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JAPANだもの

みつを。
発売日に買いに行きました。久しぶりにJAPAN買ったよ!相変わらずカドで殴ればウマをも倒すみたいな重量!うそ!そこまででもない!
全員揃ってのインタビュー読んで、瞬間瞬間で、15年間がなかったような感じとか、わーやってる方がそう思うなら見てる方もそう思うはずだよねーとか、ALRIGHTがあってよかった、一番気持ちいいって、わーやってる方がそう思うなら見てる方もそう思うはずだよねーとか、別れの曲が原点になるってありがたいって、わーやってる方がそう思うなら見てる方もそう思うはずだよねーとか、まあなんしか、わーやってる方が(以下略)ってことを思いっぱなしでした。思いっぱなしでした。あとエマとアニーの喋る量が昔と段違い。特にアニー。初日自分たちがTHE YELLOW MONKEYなんじゃなくてTHE YELLOW MONKEYのファンみたいになっちゃってたって話に、「あっ、はい、そうでした!」って賛同するとこ大好きだわ。あと「おじいちゃんがいくらリハビリしてもおじいちゃんなんですよ!」とか。名言出ちゃったね!

いや、しかし、私はなによりもこれ最初に読んだ時に頭に浮かんだのはね、おかえりなさいでも、ありがとうでも、これから楽しみでもなく、
だから言ったじゃん!!!!!
ってことでしたよ。いや、いや、わかってる。みなまで言うな。こうした歳月を重ねてきたからこその今!わかってます。しかし、吉井が代々木の2日目に「解散してなかったような気持ち」とか言い出した時、この人なに言ってんだ…(解散してたよ…)と割と真顔で独りごちた私なわけですけども、なるほどね、このインタビュー読んでそういう心境だったのかと得心、得心しましたよ。

「だってジャージでやっちゃってたんだよ?」「まず僕が一番反省しなきゃいけなかったこと、それはものを大事にするってこと」いや、山崎さんでなくても「あ?」って言うよ。言いますよ。極めつけが「(フェスで)歌詞うろ覚えのやつとかやんないですから!変な新曲のカップリングとか交ぜないからだいじょぶです!」
こるぁあああああ!!!
こるぁあああああよしいいいい!!!!
どこのネバーギブアップの話をしとるんじゃああああ!!!!
ちなみに当時仮タイトルはMTVだったんじゃあああ!!!!!

ジャージじゃない、おまえらはジャージじゃないだろって言い続けてた過去の私、聞いたか?やっぱりあいつらジャージじゃなかったよ。フェスでリリース前の新曲ばっかり連打して最後にラブショーやって終わり、あっそれソロの時の話でしたね、いや最後のひたちなかとポップヒル、あの「工夫のないセトリ」(と過去の私が言っている)のことをついに振り返る時がきたんだよ、こんな素晴らしいグルーヴがあったのに、何を解散さしとんじゃ!って、そう言ってもらえる時がきたんだよ!!!

古くさく見えたって、痛いバンドはいいけど痛々しいバンドはいやだって、あのインタビューまだめっちゃ覚えてるよ、わたし。あのとき、くそう、くそう、そんな風に言いやがってって思ったことも覚えてるよ。わたしにとってはぜんぜんそうじゃなかったし、このバンドを古くさいなんて思ったこと、ないけど、でも私にはわからないことがきっとあるんだろうって思ってた。だって私は観客のひとりにすぎないんだもの。でも、私たちだからわかるってこともあったんだね。わかってたんだよ、待ってる私たちには、もうずーっとわかってたの。

今ねえここまで書いて(打って)、THE YELLOW MONKEYのことを「あの」バンドじゃなくて「この」バンドって書いていいんだってことに、地味に感動している…。もう遠きにありて思うものじゃないんだなあ。

七夕の日にメールを送るなんて、また一緒にバンドをやってくれませんか?なんて、どこのセンチメンタル大王様だよーまったくもー!しかも七夕!ほんと、THE YELLOW MONKEY年表1月8日と7月7日に大事件集中しすぎじゃない?でも、おかげで、七夕も嬉しい思い出に上書きできるんだね。

7月2日には地上波出演も決まって、フェスもひたちなかとサマソニが決まって、これで夏の予定はFIXなんですか〜!ねえねえ〜!っていうか、ひたちなか、雨なんか降るわけないとか吉井が言うので、いやそこは降ろうと降るまいと関係ないねっ!ぐらいの精神でおながいしますよ先生!じゃないと今から雨よけの儀式を習得しなきゃいけなくなっちゃうじゃないの〜!(出た過保護!)
23:58 | comments(9) | -

よしかず!

