくれなきゃ…なきゃ…駄々を捏ねるぞ!って感じです。最終的に「鮒寿司はスタッフのみんなで美味しくいただきました」のテロップの中、吉井がリハスタのスタッフにあ〜んして食べさせてあげる映像が流れていて、ほんとなんなんだこのバンド!(ほめてる)

 

メインステージにもどって、いっぱつめはStars!三角形の照明がピンクに輝いてきれいだったな〜。ひっくりかえってそのまま朝まで、で吉井がごろんとステージ上でひっくりかえって、そのまま天井見上げながら星いっぱいだ、って歌ってた光景もよかった。で、そのあと聞こえてきたのがMY WINDING ROADのイントロですよ!光るエマのギター!!わーわーこれ東京ドームでやったからもうないかと思ってたー、ってところにステージに降りてくるでっかいミラーボール!!!本物!!!ぎゃーーーーーこの瞬間をどれだけ待ち望んだことかーーーー!!!!音に合わせたレーザーの動きがすごくきれいで、サビでふりそそぐミラーボールのひかり、セクシーでのエマの指さし、吉井の吐息、たまに心はぼろぼろのディスコのように光を喪うけど…!(感涙)あまりに夢見た光景に「こ、これだよ〜〜〜!!」と叫んでしまったよ。でもって曲の最後、吉井が背中を向けて両手をひろげて、なんか気合い入ってるな、って思ったら、ら、ら、
追憶のマーメイド…!!!!!
ありがとうございます。ありがとうございます。思わずお友達とハグして、なんというか喜びをわかちあったというか、ここまでをねぎらったというか、そんな万感胸に迫る思いでした。やっと聴けた…しかもTHE YELLOW MONKEYとして演奏しているこの曲を聴けた。ご存知の通りTHE YELLOW MONKEY検定のネタ(1996年以降一度も演奏されていないシングル曲)になるほど、ライヴでご無沙汰な曲だった。にもかかわらず、ファンの人気投票では上位にあり、そのなんというか、恵まれない子を愛するような気持ちが押し上げたのか、純粋に楽曲のファンが押し上げたのか、わからないけど、ファン選曲のベストに収録されて、だからこそ再録の機会に恵まれたわけで、それがなかったらこうして今日セットリスト入りすることもなかったんじゃないかと思う。その楽曲の持つドラマに胸打たれてしまうし、またねえ、これを歌ってる時の吉井が、よかった。なにしろ22年ぶりだから、スタンドマイクで歌ったけど、フェイクを入れたり、歌詞で遊んだりする余裕もちろんなくて、なんというか一生懸命歌ってたなとおもう。ほんとにシングルアレンジのまんまで(歌詞もMOTHER OF ALL THE BESTに入ってるOriginal Lyricではなかった)、基本のキというか、そういう教科書のような歌いっぷりで、メンバーの演奏もすごく丁寧で、大事に歌ってくれてるなというのが伝わってきた。ほんとうに何よりもまずこの楽曲とそれをひとえに愛してきたひとにおめでとうを言いたい気持ちです。

 

完全にボルテージのあがった客席に吉井が「夜はまだまだこれからだぜ〜!」ありがとうございます、そう言われたらこれしかない、Sweet & Sweet!興が乗ってきちゃうと手元がお留守になりがちな吉井ちゃんのギターを愛する会の会員番号35番なわたしですけど(てけとう)、今日はギターは君の手を縛り、でものすごくがっつり両手をかかげてぐっとクロスさせてたのがめちゃかっこよかった。そして間奏のエマな…!はあころされる。この曲、間奏がドラムもギターもベースも鬼かっこいい鬼曲なんですけど、今日もいかんなく全員鬼だった。 そしてさらに鬼だったのがこのあとに投下されたのがMOONLIGHT DRIVEっていうね!もともとSPARKのB面だったけど、当時吉井はSPARKとこれとどっちがシングルになってもいいつもりで書いてきたらしいけど、本当にシングルとしてもなんの遜色もないかっこいい曲だよなーと思う。アウトロで一瞬SLEEPLESS混ぜ込んだりして、こっち(ファン)の心をくすぐりまくる吉井であった。

 

ここまでの畳みかけがすごくて、もう今終わりですよって言われてもそうですかって帰れるぐらい満足度高い…とか思ったけどもちろんここで終わるわけない。入場時に配られたLEDライト、Horizonの音源配布カードと一緒にもらったからHorizonで光るのかな?と思ったけどちがった〜。曲の前に吉井が、バンドと皆の新しい絆の曲、大事にうたっていきたい、と言っていて、さらにこの曲はコーラスをみんなで歌おうね♪企画があったのだけど(しかし例によって詳細をちゃんと把握していない私)吉井がコーラスを歌ってねと水を向けながらも「Aメロは歌わないで、サビ!サビだけだから、1番と2番だけだから、3番は俺だけで歌うから」と細かい指示があり、ってことは吉井はマイクオフにしてコーラスを託したりするのかなとおもったけど勿論そんなことはなく全編気持ちよくうたっておられました。よかった初聴きでいきなり託されバージョンで聴くのは複雑すぎた。っていうかエマとヒーセが頑張ってコーラスしてる姿にときめきすぎて自分はすっかりお留守でしたぎょめんなさい。

 

LEDライトの出番は次のALRIGHTからで、青いライトが点灯!でも照明もかなり明るかったので、メンバー気がついてるのかな〜と若干不安になった私はうしろを振り返ってみたのだけど、そしたらスタンドが(埋まってない部分も)真っ青に光ってて、ってことは上から見ているメンバーにはきっときれいに見えてるねよかった!と胸をなでおろしました。メンバーの感想聞いてみたいね。で、この1曲だけかと思いきや、このあと手を変え品を変え色を変え技を見せてくれたLEDライトちゃんなのであった。けっこうなね、重量があってね、メンバーに見えるように!(けなげ)と思ってぶんぶん腕を挙げていたからね、若干筋肉痛です今日は。寄る年波には勝てません。

 

このあとバラ色の日々に続いたんだけど、いつもバラ色のときピアノのイントロから入るのが多いじゃないですか、でも今日はALRIGHTのアウトロでギターかけてもらって、そのままバラ色のイントロへ!これがすっごいかっこよかったし、なんというか攻めのバラ色でこういうテンションで聴くの久しぶりでめちゃくちゃ興奮しました。定番となっている聴かせる曲の構成じゃなくて、とにかく曲をぐいぐい詰め込んでいくんだっていうテンションだったし、そういうぐいぐいくるTHE YELLOW MONKEYがほんとに大好物なんですよねわたし…!ちゃんと見れなかったけど、スタンドのライトが赤と白に分かれてたの、薔薇の絵とかになってたらすごい!いやちがうかもだけど(笑)

 

本編ラストはこれしかない、悲しきASIAN BOY。先日行われたメカラ検定でね、すべてのメカラウロコで演奏されている曲、って設問があって、もう候補を見なくてもわかる、そんなのASIANしかないじゃないすか。そして本日も記録更新だね。この楽曲の、常にそこにあるという絶対の安心感、絶対に爆発させてくれるという信頼、そういうのもひっくるめてこの曲を愛してやまないし、いつ聞いてもあのイントロを聴くだけで興奮してしまう。ドームだから電飾は降りてこなかったけど、横長のビジョンにTHE YELLOW MONKEYって文字が出て、そしてあの特効の火花にテンションぶちあがるし、最後にね、ヒーセとエマがステージの中央で顔を見合せながら弾くところも大好きだし、吉井の匍匐前進も大好きだし、アウトロのアニーのドラムも大好きだし、ほんとにこれこそTHE SONG OF THE YELLOW MONKEYだなって思います。

 

アンコールを待つ間に、スタンドにもアリーナにもウェーブが起こってて、ワイワイやれたのも楽しかったなー。そこからアンコールの拍手につながったのもよかった。メンバーがでてきて、実は今日はアニーがずっとシャツを着てたんだけど、ここでシャツを脱いでご登場なさり、安定のタンクトップ…なんだけど、まさかの赤ラメ!ギラギラ!んもう、どこをとっても派手!しかもお兄ちゃんジャケットオフしたらシースルーだし!シースルー!シースルー!ってアホの子みたいに連呼しちゃったわよ。なんつーどエロさ。

 

アンコールいっぱつめにRomantist Tasteで大歓喜だったわけですけども、わたしの大好きな首をかききる仕草、一回目はやってくれなくて、あっやってくれない、と思ったら2回目でびしぃ!と音のしそうなのキメてくれて思わず拝んだ、拝んだね。だめだ…マジであいつかっこよすぎる!(新たな気づき)あと、ROMANTISTといえば、あのTRUE MINDの、「未来永劫に、今年もよろしく〜!」に皆憧れると思うんだけど、いやそういうことにして話を進めますが、この日は「未来永劫に、来年もよろしく〜!」つってくれて、ああ〜〜〜ありがたい、すごい、夢がどんどん叶う、すごい、と喜びにうちふるえました。あと、この曲のときにエマが下手に来てたんだけど、花道で腕をぐるんとやった拍子にシールドが抜けてしまい、とたんにがすっと音が薄くなって、エマがあれ?おとがしない?あれ?つってきょろきょろしてて、でも逆側の花道だったからかスタッフ気がつかず?最終的にエマがよっこらしょとシールド差し直してたのがなんだかかわういかったです。


そしてここで、新聞広告にもなったLOVE LOVE SHOW!もちろん!全編博多弁バージョンだよ!!!めちゃくちゃ受けてたし、途中の金八もめちゃくちゃ受けてたし、これほんと吉井は大変だったと思うけどよくがんばりました!!!がんばった甲斐があってみんなに喜んでもらえてた感ハンパなかったし笑いながらどんどんこのバンドを好きになっていく感じ、ふたたび!って思いましたね。最後に観客のレスポンスを煽るところ、博多弁バージョンが「LOVE LOVEしようばい」だったので、「ばーい!」「ばーい!」って煽るのが最初はめちゃおかしいのに(だって吉井めちゃドヤ顔してるし!)だんだんグイグイ煽られちゃうっていう。あの身体をくねらせながらの「ばーい!」はホント得も言われぬ味がありました…(笑)

 

吉井がふたたびアコギを手にして言うには「ほんとはね、さっきそのままセンキュー愛してます、アバンギャルドで行こうよ!つっておそそは省略しようかって言ってたんだけどね、でもね…やっぱりこれをやらないと、年は越せないよね〜〜〜〜〜」ありがとうございまーーーす!今回はエマとアニーにお鉢が回ってきたんだけど、エマはやおらさっきのシールドすっぽ抜け事件をネタにし「さっき音が出なくなってびっくりしたけどスタッフだれもたすけにきてくれない」という主旨を無理矢理曲に乗せて歌うという荒技を繰り出し(吉井「まさかおそそでスタッフへのダメだしを聞くとは」)、次のアニーはアニーで「音がしなくなったのはロビンが機材をいたずらしてるからだと思ったよごめんごめん」という主旨を無理矢理曲に乗せ、かつ「ドラマーなのにリズム感わるくてごめん!」つって謝ってました。かわいいか!それにしても、アバンギャルドの持つ独特の多幸感、吉井もかつてインタビューでこの曲をやってるとメンバーをいとしく思う、幸せになる、と言っていたけれど、本当にその言葉通りの雰囲気を纏った曲だし、年末にこの曲が聞けるありがたさをかみしめるしかない。

 

しかし!ここで幕とはならず吉井がふたたび12弦のギターを手に。いや、昨年のアリーナツアーのときに、福岡で吉井がまさかの犬小屋の出だしを間違えるという、通称「犬小屋事件」と勝手に私が呼んでいる事件が起こったわけですけども、だからこそね、ここ福岡でもう一度この曲をキメてもらいたい!とお友達が熱い思いを抱いていたので、12弦を見たときに思わず肩ぽむしてしまったりして。いやしかし、この日のWELCOME TO MY DOGHOUSEはちょっとすごかったんじゃないですか。犬小屋事件リベンジしておつりが倍になって帰ってくるぐらいのアレ。ほんとこの曲は、その日どんだけかっこいい瞬間が積まれていても、さらにその上の最長不倒を絶対に叩き出してくるからこわいよ。ヒーセのあのベースソロからのあれ、観ました!?もうね、やばい、かっこいい、やばい、でもその横では吉井がピックくわえてアコギを叩いてて、エマは花道にいるから直接見えないけどモニタで見えるし、アニーがさらっさらの髪振り乱してどちゃくそカッコイイし、目が、目が足りない!4組!くれ!!!!と心底思いましたよ…もう祈りのポーズのまま微動だにせず、いやできず、って感じだった。最後のその一瞬までかっこいいの結晶のような曲だった。最高!

 

この日を迎えられてよかった、メンバースタッフいろんな媒体のひと、そして観客の皆にありがとうって、そして記念写真を撮ろうっていって、ミッチさんが撮ってくれてたのかな。両花道にメンバーが出て、めずらしくというか、吉井が最後に下手の花道に来てくれて、ずーっと手を振って、最後までステージに残ってた。わたしふだん吉井のことをロビンって呼んだりすることないんだけど、今日はね、ずーっとロビーンって呼んでたな。いい顔してたなーとおもいます。

 

東京ドームから約2週間で、セットリストのうちかぶっているのは10曲ぐらいだけど、そのうちJAMとBURNはアコースティックバージョンで、ラブショーは歌詞替え、バラ色も入りのアレンジ違うし、もちろんステージも演出も違うし、それでもこういう場にはきちんと「メカラウロコ」ならではのものをしっかりプレゼンしてくれる、このバンドのそういうところが大好きです。ほんとうに大変だったろうとおもうけど、おかげでめちゃくちゃたのしい「メカラウロコ」になりました。

 

当初、九州での初メカラ、これぞ王道!という楽曲でやる、と言っていたので、王道、ということはシングルコレクションみたいな感じになるのかな〜でもメカラだしな〜どうなのかな〜って思ってたけど、あれだね。「メカラとしての王道」ってことだったんだね。いやはやめったに出ないあんな曲こんな曲から、ようやく初めてライヴで聴けた曲もあり、もちろんお馴染みの楽曲の安定感にも酔いしれ、ちょっと変わったアレンジでの味も楽しませてもらい、THE YELLOW MONKEYのサービス精神を存分に味わわせてもらえました。じっくり聞かせるタイプの重めの曲でどーんとくるのもいいけれど、とにかく楽曲の華やかさ楽しさをぎゅうぎゅうに詰め込んでくれるこんなライヴが最高でないわけなく、これ以上ないぐらいよい「心の大掃除」ができたと思います。

 

満員御礼、というわけではなかったけれど、でもねえだからって、確実に埋まるハコを選択することだってぜんぜん難しくない、むしろそっちのほうが作り手には楽にちがいない、でも大きいハコでやるんだって、そういうバンドとしての姿勢、決断を、わたしは心から支持するし、自分がそういうバンドのファンでいてよかったっておもっています。いつかはこのハコを埋めてやる、と吉井が言って埋まらなかったことは、過去、ないので、いつか満員御礼のヤフオクドームで僕と握手!なのもぜんぜん夢じゃないとおもう。

 

ありがたいことにすごくメンバーのよく見えるお席で、もちろんどんな場所から見てもいつだってTHE YELLOW MONKEYは最高だけど、でもこういう経験ができて改めて、わたしのおもう「かっこよさ」の原石みたいなバンドだなって思ったし、それがこの十数年まったく変わってないんだなってことを思いました。ほんとこのバンド、めっちゃくちゃかっこいいですね。知ってた。知ってたけど。2017年あなたもわたしもおつかれさまでした、次はアルバム、ということは、それを引っ提げてのツアー!があるって期待してるし、またどんどんわたしの「かっこいい」の最長不倒を塗り替えていってください。最高のライブをほんとうにどうもありがとう!愛してるぜTHE YELLOW MONKEY!!!!
 

01:41 | comments(14) | -

THE YELLOW MONKEY SUPER BIG EGG 2017に行ってきたのよ

去年のメカラの終演後の特報で公演を知らされてからほぼ丸1年、とうとう東京ドームのライヴがやってきましたよ!公演までのタームが長すぎてなんだかテンション迷子みたいな感じになりつつ迎えた当日でしたが、いろいろと予想の斜め上だったり斜め下だったりに展開するライヴで気持ちよく振り回されました。愛と笑いの夜だったね。

 

1日目は1階スタンドのほぼ中央の後方で、2日目はエマ側のスタンド前方で見ていました。1曲目何かなっていうのはずっと想像してたんだけど、メインステージにいると見せかけての卵から登場、そして犬小屋という入りで、メカラ8のラストの曲から今に繋げたスタートというのはまあ予想の範疇だったかなーと思います。

 

1日目は緊張からなのか吉井の声の調子も序盤いまひとつで、そうするとまたぞろ心配の首が頭をもたげてしまうし、あと音響的な配慮?だったのか、サイキックやSPARKがえらくテンポが遅くなってたり、音圧的にも1階後方ではビシバシと来ず…となんだかこう「ライヴの楽しさ」との間に一枚薄い膜があるようなもどかしさがありましたが、2日目にはまず吉井が完全にギアをあげてきてて(自分で「調子がつかめました」とか言っちゃうのがあいつクオリティ)、ドームのサイズでの客へのアピールや演出を踏まえた間合いの取り方、ツッコミ、そしてモニタのカメラ位置などを完ぺきに把握していたのに唸りましたし笑いました。さすが2日目男だよって感じだし、どれだけサイズがでかくなろうとも1日でアジャストできるその能力なー!っていうね!

 

ドームだからってことでおそらくシンプルに見せきるんじゃなくて1曲1曲に趣向を凝らさなきゃ!という思いがメンバーとスタッフにはあっただろうと想像するんですが、みんなが驚いて喜んでもらえるやつ、を考えているうちに喜んでもらえるより驚かれるやつっていう方が先に立ったようなあれこれが盛り込まれており、最初これはどういうテンションで受け取ったらいいのかと思ったんですけど、「太陽が燃えている」のアレで完全に吹っ切れましたね。なにしろ絵面が破壊的に面白すぎた。吉井のたいようがー、もえているー!でモニタに炎に包まれるエマが映った時のあのインパクト、今思い返しても新鮮に爆笑できます。しかも1曲中ずーっとあの絵面なので、メンバーが映ると背後に映っている炎も相俟って完全に炎に取り囲まれてるやないか!って状態なので1曲中ずっとひーひー言いながら笑ってました。この曲で吉井が「同じ場所でまた会おう」でここ、とステージを指さす仕草をするのが大好きで、見逃したことないのに、1日目はもはやそれどころじゃなかったですもんね。吉井も2日目には「ヒーセが、燃えている、いや焼けている!」とか言ってて笑いましたしそうか…太陽フレアってこういう…いや違うだろ!どっちかっていうとこれはBURNだろ!と思ってたらBURNでは燃えへんのかい!という心のツッコミが随所で炸裂しました。いやーホントあんなに笑うとは。意図したものかどうかはともかくこれから東京ドームのことを思い出す時、あの炎に包まれるエマの絵面はぜったいにおもいだしちゃうし、そのたびにきっと笑っちゃうし、そういうのもなんだかTHE YELLOW MONKEYらしいなって思いました。

 

個人的にダメだしというか、惜しいと思ったところは、各曲に演出・趣向を組み込み、かつ花道への出ハケを繰り返すので、セットリストの流れがいまいちよくなかった点です。吉井って、そういう嗅覚が異常に優れてて、曲間のつなぎにもめちゃくちゃこだわるし、そのこだわりから生まれた美しいセットリストの流れが過去にいくつもあるわけで、そういう部分を堪能できなかったのは残念でした。BURNからASIANに行くよりもラブショ―からのASIANのほうが盛り上がりとしてはうまく階段を上がれると思うけど、それはラブショ―のあの演出からすると組み込めないよなーとか、後半に甘い経験や見てないようで見てるみたいな、観客をしぬほど踊らせるアッパーな曲をもう1、2曲かませてくれたらなと思うところがあっても、演出の流れがやっぱり優先されてしまうという感じがありました。まあ映像そのものも特に後半あまりにも主張がすぎてどうかっていうのもあったんですけどね。なんでもかんでもやればいいというものじゃないなーと。MY WINDING ROADが久しぶりに聴けて文字通り大歓喜の舞を踊った私ですけど、映像でミラーボール出してどうする。そういうことじゃねえんだ!あれじゃディスコじゃなくてパチンコだ!