でか!(写真

ちゅーわけで発売になりました!発売になりました!もう3日ぐらい前ですけど!
やーでも「取材したよ」と聞いたのがついこの間だった気がするのであっという間だったな。
ro69のブログからもう井上さんが煽りに煽りまくってくださって、それに気持ちよく乗っかっていたわけですけれども、こうしてまた手元にくるとwebとはちがうニヨニヨ感がありますなあ。うふふ。ぐふふふふ。

ほんとにねえ、最初の告知があった時にお友達ともさんざん盛り上がったけど、気が合わない、わけがない!と思っていたのだよ!仲良しになったらええやん!と思っていたのだよ!ほんとこのときはまだぎこちなさの残る二人だったのにねえ、いつのまにやら腹違いの兄弟とは、ところでそちらのほうで妹は募集していませんか(まがお

だめだ勢いで書いたのに今「このふたりがお兄ちゃんだったら妄想」で白飯食い散らかすところだったあぶねーあぶねー。やばい、でも、お兄ちゃんだったら…(エンドレス

以下誌面読みながらツッコミ!

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02:14 | comments(0) | -

すばらしき日曜

4月ももう半ば…吉井ちゃんのツアー初日まであと少しです。鶴谷さんのblogと佳史さんのついったによればツアーリハまっただ中ぽいですよね。私の初日は京都です。それだってもうあっという間だなー。いろいろと事態に対応しなくてはいけないことも多いだろうし、吉井ちゃんもいろいろ大変であろう。ジュリアンが来るのかどうなのかわかりませんが、もし来れないとなるとMステ出演時と同じ構成でツアー回るのかなあ。どうあれ、とにかくがんばってくだぱいとしか言いようがなく、そんなこと言われなくても吉井ちゃんはがんばってくれるに違いないのでとくに何も言うことはありません(じゃあ言うな)。あとは私がちゃんとおやすみをもらえるかどうかだヨー!ちなみに神戸にも行くヨー!

さて、ニューアルバムのプロモーションもそろそろ一段落でしょうか。先週音楽と人とTalking Rock!が発売されて、既発のJAPANと並んで音楽雑誌コーナーの平台にずらっと吉井が並んでいたので思わず他人のふりをしました。いやふりじゃなくて元から他人でした。しかしああしてずらっと並ぶと吉井はホントに押し出しの強い顔だなということを改めて実感します。褒めてます。

しかし、この前の記事でJAPANの写真がどうこうと話をしていましたが、もう今回の自分内ビジュアル大賞は音人で決まりです。私のツボにクリーンヒットで狙い撃ち☆にもほどがあります。こういう写真ほんと好き。ほんと好き。顔を両手で覆った写真とかそれだけでもツボなのに型紙フォトの見えそうで見えない感じっつーかちょっと得体の知れないもの感、たまりません。あと見開きになっているフード被った写真ね!流し目の!あはーんうふーーんもうどうしたらいいのおこれえええ!

あと音人はレミオふじまっきー、バクホン松田くん、フジファブ総ちゃん、ムック達瑯くんそしてマリーズ志磨くんとトリビュート参加組だったり吉井ちゃん好き!を標榜したりしている若人のインタビューと寄稿もあったりしておもしろかったです。志磨くんの寄稿が愛に溢れかつ卓越した文章力をいかんなく発揮しているのはもちろんなんですが、個人的には松田くんのインタビューに何度も頷きすぎて首がもげるところでした。「悲しみに酔いしれてない」というのはまさに、私が吉井和哉というアーティストを信頼する根本のところだとおもいます。あと、読みながら思わず立ち上がりそうになったのが、松田くんが初めて吉井和哉という存在と出会った時のことを語った言葉。

<お前だけ、このことを知ってていいんだよ>

そう!それ!そうなの!もう、打ちすぎて痛い、膝が。っていうかこの松田くんの言葉のチョイスの見事さたるやですよ。普通なら<お前にだけこのことを教えてやる>とか<俺だけがこのことを知っている>とかでしょ。<お前だけ、このことを知ってていいんだよ>くっはー!!秘密の箱、禁断の箱に相応しい表現、この温度、わかりすぎて絶妙すぎてもう松田くんと語り合いたいもの!

松田くんといえば先日放送されたスペシャの「V.I.P」でも、総ちゃんと一緒にゲストで出てくれて、それでその朴訥フェロモンにきゅんきゅんした私なのですが、でもあれだよね、音人の記事でもそうだけど、総ちゃんてどこか吉井に対してS目線だよね(笑)松田くんはその逆っつーか、吉井は松田くんみたいなタイプには甘えていじりに行くけど総ちゃんのS目線はそれはそれできらいじゃないっつーか、あれ何言ってるの私、ともあれ番組内ではtelephonesのお二人もあわせて、ちょっとお兄さんだよおれ!みたいな吉井ちゃんを拝めて満足でござったっていうことです。

VIPにはせっちゃんもゲストできてくれて、はああああんもうカウンター挟んでせっちゃんと吉井とかどこの盆と正月だよっていう。しかも収録の日で「今週になって飲むの3日目」ってなんだその仲良しぶり!いや、でも気が合わないわけないと思っていた!ら!やっぱりだもんなー!いや嬉しい、私は嬉しいざんすよ、もっともっと仲良くしちゃいなさいえーい!でも途中でせっちゃんも吉井も「悪筆=ギタリストでいけばキースタイプ」みたいなくくり方しようとしていたがいやそこは…同類項で語るのは申し訳ナス…と思ったのは内緒の方向で!

番組のBGMで流れたクランベリーがちょっと浮き足立つほど好みな感じだったのではやくゆっくり聴きたいにゃーなんて思いつつ、今週来週と一気にCDだのDVDだのが発売されるので慎重に購入計画を建てねばねば。いやもちろん吉井ちゃんのリンゴちゃんはフラゲ日に迎えに行きますとも。

全然関係無いけど「音楽と人」って「音人」って略すけどこれの読み仮名って「おんひと」なのかしらねやっぱり、略称だものね。でもここだけの話私ずっと「おんじん」って読んでました今もです。どうってことのないエントリをどうってことのない話題でしめくくりたい。このエントリひとことでまとめるならいつだって吉井ちゃんマジ愛してるぜってことです。はやくぴかぴかのリンゴが私の所にもみんなの所にも届きますように!

00:14 | comments(6) | -

太陽の黄金の林檎

四月カバ!
どうもおばんです、ぴーとでございやす。皆様如何お過ごしですか。晴れたり曇ったりの毎日ですか。私もそうです。とりあえず、吉井ちゃんのMステのFLOWERは鬼のようにリピっています。バンド時代も含めて、いままでそれなりに吉井さんをテレビで拝むということをしてきましたけど、あの日のMステはその記憶を手繰っても出色のものだったとおもいますし、何回見ても終わるたびにぱちぱちと手を叩いてしまう自分がいます。

さて、吉井和哉ニューアルバム「The Apples」4月13日発売決定!ということで、まずはやはり無事発売日が決まってほっとしました。3月第3週、4週発売予定だったものが次々リリース日が発表されて行く中で、吉井ちゃんも4/13になるのかな、もっと遅れるのかなと気をもみもみしていたファンも少なからずいらっしゃったのではないでしょうか。よかったよかった。とてもたのしみです。

先月末から今月にかけて怒濤の雑誌ラッシュでもあり、発売前からRO69で散々あおってくださって赤い悪魔、じゃない、赤い天使(と緑のタヌキ)(違う)でもない、赤い吉井ちゃんがくちびるをゆがめてニヤリと嗤う表紙のJAPANも無事買いました。まだあと音人やトーキングロックもあるのかな。

JAPANの写真、なんかやたら衣装を買えていてどうしたのかと(笑)赤い吉井ちゃんもちろん大好きだし最高カッコイイし「大正時代の古い洋館」みたいなアイテムまでもってくるとはJAPANの吉井ヲタぶり、もう恋しちゃったんだ多分気づいてないでしょう感満載ですね。個人的には38ページの写真が好きです。アンニュイ!あと鏡越しのサングラスのやつも好き。って赤いコートとサングラスだったらなんでもいいのかっていう。