 

とはいえ、あの周回花道を作ったのも、これでもか!と趣向を盛り込んだのも彼らのサービス精神のあらわれにちがいなく、あの年齢になってあの長さの花道を縦横無尽に動き回るのはさすがにキツかろうし、演出に凝る=リハを重ねる必要があるってことで、あそこまでに持っていくのには多大な時間と労力をかけてることは間違いないと思います。シンプルにやったほうがそれは本人たちだってきっとラクではあるんだよね。その行き過ぎたサービス精神ゆえに若干トンチキな佇まいになっているところがあっても、こういう何しでかすかわかんないところも好きだったんだよなーって改めて思い出しましたし、そして2日目のドームでは、そのトンチキを「カッコイイ」にねじ伏せるような勢いがあったのもすごくよかった。この、笑っているうちにまたどんどん好きになっちゃう感じ、懐かしい、懐かしいし、そういうステージを東京ドームで出来ているということがまずもう、すごすぎる。

 

セトリ的にはメカラ8の肝になった曲がけっこう選ばれていたなーという印象なんですが、とはいえメロメやんなかったね…吉井ちゃんがあんな思わせぶりするからメロメはやるもんだとおもってたよ!ロザーナもようやくライヴで聴けた〜〜でもメインステージいっぱつめはStarsのほうがハマったような気がしないでもない(ようこそこの場所へ、って歌詞もあるし)。再集結後初披露になった過去曲は嘆くなり我が夜のFantasyとMY WINDING ROADかな。嘆くなり、あのイントロでぴゃっ!って飛び上がったし、嘆くなりがきたということは追憶のマーメイドワンチャンあるのでは…!と滾ったけどなかった…(しょぼん)。こうなったら福岡のメカラでやりなはれ。なんなら追憶やるの匂わせまくって客を釣りなはれ。

 

MY WINDING ROADはぜったいドームでやって欲しい!と思っていたので、ROCK STAR終わりでエマがサブステにひとり残った時点でキターーーー!と心の中で大拍手でした。エマボルタさま御降臨。ありがたい。ありがたい。2日目は花道が近かったので、これは、エマさまの「セクシー」がいただけるポジションなのでは!?って浮かれてひさしぶりの両手を広げて「えーーーーまーーーーーー」をやってしまったわしじゃよ。セクシー、遠いとはいえ正面で頂けて感無量よ。花道を歩きながらおなごをばんばんころしていくエマが堪能できて言うことなしでした。しかし、この曲に限らず、エマの大舞台での強さはほんと天井知らずだな!2日目に確実にアジャストしてくる吉井もすごいが、1日目から完全にできあがっているブレない男エマさまゴイス。ハコが大きくなればなるほど緊張しないつっただけあるわ…。SUCKの吉井のマイクスタンドぶん回しを見逃したことのない私でも2日目はついついエマを見てしまったもんね!

 

日替わりになったのは1日目I LOVE YOU,BABYで2日目がTVのシンガーってとこだけでしたね。I LOVE YOU,BABY、去年のホールでもやってくれてたけど、私が見たときは吉井が「感じる?」を歌ってくれなかったつーてぶーたれていたので、この日はシッカリ聴けて嬉しかったです。TVのシンガーはね、中継といえばこの曲っていう吉井ちゃんの律義さよ。そういうとこ推せる。まあ、途中のMCでスカパーとWOWOW間違えちゃったけどね!さすがに「スカパーだよ!」ってツッコミが声に出たけどね!WOWOWで中継したの17年前のドームですから!残念!あとで怒られたかな〜最後はしれっとスカパー言い直してたからアンコール前にツッこまれたんだろうな〜イヒヒヒ。

 

天国旅行から真珠色という中盤の流れ、真珠色もセトリの位置としてはもう少しあとのイメージだけど、ここでストリングスがはいってアウトロがあってお着替えという趣向があったからこの位置なんだろうなー。真珠色でストリングスのアウトロが続くと「まさか…アレ…!?」みたいなこと思いがちだけどさすがにドームでそれはないと思い直した私だ。いや着替えてはきてたけどねみんな!アニーも!予想の斜め上すぎるわ!前半がみんな黒のジャケットで、後半は明るいトーンの衣装だったのは過去と未来みたいなアレだったのかな。単にどっちも着てみたかっただけかな。1日目はあのギターソロで吉井がエアーでエマの手を追いかけるやつしなかった(どうぞどうぞと手で前に促しておしまいだった)んだけど、2日目はやってくれてたな。ふたりともすごくいい顔してた。天国旅行、モニタがずっと砂嵐でうっすらメンバーが映る、みたいな趣向だったんだけど、逆に吉井の声に集中できた感じ。カウントのあとのアニーの入りが若干ずれたような気がしたけど気のせいかも。やっぱりパワーのある楽曲だし、この舞台でまた演奏されるのが格別という感じでした。

 

後半はホーンやコーラスも入ってお祭り気分全開、メンバーも花道にどんどん出てくるし(というか、ボーカルよりも先にギターとベースが花道を闊歩するのがTHE YELLOW MONKEYクオリティですし最高に好き)、SUCKのときなんか花道が紅白に光ってどんだけおめでたいんだよ感すごいし紅白歌合戦より紅白歌合戦だった。花道を歩くヒーセとエマがぜんぜんスタイルが違うのもいいよね、ヒーセは基本、ちょこちょことかわいくラヴリーな笑顔を振りまいているし、エマはまじで私が大向うなら「菊地屋ァ!!」「たっぷり!!」と声をかけたさ満載の真打ち感あったな〜。でも花道ですれ違う時のかわいいふたりが一番スキ…うふふふ…。ラブショ―の世界のおねえさん勢揃いも、もはや「太陽が燃えている」のあとでは何を見てもおかしい病にかかっていたのでうひゃうひゃ笑いながら見ていました。吉井くんもっとぐいぐい絡めばいいのにと思いつつ、一瞬おねえさんからつば広の帽子をお借りしてかぶったときが一番テンションあがったとか内緒だ。ああいうのたまらんよね。

 

MCはほとんどなかったけど、バラ色の前にメカラ8のときのことに触れてて、1日目はそこで「悔いのない人生をってあのとき言ったけど、みなさんどうでしたか、おれはね…小さな過ちはおかしたけど…」私の心の声「(リ、リアル…)」みたいな発言があったり、2日目は2日目でこんなダメ男だけどー!またここでできたからー!みんなに会えたからー!アナタガスキダカラー!(後半ほぼ嘘)とかいってて結論としては愛いやつでしたね吉井は。1日目のバラ色の時、気持ちよさそうに歌ってるなって思ったら気持ちよさに酔いしれたのか2番の入りを忘れるというね!あっはっは!

 

ALRIGHTのときにね、ヒーセが上手花道の七三あたりの位置にいて、エマがその逆、吉井がサブステにいてアニーはメインステージ、そこでそれぞれが向かい合っている場面があって、あれはほんとうに美しく、すばらしい光景だった。4人の形がちょっとダイヤモンドのようにも思えたし、あの大きなアリーナで円を囲むようにお互いを見合ってこの曲を奏でるということ自体が、歌詞にもある「何よりもここでこうしていることが奇跡」そのものだったとおもう。

 

本編終わりのあとはHorizonがフルで流れて、ここでフルで流れるってことは演奏しないのか、ざんねん、でもPV(?)かわいいなーと思いながら見ておりました。そのPV明けで間髪入れずにアンコールスタートで、ほんとどんな隙間にもおかずを詰め込むTHE YELLOW MONKEY魂なー!2日目のSO YOUNGのときに、エマと吉井がかなり長い間視線を交わしながらアウトロを弾いていて、その時の吉井の顔がほんといい顔だった。楽曲が楽曲だけに、この曲をこんなふうに演奏するときがくるなんて、という意味でも忘れがたい一瞬だった。

 

しかし、太陽やラブショー、犬小屋、バラ色やBURNや真珠色といった「俄然強め」の楽曲を出し切っても、最後にASIANというカードを切れる、この頼もしさったらない。ほんとうにASIANとROCK STARはこのバンドに尽くして尽くして尽くしまくっている楽曲だとおもうし、なんなら盆暮れの付け届けだってしたいぐらいだよ。このバンドが解散したとき、どんなレアな楽曲よりも、いつもそこにあって聴けることが当たり前だったこの2曲が失われたことに心底打ちのめされたもんだったよ。そうそう、ROCK STARでは「死んだら新聞、死んだら新聞」からの「新聞とりませんか」な勧誘が入って笑ったし、2日目には「読売」のダメ押しがあったのも笑ったし、何気にその前の「あたまはー、ひっぱってもとれなーい!」も笑いました。\ヨカッタネー!/←私の心の声

 

ASIANではきっと、吹上げの紙吹雪をやってくれるだろうなって思ってて、ピンク色の紙吹雪がいつまでもひらひらと舞い散る中、まさに桜舞い散る九段下…じゃなくて後楽園だけど、あのときと似ている光景でも、こんなに違う気持ちで美しいステージを見られたこと、忘れません。

 

ここからはあまり当日のライブのことというよりは、自分のひとりがたりというようなものです。いや、ここまでも十分ひとりがたりだけどね。

 

ドームでなにをやるか、というのを予想しているときに、ぜったいJAMはやるよね、いや、やってもらわねばこまる、そう思っていて、でもJAMをやる前に、あのメカラ15の、解散のときの最後のステージを、2004年12月26日のことを、ことさらに何かMCで言われるのも、いやだし、だったらもういっそのこと、最後の曲だったJAMを最初にして、あとはドカーンとお祭りムードになったらいいじゃない!なんてことを友達と話したりしていた。最後の曲が最初の曲へ、という流れはあながち間違ってもいず、ただ彼らにとっての「最後」だったのはメカラ8のWELCOMEだったということなんだろう。

 

JAMは本編の最後に演奏された。その前のMCで、1日目のとき、吉井は「ここでこの曲をやるのは本当に感慨深い」とだけ言った。そしてあのハイハットの音。あのとき、演奏するかしないかわからない、そういう気持ちでドームにきて、メンバーが現れて、エマが髪を切ってパーカーを着ていて、ギターを手に取った瞬間のぐらぐらと頭が揺れるような気持ちを、私はあえて思い出そうとしていた。もう否定された過去をずっと愛しているつらさを抱えていかなくてもいい、あのときのわたしへの弔いのような気持だった。このJAMという曲が結局のところ、わたしをここまで連れてきた、この曲にはじまってこの曲におわるのだ、そう思ったときの気持ちを。

 

JAMは本当に強大なパワーを持った曲だから、解散したあとも何度も演奏されたし、再結成後のツアーでも勿論セットリストに入っていて、そういう年月を重ねていくにしたがって、みんなと共有するロックアンセム、としての側面が際立ってきたとことがあるとおもうけれど、この日の東京ドームで聴いたJAMは、かつての、世界にたったひとりのためにうたわれるパーソナルな楽曲として私の胸には響いた。くしくも、吉井が2日目に言ったように、みんなに聞いてもらいたいけれど、ひとりひとりに向けて歌いたい、と言った言葉そのものだったとおもう。モニターの左半分に映し出される吉井の顔と声は、どこか必死で、かれの魂のかけらがはいっているように感じられた。いや、それとも、あのときここに残していった魂のかけらを拾おうとしていたのかもしれない。

 

この東京ドーム2日間で、過去はすっかり上書きされ、楽しい思い出だけがつまったものになるのか、と言われると、そういうわけでもないだろうと個人的には思う。あれもこれもぜんぶふくめてわたしとTHE YELLOW MONKEYだから、また素敵な模様が心に一つ増えたし、その模様のおかげで、見るのがつらかった模様もいいものに思えてくるような気がしている。そういう模様をこれからもどんどん重ねていけたらいいなと思う。少なくとも、この曲にはじまり、この曲におわるのだと感じながらJAMを聴くことはこれからはもうない。特別な1曲でなく、消費されて、消費されて、それでもわたしにつきまとう腐れ縁のような楽曲としてつきあっていきたいし、JAMだけでなく、THE YELLOW MONKEYのどんな曲も浴びるほど聴いて、飽きるほど聴いて、それでも私の人生に腐れ縁のようにつきまとう、そういうバンドとして一緒にいられたらいいなとおもう。2日間おつかれさまでした。大きな犬小屋へ、ようこそおかえりなさい。これからも、どうぞよろしく。
 

23:23 | comments(8) | -

THE YELLOW MONKEY SUPER FC PARTY 2017 DRASTIC HOLIDAY@レクザムホールに行ってきたのよ

THE YELLOW MONKEYのファンクラブツアー、題してDRASTIC HOLIDAY!最初ファンの皆さんとイベントを…みたいなこと書かれててイベントて…何…と慄いていたら吉井が普通にツアーだよ!それしかできませんよ!と早々に言ってくれて助かりました。短いツアーですがちょうど折り返しあたりで地元香川に来てくれる!つーことで楽しみにしておったのですが、まさかの憂鬱の台風21号到来っていう。遠征組のかたにはなかなか過酷な状況になってしまいましたね…。

 

例によって一切セトリばれを踏んでいないので、やーなにやんのかな!レア祭りっていうし!と期待しておりました。が、1曲目はSubjectiveツアーのときと同じでDRASTIC HOLIDAYなんじゃねーの?と思っていた私。まさかの不愉快な6番街へ始まりとはー!うそー!吉井黒のシャツにパンツ、鮮やかな黄色のジャケット、スニーカーは黒で靴紐だけが黄色といういで立ち。そして!サングラスをかけていた…!あのふぁふぁパーマでサングラス…ちょうお似合い…なんかもけもけしたやつ持ってたよね良く見えなかった。あと不愉快な6番街へ普通にかっこいい…エマがね、なんとも形容しがたい柄のスーツだったんだけど、アクセサリーもじゃらじゃらつけてて、いつも以上にオラオラ感あるうえに、今回メインで(初期曲が多いから?)フライングVを使っていたので男オーラ増し増しな空気だったよ…SUKI…

 

2曲目にSUCK OF LIFE(オリジナルバージョン)!すごいな再結成後のこのSUCKの登板率!ハイキックするときに黄色い靴紐が鮮やかに目立って効果絶大でした。でもって赤裸々GO! GO! GO!で畳みかけだよ〜〜〜いつ何時出ても嬉しい赤裸々…下手の花道に吉井が出て来て、「小指の先からあの世の果てまでキスしていいんだ」で客席のコの手にちゅーってやってはりました。でもって「指切り…してくれよーーーー!!!!」のパターン!ありがとう!!だいすきだ!!!「したはずだーーー!」のパターンも大好きなのでいつかお願いしますね!(強欲)

 

最初のMCで、今日は台風でね、ほんと大変なところを来てくれて…もうずーっと一緒にいよう!台風が去るまで!(いえーいいえーいと盛り上がる客席)とか言ってくれてましたね。いいんだよ…朝までやってもいいんだよ…(無茶言うな)。始めてできたバンドの曲、でLOVERS ON BACKSTREET。これ再結成いっぱつめのツアーでやってくれたからなんかこうして割と冷静に受け止めてるけど、LOVERSてほんと日替わりとかで出たら大騒ぎしてたよなー昔!とか懐かしいことを思い出したのはホールだからかもしれない。とか感慨にふけっていたら!ら!
See-Saw Girl!!!
うっそーーーー!!!YABAI!あっそう!そうですか!そっちの扉開ける感じですか!Smileの時代が来る感じですか!いやーこれ、吉井の書いた歌詞でもかなり好きな部類にはいるやつで、でも「社会の行方よりセクシャルなことが好き/社会の悲鳴よりセクシャルな声が好き」って、なんかもう歌ってくれる気持ちになんないかもなーとか勝手に考えていたこともあったので、思わず座り込むほどうれしかった…。しかも、後ろ向きな姿勢が財産、のときに髪の毛書き上げて腰を突き上げる例の動きをまんまやってくれてほんと…おまえのそういうとこ!好きにならずにいられない!曲の最後でステージ中央でエマに寄り添ってギターのネックぐっと押さえつけてたのよかった(でもシタガミジカイ歌わなかったことない?)。そして私の見間違いでなければエマのくびもとの汗を拭って舐めてたね!あとこの曲はヒーセがどちゃんこかっこいいのだ…ヒーセ今日のお召し物も最高キュートで、黒ベルベットでラペルとカフスがイエローラメのスーツ、シャツはドレッシーなイエロードット…と完全に隙なし態勢だった。さすがでございます!

ここからアコースティックコーナーということで、メンバーにも椅子が用意され、吉井が「ふだんやらないTHE YELLOW MONKEYの楽曲をアコースティックスタイルで」「ちょっとどう?(客席も)座ってみない?」と促し。さくさく座りだす観客に「ほらーすぐ座る」っておぬしが!座れと!言うたんや!「そうだよね座りたいよね、じゃあ俺ら立とうか」アニー「待って俺叩けない」吉井「ストレイキャッツを見習え!」


吉井が1997年のヒーセの誕生日にリリースした…というのであっラブショ―を?これで?と思ったら「カップリングの…」でどびえーーー!!!!!吉井「そりゃそうでしょラブラブショーこれでやらないよ、そんな気の利いたバンドじゃない」あっスイマセン(笑)

 

この曲をリリースしたときは、本当にバンドが上り坂というか、どんどん環境も変わっていって、自分たちの生活も変わっていったころで…でもなんにもなかったときのこと、お金もない、部屋も狭い、そういう時代のこと、あと若いころなにもなかった両親のこととかね、そういうことを考えて、作った気がします、といって、NAI。

 

カップリングに名曲が多いのはTHE YELLOW MONKEYあるある(吉井和哉あるある)だけど、NAIはそのなかでも白眉というか、ほんとうに極めつけの名曲だと思うし、この楽曲を深く愛しているひとがたくさんいるし、私もそのひとりです。吉井和哉の書く楽曲の美しさが結晶となって目に見えるような曲だ。演奏が始まってしばらくしたらぽけーと勝手に涙がぽろん、とこぼれたけど、何かを思い出したとか、悲しいとかじゃなくて、ただ美しさに打たれて涙が出た、という感じだった。

 

ひとつだけ!ダメ出しをさせてもらえるとするならば!吉井ちゃんもうちょっとギター練習しよ!(きびしいファン)

 

次にアコースティックバージョンのO.K.。これ新鮮だったなー。最後O.K.のリフレインになって、それを吉井が例の吐息爆発歌唱で歌うもんだから「あっお前…それを俺らが好きだと知っててその所業…好き…」ってコロッと転がされたわたしだ。

 

このアコースティックコーナーは終始リラックスというか、楽屋モードというか、とにかく吉井!お前が楽しいのはもう、わかったから!と言いたくなるぐらい楽しそうだった。なんかほんと孫を見る目で「よかったねえ、たのしいねえ」と目を細めてしまいそうになった俺である。もともと今日のホールは香川県民ホールで、ネーミングライツで「レクザムホール」となっているわけだが、それを吉井が「今日の会場レクザムなんだよね?」と話を振り、レクザムで合っているのだが、袖から「レグザム」だって言ってるよーうそーどっちだよー楽屋はレクザムだったよね?レクザムのとことレグザムのとことある…って4人がわちゃわちゃ喋るっていう、
ハイきみらが静かになるまで1分かかりました
と小学校教諭の気分になるところであった。最終的に吉井が「よし!中間でいく!」とわけのわからない宣言をし、「REXAM」となんだか発音がいい風な空気を装っていました。何の時間だったんや!で結局話したかったのは、このホールはパンチドランカーっていう解散前にやってたツアーの時に来て、っていうか解散の原因になったツアーなんだけどね!(てへっつ)(おまえその解散ギャグいつまでも許されると思うなよ)その時この会場で具合悪くなっちゃって!袖で倒れて救急車で運ばれたっていう。歩ける歩ける!って言ったのに救急車で運ばれたっていう。でもって、ひとりでやってたときも体調崩してここ飛ばしちゃったことがあって(筆者注:2006年の39ツアーで静岡香川愛媛が吉井の体調不良により振替公演に。ちなみに愛媛はエマの誕生日ライヴになるはずであった)、そんでもう大丈夫だろう!と思ったら今日は台風!でもね、今日はみんながこうしてきてくれたからー、ライヴも無事できるし!もう苦手な感じは払拭した!なので今日はすごく機嫌がいいです、とか言っててかわいかったです。あとエマがソロで飛ばした話のときに「ん?」みたいな顔してたんだけど、突然思い出して「あっそうだったね、あったあった」吉井「あったじゃん、っていうかあなたいたじゃん!」エマ「そうだったー」吉井「ひとりでっつーかふたりでやってたんですけどねB’zみたいに!」よくもそんな口から出まかせを…ww

 

1stアルバムの最初の曲をこれからやるんですけど、1回やったことあるんだけどね?もーずーっとファルセットなもんだから声が全然でなくなってガッサガサになって。帽子叩きつけて「もう二度とやんない!」って(アニー小声で「それべつのときじゃない…」アニーさんそこちょっとkwsk)でも今日はメンバーの皆さんがキーを下げてくれるというので〜と言いながらスツールでくるくるしつつ、しかし、1stは売れなかったねー!と言い始める吉井。しばらく四国これなかったよね、俺の記憶ではSmileの頃まで海峡を渡らせてもらえなかった…とまた!ここで!4人が!一斉に喋る!いやーこのときほんと「今なんの時間…?」てなりつつも、この4人が一斉に喋る(しかもツアーのMCの時間に)っていうのがすごく新鮮だったし、あとなんかもうこっち(観客)置いといて4人がホント楽しそうでしたよ…。キーを下げるためエマがギターにカポをつけているのを紹介しながら吉井「カポって、カポさんが考えたんだよね」エマ「(またなんか言い出した…)うそだよね?」吉井「ホントホント。カポ・タストさんから名前がついたんだよ。じゃ曲行こうか」っておまえ…ほんとに息をするようにホラを…!

 

Song For Night Snailsをやったのはメカラ9でしたが、エマは初めてこの曲をライヴでやれたのが印象深いと当時言っていた記憶があります。個人的にはミラーボール欲しくなっちゃう曲でもあるなー。しかし、途中まで歌ったところで吉井がやおら「このあとアニーの絶品のフィルが入るから、みんなアニーに注目して」(エマもヒーセも注目する)さらに調子に乗った吉井、舞台袖まで捌けて「おれがAh,snail,job…つったらフィルだよ」アニー「ねえちょっと聞きたいんだけどさ、これ今曲の途中だよね?」爆笑。こうなったら止まらない吉井は「これさーフィルのあとになーいすねーるずあーんぷらーすちっくぶぎー、って歌って出てきたらなんか歌謡ショーみたいだよね!」とか言い出すし、挙句アニーに「どうする?一回失敗しとく?」律儀なアニーはちゃんと1回失敗してあげたんだけど、その時に確か「腹に力が入って…」みたいなことを言ったのよ。そしたら吉井が「会陰ね!わかる」とかぶっ込んできて「阿吽じゃなくて会陰です」何言ってんだこの人はと思わず真顔になりました。そのあと延々「会陰て知ってる?ここのね…」場所を説明し「会うに陰って書くんだよ!」と文字を説明し、ほんと何の時間なの。曲の途中ですよね!そんなに4人でわちゃわちゃやってるのが楽しいのか!おっちゃんも楽しいわ!(ダメなファン)もはや何の曲だかわかんなくなった頃合いにようやくAh,snail,job,job,job,…(ひとりエコー)で曲に戻りました…とんだ長丁場!

 

釜山の映画祭に行ってきた話とか、オトトキを四国ではやらないとか(吉井「映画館ないの?イオンは?」あるわ!イオンもあるわ!)ヒーセのおじいちゃんの故郷が高松だとか、じゃあヒーセが映画館作れば?みたいな話になるわ、ほかにもいろいろあったんですけど、ほんとトークの地図…どこ…ってなりました。あとイオンあるよーって客席から飛んだ声に吉井が「よかったねー(棒)」で返したの笑いました。笑いました。

 

菊地兄弟がTHE YELLOW MONKEYの前にキラーメイってバンドでデビューしてるって話を紹介して、網タイツ(ここに来るまでに客席に弁当のひとつも配りたい、弁当と蓋つきのお茶ね、あれもうみなくなったよねーあれと網に入ったミカン!みたいな話をするエマと吉井)とかはいてたよね?エマ「おれはぎりぎり穿いてない」アニー「私は嬉々として穿いてました」吉井「デビューしてどうでしたか、いい思いした?」エマ「うんまあそれなりには」吉井「したんだ!具体的にはどんな」エマ「うーんバブルの頃だったからねえ…」とマジで話始めて慌ててストップをかける吉井「待って!この人結構毒あるから!」「この兄弟はねえ、結構毒持ってんのよ!」アニー、俺はそうでもないと主張するもお兄さんからもヒーセからもブンブン首を振って否定されるの巻。っていうか網タイツ!どこいった!トークの地図今誰が持ってるのー!?

 

で何が言いたかったかというと、アコースティックコーナーをやるにあたって何かカバーを、って話になったんだけど、折角なのでキラーメイのデビュー曲であるFuckin' with a Virginをね!やりたいと思います!と宣言し、みんな歌詞を知らないだろうから!僕が読み上げます!とクリップボードの歌詞を読み上げる吉井…これ、まあちょっと言葉でどう説明したらいいのかわかんないけど、吉井の上に「チョーたのしい!」って吹き出しをつけたくなるほど楽しそうでした。レイノの紹介とかもしてて(真似もしてて)歌う時の声も寄せてたよなー。なんだろうね、ああいうふうにみんなでわっといろんな曲をやってみるみたいな時代や、その空気が楽しかったんだろうなっていうのがよく伝わってくるステージでした。ほんと…「腰が砕けるぜ」のときの吉井の顔をプリントしたいわ…(笑)曲の途中でみんなが立ち上がりかけたので「バージンの人は立って!」と言ったら座り始めるひとがいて(爆笑)あわてて「バージンの人は座って!」とか言いなおしてたのもめちゃ面白かったです。

 

間髪入れずにNeurotic Celebrationへ。大好きーーー!とびきり真っ赤なバナナを真っ赤な会陰に口づけをって歌っててそういう反射神経きらいじゃないぜむしろ好きだぜと思いました。途中のブレイクで、吉井がやおら「この曲はね、昔はここでぼくがI LOVE YOUと何回か言って、黄色い声援が飛んで、それでエマのギターが入るって流れだったんですけど、もう年月も重ねていて声援も…だんだん茶色く…ということで!より黄色い声を出しやすいようにエマさんに…えいんまさんに!えいんまさんに言ってもらいましょう!」気に入ったネタは天丼で使う吉井である。しかもエマがまったく臆さずI LOVE YOU連呼するのでほんと…笑いました。笑いました。基本的に絵に描いたようなgdgdでしたがみんな楽しそうだったのでよしとします(笑)汚いお金はちょと欲しい、って歌ってたかなー歌ってたような気がするんだけどなー。しかし年末感あるなこの曲!

 

続いてイエ・イエ・コスメティック・ラヴ!!!これも!また!Smileの扉が!と狂喜乱舞。イエイエなー、ほんと出ないときは出なかった…(おばあの感想)。間奏でヒーセとエマが中央に寄るところもまんまだったなー。吉井がその時に「昭和30年代生まれ〜!」って煽って、そのあと吉井はドラムのとこ寄って、アニーと「昭和40年代生まれ〜!」ってやってたのかわいいが過ぎました。ほんとSmileなにげに好きな曲多いんだよ…まだ1曲超弩級にすきなやつ出てないんですけどね…これ今回出なかったとなるといつチャンスが…吉井ちゃんお願いしますよ…(ってここで言ってもな!)

 

パールの前に吉井が髪をぐしゃぐしゃとかき乱して、なんつーのあの、濡れた犬みたいに首を振って、ジャンプして歌いだしたのがすごくよかったな。パールの間奏、かがわー!のご当地コールに客席もすごい歓声で応えてて、あのパール独特の、駆けあがっていくセンチメンタリズムにうっかり打たれて本日二度目の涙をぽろりと流してしまった私だよ。パールのおセンチメートルはまったく意図しないところで襲ってくるからこわい!

 

今回はじめてのファンクラブツアーをやってみて、またこういうこともやってみたいと思っています、その時もまた来てね、と吉井が声をかけ、そしてファンクラブの名前になった歌詞が入っているこの曲を、とバラ色の日々へ。いやー、ALRIGHTをのぞけば、これで再結成後のツアーで必ずセトリ入りしているのはSUCKとバラ色ってことになるわけで(たぶん)、バラ色は特にバンド不在の時間にその存在感を増してきた楽曲だというのがよくわかる。

 

アウトロで吉井がマイクを外したので、あかつきにー!かな?と思ったら、太陽がー!燃えているー!だった!ホールは確かに太陽が燃えているが似合うよね〜!エマが下手の花道まで来てくれて、ほんとこのひとそういうところがおさおさ怠りないと思わずにいられないのだけど、1階席の客にアピールしつつ、ふと目線をあげて2階席にびしいっと音のしそうな指差しをくれちゃうところがほんとね…ちょうど延長線上にいたので久しぶりにまともに正面から見た…やっぱヤベエよこのひと…とひとりごちた次第である。でもって吉井は上手の花道で「耳元でささやくのさ」で客にささやこうとしたらマイクがハウって「マイクが〜ハウってる〜」と歌詞を変えていて笑いました。あと何回見ても「同じ場所でまた会おう」でここ、ってステージを指さしてくれるのが本当に大好き!

 

本編最後がALRIGHT。イントロで客を煽るときに年末のライヴのこともふれつつ、おれたちは準備オーライだけど君たちはどう?って投げかけとコールアンドレスポンスからばっつりのタイミングで曲の入りにつなげていくのほんとすごいね。一種の本能なんでしょうね。「ひとつに集めて」のときに吉井が客席を指さすんだけど、アニーがまったく吉井と同じ動きで客席を指してて、そのシンクロ具合が美しかったなー。ここの間奏でメンバー紹介をやってしまうのもすっきりしててよかった。

 

アンコールはわりとあっさりめに、Ziggy StardustとDRASTIC HOLIDAYの2曲。吉井のZiggyは何度か聞いているけど、歌い始めるまえに両手を合わせて捧げるような姿勢をしていたのがとても印象的だった。そして最後にツアータイトルであるDRASTIC HOLIDAY!最後この曲なのすごい不思議な感じ!そして漂う年末感!年末ライヴやるからね、遊びに来てね、そして今日は来てくれてありがとう、気をつけて帰るんだよって曲前に言ってくれてました。終わった後も、ヒーセやエマやアニーがステージ前方まで出てきててハイタッチとかしてて、吉井はうしろでニコニコ見ていて、もっかい気をつけて帰ってね、ケガとか事故とかないようにね、と声をかけてました。うんうんありがとうきみたちもね!最後は鶴ちゃんも入れて5人で(鶴ちゃん鮮やかなイエローのシャツお似合いだった〜)肩を組んで一礼…二礼…三礼までしたところで5人がふははっとわらってのけぞったの、ちょういい光景でした。最後はヒーセとアニーがおっきいハートを手でつくってくれてたよ。ほんとかわいいなきみら!

 

ほんとに楽しいメンバーの顔ばかりにあふれた楽しいツアーでした。FCツアーということで、やっぱり一種独特の、というか、「わかってもらえてる」ひとたちの前でやるツアーという空気感があり、それはたとえば去年のアリーナツアーのような、ぜんぜんTHE YELLOW MONKEYを知らないひとでもぐんぐん巻き込んでいく、みたいなものとはやっぱりちょっと趣が違ったものだったと思います。でも再結成してすぐにそういう「わかってもらえてる」ひとたちに向けてだけのツアーができるなんて、すごいことですよ。で、当然ながらこの「わかってもらえてる」空気の中で培ったものを、年末の大舞台三連発で他者をぐんぐん巻き込んでいく、攻撃型のTHE YELLOW MONKEYにシフトチェンジしていくわけで、楽しみにしていますというほかない。12月はTHE YELLOW MONKEYの季節、今年もそれを味わえそうなのが嬉しい限りです。

 

 

THE YELLOW MONKEY SUPER FC PARTY 2017 DRASTIC HOLIDAYセットリスト
不愉快な6番街へ (Unpleasant 6th Avenue)
SUCK OF LIFE
赤裸々GO! GO! GO!
LOVERS ON BACKSTREET
See-Saw Girl
NAI
O.K.
Song For Night Snails
Fuckin' with a Virgin
Neurotic Celebration
イエ・イエ・コスメティック・ラヴ
パール
バラ色の日々
太陽が燃えている
ALRIGHT 
アンコール
Ziggy Stardust
DRASTIC HOLIDAY

23:58 | comments(10) | -

SPITZ 30th ANNIVERSARY TOUR "THIRTY30FIFTY50"@さぬき市野外音楽広場テアトロンに行ってきたのよ

ちょっと前…いや、もうかなり前から、吉井絡み以外のライヴのレポを書くことをやめてしまっていて、それは別に何か意味があるとかいうのではなく、なんつーか突然、あ、もう頭をどれだけ振っても言葉が出てきましぇん!みたいな状態に陥って、単純に書けなくなったのだった。吉井やイエローモンキーのレポが書けるのは、結局のところそれまでの興味と蓄積がモノを言っているのだろうと思う。そんなわけでライヴに行ってもツイッターでつぶやいたりするだけで、それ以外は何の記録も残してない状態が続いてる。

 

それはそれで全然いいし、ある意味うつくしいと思ったりもするのだが、先週末のさぬき市野外音楽広場テアトロンで2日間にわたって行われたスピッツのライヴは、何というかそのロケーションも含めて「体験」としてのベクトルが強すぎて、これをこのまま、何も残さないでいるのはいやだなあ、と「何を見ても何かを言いたがる」私の悪い虫がむくむくと顔を出してきてしまった。とはいえ、レポと呼べるようなものではなく、体験談としての色合いが強いのだけれど、それでもまあ、何かを書いて残しておきたくなる時間ではあったのだった。

 

スピッツがここテアトロンでライヴをするのは21年ぶり、ということは当日のマサムネくんのMCで知った。21年前にテアトロンでやったことは知っていたが,それ以降来ていなかったことは知らなかった。21年前にテアトロンでやったことを知っているのは、その時の映像が1曲だけ、スピッツの(当時は)数少ない映像作品に収録されているからである。海に向かう半円の客席と、ステージを取り囲む円柱。確かにフォトジェニックな会場だ。

 

スピッツの30周年のライヴツアーが発表になったとき、私の住む香川県の会場がここテアトロンで、ツアー唯一の野外だと知ったときは、嬉しさよりも、この真夏に野外かあ、という気持ちが先に立ったのは否定しない。テアトロンて、あそこだよなあ、とかつて見たDVDの景色を思い出し、とはいえ、他の会場に遠征してまでいくというのもどうなのか、せっかく地元に来るんだから…と初日をファンクラブの先行で押さえ、2日目をコンビニの先行予約で取った。結果的に、FCで取った1日目の席はスタンド後方のステージ真っ正面で、コンビニの先行で取った席は、上手の1列目という席がきた。スピッツとは関係なく、その前々日に東京の歌舞伎座で宿願といってもよい舞台の初日を観に行くことが決まってからは、1日目のチケットを誰かに譲って、2日目だけ見ればいいのではないか…という考えがよぎったことは否定しない。それをしなかったのは、単に私が初日2日目と連続で見ようと思っていた舞台が、2日目は貸切公演のため通常のチケットを買えないことがわかり、だとしたら東京に残っていても仕方がないと思ったからにすぎない。

 

テアトロンに行くには、志度というJRと琴平電鉄の駅近くからシャトルバスに乗るか、高松駅からのバスに乗るか、自家用車で行っても臨時駐車場からバスに乗ることになり、とにかくアクセスが困難をきわめる。最寄りの志度からのシャトルバスでさえ、片道30分近くはバスに揺られなければならない。おそらく、高松駅からのシャトルバスがもっとも楽なアクセスだろうと思うが、誰しも考えることは同じで、そのチケットはそうそうに売り切れてしまっていた。 私は琴平電鉄の始発の駅から琴電志度まで電車に乗り、そこからシャトルバスで会場に向かったが、野外で長い時間待つことを回避したいと考えるのは誰しも同じなのか、開演の15分ほど前に会場近くの芝生広場に着くと、入場を待つ列が蛇腹のごとく何十にも折り重なっていて、これは…開演に間に合わないのではないか?と思った。しかも、テアトロンに初めてきた私は,その時点でもう会場は目の前なのだろうと思っていたのだが、その芝生広場を抜けると目の前には延々と下る山道があり、その遙か下に今日の会場があるのだった。その延々と下る道を見た瞬間、思わず「マジかよ…」と声に漏れた。想像してみてほしい、夏の野外、まだ高い太陽の光、風がすこしはあるとはいえ30度を優に超す気温。覚悟を決めて降り始めたが、当然のように膝は笑い、汗は噴き出し、しかも予想したとおり、席にたどり着く前にメンバーの登場SEが流れ、ライヴが始まってしまった。

 

(←芝生広場から撮った写真)

 

幸い座席が入り口に近かったことから、1曲目の途中で席に着くことができたが、まだ心臓はバクバクしてるし、汗は噴き出しているしで、2曲目に早くも投入された「8823」で手を振り上げる元気はまったく戻ってきていなかった。最初のMCでマサムネくんは、ここに戻ってこられたことがうれしいと言い、しみじみと会場を見渡していた。君が思い出になる前にを歌う頃には、だいぶ日も陰って、ステージの向こうに美しい夕焼け空が見え始めていた。私もようやく落ち着いてライヴに集中することができた。本当にステージのほぼ真正面で、円柱に囲まれたステージの向こうに瀬戸内海が、そしてその海を渡る船が、その向こうには島影が見えていて、あれはたぶん小豆島だろう。マサムネくんが、以前ここに来たときはロビンソン、チェリーとリリースされたあとで、スピッツのピークのような感じだった、ピークだったから来られたのかと思っていたけれど、30周年でまたここに来られてうれしい、奇跡のようです、と言い、その当時僕らをここに連れてきてくれた曲です、と「チェリー」を歌った。

 

スタンドは相当に傾斜がきついので、自分が立ってステージを見ていると、人の頭はほとんど気にならない。飛行機雲が出ないかな〜と期待していたマサムネくんだったが、実際に飛行機雲が見えて、観客がみんなして指さして教えるのにぜんぜん気がついてくれないのがおかしかった。田村さん(やっぱりよく客を見ている)はすかさず「飛行機雲だって!」と拾い上げてくれ、それを見るためにひょこひょことマサムネくんがステージの前方まで出てきたのがかわいかった。スタンド最上段の芝生席のひとたちが、夕焼けを背に影絵のようになっているのにメンバーが喜び、マサムネくんはYMCAの振りまでやらせていたが、最終的に「あれっCってどっち向きだっけ…まあいいや!」とぶん投げていて笑った。テッちゃんは、MCがうまくないバンドだけど、野外でやると沈黙が流れても虫の声が助けてくれるからいいよね…と冗談とも本気ともつかないようなことを真顔で言い、実際そのテッちゃんの期待に応えるように盛大に虫が鳴いていた。

 