しかしここんとこ、JAPANにもbridgeにも連続で出てらっしゃいますが、bridgeの写真もよかったね。ただわたしあの帽子あんま好きじゃないんだ!(突然の告白)吉井ちゃん最近気に入ってるみたいだけど!色味はbridgeのほうが好きなんだけどな〜。花束の写真はすばらしいね。あれだな、写真の色味でいえば前号のJAPANが一番好きかもしれないな。タバコっていう超強力アイテムの威力もあるかもですけど。あと見下し目線大好き俺。

今タワレコで配布されている「TOWER」や「BOUNCE」にもお写真とインタビューありますね。TOWERのほうはインタビュアが詩音ちゃんだったよー。

短いインタビューであればあるほど、そして長尺であればより事細かに、今回のインタビューでは大なり小なりの差はありながらも「ひとりで作ったこと」に話が集約していく傾向があるなあとおもいます。それももちろん無理からぬ話で、今までのことを考えればそれは大転換だものね。完成版を見据えてのbridgeやJAPANはより具体的な曲の構成や歌詞の内容にも踏み込んでいましたが、外枠を巡る旅がどれも重要なキーとして語られていることは変わらない感じ。

歌詞をめぐる変化にもふれられていて、何回か出てきたのが「自分のことを歌うのは2行でいい」というコメント。普遍的な、という単語も出てきてましたね。しかし、私は、吉井和哉というアーティストを愛しつつもいろんなところで信用してない(信頼はしてるよ勿論)ところがあるが、こと彼の書く歌詞についてはもう、これは100パーセント信用しているのです。なにを信用しているかというと、彼は絶対その「歌われていること」の枠の外に自分を置いたりしないってことです。だからどれだけパブリックなことを歌っていても、彼の言葉はパーソナルに響く。新しいアルバムの歌詞、吉井さんが「言葉が音楽を連れてくる」と言うほどですから、いやが上にも期待に胸が高鳴りますが、なかでもあの宇宙一周のナレーションをもとにしたという「HIGH&LOW」が楽しみで楽しみで。あれはほんとにすばらしかったもの。

それで、このJAPANのインタビューを読んでいてとても自分の中で鮮烈に響いたフレーズがあって、なんていうか、結局私は吉井和哉のそういうところにぐっと捕まれているんだなあと改めて思った。つまるところ、私にとって吉井和哉は「見ていて飽きない」アーティストなのだ。営々と積み木を積み上げていくことをしない、それはできない。その積み上げた高さに安心ではなく不安を覚えるようなひとだから、いつも、毎回、ゼロから始まる。それはエキサイティングで、同時にとてもしんどく、そして魅惑的だ。たかだか十数年、そのアーティストとしての活動を見てきただけの私だが、もし彼が絶対安心の超高値安定株だったら、私はここまで彼にぶっこんでないんじゃないかという気がする。なぜ投資に例えたのかは自分でもわかりません。ソロの最初の2枚が黒、白とカラーリングされているのも偶然ではないのだろう。永遠に反転し続けるオセロの石。

bridgeに久しぶりに掲載された浜田省吾さんのインタビューの中に、途中で「今みたいなフレーズをタイトルにされそうで怖い(笑)」と言って、ほんとにそのまんまそのフレーズを渋谷さんがトップの見出しに使っているんですけど、JAPANの吉井インタビュー、私なら「夢が叶った」ではなく、このフレーズをトップの見出しに使うなと思いました。


“今ここに辿り着いたら何もなかったっていう感じがしているので。
そこから一本の樹を見つけることから始まるのかなあ”

19:27 | comments(2) | -

ROCKIN'ON JAPAN 12月号

えっなぜ画像が出ないww

吉井さんの記事はそれほど長尺でもないですけど宮本先生の3万字があるので今回は買いました。スカパラもせっちゃんも載っていたのでお得な気分。

吉井の記事は写真が善哉の横浜ブリッツ公演のときのもので、ミッチさんが撮ってくださってるのだからそりゃーもうあんたカッコいい人はよりカッコよく、そうでないひともそれなりにってなもんですよ、いや吉井ちゃんはカッコイイほうだよ勿論。開演前にテレキャス弾いてるやつすきだな。っていうか私はほんと顔がハッキリ見えない写真にコロっといく習性がありますね。もしくはES335持ってる写真みたいな、獣の目をしてる写真にとっても弱いね(はあと)

インタビューのなかで印象に残ったのは山崎さんの「今回は吉井和哉が弾ける曲、吉井和哉しか弾けない曲になってる、今までは自分にないものを求めていってたから」という言葉です。すげーわかりやすい。

しかしbridgeもですがこんなに早い段階で制作インタビューを受けているというのもすごいね。まだ選曲も固まってない(だってご本人がまだ『あれ入れようかな』とかモバイルで書いてるぐらいだしね)んだものなー!自信の表れなのか、そうやって自分を追い立てているのか、こんなに発売前からいろいろ見たり聴いたりしちゃうと耳年増にならないかなあという不安もありますが、しかし俺は基本的に仕掛けられた祭りには乗る!というのが信条なのでどんぶらこっことニューアルバムまでのあれやこれやに乗っかっていきたい所存であります。

さて、先日RO69のblogで山崎さんが、「吉井和哉にメールで、今月号の宮本の写真誉められた、な、なう!」というきっと嬉しさのあまり、というような内容の更新をされていましたが、それを見て私が思ったのは「えっ吉井、宮本の記事読んだのか」ってことだったのす。っていうかそのblogがUPされたのが札幌ライブ開始の2時間前とかで、吉井さんよ、YOUは札幌までJAPAN持参で行ったのかい、あんなに重い雑誌なのにかい、そんなに自分の記事が気になったのかい、とかいろいろ思いましたが今はマネージャーさんもいるんだからそんな心配無用だったね。しかし古河さんの恋のピンチヒッターXにまで反応しているあたりYOUはそんなにヒマなのかい(っていうかどんだけ隅から隅まで読んでんだ)、と思ったけどあれですね、これ私の大好きなどうでもいい想像力を働かせるにだね、吉井は宮本の記事を読む前に激刊!山崎を先に読んだんじゃないか、それで流れで恋のピンチヒッターXも読んだんじゃないか、でもってそのあと巻頭特集の宮本の記事を見て写真イーネ!っていうメールを総☆編集長に送ったのではないかと思われる、ってほんとどうでもいいなコレ

その(一部で)話題の宮本の写真、圧倒的に部屋で撮ってるやつがいいよね、と思う私である。っていうか、宮本の部屋がカッコイイからかもしれない。つーかその昔渋谷さんも吉井の自宅で撮影とかやったよね!ロッキンオンのツートップはそういうのが好きなのか!ちなみに後ろに浮世絵が1枚たてかけてあるが、あれは歌川広重の名所江戸百景の第94景「真間の紅葉手古那の社継はし」である。いや知ってたわけじゃないよ、図版と見較べたの。そうかー先生これお気に入りなのか。ちなみに私のお気に入りは深川州崎十万坪です(聞いてない)。51ページの本棚の間の宮本とかまじちょうセクシーかつえろい。本は男のエロスを引き立てるよね...!

3万字インタビューのほうはあまりにも「ふり向けば波瀾万丈」すぎてちょっとせわしない感じもありつつ(EMI期の話とかもっと聞きたかったなー)、ピンチに陥ったときに「しょうがねえからバイトでもするか」じゃなくて必死に曲を作るベクトルが働くって話、いろんなところで聞いてはいるけど改めて「曲作りマン」なんだなーと思いました。あとエレカシのドキュメンタリDVDでも話していた、お金を持ち逃げされた話。宮本はこのインタビューでも「あとで補ってあまりある、そのとき盗られたぶん」「もういいやと、曲作れるしさあ、それもなくなっちゃったらやばいけど」ってあっけらかんと話していて、それは私がエレカシというものに足を踏み入れ始めたときに見た、そのDVDの「そういう浮かれた生活はもうやめて、音楽とただ向き合いたい」って言葉とまったくすこしもぶれていなかった。

部屋での写真がいいと言ったはしからなんですけど、場外乱闘に載っている喫茶店で撮ったとおぼしき小さいショットはすんげええいい。あれポラにしてくれよー。破顔一笑、みたいな顔はときどき見られるけど、ああいう「にーっ」って笑った感じの宮本の写真あんまないから貴重だ。大きいサイズでみたいもんだと思っておもわず写真ににじり寄ったけどどうにもならなかったです(当たり前)。

せっちゃんの記事、あれ写真はこの間テレビでやったあれなの?って日本語になってない、いやなんの番組かも知らずtwitterで「せっちゃんtvに出るよ!」と聞いて(見て)あわててそこだけ見たからさ。でもあのときレザージャケットお召しで、せっちゃんいつもシャツとかだからトップス長めじゃん。でも丈の短いジャケットだったから足の長さが!より一層!際立つ!みたいな感じできゅーんときたのよな〜。