あたりがどんどん暗くなっていくが、まだ陽の明るさの名残もあるなかで、ロビンソン、猫になりたい、楓、とスピッツ伝家の宝刀ともいうべき美しいメロディのメロウな楽曲が続くターンはこのライヴの一種の白眉といってよく、マサムネくんのハイトーンが夕闇に吸い込まれていくさまに陶然とした。目に入るものすべてが美しいという感じだった。そして太陽の最後の名残が消えきるタイミングで「夜を駆ける」。ステージにさっと青い光がふりそそぎ、対岸の島には明かりが灯っていて、ただもうその美しさに泣けた。ああ、今日来てよかった、この光景を見られてよかった…と心から思った。崎ちゃんの疾走していくようなドラムに聞きほれたし、何度聞いても完璧な歌詞だ。夜を駆ける、今は撃たないで、遠くの灯りのほうへ駆けていく…。

 

「運命の人」に「神様 神様 神様 君となら」という歌詞があるが、この部分でムービングライトがマサムネくんにさっと集まったところは、本当に…これこそ「尊い」ってやつじゃないのか、文字通り手を合わせて拝みたいような気持になった。いやでも、芸能っていうものはもともとはそうしたものだったんだろうと思うし、なんというかステージが一種祭壇のようにさえ思える瞬間だった。本編ラストの「1987→」は、バンドというものに入れあげたことのある人ならだれでも、自分の好きなバンドにこんなふうに言ってもらえたら嬉しいだろうな、と思わないではいられないような歌だと思う。そういう曲を、50歳になって、30周年のバンドが歌ってくれることが、なによりすごい。

 

アンコール。心のどこかで期待していた気もするし、でもそういう期待はあまり持たずにいた方がきっといい…とも思っていた。マサムネくんはギターを持たず、その瞬間に「あの曲」がくるのがわかった。「恋のうた」。21年前のテアトロンで演奏された映像が、スピッツのライヴDVDに収録されている。スピッツのライヴ映像は、この規模のバンドとしては本当に考えられないぐらい長い間、ほとんどメディア化されておらず、だから数少ない過去のライヴ映像を、ファンの子たちは(もちろん私も含めて)何度もためつすがめつしてきたわけだけれど、テアトロンでこの「恋のうた」をセットリストに入れてくれたのは、そういうファンが過ごしてきた時間を少なからず汲み取ってくれているからだろうと思う。そういうことができるバンドだから、こうして30周年でまたここに帰ってこられるんだろう。感謝しかない。ステージを照らしていたライトが、後ろの森に向けられ、浮かび上がる森の中にいるような光景も、ちょっと忘れがたい。

 

2日目は上手の1列目で、さすがにここではステージ越しの海を見ることはできなかった。テッちゃんも田村さんも、マサムネくんもすごく近くで見られて、角度的に崎ちゃんがすごく良く見えて、何がってドラムセットの間から崎ちゃんの右足が、つまりバスドラを踏む足が見えたのは眼福以外のなにものでもなかった。惑星のかけらの、いつでも心は卵だ割れないように気をつけて…という歌詞にわけもなくぐっときて泣きそうになった。あと、そう!この日はセットリストに「波のり」と「冷たい頬」と「さらさら」が入ったのだった。冷たい頬をやったあと、夏らしくない曲で、なんか夏っぽい曲がなくて〜と言いながら、チェリーを「スピッツ音頭」と音頭風にやって楽しんでいたが、いや夏とか海の名曲くさるほどあるでしょ!渚とか!青い車とか!と思った私だ。っていうか春夏秋冬の名曲揃ってるでしょ!

 

「さらさら」は、ひとつ前のアルバムのシングルカット曲で、そういう曲ってツアーを外れるとなかなか聞けなかったりするので、真から嬉しかった。この曲が好きすぎてこの曲だけ延々リピートして聴いていたこともあるぐらいだ。そういえば、「楓」のイントロの前にキーボードの音が鳴ってしまい、あとからクージーが「虫をよけようとして手が当たった」ことを懺悔していた(本当に『あんないい雰囲気なのに、申し訳ない』と恐縮しきりだった)が、その音が鳴った瞬間マサムネくんは客席に半分背を向けながらめちゃくちゃ笑顔になっていたのを私は見逃さなかった。ちょっとした黒マサムネである。

 

俺のすべての最後にドラムソロがあるのも崎ちゃんファンには嬉しかったし、「運命の人」のイントロで打ち込みが流れてるとき、両手でスティックをもってぐーっと身体を折り曲げていたのが、なんだか祈りの姿勢のようでぐっときた。ぐっときた、といえばテッちゃんが、俺のすべての最後だったかな、両手でギターを高々と掲げたのがものすごく印象的だった。そういうことをあんまりやらないからこそ、というのもあると思う。そういえばテッちゃんはMCで、今日初めてスピッツ見に来た人、何にびっくりするってベースだろ!?俺を見てめっちゃ激しく動きそう…って思ってたかもしれないけど!と誰もが通るスピッツあるあるを話していた。いつも俺のエフェクタ―勝手に踏んでどっかいっちゃうし…というテッちゃんに、そうだよなテッちゃんいつも平然としてるけどリダ結構な当たり屋だよな…と思ったし、実際そのあとの田村さんの暴れん坊将軍ぶりは輪をかけてすさまじかった。さすがです。

 

1日目も、2日目も、アンコールのあとには盛大に花火があがって、まさに特等席での花火鑑賞になったし、今年の花火はもう、これでいいや!と思うぐらいの満足感があった。1日目は後方席だったので退場も早く、バスにもさほど待たずに乗車出来て、わりとスムーズに帰宅できたが、2日目は出口が遠いため、あえてゆっくり時間をつぶしてから退場した。本当に最後の最後に会場を出たので、シャトルバスも最後の便になったが、待ったのは40分弱だったのではないかと思う。バスを降りても、そこから鉄道の駅まで歩いて、30分に1本しか来ない電車を待つ。いずれにしても、途中でマサムネくんがねぎらってくれたように、行くのも、帰るのも、なかなか一筋縄ではいかない会場であることは確かだ。しかし、だからこそのあの景色、あの贅沢なのだと言われれば、もはや頷くしかない。2日目ももちろんメンバーを近くで見られて楽しかったが、やはり1日目に観た圧倒的な光景が私の中にまだ残っているし、これからも多分テアトロンのことを思い出すとき、スタンド後方から見た夢のような光景を思い出すだろうと思う。そしてあの景色に負けない、スピッツのバンドとしてのしなやかさ、あの頃がピークだったと笑いながら、今なお新しいピークに歩いているような強さを改めて感じたし、それだけの楽曲を生み出してきた凄さをまざまざと見せられた時間だった。すばらしいライヴ、いや素晴らしい「体験」でした。スピッツ30周年、本当におめでとう!最高のライヴをありがとう!
 

23:54 | comments(2) | -

メカラウロコ・27に行ってきたのよ

2016年1月8日に再集結が発表された瞬間から、まず頭によぎったことのひとつと言ってもいいのが「12月28日の武道館」でした。その日に武道館でやることについてはまったく疑っていなかった(吉井が前年の12月28日に、『来年は(12月28日は)何曜日?火曜日?水曜日?何曜日でもいいから来てね〜!』と言っていたので何かがあることはわかっていた)んですが、果たして、チケットが取れるのか?それはこの1年過熱するチケット戦争を目の当たりにしていてますます募る気持ちでした。おかげさまで、友人の強運のご相伴にあずかることができ、武道館に行くことが出来ました。もう、人さまのお力にすがって生きて参りましたの、というブランチの心持ちもかくや、です(欲望という名の電車ネタ)。

 

あの、いちばん感極まったのは会場に入った瞬間かもしれないですね。あの国旗、楽団(さすがにメカラウロコ楽団ではなくて徳澤青弦ストリングスの皆さん)、パッヘルベルのカノン…。メカラウロコに来た…!という実感、とうとうこの日本武道館に、国旗の下にTHE YELLOW MONKEYが帰ってきた、という実感で、なんか文字通り胸がいっぱいになりました。

 

1曲目の予想はいろいろ考えたんですけど、7を踏襲するならMORALITYだよなあとか、ROMANTISTでどーん!と始まるのもありだよなあとか、でもROMANTIST始まりは吉井ソロで割と最近やったしなあとか、いろいろ考えていたらあの、時計仕掛けのオレンジの第九が!ってここからROMANTISTやった時ありましたよね!?エッもしかしてアレックスのコートきちゃう!?とか頭をぐるぐるしましたが、聴こえてきたのは「月光」。ぎゃーんMORALITY!やっぱり7路線か!

 

MORALITYということはもちろんあのお姉さんたちが出てくるわけですが、よく見えなかったけどボンデージ風の衣装で顔が隠れてて、さすがに胸はアレだけど7のスリップ着てるやつよりは格段にエロくてよかったです。吉井ちゃん孔雀の羽持ってたよね?途中でおねえさんの胸に差してるのもエロくてよかったなー。でもって、これ、このままいくとギターじゃーーん!とかき鳴らして「メカラー!ウロコー!」て叫んでからのDORASTICだけど…?ってなってたらほんとにそのまま「セブーン!」が「トゥエンティセブーン!」でDORASTICだった!

 

言うまでもないですけど、ほんとメカラ7の映像をんもうしぬほど繰り返し見たので、なんか「見える…未来が見えるぞ…!」って感じで、不思議な感覚を味わいました。DORASTICのコーラスのエマとヒーセがまたかわいいんだよね〜!

 

メカラのセットリストでいくと次は「俺たちも、すっげー元気。LOVERS ON BACKSTREET」だけどどうなのどうなの、と思ってたらなんとー!!!FAIRY LANDでしたーーー!!お友達の「これやってくれ頼む!」の第1位だったのでふたりでギャーーーーつって抱き合った!!!吉井ちゃんがまたあの美しい手でげっだーん!をやってくれるのが嬉しかった…!この日はほんと、そういうファンがああそうそう、それそれ!と思うアクションの数々を惜しみなくやってくれていたような気がします。

 

最初のMCに続いてSECOND CRY、そしてFINE FINE FINEとここもメカラ7のセトリの流れ。SECOND CRY、吉井曰く「ジャガーになる曲」。あの、曲の最後の「お前に魂を売ってやる/お前にすべてを売ってやる/お前に薬を射ってやる」が正しいけど、「すべて」と「薬」が逆になったのでアッ!っと思った。いや間違えた!っていうんじゃなく、吉井さんこれメカラ7の時も逆に歌ってるんだよ〜〜。FINE FINE FINEであの首吊りの木もやってくれてた!あと、ちょっとテンポ遅め…?と思ってたらエマがささっとアニーのとこに近寄った後、ちょっとテンポアップした気がしたんだけど気のせいかしら。でもって、じゃあ次はA HEN?それとも麗奈?と思っていたら…VERMILLION!!!やった!!!マジか!!!なんか、吉井がホールでやった曲でメカラでやんない曲もある、とか言ってたからVERMILLIONとか外れそう…って勝手に心配してた!FINEの曲終わりでサッとジャケット脱いで、あの紫のシャツでこの曲て、もう完全に確信犯…あの美しい手のぶらぶら…最高かよ!いやマジで、あの「僕の爪を切るな」で吉井が叫んでぐっとのけぞったところ、ヒーーーーつったもん。ヒーーーーつって、そのままなぜか腹を押えていた私だ。なんだろう、吉井がそのあとのMCで「エマの八重歯を二回見ると双子を妊娠する」とか言ってましたけど、おまえの手指もそれぐらいのアレだからな!?みたいなことなんでしょうか。

 

そこからの聖なる、FOUR SEASONS、SHOCK HEARTSと今度はホールツアーの流れ。再集結して、これでアリーナ、ホール、単発のライヴとあらゆる形態を1年間でやってきたわけですけど、個人的にセットリストの組み方がすごく慎重というか、ちゃんと練られたものを出そうというのが共通してあるよなあと思いました。やっぱり1曲1曲ちゃんとモノにして、それからステージに出したいというか。FOUR SEASONSのあのスタンドプレイ、ホールでは見られなかったので嬉しいです、嬉しいです。でもスタンドを倒して手を放す、というよりは立ってるスタンドなぎ倒す!みたいな勢いがあってちょっと面白かった。死ねばそれで終わり、の手のジェスチャーもそのままやってたな〜。

 

ここで長めのMCがあって、もう、吉井のソワソワぶりがひどいし話の持っていき方はグダグダだしで、面白いやらおかしいやら(結局、面白い)。九段下って単語を先に言っちゃダメだよ!「なんでみんなそんな勘がいいんだ!」つってたけど、よくなくてもわかるわ!個人的にはそれよりも「腸は第二の脳だって言いますからね…こんなことを言うロッカーになるとは思っていませんでした」ってやつにしこたま笑いました。まったくだよ!


あと、20年前はね、最初に出てきた瞬間それはもう割れんばかりの黄色い歓声だったわけですが…すっかり…茶色くなって!とか言い出して、あっこれ民生にも言われたことあるな!とか咄嗟に思いました。でもこういう「愛あるおディスり」ははまる人とそうでない人がいるので吉井ちゃん、用法用量は正しくお使いくださいだよ!

 

しかしそのグダグダぶりから「気を付けてくださいね、左利きの少女には」って単語ぶちこんできてRED LIGHTだもん。はーあいつずっちーな!当該歌詞のところ、あの、私の大好きなあれ、左利きの少女の夜を買うのところ、ちゃんと手が背中に回ってて、ああ〜〜〜アップで見たい!見せてくれ!と身もだえしました。続いてセルリア。もう、これも、やらないわけないよね!RED LIGHTきたら、やらないわけないよね!ですよ。やらないわけないよねー!って声に出たもん!

 

その次のMCで、吉井がギター持ってて、あれっこのギター…ってことは…と思っていたら、113本回ったツアー、って話になったあと「俺はこの曲を武道館でやったことないって思ってたんだけど、2回もやったことあるんだね」とか言い出して文字通りのけぞりました。マジかよ…っていうかセトリ組むときにそういう話したんだろうけど、吉井が「パンチドランカーって武道館でやったことないよねー」とか言い出した時のスタッフ及びメンバーの顔が見たい私だよ。「やったこと…あるよ?」ってこいつ何言ってんだ?みたいなテンションで誰かツッこんでてください(過去への要望)。そしてその様子を映画で見せてください(未来への願望)。吉井ちゃん!あの年はね!武道館3daysだったのよ!2日間パンチのツアーで、28日だけメカラだったのよ!それでほぼセトリ全替えだったんだから大したもんだよユーたち!(結局褒める)。

 

しかし、この曲をこうしてまた聴ける、とは。もうなんか、やっぱり胸がいっぱいになります。しかもそれを吉井が「俺たちのチャンピオンベルトのような曲」と言ってくれるとは…!って、この話、長崎の時も書いたね!書いたけど、また書きたい!何度でも書きたい!

 

そしてきましたSWEET&SWEET!やった!ホールの大分で出たという話は小耳に挟んでおりました!ギターは君の手を縛り、で吉井がぐっと腕を前に出して縛られるジェスチャーやってくれたのぎゃーんってなった。まあ私もあれ喜んでやっちゃいますけど。それもこれもTRUE MINDの映像のせいだけど。そのままアウトロから太陽が燃えているにつながるのもホールの流れと同じ。この、メカラ7、SLS、7、SLSとツートンカラーの縞模様の波のようなセトリの構成。過去と現在を行ったり来たりしているような不思議な気持ちになったりして。

 

太陽が燃えているも、SUCKも、武道館で聴くとまた格別の良さのあるスケールの大きな曲だなあとしみじみ思いました。SUCKは全部盛りしちゃうと尺取るから一番シンプルな形でしたけど、あのスネア二発から吉井のマイクスタンドぶん回し、エマのぎゅいんぎゅいんくるギター、そしてハンドクラップ、盛り上がらないわけないですよ。ユアラーイフ、からFATHERへの入り、やっぱりTRUE MINDに入ってる映像を思い出さないではいられないんだけど、間奏のとき吉井が後ろにさがって、なんか指輪をはめているような素振りをしたのでなになに?って目を凝らしたけど当然見えません!あとでサイトでねたばらししてくれてたね。その指輪をつけたまま、あの間奏のところでぐるぐるまわって、倒れて、「耳を当てたまま目を閉じる」…んもう大好きな流れじゃんかよ〜!(泣)

 

そのあとのMCで、この武道館に帰ってこられたことの感謝を口にしていたんだけど、「ここでこの曲をやれるということのありがたさ」って言ってて、えーっなんだろう、と思ったらフリージアの少年でした。少年じゃないけどねなんて茶化していたけど、でもやっぱり特別な1曲なんだなあ。わたしも大好きだ…あの、最後のリフレイン、マイクから遠ざかるところもそのまんまだった。最後、もしも貴方が今夜僕に、と反転するところもめちゃくちゃ好き。でもって、この余韻のままステージを去ったので、フリージアが本編ラスト…!斬新!ってなりました。

ストリングスの方々がいらしていたので、私の「やってくれ頼む」ベスト1であるところのTHIS ISが来るならアンコールいっぱつめだろうな…などと思っていたらステージに戻ってきた吉井ちゃんが「…座ってアンコールしてただろう!」はっはっは、これも民生に言われたことあるわあ(吉井ちゃんもどこかのツアーで言ってたネ)。

 

メンバー紹介、アニーが挨拶するときに腋を隠すしぐさに「昭和だな」とか言ってたんですけど「お前もな…」と思った私です。エマの投げキス大サービスも笑いました。似合う、似合うよエマはこういうのが!吉井ちゃん、うれしくてたのしくて仕方ないのか、なんかほよほよしていて面白かった。エマと急にお尻をくっつけたがったのは何だったんだ(笑)ヒーセに問題児と言われていたけど、ほんと自由奔放すぎて面白かったです。

 

7を踏襲する路線だったから、ほぼ確信はしていたし、吉井が「前夜雨」なんてタイトルで更新してたりしたので、やるよな、やる、やるはずだ、やるにちがいない!と思っていたけど、本当に始まったらやっぱり格別でした。メカラ8のドームのときに、THIS ISは聴きたいなって思ってて、でも聴けなくて、そこからずっとのどにひっかかった小骨のように聴けなかった後悔が付きまとっていた曲でした。きらきらの、エマと吉井の曲。最後にエマが寄り添うところ、本当に大好き!