インタビューの中で、「キャッチーでメロディーが残る3分台の曲を作るのはベタだけど難しい、そこにチャレンジするのがとにかく楽しいから」って仰ってて、もうきゅんきゅんきました。抱かれてもいい(どさくさ)。しかし、6月に勢いで宣言したアルバムが10月に発売されるんだからすごいよ、私もう買いまして、聞きましたけど、俄然オルタナティブでかっこいい。ってお前オルタナティブの意味わかってんのかって言われたら正直わかってませんけどでもそう思いました。マジでやるときゃやる男だよせっちゃんは!ああ〜んライブ楽しみだわ〜〜〜ん

さて今回のJAPANには今までありそうでなかった(かもしれない)企画ページがひとつある。それはDragon Ashの新曲「ROCK BAND」(11/3発売)に対する18人ものミュージシャンからの「エール」を集めたものだ。読んでいると、もちろん、この楽曲そのものを聴いてみたい、という気になるし、より近しい人からの、同志的な言葉の熱さに打たれたりもするが、その中でも、「200字程度で」というその制限を大幅に超えて言葉を紡いでいる綾小路翔と宮本浩次の文章がすばらしい。ふたりともも、もともと「書ける人」であることも無関係ではないだろうし、エレカシとDA、氣志團とDA、どちらもその立ち位置に距離があるように思えるからこそ、ということもあるのかもしれないけれど、それを差し引いても、二人の文章はここだけをきりとっても表現として成り立つすばらしいものだとおもう。

それにしても、JAPANを買うときも買わないときも楽しみにしているメロン牧場での瀧の「ツイッター警察」ぶりには爆笑した。自分も瀧刑事に捕まらないよう気をつけたいものです(笑)

23:01 | comments(5) | -

空気を読まない男たち

やっと出た、bridge65号。RO69の更新情報見るたびにおっとなんだか好きな人ばっかしの予感だゾ☆とは思っていた。最初はマサムネくん表紙、という情報があって次に民生の単独インタ載るよってあって、そのあとに66年組のトータス&スガ&せっちゃんの鼎談も載ると知ってもう満願全席やーん!とか思っていたのだ、いたのに、そこにまさかの吉井のインタビューが載るとなってキャーすげえこれで宮本きたらストレートフラッシュだなとか言ってたら次号予告にちゃっかり載ってますやんかみやもとせんせえー!っていうね。やーあまりに楽しみすぎて電車の中で開けなかったね・・・例によって外食しながら(楽しみにしている雑誌を読むときのもっとも幸福なスタイル)ためつすがめつしてみたんだけど、ほんと、マジでめくってもめくっても好きな人、しかもマサムネ民生吉井宮本、すべてインタビュアーは渋谷御大、どうなのこれ、ちょっと永ちゃん呼んできてって思った、何かっていうと時間よ止まれって思った。というわけでもうこれはblogをUPせずにはいられない!


さてどこからいきますか、やっぱり吉井からですか。というわけでなんのリリースタイミングでもないのに\デモ聞いてー/\聞いたーインタビューしていいー?/\いいよー/みたいな完全に社長の個人的な思惑だけで誌面が決まっている、その意気や良し。このblogを書いている時点で私はまだ吉井善哉に行っていないのでそこで披露されている楽曲を耳にしてはいないわけですが、モバイルの感じからもね、吉井ちゃん絶好調なう!みたいな空気はもちろん感じており、だからこのインタビューに散りばめられた「グラム」「日本の音」「アメリカの音」「バンド」「ソロ」等々のキーワードひとつひとつにもふむふむと感じるところはあったわけなのですが、それよりもなによりも最初に私の胸に去来したこと、それは、ああ、吉井和哉とつきあう(つきあってないじゃんとかいうツッコミ不要)ってこういうことなんだよなああ!っていうことでした。いつでも「その時」の気持ちに正直すぎる人、後出し番長とか言ったら怒られそうだけど、べつにイヤミでもなんでもなくそうだよ吉井和哉ってこういうひと、破壊と創造を繰り返して太くなっていくひとだったよと改めて感じ入ったのでありました。

ハイハットを自分で叩いてうるっときた、という話はモバイルでもしてましたよね。ボーカルというのはすべからくドラムを叩きたがるものだ、と言ってたのはスガちゃんだったかトータスだったか。それだけドラムとボーカルの関係性というのは大事なわけですよね。吉井も「支配」って言葉を使ってるけど、まさしくそうなんだろうな。しかし、インタビューを読んでて、なんとなく宮本がgood morningを作っていたころのテンションとかぶったりしたんですけど気のせいですかそれは(笑)

渋谷さんのインタビューって好き嫌いもあるだろうし向き不向きもあるだろうけど、吉井は絶対向いてるよなって思います。向いてるっつーと語弊があるか、なんつーのかな、私は渋谷さんのインタビューは正直あまりインタビューと思ってないんですね。何かと思ってるかと言ったら対談にちかいと思ってるんです。渋谷陽一対談集。吉井はそれに乗っかるのがうまい。しかしあれだな、写真はミッチさんのを使うあたり策士だな吉井よ、そりゃ渋谷さんの写真も悪かないこともないこともないかもしれないけどミッチさんと比べちゃそりゃあ!

THE YELLOW MONKEYという単語も何度か出て来ていて、成仏、という言葉も使われているんだけど、成仏という単語が似つかわしいかどうかはさておいても、私もそれと同じ感覚を抱いているのかもしれないとおもう。THE YELLOW MONKEYは死んでしまった、と私はときおり独りごちることがあるからだ。あのバンドはもういない、もう死んでしまった、と。でも、と言葉が続く。それでも私は愛してるんだよなあ。死んでしまったのにまだ愛していることが、ひたすらつらかったこともあったけど、でも今はそれをうれしいことだと思える、私にとっての「成仏」はそういう感覚だ。

どこか「開眼」というような言葉をつかいたくなるような吉井の今のモード、七つのチャクラが目覚めましたかとうとう?もちろん新しいアルバムを心待ちにしているし、目の前に迫った限定ライブは楽しみすぎて失禁しそうだし、12月28日に九段下の駅を降りて武道館に行かなきゃ年は越せないよね〜と思ってます(チケットは?)。でもそれは吉井ちゃんが開眼モードだからじゃないよ。それもあるけど、でもなんで楽しみなのかつったら吉井ちゃんが吉井ちゃんだからだよ。そんで私が吉井ちゃんのことを好きだからだよ。これは世に言う盲目の愛ってやつなのかもしれんね、でもいいんじゃね、と思ってるよ私は。盲目の愛を否定してヲタ道成るべからず。今、私が勝手にそう決めました。

あっでも私ね、最近スカパラのライブ映像見ててハタと、私が吉井ちゃんの最近のライブ映像(ライブじゃないよ、映像ね)にいまいち執着しきれないのってこれが原因なんじゃね!?みたいなことに気づいたんだよ(盲目の愛よいずこ)。しかしそれはまた、別の話。←王様のレストラン風


さて、続いて表紙巻頭の草野マサムネ単独インタビューである。えっまだ続くんですか?続くんです。これまた吉井と別の意味で面白い。何が面白いかというと、そうそう渋谷陽一作のスピッツ(マサムネ)物語に乗っかりませんおれは、というような部分が見え隠れするからです、ってのは考えすぎですか?いや別に渋谷さんがどう、というんじゃなくて、マサムネくんて「こうでしょ?」ってことに「そうそう!」っていかないタイプに思える。「そうなのかな?」っていうワンクッション、これがインタビューのそこかしこで表れるので非常にスリリングかつ面白く読みました。そして吉井のと比べるととてもわかりやすいんだけど、マサムネくんは渋谷さんの発言に関して「それはなぜ?」という問いかけを結構してるんですよ。立証責任を相手側に負わせるという、さすが一筋縄ではいかない男(笑)

インタビューの中で印象的だったのは、冒頭の「1曲1曲単品でダウンロードしてもらっていい、そういう聴かれ方もあると思って作った」という発言。その背景には「自分もそういう聴き方をするから」というリスナーとしてのマサムネくんの感覚があるわけですが、CDが売れなくなったという昨今、アルバムは作品である、作品として聴いて欲しい、ばら売りは悲しい、という発言はアーティスト側からもリスナー側からもよく聞くけれど、そうではない音楽の単位、切り取り方についてここまであっさりと認識していることを言っている、しかもそれがまさしくCDセールス黄金時代にミリオン、ダブルミリオンのアルバムセールスを叩きだしたことのあるアーティストであるってことにちょっと感動すら覚えたというか。