 

でもって、おそらく誰もが予想するセットリストナンバー1だったんじゃないでしょうか、「真珠色の革命時代」。だってね、まさにメカラウロコを象徴するような楽曲だものね。間奏で吉井がエアギターでエマの指を追うところ、美しかったなあ。この曲が、吉井和哉がどん底であった時代に、いつかここから抜け出そうという思いを込めて作られたのだと思うと、この記念すべき日にこの場所で鳴らされるこの曲、というものに特別の感慨を抱いてしまう。曲のアウトロのときに、ストリングスのところまで登っていく吉井を見て、あーあれだ!って思ったし、吉井の指揮からのSubjectiveへの流れも本当に好きすぎる。あそこでさ、弾いてるひとの隣で当て振りしちゃうところとか、もちろん変身!ポーズも、本当にメカラ7を見ているようで、すごく不思議な気持ちになりました。

 

砂の塔が続いたので、新曲でおしまい…なのかな…とか思ったけどまあそんなわけなかったです。吉井がアコギ持って出てきて、お友達と「だよね」「だよね」と頷き合う。もうあれしかない。吉井がギターをじゃーんとストローク。あれしかない!ご丁寧におそその説明してたのおかしかったなー。ひとりひとりに歌わせるつもりだったけど時間がない、なのでまとめて歌えーつって3人に託したのはいいんだけど、けど、アニーが、歌に、入れない(爆笑)もうさ!エマがすごい顔でめっちゃ「いま!いま!」ってゆってるのに「え?え?」てなるの面白すぎたわ!吉井が「本当にドラマーなんでしょうか!」って言ってて笑いました。アニーかわいかったよ(笑)アコギ弾きながら吉井が顎で客を煽るの本当めちゃくちゃかっこいいし、この曲であそこまで客をぶち上げさせる吉井たまんないよね!でもって「センキュー愛しています、アバンギャルドで行こうよ!」

 

昔読んだインタビューで、吉井がこのアバンギャルドのことを「この曲をやるとメンバーが愛おしくなる気持ちに近いような感じになる」って言っていたのを思い出したりして、やっぱりこれをやらないと、年は越せないよね〜!だし、今年の汚れ今年のうちに!だし、武道館、年末、THE YELLOW MONKEYとくればアバンギャルド!ってぐらい、このバンドを象徴する楽曲だよなあと。

 

そしてそのままあかつきにーーーー!!!でASIANへ。このとき、暁に、果てるまで、日本国旗に敬礼を、って言ってくれたのめちゃくちゃうれしかった、うれしすぎてそのあと「暁に目を向けて」って歌ったかどうかを覚えてない!歌ってくれたと思うんだけど!いつもは「暁に背を向けて」なので、武道館で国旗を見ながらこう歌うのが大好きなんだよ…!それにしても、ほんとに吉井はそういうところで絶対はずさない…!降りてきた電飾をどお?って感じで示して、電飾に触れてあっちぃ!みたいになってるのもかわいかったし、花道で匍匐前進したらすごいスピードで急降下していたのも面白かったなー。

 

それにしても、ASIANの強さ!私にとってのSONG OF THE YELLOW MONKEYだし、この武道館でもっとも聞きたかった曲でした。この曲だけは4人にとっといてくれと祈っていた時もあった。その願いがかなって、しかもまたこの武道館であのイエッサー!ができる喜び。満願成就でした。本当に。最後、みんなで写真を撮っていたけど、有賀さんとミッチが両方揃っていたのも、うれしかったです。

 

最後、暗転して、客電がつかないので、なになに、と思ったら映画の特報第2弾。その中で、ホールライヴあとの楽屋でスタッフが「東京ドーム楽しみですね」って言ってカットアウトするという。ドーム!って!言った!と隣のお友達の肩をつかんで揺さぶるわたし。というのも、そのお友達がずーーっと、リベンジっていうなら、ドームをやらなきゃじゃん!と言っていたからなの。ほんとにそうなった!っていうかこの1年、ほんとにそうなった!って何回言ったんや!

 

この翌日、2017年の12月28日の武道館は30周年のBUCK-TICKが使うことが判明したわけですけど、いやでもBUCK-TICKさんでよかったです。思い返せば1997年の12月28日はテレビ局の企画に持ってかれたんだったわね…(笑)そのあとは改修でしばらく使えなかったりするかもだけど、またいつか武道館でもきっとやるだろうし、その間は12月28日にまたどこかで別のことをやったりするかもだし、帰ってきたからといって安心させないというか、何するかわからないのもこのバンドらしいかなという気はします。

 

思えば2006年12月28日、ちょうど10年前に、吉井和哉はここで「きめた!12月28日は毎年おれがここでやる、ここを吉井武道館にする!」と高らかに宣言したのであった。翌年にはTHE YELLOW MONKEYのデビュー15周年に触れ、俺だけでもここでやり続けられたら、と言い、でもやっているうちにいろんな使い方ができるかもしれないしね!と彼は言っていた。そしてバラ色の日々を歌う前に、高らかに「THE YELLOW MONKEYも一緒に!」と叫んだのだった。

 

この10年、吉井和哉が12月28日の武道館を守り続けていてくれた(うち1年は福岡)ことは、私にはすごく大きなことだった。でももう、あのバンドが帰ってきてくれたので、そこにTHE YELLOW MONKEYがいれば、私はそこにいくだけなのだ。押部啓子さんがメカラBOXのブックレットで言っていた、「メカラに対する引きずるような残像」がようやく姿を消した気がします。この夜に起こったいろんなことを、またいつか遠く思い出す日が来るのかな。その時は、ああ、楽しかったねって、思い出せるといいな、そう思います。

 

 

セットリスト
1.MORALITY SLAVE
2.DRASTIC HOLIDAY
3.FAIRY LAND〜電気じかけのナルシス
4.SECOND CRY
5.FINE FINE FINE
6.VERMILION HANDS
7.聖なる海とサンシャイン
8.Four Seasons
9.SHOCK HEARTS
10.RED LIGHT
11.セルリアの丘
12.パンチドランカー
13.Sweet & Sweet
14.太陽が燃えている
15.SUCK OF LIFE
16.Father
17.フリージアの少年
アンコール
1.This is For You
2.真珠色の革命時代(Pearl Light Of Revolution)
3.Subjective Late Show
4.砂の塔
5.アバンギャルドで行こうよ
6.悲しきASIAN BOY

23:20 | comments(4) | -

THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2016 -SUBJECTIVE LATE SHOW-@長崎ブリックホール レポート 

行ってきました!ツアー開始から約1か月、ホールツアーなんだしセットリストはがらっと変えてくるだろうし、とはいえ今はもう何を聞いてもうれしいし、最初からガンガンねたばれを見ちゃおうか、いやでも今回とりあえず1回しかチケット取れてないし、だったらやっぱり「なにをやるか知らない」状態で驚きも含めて味わいたいし、と逡巡した結果、「自衛に努めるけど、踏んだら踏んだ時」という心持ちで挑むことにしました。

 

ということで今後参戦予定の方、この先がっつんがっつんバレてるのでここで回避が吉です!

 

今回の16本のホールツアーで私が長崎を選んだのは、ひとえに18年半前のパンチドランカーツアーの記憶ゆえでした。1998年6月7日の長崎市公会堂。私にとっては忘れられないライヴでした。もう一度長崎に行きたいな、そう思いながらもう18年経ってしまった。その18年の間に、一度いなくなったバンドが帰ってきて、また長崎でライヴをやるという。行くしかないってやつだろう、これは。

 

踏んだら踏んだ時、と言いながら徹底した情報統制を布いたおかげで、幸いなことにただの1曲も明確なバレは踏まずに当日を迎えることができました。ただ、今回はあのバンドにしてはめずらしくグッズが超かわいかったので、物販待機列に並んでる間に音漏れでセトリバレしたらここまでの努力も水の泡だー!とか思って怯えてたんですが、余計な心配でした。いや、何回かやばい!って時あったけど、その時は友人と「聞いちゃう!なんか話して!」と励ましあったり耳塞いでアーアーアー聴こえなーいのポーズをしたりして乗り切りました。

 

ホールセンターブロックの1階後方で、よい感じの傾斜があってすっきりと全体が見渡せる席でした。長崎までくる道すがら、iphoneに入っているTHE YELLOW MONKEYの楽曲を全曲シャッフルで聴いていて、流れてくるどの曲も「今日これはやるんじゃないか」「これもやるんじゃないか」と考えていたので、実際にホールの中に入ってもなんだか実感がうまくわかないような不思議な感じでした。

 

ステージの左右に小さな電光掲示板があって、開演までの時刻を秒単位のカウントダウンで見せていました。つまり、ホールも定時開演。えらすぎる!!!今までが今までだっただけにこの心の入れ替えようはどうしたことか!どこよりも押すバンドだったのに!吉井ちゃんがラジオで「時間を守るのって大事なんだなって気が付きました」とか今!?みたいなこと言ってたけど、どちらにしてもこの精神を大事にしていっていただきたい。全公演定時開演本当に素晴らしいです!

 

オープニングのSEから観客総立ちでボルテージは最高潮。今回はSEもいつもとちょっとテイストが違って面白かったですね。暗転の中メンバー登場、吉井のキラキラのラメラメのジャケットが照明がない中でもまぶしく光っていて笑いました。1曲目、やっぱりこれかー!のSubjective Late Show!ド頭にもってくるか、中盤以降の山場で持ってくるかどっちかだと思ってました(でもって今回のツアーでやらなかったら暴動もんだな!と思っていた。そうだよね!やらないわけないよね!)。再集結後に4人でやったいっぱつめの曲。メンバーそれぞれを匂わせる歌詞もそうだけど、なによりここで歌われるParanoia bandはもちろんTHE YELLOW MONKEYのことで、だから吉井が「愛されないParanoia band」って歌いながらぐるっとメンバーを指して見せたのがメカラ7みたいだ…!と思って早々に感極まりました。愛されないって歌う吉井を見ながら「あいしてるよー」って心の中で返すのが大好きで、ほんとにライヴという祝祭空間にふさわしい曲だなーと。間奏の時の「変身!」ポーズももちろんやってくれましたとも!

 

2曲目でALRIGHT!早い!いややると思ってたけど、アタマに持ってくるとは!何人かペンラ出してるひともいたけど、まあホールではもうペンラはいいんじゃないかなー(前後のセトリから見て出す暇もしまう暇もない)。ホールはサイズがコンパクトだし、吉井やメンバーの「気」が短い距離で集中砲火浴びせられる感じがあるんだけど、アリーナのときの「再集結を象徴する、みんなでこの喜び抱きしめよう」みたいなアンセムとしての色合いよりも、楽曲の攻撃性がモロに来る感じなのが新鮮でしたね。「奇跡と思わないかー!」が完全に煽りだったものね。

 

3曲目、ROCK STAR。そう、そう、ROCK STARはこうでなくちゃ。アリーナでも後半定番になっていってたけど、こうしてホールツアーのセトリでもシッカリ選ばれる。このいつ、なんどきでもそこにある、と思わせる安心感。間違いのなさ。そういえば吉井がすごおく丁寧に歌ってたんだよなー。情熱吐き気ノイローゼの「ノイローゼ」をちゃんと聞いたの久しぶりでは?そうでもない?

全体的にMCはごくごくシンプルだった印象です。3曲終わって次に照明がついたら吉井がギターかけてて、ギター…ということは…といろいろ考えている間にもうあのイントロ。I Love You Baby!うおー!ソロでもやったけど(そして吉井が久々にギターを持ったので立った!クララが立ったわ!並に大騒ぎしたけど)、このド派手フロント3人がぐいぐいくるI Love You Babyはやっぱり格別!駄菓子菓子!これだけはダメだしさせてくれ!吉井よ!なんで最初の「感じる?」を歌わないんだヨー!春ツアーのときも、メカラ8でも歌わなかった。ソロでも歌わなかった。あれ、キミが、感じる、で右手高く挙げて、エマとヒーセと3人でそのシルエットが浮かび上がるのが最高なのにー!い、今からでも遅くないヨー!(誰だよお前は)

 

次に聴こえてきたイントロ、思わずのけぞりました。VERMILION HANDS…!咄嗟に頭に浮かんだこと「爪をあかくしてくればよかった!」赤い爪で手をぶらぶらさせたかったなー!いや、しかし、しかしですよ。このVERMILIONの吉井、の、あの、かっこよさ!!!何アレ!!!もうカッコイイが天元突破してた。間奏に入る前の僕の爪を切るな、で叫ぶところ、左手を前にぶらぶらさせて、いまいましそうに、まるですがる女の手を振りほどくような感じで、その時の顔がもう!って、私1階のほぼ最後列で見てるので顔なんか見えてないだろ(もちろんモニタはない)って思われるかもだけど、いや見えてる、見えてるんです(心の目で)!しかも、最近ずっと吉井はカフスが長めのシャツ(っていう表現が合ってるかわかんないけど!)を着てるじゃない。あの、フジロックのときとか、アストリアのときとかに着てたみたいな。あれであの爪を見せびらかすあれ、やられてごらんよ。シルエットの美しさだけで米が食えるよ。なんなら炊けるよ。後半のフェイクでもマイクスタンド倒しながら決めてくれてんもう昇天しなかったのが不思議なくらいだ。しかも、間奏でヒーセとエマのあとアニーのドラムソロが入るのがすっごいカッコイイし、その時の照明(ドラムセットが下から照らされる)もよかった!本当にカッコイイしか詰まってなかった、思わず曲終わりで友人に私が叫んだ一言「これだけで白飯三杯食べられるー!」(実話)

 

あー、やっぱ赤い爪に、って前の曲の余韻を引きずる間もなく聖なる海とサンシャイン。どこかのラジオで吉井がやりたいと言っていたし、セトリに入るかもなーという気はしていた。どうしても先日亡くなった朝本さんのことを思い出してしまうが、それも相俟ってなのかわからないけど、久しぶりに聴いたこの曲で無性に泣けてきて参った。吉井の声がよく出ていたなあ。そして本当に何回聴いても、「人が海に戻ろうと流すのが涙」って、すごい歌詞。吉井のセンスが濃縮されたフレーズだと思う。

 

続いてFOUR SEASONS。そう、これはアリーナツアーで入らなかったのが不思議なくらいだったんだよな。そして、聖なる海とサンシャインに続いて、これも彼方へ行ってしまったひとのことを思い出させる曲だった。バンドの20周年のときにこれをカバーしてくれたフジファブリックの志村くん。この曲の照明が、終始逆光というか、サビの一瞬を除いて正面からライトを当てない、シルエットで見せていたのがすごく印象的だった。死ねばそれで終わり、で吉井がシルエットのまま首を搔き切るしぐさをしていた。それを見ながら、JAPAN JAMのとき、そういえば吉井は、アンコールはある、かれは死んでない、と歌ったんだな、と唐突に思い出したりした。

 

ぐっと落ち着いた聴かせるトーンが続いた中でお次がSHOCK HEARTSっていうこの振り幅!相変わらずですね。衰えてないですね。THE YELLOW MONKEYのこういう楽曲で見せるお茶目さ大好き。あの手の振りもぜーんぜん変わってなくて、こういうのって自然に出ちゃうものなのかなあやっぱり。シャツのボタンをひとつひとつ外しながら観客アピールしたり、マイクを股間にあててイチモツふうにしながらえいえい観客に差し出したりして、ほんと好きだね!そういうの!

 

MC、そんなに覚えてないんだけど、この日開演前から客席でわりと目立つコールをしてる男性がいて、ライヴの最中(暗転してるときね)でも割と目立ってて、でその声に引っ張られるというか触発(あっ)されちゃうというか、そうなるとそういう「目立とうコール」が割と続いてしまうっていう。それで結構長いこと照明点かないなーと思ってたら、吉井が一瞬沈黙になった瞬間に「ハイッありがとうございましたー」と割と一本調子で切り捨てたのがすごくおかしかった(し、へたにいじらないでくれてよかったとも思った)んですよね。それでそのあと、すごいね長崎、盛り上がってるね、もう君たちの元気を富山の人にもわけてあげたいよ、いや富山の人も心の中は熱く燃え滾ってるんだけどさ、君たちみたいにあからさまじゃないwって、アレ?ん?ほめられてるのか?みたいな半笑いのトーンだったんですよ。吉井はそのあと、いや、うん、そういうの好きですよって重ねて言ってくれはしたけどもね!そういう感じだったんです。MCの空気とか雰囲気とか文字で伝えるのなかなか難しいけど、そういう空気感だったんだよってことが少しでも伝わるといいんですが。

 

吉井がアコギを持ってきたらそれだけで色めき立ってしまう会の会長であるわたくしですが、というより吉井がアコギをもってきたら大抵それは超弩級曲の合図なのであって、ありがとうございます、きました審美眼ブギ!アコギを持ってるので、当然マイクスタンドだし、吉井はセンターにいるわけなんだけど、ヒーセとエマがやおら吉井の後ろに隠れて、かがんで向かい合ってなんかやってるんだけど、見えない!だってドセンに鼻でか兄さんいるから!いや吉井動けないのわかってるけど、ちょっと、そこの二人何してんの、見たい見たい、吉井すまんが半歩ずれてくれ、とか得手勝手なことを思うファン。結局何してるかわかんなかったんだけど、また向かい合って立ち位置に戻る二人の満面の笑み…吉井は吉井で歌わなきゃだけど後ろ気になるってチラチラ見てるし、なんなんだー!カワイイかー!審美眼のアウトロでワーオ!を多めに決めていた吉井ちゃん、そこから間髪入れずに1,2,1、2、3、4のカウント。そしてあのドラム。Foxy Blue Love!!!!

 

最初に、私が今回のツアーで長崎を選んだのは、18年前の思い出があったからって書きましたけど、まさにその18年半前、あの長いツアーの最中で、今日、初めてやる曲あるからね、と言ってやってくれたのがFoxy Blue Loveでした。その時のFoxyの楽しさが、本当に忘れられない、本当に、本当に楽しくて、私は翌日長崎駅前の郵便局が開くのを待って、FCの会費の振り込みをしたんだけど、それはこの楽しさを手放したくない、何度でも何度でも味わいたい、そう思ったところがあったからだったと思います。だから、今回のツアーの長崎で、もし、Foxyをやってくれたら、これはもうちょっとだけ寿命が縮んでも文句は言えないなあ、と思っていました。

 

もう一度ここでTHE YELLOW MONKEYのFoxy Blue Loveが聴けるなんて、文字通り、夢にも思わなかった。

 

いやあもうここで私の感極まり度はピークだろうと思ったし、それで十分だと思いました。もうこれ以上なんて何をどう願ったらいいのかわかんないよ!Foxyのいいところ、楽しいところは、後半どんどん楽曲が展開してくところで、特にベースはめっちゃくちゃ聴きごたえがある!リフレインの目つぶし、で吉井がビシッと音が出そうな目つぶしくれたり、あとアコギをね!途中で床に置いてたたくやつ、あれ、追憶の銀幕でもやってるよーーって、それで弦で目の上切ったんだよねーっとか、そういうことの全部が楽しい、楽しさしかなかった。楽しくて楽しくて、涙が出てきてしょうがなかった。

 

これ以上どう願ったらいいかわからんとか言っておいてあれですけど、審美眼、Foxyときたらね、やっぱり頭に思い浮かべる映像ありますよね。もちろんタンバリンのこと考えますよね。だってFoxyからの流れって追憶の銀幕でもメカラの7でも9でも10でもやってるんですよ!?もうむしろこれワンセットだろ!?っていう。ということで!SLEEPLESS IMAGINATIONでございます!!もちろんタンバリン飛んでくるし吉井はナイスキャッチするし腕にひっかけちゃうし間奏の前に投げ返すしスタッフさんナイスキャッチするし。なんだろうね、吉井にタンバリンと書いて鬼に金棒と読む的な。指についたミルク、で指なめてくれるの本当に大好きですありがとうございます。ねーむらーせなーい!って歌ってくれてうれしかった!!!

 

この審美眼〜Foxy〜SLEEPLESSって三タテがすごすぎて、マジで足元不如意というか、よろけてのけぞったり後ずさったりしすぎて何が何だかわかんなくなってたんですけど、今度は照明がついたら吉井がまたギターを持っていて、鮮やかな青のギター。見たことないなーとかぼんやり考えてました。吉井が、長崎はTHE YELLOW MONKEYにとっても思い出深い、って話をしていて、そうそう昨日は餃子屋に行ってね、あの長崎で小さい餃子を食べるのは今回の再集結のリベンジのひとつでしたって。昔はね、個数制限があったんだけど…と言いながらいきなりマイクをスタンドからガッと外してアニーに向き直り、昨日はいっぱい食べたよなあ!って話を振って、昨日のにんにくパワーが今日はありあまってるとか言ってたかなあ。私はといえば、あっ、さっきFOUR SEASONSの時もマイク外さなかったのに(恒例のスタンドプレイしなかった)(恒例言うな)、餃子で外すんや!と思っておかしかったです。

ホールでのライヴ楽しいです、って、THE YELLOW MONKEYがこういうホールをいっぱいやらせてもらった最初のツアーが野生の証明で、その時もこのホールだと思うんだけど、っていったら客から「公会堂!」「公会堂だよー」と口々にツッコミ。吉井「…公会堂だよね〜。で、その次がパンチドランカーっていう113本回ったツアーでその時はここ…」客「公会堂だヨー」(私もツッコミました)吉井「…えーと、とにかく今日ここに来れてよかったです!」と強引に〆たあと、なんかこのホール来たことある気が…情報はちゃんと確認しなきゃいけませんね!とか言ってました。ちなみにこちらの手元の資料で確認したところ吉井ちゃんソロのツアーでここ使ってますからー!来たことある気って来たことあるんだヨー!ってことだけお伝えしておきます。

 

その113本やったツアーの、ぼくたちのね、チャンピオンベルトのような曲があるので、と吉井は続けた。今日はその曲で踊ってください。パンチのツアーで踊る、と言われると、俺と同じ踊りを踊れの甘い経験が真っ先に出てくるけど、チャンピオンベルト?そう思ってたら、あのイントロが始まった。パンチドランカーの。あの、何度も何度も何度も聞いた、あのイントロが。

 

叫んだし、隣にいた友人に抱きついたけど、アニー、ヒーセ、エマとつながっていくところではまだ脳内の回路がうまくつながってなかった。何が起こってるかよくわからなかった。吉井のギターが入った瞬間、全部の電流が一斉に流れたような、一気に回路がつながったような気がした。過去に引き戻されるようでもあり、前に押し出されるようでもあり、なんというか、凄まじい衝撃だった。これこそ、もう、奇跡でも起こらない限り、二度と聞くことができないだろうと思っていた曲だった。曲の途中で、フェイクのあと地名を叫ぶコールもそのままだった。打つべし、のときにちょっと戻りが遅かったのはご愛敬だった。あの、キーボードの聞かせどころの間奏で、ヒーセとエマがぴったりとドラムセットに寄り添い、吉井もアニーのほうを向いてギターをかき鳴らしていた。あの時と同じ曲だけれど、この光景は、18年前には決して見られなかったものだ、そう思うとまた涙が止まらなくなった。まだまだまだ消えない、まだ倒れない、まだまだまだやめない、まだ眠れない…。その言葉の通り、くるったようにこのバンドを追いかけていたころの自分がこの会場のどこかにいるような気がした。

 

この曲を「おれたちのチャンピオンベルトのような曲」と吉井が形容してくれたうれしさは、ちょっと言葉にはできそうにない。

そんな感傷に浸る暇さえ与えない、間髪入れずに赤裸々GO!GO!GO!の叫び!ギャー!これこそ、アリーナツアーで披露されたチェルシーやZOOPHILIAと並んで、ライヴでの起爆剤として君臨していた曲だった。このツアーでやってほしいし、いやー、やってほしいっていうか、やるでしょ!と思っていた曲でもあった。あの、指切り、してくれよー!のとこ、大好きだし、I LOVE YOU,I NEED YOUって歌いながら上手下手に走っていくのも大好き。あの手を左右に交互に振り上げる振りも大好き。着ているカフスの長いシャツにあの振りの動きがまたよく映える!ハイキックしながらくるくる回るのやってなかったけどそこはさすがに無理言っちゃいけないですね。蟻地獄で会いましょう、ほんとこれもバンドを象徴する楽曲のひとつ!

 

続いて太陽がーーー!燃えているーーー!!んもう、殺す気か!?これもアリーナでやらなかったのが不思議ですよね。プレゼントのリボン、のところで吉井がボウタイのリボンを直して振り回してたのかわいかったな。あとね、この曲のライブ帝国のDVDで、吉井が同じ場所でまた会おう、って歌うときに、ここ、ってステージを指さしてくれるんだけど、それを見るたびに、こういうことがファンにはたまらなくうれしい、うれしかったんだよなってノスタルジーに浸っていたこともあったので、この日同じように同じ場所で、って歌いながら、ここ、ってステージを指さしてくれたのがまたまたまた、本日何度目か(もう数えてられない)の感極まりポイントでした。

 

ねーむらーせなーい、じゃなくてやーすまーせなーい、とばかりにスネア二発でSUCK OF LIFE。ワーオ!これ今回セトリ外れるんじゃないかと予想してた。だって、やるとなると、長いから!しかしほんとに畳みかけるにも保土ヶ谷区。アリーナは会場も広いしキャパも多いし、同じ毒でも(毒言うな)なんというかいい感じに飲みやすくなってる感あるけど、繰り返しになりますがホールだとなんか原液そのまま飲まされてます!というか、毒とオーラと熱がダイレクトにきすぎてふらっふらになりますね。とはいえ、アリーナのSUCKは全部乗せ(絡み、メンバー紹介、各パートのソロ)だったけど、今回は一番シンプルな楽曲オンリーでした。これはこれで好き、好きどころか大好きです。吉井が最初のファスナーをおろして、のところ、前のモニタにひじついてステージの上にべろりと寝そべりながら歌ったのがえっらいセクシーだったなあ。で、これ最後のライフ、ライフ、からユアラーイフ、でFATHERに行くじゃないですか。もうこれ、96年1月12日の武道館そのまんまじゃないですか。

 

そんでね、吉井が、FATHERのイントロのなかでおとーさーん、って言ったの。FATHERはパンチのファイナル横浜アリーナの、ラス前の3月9日にもやっていて、そのときオフマイクで吉井がおとーさーん、って叫んでたって話をお友達から聞いていて、そのことを思い出さずにはいられなかったし、思い出してまた感極まるし、もうこのバンドにころされかけてるつーか安心しろお前の墓はおれたちが立ててやるというか、生きて帰れる気がもはやしないけど今ここで倒れるわけにはいかんと思いながら、もう涙とかよだれとかいろんな海に沈められました。ラストの砂の塔がどちらかといえば清涼剤ですらあった…安心して聴ける!みたいな。砂の塔の前に、ドラマのタイアップまで決まって、こんな風に順風満帆な1年をすごせるなんて、みたいなこと言ってましたね。ドラマ面白いよ!とも言ってましたね。ホールでやるライヴ、ほんとうに大好きなんで、これからもZEPPとかいろんな場所でやりたい…って言ってたけどZEPPってやけに具体名出しますね!?っていう。ZEPPとかもうチケット取れる気しないじゃん!またホールのツアーもやりたい、1年中全国回りたい、あっはっは、吉井よ…うん、ま、いいんじゃない!

 

アンコールで出てきて、まずはメンバー紹介。鶴ちゃんを紹介したときに、THE YELLOW MONKEY満喫してる〜?と吉井が振ったら、鶴ちゃんがいーっぱい!みたいな感じで手を広げて、とっても満喫してるって伝えようとしてたのが鬼かわいかったです。エマのとき、うちのお殿様、あんまり見つめると妊娠しちゃうゾ☆みたいなこと言ってたんだけど、それに答えて前に出てきたエマが右に左に縦横無尽に投げキス爆弾を投下してたんですよね。それでやおらつかつかとセンターまで来て、袖をまくってさすってるから、んん?なにー?エマたんどちたのー?みたいな目線で皆が見守るなか、また投げキスしたので吉井とヒーセが絵に描いたようにズッコケて(こういうところが昭和)、何?今のなんだったの?手品でもするのかと思ったよ!って詰め寄ってて面白かったです。一説によるとエマが腕毛を投げたとかいう話もあるんですけど、そんなキャラでしたっけエマさんってば。そういえば、どっかのMCの時に長崎はこわい(いかつい、ぐらいのニュアンス?)人が多い、いつもだったら浮きまくるこのエマの花柄のシャツでもぜんぜんなじむ、みたいな話をしたときに、エマがジャケットまくってシャツを見せてくれたんだけど、見せてくれたと思ったらやおらジャケットの前を掻き合わせてぎゅっと隠しちゃうっていう、ホントうちのおなごごろしはなにやってくれちゃってんだよまた誰かが妊娠しちゃうじゃないかよと思った夜でした。

 

アニーのメンバー紹介のときは昨日の餃子の話の続きで、18個食べたよね!と吉井が言ったんだけど、その時の客の心情「意外と普通」(私だって18個ぐらいペロリだと思う)。それを敏感に感じ取った吉井、アニーに「なんか、大したことないっぽいよ!」ってなんだそのフリは(笑)ヒーセのメンバー紹介のときは、吉井がヒーセに、この人相変わらず飲むので、そして食べるのですごく心配してるんですけど、今日リハで久しぶりにヒーセがベース弾くところを客席から見たら、知ってました!?この人すごいの。(知ってたよーという観客の心の声)あの運動量!観客を楽しませようとする気持ちがすごい。そりゃあれだけ動いたら食べたくもなるわ!だからもう好きなだけ食べていいからね!と吉井栄養士のお墨付き出ました。ヒーセは吉井の紹介の時に、車でふたりで喋ってたら、吉井が「ヒーセ、中二病の本当の意味知ってる?」と聞いてきたと。それでしばし中二病について二人で語らい、出た結論は「俺たちは『昭和の中二病』だな!」ってことだったそうです。わかるような!わからないような!というか、この前にアニーがスティックを横に持って素早く動かしたら曲がって見える!的なことをやってたんだけど、それを見たエマがピックを手元でゆらゆらしたら…見えねーよ!曲がって見えるかどうかよりエマが何持ってるかも遠目じゃわかんねーよ!っていう。そしたらそのあとやおら吉井がマイクスタンドを抱えて早く動かしたら曲がって…見えねーよ!重いし、硬いよ!バーベルかよ!とツッコミどころしかない展開になっていたのを見て、「この人たち、中二病っていうよりも、小五だと思う」と思ったとか思わなかったとか(思ったんだよ)。

 

あと、エマが7日に誕生日だったので、平均年齢が…51.25歳?(アニーのほうを見る)51?ちょうど?「51ちょうどだそうです…次にヒーセの誕生日がきたら51.25歳ね。こまかい!」てゆってたけど、4人いるんだからそりゃ平均年齢は0.25歳ずつ上がるでしょうよっていうね!そんで、こんな花柄のシャツ着てこんなことできるのもせいぜい…って言いだすから、60までとか言うんかな?と思ったら「せいぜい80くらいまでだよね」って、すげえな!オイ!お前80ワシャ70だよ!ストーンズみたいな偉大な大先輩がまだまだ輝いているのをみると、それを見習いたいなって思いますね、って言ってました。

 

今まではインディーズだったと思って、新人バンドのつもりでがんばりまーす、ヨロシクオネガイシマース、って選挙宣伝カーみたいな口調の吉井も新鮮だったな。このバンドは本当に日本の裏国宝だと思う、それで、インディーズ時代に作った俺たちの国歌のような曲を、といってJAM。

 

JAMに続いてBURNで、アンコールはド定番のメジャー曲で固めてきた感。南の地で聴くBURN新鮮だし、やっぱりアニーのドラムが最高だし、吉井の動きはキレッキレだし、ほんと吉井和哉って美しい男だなってアリーナツアーのときにも思ったことをまた実感したり。アリーナのラストが犬小屋だったので、ホールで犬小屋はなしかな〜、そうなるとASIANかな〜、どっちも捨てがたいけどな〜、なんて開演前に考えてたんだけど、やっぱりASIAN!強い!!この曲のこういう強さが好き!!!イエッサー!で特効がないのもなんか新鮮だったよね…!

 

アリーナでもやってたけど、夢よ飛び散れ花となれ、で吉井が介錯するじゃない。で、介錯した首を掲げて、マイク向けて、小脇に抱えてアンプの上に乗せるじゃない。ASIAN終わってはけるとき、アニーがそのアンプの上のエア生首をいいこ、いいこって撫でてたのがねえ、くっそアニーめお前のそういうとこが俺は好きなんだよー!と叫びたかったです。でもってそれを見ていた吉井はアニーが去ったあとそのアンプから首だけ覗かせて生首風にしてたけど誰にもいじってもらえませんでした もらえませんでした もらえませんでした 僕はなんて言えば(名曲を茶化すの禁止)

 

吉井が袖に捌けるとき、いったん捌けた後またぴょこっ!と両手をあげて顔を出して、そしたら吉井に続いていたエマも袖に消えた後ぴょこっと同じようにバンザイのポーズで顔を出して、エマが引っ込んだらまた吉井がぴょこっ!くっそ…自分がちょっとかわいいからって…かわいいからって…か、か、かわいいい〜〜〜〜〜!!!!!

 

2時間10分くらいだったのかなあ。アリーナに比べれば尺は短いけど、濃密さでは決して負けてないんじゃないかとおもう。マジでいろんなものにしてやられてへろっへろになりましたもん。感無量以上の感無量だったし、なんかもう終わった後胸がいっぱいでしばらく席を立てず。スタッフの方にロビーに移動してくださーいと促されるまで座ってあのTHE YELLOW MONKEYの電飾を見つめておりました。

 

本編はシングル曲も数えるほどしかなくて、でもアリーナで聴けなかったこれぞという曲がちゃんと入っていて、昔からおなじみだったFoxyからSLEEPLESSへの流れとか、SUCKからFATHERへのつなぎとか、そういう過去の符丁を味わわせてくれる構成だったなと思います。長い不在の時間、バンドへの思いを心のどこかに持っていたファンへのごほうびというか、ねぎらいのようにも感じられて、たまらない気持ちになりました。

 

駅前まで移動して、郵便局の前を通って、今ここにファンクラブへの入会振り込み用紙があれば、また郵便局が開くまで待ってここで手続きするのにーなんて笑って、私は長崎になんの縁もゆかりもない人間だったけど、もう長崎は第二の故郷だよ、すくなくともTHE YELLOW MONKEYを介してここは永遠に忘れられない土地になったよ、と稲佐山の夜景を見ながら思ったことでした。

 

今回のホールツアーはこの1本で私は終わり、最初で最後だったわけだけど、吉井のソロのツアーも含めて、贅沢な話だけど1ツアー1本だけって、本当に久しぶり、というか、初めてかもしれない。もちろん、チケットさえあれば(そして時間と有休の都合がつけば)どこにでも行きたい。いつ何時でもライヴを見たい。そのためなら大抵のことをがまんできる。と思う気持ちは一山いくらで売りたいほどにあるわけですけど、でも不思議と心が満たされているのもまた事実で、それは1本をかんぺきに楽しむためにやれることをぜんぶやった、もてる集中力のすべてを注ぎ込んであの場にいた、という満足感があるからだと思います。

 

長崎のSubjective Late Showは本当に最高のライヴ、最高のショウ、最高の夜でした。長崎しか行ってない私が言うんだからまちがいない。

 

おもえば、私が初めてWEBに「ライブレポ」なるものを書いたのは18年半前のパンチの長崎のライヴでした。友人のホームページがそうやって各地参戦したひとのレポを募って載せてくれていて、そうして更新される各地のレポを見る楽しみを知ったし、自分も見よう見まねで書いてみたこと、思い出します。

 

この18年の時間が私の味方になってくれていれば、すくなくともその時よりはちょっとはマシなレポが書けていると思いたいのだけれど、でもあまりにも思い入れが過ぎて、レポとしての面白みは薄いかもしれませんね。でも、そうなっちゃう思い入れを育ててきたバンドだし、育ててきたわたしだから、そこはどうかご容赦ねがいたい。

 

ほんとうに楽しく、美しく、素晴らしい夜でした。もういちど長崎に連れてきてくれたこと、ありがとう。18年前と同じように、きっとこの夜のことも、ずっと、ずっと、忘れません。

 

セットリスト

 

Subjective Late Show
ALRIGHT
ROCK STAR
I Love You Baby
VERMILION HANDS
聖なる海とサンシャイン
FOUR SEASONS 
SHOCK HEARTS
審美眼ブギ
Foxy Blue Love
SLEEPLESS IMAGINATION 
パンチドランカー
赤裸々GO!GO!GO!
太陽が燃えている
SUCK OF LIFE
FATHER
砂の塔
〜アンコール〜
JAM
BURN
悲しきASIAN BOY

23:32 | comments(12) | -

エレファントカシマシZEPP TOUR 2016@ZEPP NAMBAに行ってきたのよ

エレカシのワンマンに来たのいつ以来なんだろうなあ…と自分で自分のブログを検索してみたら(べんり!)4年前だった。場所は同じZEPPNAMBA。そのあと、宮本の耳のことがあって、日比谷の野音を外で聴いて、それ以来。今年久しぶりに一緒に仕事をすることになった先輩が数年前からエレカシにずっぱまっているというのを聞きつけて一度ご飯を食べたんだけど、その時にツアーに誘って頂いたのだ。

 

別になんというきっかけがあったわけではなく、なんとなくここ2〜3年音楽予算を削減して手足を短くして生きていたんだけど、4年ぶりのエレファントカシマシのライヴはやっぱり揺さぶられるものがあって、ものすごくあって、レポと言えるようなものでなくても自分が感じたことを残しておきたくなったりして。

 

しかし、えーと、宮本もメンバーももう50歳、そしてバンドはデビュー30周年。なにがすごいって、それだけの期間、この衝動を持ち続けていることがすごい。手癖でライヴをやるってことがこのバンドは一生ないんじゃないか。観ている間、そのエレカシの、ひいては宮本の、人間としての純度の高さに打たれまくった。ピュアネスというのとはまた違う、大人だから、純粋なだけではいられないし、勿論一敗地に塗れた人間の姿もこのバンドはいやというほど知っているのだけど、それも含めた純度の高さ。そういう人間に、あれだけ全身全霊で、立ち上がれ、と鼓舞されたら、どれだけ萎れていてももう一度腹の底に力を入れて立ち上がらざるを得ない、という気持ちになる。

 

4年ぶりだったからというのも大いにあると思うんだけど、久しぶりにやる楽曲よりも、エレカシのワンマンに行けば、まあまず間違いなく聴けるだろう、というようなド定番な曲の数々にこそぐっとくるものがあった。今回はキーボードのサポートがないというのもあって、「風に吹かれて」はあのエレカシ独特の、男くささのあるアレンジで聴けて、途端に私の脳裏につか芝居のワンシーンが音がしそうなほど鮮明に立ち上がってきて、いろんなセンチメンタルに押されて思わず涙がこぼれそうになった。アンコールで笑顔の未来へをやって、あーこれまだ定番で演奏するんだなーなんて、そんなことを最初は思っていたのに、聴いているうちにぐんぐん感極まってきて、これはいったいなんなんだろうと思ったりした。

 

ガストロンジャーやコールアンドレスポンスでの宮本の煽りのかっこよさ、どれだけ軌道をはずれてもぴたっとそれについてくるバンドとヒラマさんのサポート力、そして、そして、やっぱりファイティングマンの、言葉にできない良さ。自信をすべてうしなっても誰かがおまえを待ってる…あかん、書いてるだけで泣けてくる。俺を、俺を、力づけろよって歌詞に、これ以上ないほど力づけられる。

 

宮本はほとんどMCをせず、唯一、この間野音で、2日間やって、もう喉が熱持っちゃったみたいになるし、打ち上げだしって結構飲んだんですよ、って話し出したんだけど、やおら「これほんとにどうでもいい話なんですよ、なんでこんな話しようと思ったんだろう」って自問自答の世界に入ってたのがおかしかった。結局、飲みすぎて声が出なくなったらしいんだけど(えーっと悲鳴をあげる会場に、いや、出ないつっても出るんですけどねとかぶせる宮本)、2週間ほど断酒したらすっかり出るようになったよ!よかった!って話でした。いやほんと良かったヨ!お身体大事にネ!あとこれを後ろで聞いているときのトミがすごい微笑ましく宮本を見守っていてなんつーか…ええもん見させてもらいました…

 

そういえば!石くんが完全に赤毛のアンだったんだけど、あれは、すごいね!比喩ではなく、本当に赤毛のおさげ。暫く目が離せなかったヨ…

 

本編黒シャツ、アンコール(第二部)以降白シャツだったなー。やっぱり白いシャツの宮本、好き。四月の風をアンコールでやってくれたんだけど、大阪だからだったりするのかしら。イントロのカウント、ワン、ツー…と言いながらその間に「いい曲なんで聞いてください」ってぶっ込んできてたなー。

 

で、そこで終わりかな?と思ったら(初日のセトリ見ていたので)、間髪入れず「花男」!!飛び上がって喜んだ。いつ何時聴いても花男はいいもんだ。宮本もブチあがっていて、シャツの前のボタン全部はだけさせて煽りまくってたのに、途中でふと我にかえったのか恥ずかしくなったのかシャツの前をかき合わせながら歌うっていう可愛らしいところもありつつ、でもまた興奮して結局ドーンとはだけさせるっていう。先生の可愛らしいところいただきましたありがとうございますありがとうございます。

 

スタンディングで充実の2時間半のライヴだけど、エレカシファンはどちゃくそ長い新春ライヴや野音に慣れているからか、先輩が「まだちょっと物足りない」とか言ってて贅沢!贅沢ゥ!と思いました。しかし、何度でも言うけどほんとにすさまじいパワー。MCも殆どなくて、本当に淡々と曲を積み重ねていくという感じだけど、そこから立ち上ってくる熱と圧が桁違いすぎる。これを50代にやられてしまったら、若手のバンドはなにすりゃいいのさという感じになるのではないか、そんな余計な心配さえしてしまいそうになる。

 

男なら立ち上がれ、女だって立ち上がれ、と宮本が鼓舞していたように、ようしようし!とぐっと拳に力をこめて明日に向かう喝を入れてもらえたライヴでした。

 

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THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2016@真駒内セキスイハイムアイスアリーナに行ってきたのよ

先週の今頃は札幌の空の下でどしゃめしゃに旨いジンギスカンを食べていた…などと思い出にひたっとる場合でしょうか。さっさとレポを書かんかい!すいません。暫く「次」がないと思うと油断する私ですいません。いまだに夏休みの宿題を8月31日にやるタイプですいません。

 

最初にツアーが発表になったときは、これは…札幌ファイナルでファイナルアンサーなの?もしかして追加とかあったりなかったりなの?とかも思いましたが、まあとにかく行けるところは行こうぜ、という精神でしたので、もうね、ライヴのチケットを取るよりも早く飛行機のチケットを取ってました。その後8月に追加の発表はありましたが、札幌ファイナルというところは変わらず、北の大地で打ち上げってけっこうTHE YELLOW MONKEY的にめずらしいのでは!と思いつつ行ってまいりました。なんかね、直前まで台風が出ては消えて出ては消えてだったので気を揉んだよね…札幌は飛行機飛ばないとなるとかなり手足もがれるからね…

 

真駒内の会場は初めて行くところだったので、道中もかなり新鮮だったな〜。1日目、かなり早い時間に会場に向かってたんだけど、バスの中で私たちの前に座っていた可憐な美少女(まさに!)に、誰のライヴなんですか、楽しんできてくださいね…!などと声をかけてもらい、札幌いい街最高な街、単純な私たちはそれだけでぞんぶんにテンションがあがったもんでした。会場もこじんまりとしていて、天井の照明とアリーナの形がなんだかスペーシーで、あと入り口にロシア語?でなんか書いてあって、あれ何て書いてたんだろう、写真とってくればよかったなー。

 

1日目はスタンドのステージ真っ正面、の一番前だったので、いやー素晴らしい視界でした。遮るものがなんにもないからものすごいステージに没入できた。2日目はヒーセ側のスタンドだったんですけど、どっちも見やすくてよかったです。8月の横浜、福島と「スペシャル」と銘打たれた公演が続いたので、SUPER JAPAN TOURの流れとしては神戸ぶり、しかもその神戸で相当吉井が「終わっちゃう、終わっちゃう」と終わっちゃう妖怪と化していたこともあって、原点回帰のセットリストでくるんじゃないかなあという気がしていました。1日目は代々木の1日目と全く同じセットリストだったのではないかな?途中から2曲目にROCK STARが入ったりとセトリも変動していたので、なんだかラブコミ聴けたのがすでに懐かしく嬉しかった。2日目は変動のあったセットリスト(TVのシンガーとかROCK STARとかパールとか)が入ったので、1日目と2日目で通常メニューで出された曲コンプなんじゃ…?と思ったけど、神戸のサイキックが入ってなかった。でもセットリスト的な意味でも今までのまとめというか、総仕上げというか、そういう意味合いがあったと思うし、なのでこの日初出し、みたいなのは想定してないんだろうなーと。

 

そういえば、衣装も、吉井はファイナルが代々木の初日と同じで、ヒーセもたぶん同じ(シャツは違ったそうですが)だったので、ウワー初日の衣装で揃えてきた!と思ったけどエマは2日目の方の衣装だったのかな、初日はニジマスみたいなキラキラだったよね、すまんすまん。でも吉井が1日目と同じのを着ているのは本人的に絶対意識してるというか、そういう形でツアーを閉じる、っていうのを考えてたんだと思うんだよなあ。最初と最後がループして繋がる構図、私の大好きな、終わらない構図…

 

しかし、どれだけ次が待っていても、ひとつのツアーの終わりというのはなんというか、ひとつひとつのものに名前をつけながら箱にしまっていくようなさびしさ、いやさびしさというより切なさか、そういう感覚がどこかにあります。そのツアーにおいては当たり前のように享受していたものが(なんならたまには入れ替えてくれてもいいのよぐらい思っていた曲たちが)次のツアーでは、一部の曲を除いて次に会うのはいつになるかわからない。麗奈なんてね、バンドが解散する前だって、私自身何度聴けたか、片手に余るほどしか聴けてないわけで、そういう曲がほんとうにたくさんあるんだろうなって思いました。

 

でもこのバンドはそういう感傷よりも、興奮の速度が速くて、速すぎて、なにかを思ってしんみりする、なんて暇すら与えないほどに次から次に興奮の波が押し寄せてくる。もちろん、これで終わりじゃないという事実が何より大きいのだろうとは思うけれど、このバンドの「かさにかかって攻めて立ててくる」興奮の速度を改めて感じたファイナルでもありました。

 

速さといえば!最終日はもうアニーのドラムもすごかったですね。Chelseaの速さ!FINE FINE FINEの速さ!笑いました。あーぶっ飛ばしてんなー!って、気持ちいいんだろうなって、あと球根の前のエマのソロね!もう最初っから、今日は好きなだけ弾く!って決意が見えるような自由自在ぶり。終わったあと友人とも話してたんだけど、ほんと代々木の1日目の映像が見たい。何が見たいって「見てないようで見てる」が見たい。ツアー後半のスピードと吉井の煽りの自由自在ぶり(札幌はド直球に下ネタかましてたね、ああ、ああ、ああ、モッコリ!て中二かキミは)と初日のバリカタぶりを見比べたい!なんて。ほんとこの4ヶ月で、ぐいぐいメンバーの顔もバンドの貌も変わっていってたし、やっぱりライヴを通じて何かを得て(または喪って)いくのがこのバンドの性質ってやつなんだろうなあと。再結成(あえてこう言う)するバンドにもいろいろあるけれど、まず音源、ではなく、まずライヴ、という選択肢になったのも、頷ける気がしました。

 

1日目はスタンド最前列かつステージどセンという場所だったので、空の青のときとかね、ほんとなんていうか…今世界に私とこのバンドしかいない、みたいな没入感があって、ものすごく幸せな気持ちになりました。そしてつくづく吉井和哉というのは美しい男だよと思った。顔とか手とか皺とかいろいろパーツパーツ好きなんですけど、でも総体として美しい。あんなに見てて(いろんな意味で)飽きない人いないです。あとね、2日目の空の青のとき、アウトロのエマのスライドギターのところで、ここのところ吉井がマイクスタンドを望遠鏡に見立てる、ってやつをよくやるんだけど、それで一点を見つめるんじゃなくて、会場を見回すみたいな動きをしてたんですよね。で、吉井がちょうど私たちのいるスタンド側を向いた時、私の前にいた女の子二人が、ワーって、よしいさーん!みたいな感じで手を振ったんです。でもさ、いうまでもないことだけど、物理的には吉井はこっちが見えてないんですよ。片目を閉じてマイクを覗いてるだけだからね。でも、吉井が客席を、私たちを、望遠鏡でのぞきこんでいる、と思える。私はもともと「劇的なるもの」に強烈に惹かれる性質の人間なので、こういうのにはホント弱い。ステージでの吉井がシアトリカルだと言われる(思われる)力ってまさにこういうことだよな…!って実感しました。

 

ヒーセがブログで会場のことを宇宙船みたい、って言ってたけど、ほんとスペーシーな空間に「ホテル宇宙船」ずっぱまりだったなー。吉井も「ここ宇宙船?」って言ってたよね。初日は吉井の「とまこまい」事件があったワケですけど、ホテル宇宙船でとまこまいじゃないよまこまないだよ的なことをちょう早口で言ってたの笑いました。2日目に一音一音区切るように「ま・こ・ま・な・い!」って言ってたのも笑いました。あとちょっとどきっとした歌詞替えとしてはASIANで「キミと同じ夢を見ている」って現在形にしてた!LOVERSの前に、もう最終日だからいっぱい喋ってもいいよねとか言って、神戸でも言っていたバンド結成経緯みたいな話を結構な尺でしてたんだけど、肝心の曲の紹介のときに「そんな…モスバーガーで書いていた曲です」って強引にまとめに入ったァー!感あったのも面白かったです。

 

2日目のSUCK、1日目も吉井が例のトグルスイッチ(調べた)(もういい)(これやるの何回目?)をくわえてれろれろしてたんですけど(なんかそれで舌やけどしたと風の噂で)、2日目もいいだけれろれろしたあと、立ち上がって一瞬エマと見つめ合って、両手でエマの顔はさんでちゅっ、ってやってました。まーなんつーかわいらしい。もっとれろれろしないのかい?(どこのエロ親父だよ)なんて思ってたけどいやもうそのあとのエマの顔!あれ見た!?おまえ…なんつー!って思いました。両手で!口を!押さえるな!余韻を味わうな!絡みの前のエマのちょう上から目線で吉井を見下ろすのが割と私大好物なんですけど、その片鱗もない顔だったあれは。吉井が「再集結後初キッス、あの頃なかったおひげが痛い」とか言って、エマも律儀にヒゲ確かめたりしてましたけど、いや東京ドームの時にもエマにヒゲあったやろがい!などとダメ出しをした私だ。

 

そのエマはエマでメンバー紹介のソロの時に「離れるな」をぶっ込んでくるという鬼の所業。しかもかなり長いことやってました。ブリッジのとこまるまるやったんじゃないかなあ?んもー!そんなに!尺取るなら!ぜんぶやりなはれ!離れるななんか聴きたいに決まってるじゃないかよー!メンバー紹介といえば1日目のエマのときに吉井が「この人にかゆいところを掻いてもらっちゃいなさいよ、かゆいんだろう?」と言い出し、その「かゆいんだろう?」を節に乗せて「かゆいんだろう?かゆいんだろう?」とものすごドSの上から目線で煽ってくるという私の大好物のアレだったので、言ってる台詞はこれだけど喜んどいたほうがいいのやろうか…などと逡巡した私を許し給え。

 

そうだ、例のトグルスイッチをめぐる攻防も面白かった。吉井曰く最終日に飲み込んでやろうと思ったけどこれがめっちゃ高いらしい。エマにはそれだけはやめてくれと言われた、と言ったらエマが戯れにスイッチのカバーをはずして渡そうとするもんだから、それをすかさず吉井が奪ってパクッ。エマの「あ〜ウソウソ返して〜」みたいな顔がまた面白かったヨ…。吉井、スイッチ飲み込むフリして(しかも喉につまらせる芝居してエマが背中をトントンするっていう、なにこの小芝居)「このトグルは明日のトグロとなって出てくるでしょう。」エマも「うまい!」みたいな顔するなし!うまかねーわ!中二か!もちろん飲んだ芝居だったのであとで返してあげてましたとも。

 

2日目はアンコールいっぱつめがパールで、なんとなく「パールかな〜」とぼんやり予測はしてたんだけど、4人が出てきて、エマがギタージャキジャキ鳴らして、それで吉井がさ、オフマイクでさ、いくぞ!だったか、よし!だったか、声をかけたのよ。それに3人が「おうっ!」って答えたの、それがかんっぜんに揃ってて、もうパールのイントロの前に客がどよめいたもんね。あんなの、今まで見たことなかったから、なになに今の〜〜〜!!ってなったし、吉井に答えた声がちょっとまだ耳の中に残ってる感じすらします。そういえば、最終日はALRIGHTの時も今までになく4人がぎゅーーーーっとアニーの周りに寄っていて、その光景も心に刻まれています。

 

それまでの空気がいっぺんして、犬小屋の前になると、なんというかオラオラの吉井、いや吉井だけじゃなくメンバー4人ともオラオラでギラギラになるその空気が大好き。犬小屋はほんとこのバンドのかっこいいしかつまってない。吉井がイントロでギターかき鳴らしながら、犬小屋のことを、一生やり続けるんだろうなって言ったの、うれしかったなあ。

 

新曲の発表が出たばかりのタイミングだったので、もしやここで初お披露目…?みたいな期待感もすくなからずあったと思うんだけど、吉井は「今日ここでやれればよかったんだけど…まだ覚えてない」とのたまい、えーっえーっと不満をもらす観客に「えーって言わない!」と制しつつ、「ここだけの話だけど俺は北海道がいちばん好きだからね!?」と今、小声にする意味ある?というひそひそ声で打ち明けたり、「次やるから!ちょうど良くなってきた頃にやるから!最初とかあんまよくないんだから!」とそれ言う!?みたいなぶっちゃけをかましたり、いずれにせよ、世間よこれが「色男の口説き文句は真に受けちゃいけない2016」だという感じであった。

 

おわっちゃうね、さびしいね、と吉井が口にしたのは結局、最後のJAMの前だけだったな。昔からそうだけれど、終わる時にはもう、次を見てるんだよなーこのひと、なんてことも思い出したり。このメンバーに出会えてよかった、みなさんもいい人と言い音楽にめぐりあってください、このバンドは日本の裏国宝だと思ってるので、俺はこれを磨いて錆びさせないようにしないといけない。

ツアー中、何度となく、もう解散はしないということ、一生THE YELLOW MONKEYの吉井和哉だということをかれは口にしていたけれど、その未来を語る言葉よりも何よりも、私が今回のツアーで聴けて一番うれしかった言葉は、ちょっと時代錯誤で金ぴかで花柄のロックンロールをやっていく、と吉井さんが言ったその言葉です。時には、馬鹿なロックンロールとも言っていたかな。それしかできないけど、でもTHE YELLOW MONKEYがいると思うと、ひとりではできないこともできるような気がしてくる。ほんと、そう思います。

 

最後に写真を撮ろうといって、有賀さんが呼ばれて、最初、鶴ちゃん遠慮して離れてたんだけど、ヒーセがぐいぐい引っ張って5人で撮ったの、ヒーセらしくてほんと素敵だったし、鶴ちゃんはいったん5人で撮ったあと、さっとさがって、4人で、って4人が客席をバックに写真を撮るのを見守ってくれていたんだよなあ。本当に鶴ちゃんにも心からありがとうとお疲れさまを言いたい。時には吉井の妨害(笑)にも負けず、このグイグイグイグイ来る4人の中でほんとがんばってたし、よくぞ引き受けてくれました、と思う。

 

1日目はPA卓が目の前だったんだけど、大森さんも、倉茂さんもいらしてて、それでねえ、おふたりとも、ライヴの間中、ずっと立ってた。椅子、用意されてたけど、ずーっと立って見てらしたなあ。北海道のイベンターはマウントアライブで、そのホスピタリティもほんと素晴らしかった。たぶん、1日目、小雨だったってのもあってちょっと早く開場してくれたんじゃないかなあ。開場が押すことはあっても早まることなんてあるのかヨ〜!すげえヨ〜!あとね、細かいことだけど、座席のブロックを示す看板をスタンドと言わずアリーナと言わず設置してくれていたんだけど、それがあのモルフォ蝶の軌跡の図柄に印字されてて、つまりこのアーティストの2日間のためだけに新調してくれたというわけ。そういうところにファンは嬉しさを感じてしまうものなんですよ。

 

吉井も言っていたけど、今回のツアー全カ所定刻開演、これメンバーももちろん時間に追われるでしょうが、なによりスタッフとイベンターの地力が問われるチャレンジだったと思う。これほんとに、実際すごい快挙ですよ。全員が文字通り一丸となって、このツアーを成功させる、させなきゃいけない、って気合いに満ちていたからこそできたことですよね。

 

ツアーの総括的なことはまた別にしようかな。ともあれ、あの緊張に緊張を上塗りしたような5月11日から4ヶ月、馬車馬のように働き、馬車馬のように追いかけました。ツアー17本、フェス2本かな。しかし何度も言うようにもう「次」が提示されていて、メンバーもみんなその「次」を見据えている、興奮が感傷を最後まで上回ったツアーでした。本当にすがすがしい、こんなすがすがしい気持ちで「THE YELLOW MONKEY」の「ツアーファイナル」を迎えることができるなんて、16年前には考えられなかったし、1年前だって考えられなかった。人生一寸先は闇とはよく言いますが、一寸先が光であることもある。心から楽しい4ヶ月間でした。最終日の吉井さんの言葉にならって、最後はこの言葉で。

 

おかえりなさい。
 

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THE YELLOW MONKEY@SUMMER SONIC OSAKAに行ってきたのよ

サマソニ出るよ、土曜日は大阪だよ、って第一報が出てその土曜日がちょうど自分の誕生日、その週末は予定なし、しかも地元大阪、そりゃやっぱり…行っとかなあかんやろ!ということで2週連続のフェス参戦。

 

しかし、過酷でした!いきなりそれかいと言われるかもしれないけど、あの暑さ、日陰の極端に少ない立地、動線のまずさやトイレの少なさ、これで1日乗り切るのはほんと困難を極めると思いました。同じ会場には以前ロックロックで来たことがあって、そのときもほんっっとに暑かった…!(でも9月だったので、まだマシといえばマシ)という記憶はあったんですが、いやもう、マジでこれはきちんと考えて行動しないと倒れまっせ、というぐらいの過酷さ。

 

私の目当てはもちろんOCEAN STAGEのTHE YELLOW MONKEYだったのですが、15時50分からの予定で私が会場に着いたのが14時だったかな?その前のTWO DOOR CINEMA CLUBが14時半からだったので、そのまま直行するか、どこかのステージに寄るか迷ったけど、なにしろ暑いのとこれで入場規制とかなって入れなかったらシャレにならんな、と思ったのでそのままOCEAN STAGEに向かうことに。

 

このメインステージが入り口から最も遠い(相当!歩かされる)というのと、おそらく今日ほとんどの人がヘッドライナーのレディオヘッド目当てで来ているだろうということを考えると、レディオヘッドは全部諦めるか、見るとしても遠巻きで30分から1時間ぐらいで撤収しないと、最後のシャトルバスでしぬ思いをするだろうなという気がしました(そして実際、その予感は正しかった)。

しかし、この酷暑の中、殆ど日陰のないメインステージを組んでいるのに、そのエリアで利用できるトイレがあれだけしかない(女性が14、男性が半分の7ぐらい)というのを目の当たりにして、うーんこれは…となりましたし、熱中症予防のためには水分をたくさん補給しなくてはと思うのにしかしいざトイレに行きたくなったらどうしよう、と思うと水分補給をセーブしてしまいそうになるし、いやもうあれはちょっとマジでどうにかしないと…と思いました。男性も女性も転換時間かそうでないか関係無く常に長蛇の列でした。

 

ということでとりあえずここでトイレに行っておくしかないかとTWO DOOR CINEMA CLUBを横目で見ながら(すごく楽しかった…もっと前で見たかった)トイレミッションを完遂させて、THE YELLOW MONKEYの出番を待つことに。最初、かなりの人数が入れ替わったので、もう少し前に行こうかなーと割と突っ込んでみたんですけど、人が増えるにつれ気温と人いきれで体感温度がぐんぐんあがるし、背が低いので風も当たらずなんかもう、酸素が薄く感じるし、日差しは容赦ないし、私の中のひとが「総員撤退」を指示していたのでおとなしくそれに従いました。攻撃だけが職務ではない…!(シン・ゴジラ病)

 

わりと下がり目で見たので、周りはおそらくレディオヘッド目当てと思われる男の子が多く、それこそ「あまりよく知らないけどせっかくやるなら」という感じで見ているひとが多かった感じでした。ほぼ定刻開始だったかな?モニタに登場してくるメンバーが抜かれてたんだけど、最初に映ったアニーが「あっちい!」と言ってるのが口の動きでわかって笑いました。いやまあステージの上の気温は相当高いだろうけど、でもなあ!待ってる俺らはもっと地獄なんだよ!と言いたい私だ!

 

セットリストはSUCKのオリジナルバージョン、BURN、ROCK STAR、ALRIGHT、SPARK、楽園、バラ色の日々、パール、LOVE LOVE SHOW、JAM。ひたちなかと較べると球根がなくなってBURNが入りましたね。炎天下ということを考えるといいチョイスだったと思う!吉井はあの例の蛇をも殺す派手なピンクのシャツに黒いジャケットでしたが、BURNのなんと間奏で脱ぎ捨てるというちょっぱやぶり。いや1曲ジャケットありで歌っただけでもすごいよ…!吉井、なんか左耳を出してて、そういう髪型めずらしいな…なんかかわいい…とか思う心の余裕もだんだん生まれて来つつあり。

 

THE YELLOW MONKEYとしてはサマソニは初めて、大好きなアーティストたちと同じ場所でやれることを光栄に思う、知ってる曲があったらどんどん歌ってください、と最初のMCで言ってました。ひたちなかの時も思ったけど、やっぱりこの、ヒット曲、「皆によく知られた曲」が数ある強みって如実にあるよなあ。そういう曲ばかりで畳みかける是非はともかく、まあ再集結イヤーのフェス参加ということを考えれば、ものすごく真っ当に組んだセットリストだったなあと思います。しかし、この炎天下だし、太陽が燃えているをやるのでは!?とか思ったけどやらなかったなー、福島ではやるのかなあ…!

 

風が海からステージに向かって吹いていたので、割とメンバーの頭髪が容赦なく吹き荒らされていて、吉井もあの「わかっていてもおいしくいただいちゃう」デコ出しスタイルが本日限りの大特価セールってぐらいバンバン出てたし、でてたって言うかもう後半むしろずっとそれだし、き、貴重なものを見ている…のか…?と瞬間我に返りながらもやはりおいしくいただきました。ありがとうございます。

 

ALRIGHTのイントロのところで「人生はリベンジの連続で、俺たちにとって今日も明日もそのなかのひとつ」と言っていたり、楽園のときに「愛と勇気と絶望を」って歌いながら顔を覆った時の手が、ほんとに、さすが石膏にして保存しておきたい手ナンバー1…!と思うような美しさだったりしたのがすごく印象に残っています。ラブショーのとき、アニーのまわりに3人集まるんだけど、なにか面白いことがあったのか、歌いながら吉井がわらって「ちゃんとやれw」つって、そのまま「あなたのために歌を歌おう」をアニーをビシィ!と音がしそうなほどに指さしながら歌ってた光景とか、フェスのこんな大きなステージでも良い意味で肩の力が抜けているんだなあと思いました。

 

肩の力が抜けているといえば!最後の曲だといって俺たちのロックンロールアンセムを聞いてください、ってJAMをやったんだけど、途中「外はつめたい風」\暑い!/「街は矛盾の雨」\いいお天気!/「君は眠りの中」\起きてる!/と、何を思ったかひとりボケツッコミみたいなフレーズがぶっ込まれていやあもうめっちゃ笑いました。笑いました。新しすぎるやろ…!

 

でもね、さすが、名曲の威力。最後には猛然と客席を曲の世界に巻き込んでいてさすがでした。私の周りはほんと、吉井にシンガロング促されても1フレーズしか知らない(歌えない)って感じのコが多かったのだけど、でも吉井に誘導されて楽しく歌ってた(知ってるところはより大声で)のがかわいかったし、パールのブリッジのところで手拍子になったりするのも、そうかこういうノリになるんだな〜!と新鮮でした。

 

それにしても、THE YELLOW MONKEYを待ってる間のじりじりとした暑さがほんとに地獄で心が折れそうになりましたけど、いや実際何本か折れたけど、最後のJAMを聞いてる時に、自分の誕生日にこうしてこの曲を聞くことができてよかったって思いましたし、過酷さも含めていろいろと思い出深い1日になりました。なんだかんだこの曲にいろんなところに連れていってもらってるなあ、と改めて思ったり。

 

終わったあとはだいぶ日も傾いてきてて若干過ごしやすくはなっていましたが、いやーほんと、よくがんばった、俺!凍らせたペットボトルを持っていってよかったです、あれで命を繋いだといっても過言ではない…!日暮れまでサカナクションを密集地域を逃れてのんびり聴き、レディオヘッドはいつでも離脱できる態勢でほんの少しだけ拝見しました(スタートが押したのよねー)。20時ぐらいにバスに乗ったかな〜、その時はまだバス待ち列はほとんどありませんでした。しかし、深夜にはレディオヘッド終わりでシャトルバスに乗ろうとした人がとんだ地獄絵図を体験したと聞いて、あの過酷な状況を耐えて最後にその仕打ちかヨー!っていう。なにもかも手を引いてくれる親切なフェスがすべてではないけど、せめて生命身体に関わること(トイレとか!帰りのバスとか!)はもう少しホスピタリティをもってもバチはあたらない…!と思います!
 

22:21 | comments(9) | -

THE YELLOW MONKEY@RIJF2016に行ってきたのよ

ひたちなかよ、私は帰ってきた。

 

1月8日の再集結発表と同時に公開されたツアースケジュールでは8月がぽっかりと空いていたので、8月はきっといくつかのフェスに出るのだろうと思っていた。そしてそのうちの1本はまちがいなくRIJFだろうと思っていた(再集結の蛹の広告を発表前に掲載しているロッキンオンがこれに乗っからないわけはない)。最終日のトリではないかと予想していたのだが、前日の13日に出演することになった。奇しくも16年前に彼らが第1回RIJFに出演したのも8月13日だった。

ゆっくりめに会場に入り、サンフジンズを見たり過去のサインフラッグを見たり、名物ハム焼きを食べたりして時間をのんびり過ごした。サンフジンズでは民生が「今日はモンキーまであるからね…」と、あの4文字の略称ではなく、吉井が普段言う呼称で呼んでいるのがなんだかほほえましく、うれしかった。THE YELLOW MONKEYの出演の一つ前のグラスステージのアクトは[Alexandros]だった。ボーカルの子が途中で「今日はこのあとに大好きなバンドの出演があって…すごく楽しみにしている」と語ってくれていた。

 

PAテントの少し前あたりでTHE YELLOW MONKEYの登場を待っていた。日が落ちて肌につめたい風があたるようになって、空模様も心なしか急に雲がかってきたように感じられたけど、さすがに今日は大丈夫だろうと思った。もっと緊張するかと思ったけど、そうでもなかった。それはさすがに今日は「雨は」大丈夫だろうと思っていたからでもあるし、さすがにもう、考えすぎたり考えすぎなかったりしてあさっての方向に暴走するようなことはないだろうと思っていたからだ。再集結後最初のJAPAN誌上のインタビューで吉井もそう言っていた。16年前の出演のとき、これぞTHE YELLOW MONKEYというものを見せていなかったから、大きなリベンジのひとつだと。

 

定刻に開始。最初にアニーとエマとヒーセが出てきて、エマとヒーセがドラムに近寄り3人が向き合う形になった。1曲目はSPARKあたりの、吸引力と爆発力を兼ね備えた楽曲でくるのではないかというのが私の勝手な予想だった。しかし吉井が出てくる前にエマのギターが鳴った。SUCK OF LIFEのオリジナルバージョン。吉井はお得意のスタイルのハンドクラップをしながら登場した。マイクスタンドは回さなかった。横アリの2日目で着ていたキラキラのジャケット、シャツはシルバーのキラキラ、いやギラギラしたゴージャスなものだった。モニタで抜かれる吉井の顔はすごく緊張しているように見えたけど、でもこういう緊張と決意のある顔をしているときのこの人は間違いないんだよな、とも思った。それほど緊張しているようなのに、サングラスはしていなかった。そういう意味での内心を防御するためのサングラスをこの人はもう必要としていないのかもしれなかった。

 

SUCKはいろいろなメニューを乗せるとあっという間に長尺になってしまう曲だが、さすがにフェスの1曲目だけあって、考えられるかぎりもっともシンプルなSUCK OF LIFEだったと思う。続いて楽園。おお、知ってる、という空気が周りに流れるのがわかる。私の予想よりもかなりたくさんの「あまりよく知らないけどせっかく出るんならちょっと見ていこう」というタイプのオーディエンスがいたように思った。3曲目にROCK STAR。割と攻めるなあ、と私はおもった。私はもちろん最高に楽しいけれど、これはどういうふうに捉えられているのだろうか?と余計なことがちらりと頭をかすめた。エマとヒーセがいつものようにステージ中央でニコニコしながらすれ違い、それぞれ上手下手の客にアピールしている姿はいつ見てもいいものだが、それでもまだ吉井の顔には緊張が残っているように感じられた。

 

帰ってきたぜひたちなかー!と吉井は第一声で吼え、大きな拍手で迎えられた。雨のないひたちなかに来られてうれしいです、今日は代表曲をたくさんやりたいと思っているので、最後まで楽しんでいってください。

 

球根をやったあと、ALRIGHTのリフ。吉井はおれたちの再集結の曲だといって紹介し、ツアーではお馴染みの準備ALRIGHTのコール&レスポンスにはそれほど固執しなかった。リリースされたわけではないから、それこそ初聴きというひとも多かっただろうと思うのに、ALRIGHTにはそれこそ楽園や球根よりも場の空気を持ち上げる力があるように感じられた。はっきりとバンドエンジンが回り出したと思ったし、この空気に持っていければもう、あとは何も心配ない、というような爆発一歩手前の高揚感が客席にもステージにもあった。それをもたらしたのが他のどれでもなくALRIGHTだったのは意外で、そしてすごく嬉しいことだった。

 

ツアーの流れ通り、ここでSPARK。吉井はジャケットをここで文字通り脱ぎ捨てていた。永遠なんて1秒もいらねええ、と吉井は歌詞を替えて叫んでいた。文句のつけようのない、120点のSPARKだったとおもう。バンドの格好良さが右でも左でも真ん中でも、どこを見ても溢れてくるようだった。こういうステージだったんだよなあ、と私はおもった。16年前に私が予想して、期待していたのは、きっとこういうステージだったのだ。

 

バラ色の前のMCで、吉井は16年前のことに触れた。あの時はね、すごい雨で…。おれも空気よめないから、青いジャージなんかで来ちゃって。もうあんなことは…と真顔で語っていた吉井はすこし照れたのか、しないぜ、と少しの苦笑を交えながら語った。

 

16年前も私はたしか、このPAテントの近くで見ていたんだった。THE YELLOW MONKEYの開始前にひどく降り出した雨。前のスピッツが終わったあと、転換の際に当時JAPANの編集長だった鹿野さんがステージに出てきた。前にひとが押し寄せて危険だから、みんなすこし下がって、というアナウンスがあった。飛ぶなら上に飛んでください、今のTHE YELLOW MONKEYの曲は縦に乗れる曲だ、とも言っていた。当時はモッシュゾーンが前方に設けられていたが、そこに突入する気はまったくなかった。近づきもしなかった。3年前のフジロックフェスティバルでこてんぱんに叩かれたことはまだいやになるほど新鮮な記憶だった。吉井はジャージで、エマもものすごいカジュアルな格好で、アニーはバッサリ髪の毛を切っていた。アルバム「8」の楽曲を、ほぼ上から順になぞりましたというようなセットリストだった。発売前だった1曲を除いてすべてが「8」の中から演奏された。

 

たとえジャージでも、「8」の楽曲を上から順になぞったとしても、それが彼らの信念と、これで見に来た観客に何かを手渡せると信じてやっていたのなら、同じ条件でももっと違ったのかもしれない。でもそうではなかったんだろう。それは「やらなきゃならないリベンジ」という吉井の言葉からもそうだったんだろうとおもう。もちろん、あの雨の中のひたちなかは私の中で大事な、消えない思い出だし、あのドラマを共有できたことを代え難いと思いと共に抱いているけれど、だがこれぞTHE YELLOW MONKEYというセットリストで、世界一かっこいいと私が信じているバンドはこれです、これで好きになってもらえないのならもうしょうがない、というようなものを見せてほしいという願いは、16年前には叶わなかったことは事実だ。

 

ここにいる皆さんにも言っておかなきゃとおもうけど、もうTHE YELLOW MONKEYは生涯解散しません、と吉井は言った。THE YELLOW MONKEYにはやり残したことがたくさんある、せめてそれをやって死んでいこうじゃないか。また一緒にバラ色の日々を追いかけてくれませんか、と。

 

RIJFの出演が決まった時に、バラ色からのパール、これはぜったいやるに違いない、やってほしい、と思っていた。雨でずぶぬれになりながら聴いた「雨の中を傘をささずに」「雨は降るのに花はなかなか」。ことさら刻み込まれた記憶だった。吉井は観客のシンガロングを「素晴らしい」と讃えて聴き入っていた。続いてパール。あの疾走感のあるイントロ。吉井は「雨は降ったのに」と過去形に歌詞を替えていた。

 

THE YELLOW MONKEYの楽曲は、どちらかというと内に内にエネルギーがこめられていって爆発をする、というようなイメージの楽曲が多いが、パールは外に、外にとエネルギーが解放されていくような曲だ。「君にまた言えなかった」の「君」はあの中原繁さんのことだと吉井はかつて語ったことがあるが、だからこそあんなに、外に、天に伸びていくような力のある楽曲になったのだろうか。すっかり暮れた夜の空にどんどん音が放たれていくのが最高に気持ちよかった。空を見上げているとなんだか泣けてきてどうしようもなかった。間奏のところで皆の拳があがるのを見るのが好きだったが、この日は手拍子が湧き起こっていて、それもはじめてこのバンドに触れる人の多さを表しているように思えた。美しい夜で、美しい曲だった。わたしが今までに聴いた「パール」のなかで、おそらくもっともわすれがたいものになるだろう。君にまた言えなかった 夜がまた逃げていった…

 

しかし、感傷に浸る間もなく、パールのアウトロからそのままLOVE LOVE SHOWになだれ込む。最初の「おねえさん」を吉井は観客に歌わせていた。ステージに出てきた時の緊張の影はもうなかった。ステージで自由に息を吸い、生き生きとしているメンバーがそこにいた。アニーの前にエマが寄って、ヒーセが寄って、吉井が観客に背中を向けてアニーと向かい合って、みんな笑っていて、7月7日に吉井が「もういちどぼくとバンドをやってくれませんか」と投げかけた、その、こうありたかった「バンド」の光景を見ているような気がした。

 

ラブショーが終わった時点で時計を見ると、終演予定まであと10分ほどだった。ここでいったん捌けて、アンコールでJAMで終わりかな…とぼんやり思ったが、メンバーはステージにそのまま残っていた。観客からは手拍子。そのまま照明が点き、吉井は観客にほんとうにありがとう、最高の夜でした、と語りかけた。

 

今からやる曲は90年代の初めに書いた曲で、これから売れていこうぜってバンドがやるには重いし、長いし、いろいろと物議を醸したけど、このフェスを主催しているロッキンオンにすごく可愛がってもらって…2000年の、第1回のときには、雨でできなくて、だから今日はここでどうしてもやらなきゃいけない曲だと思っているので。もし知っているひとがいたら、英語のところだけでもいいからね、一緒に歌って下さい。

 

アニーのハイハット、そして湧き上がる歓声。MCでJAMだとわかる層ももちろんいるだろうが、吉井はおそらくそうではない観客のことも考えていただろうし、あのハイハットのあとに湧き上がる歓声を聞きたくて、曲名を明かさなかったのだろうと思う。英語のところだけでもいいからね、と言っていたのは、GOOD NIGHT数えきれぬ、のサビの英語のことを言っているのだった。そして吉井は律儀に数えきれぬ、夜を越えて、罪を越えて、僕らは強く、美しく…と観客のシンガロングをサポートしていた。涙化粧の女の子、と歌いながらアイメイクが流れたような仕草のあとにわらった顔がとてもいい笑顔だった。16年前に大勢のひとに手渡されるべきだった楽曲が、それをようやく果たすところを見られて、大袈裟でなくわたしの中の凝った思いが解けていくような気がした。

 

ここで終わりだろう、JAMのあとに続ける曲というのはなかなかに想像しにくかった。それぐらいあの曲は積んでいるエンジンがちがうと思っていた。しかしこれもアウトロから(JAMのアウトロから!新鮮が過ぎる)そのまま「あかつきにーーー!!!」と畳みかけていく。まさかの悲しきASIAN BOY。もうなんだか、どうしようもなく笑えてきた。たしかに、たしかにこれは、これぞTHE YELLOW MONKEYというセットリストに違いない!

 

見よう見まねのバラッバラのワイパー、不思議なタイミングで起こる手拍子、全部が楽しくてしょうがなかった。吉井は「牙を立てる」ところで律儀にシャツのボタンを外してから牙を立てていた。湧き起こる歓声。楽しい。みんなが好き勝手やっていて、でもこれ以上ないほど一体感があった。

 

最後の最後にステージを去るときまで、手を振って、メンバー同士じゃれあって、彼らもとっても楽しそうだった。そして終演と同時に花火。トリなので、アンコールがあるのが恒例ではあるけれど、それはなかった。でも、これは推測だけど、アンコールをさせる時間も惜しんで1曲多くやってくれたのではないか。もしラブショーのあとに捌けていたら、たぶんASIANをやる時間は残っていなかったのではないだろうかと思う。JAMはもちろん大好きだけど、最後の最後は明るく終わりたい、という気持ちもずっとあって、それすらも叶えてくれるとは、本当に今夜のTHE YELLOW MONKEYは魔法使いのようだった。

 

帰りのバスの中で、外に雨が降っていることに気がついた。海浜公園の方まで降っていたかどうかはわからないが、もちこたえてくださってありがとう、と心の底から天気の神様に感謝した(もしかしたら、民生がひたちなかに残っていてくれたのかもしれない)。雨のないひたちなかに来られたことがうれしいと吉井は二度も言葉にしていた。雨が降らなくてほんとうによかったと思う。でも、もし降っても、もうあの時とはぜんぜん違うんだよって言いたい。雨なんて気にしなくていいんだよって、何よりもそう言いたい。

 

フジロックではTHE YELLOW MONKEYのあとのレッチリが40分で中断しそのまま中止、RIJFはTHE YELLOW MONKEYのあとテントが風で飛んで中止、そのあとに予定されていたRSRはエマの自然気胸でキャンセル。呪われているようなフェス歴だと思ってもしょうがないと思う。でもそうじゃないし、THE YELLOW MONKEYが出ても、雨が降っても、音楽もフェスも続いていく。

 

あとから思えば、SUCK OF LIFEで幕を開け、悲しきASIAN BOYで幕を閉じるのは、第1回フジロックのセットリストと同じだった。偶然なのか、そこにこだわったのか、それは私にはわからないけれど、でも16年前に観たいとおもっていたもの、その願いを叶えてくれたことは間違いなかった。数々のヒットチューンと、それを何倍にも大きくしてみせるパフォーマンス、あざやかなかっこよさ。多くのひとと共有したいと思っていたものを共有できた、すばらしい時間でした。おかえりなさい、心からそう言いたい。吉井や、エマや、ヒーセや、アニーにだけではなく、なによりもTHE YELLOW MONKEYと、その楽曲に。16年前より大きな力が私を動かしてくれるのを、私はずっと待っていました。本当にどうもありがとう。
 

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