あと歌詞の話のなかで出た、「気がしたよ」ではもうダメなんだ、言い切らないとリアルじゃない、という発言。やっぱりマサムネくんて凄く自分の使う言葉に対して自覚的だよなあっていうか、聴いていると感覚優先でつくっているようでありながら、その実ものすごく緻密なものがあるんだよなっていうのを改めて思ったり。あーやっぱり佐野元春さんのソングライターズ、マサムネくんに出てみてほしかった!
それにしても「ロックって、空気読んじゃダメだと思うんですよ」は名言!!


さてどんどん行く!次はその名も「ロック伊達男」鼎談!キエーーーー!とりあえず一回奇声を発しておきました。66年組!丙午!66年組!丙午!無駄にコール&レスポンスしてみました。ヤベエ私もうこれ一冊全部この鼎談でもよかった、うそ、全部はあれだけど少なくともこのページ数は倍でもよかった!112ページの3人横並び爆笑ショットがすんげえええええツボですちょっと編集部さんここカラーでお願い!(無茶ぶり)でもって何が嬉しかったかって
せっちゃんが
吉井の名前を
二度も出してくれてる
ことだこの野郎!きゃーほんとに仲良しさんになりつつあるんかしら…(ぽわぽわ)ああ、二人の会話を聞いてみたい。立ち会いたいとか贅沢は言わない。盗み聞きでもいい、たくましく育ってほしい。もう何言ってるかわかんなくなってきました。

3人それぞれの知り合ったきっかけなどから話してるんですけど、もともと交流のあるお三方なので誌面からも楽しそうな会話が聞こえてきそうなほどっす。スガさんがトータスのラジオにゲストできてくれたときめっちゃ面白かったな〜!あとトータスがblogでせっちゃんから送られてきた面白顔のぬこ写真とかUPしてくれたり。話の中でも何度も言われてるけどこのせっちゃんの「ゆるふわ愛され男子」感と、その真逆を突くような「エロ男子オーラ」が共存してるのがスゲエっすパねえっす。この鼎談の中でもいろいろすげえ発言かましてますが、スガさんのいうとおり「普通の人なら死刑だけど、和義くんはゆるされる」。

マサムネくんもこの世代と一つ違いで、そのインタビューの中で何度も「40を越えた今」について話をしているわけですが、この3人の鼎談でも後半はそういった話に移行していて、やっぱり共通したものを感じるところが多々ありました。吉井も然り。40代になったからこそ愛せるようになったもの、でトータスが答えた「自分のキャリア」っていうのはまさにそうなんじゃないでしょうか。たとえ古民家買って田舎に引きこもったとしても「ガッツだぜ!」と言われる、それを面白おかしく話してくださってはいるけれど、スガさんのいうようにそれはもう「業」とでもいえるようなものなんだとおもう。でも「自分が生み出したものに踊らされたわけだから、そこは認めた方がラク」という境地に到達したんだものなあ。前にさ、ウルフルズが休止してすぐぐらいの時にさ、吉井がトータスと飲みに行ったみたいなこと書いてたけど、あの頃のトータスを真の意味でわかってやれるのは吉井だけなんじゃないかって思うほど、ふたりは同じ処をくぐり抜けているんだと思う。でもって、そのトータスに「曲に責任はないから歌って欲しいんじゃないの?」と言えるせっちゃんのすばらしさだよね。

しかしこのロッキンオン恒例の対談や鼎談でのアンケート、はじめて、この字はひょっとして吉井並み・・・いや、それ以上!?という字を見たと思いましたよ、トータスさん!く、車の中で書きはったんですか(笑)


さて66年組鼎談の次はこの人を忘れちゃいけない、エレカシ宮本どーんと来い!あの、このインタビュー、宮本やエレカシに興味ないっすって人にもぜひ読んで欲しい、もう、なにがってかわいい、宮本のかわいさがここまでストレートに出てるって珍しい、私このインタビュー読みながらめちゃめちゃにやけてたんでしょうなあ、隣のテーブルに座ったお子様から
「あのおねえちゃんずっとわらってるー!」
と母親に申告されてしまいました。ことほどさようにいとしさとおもしろさとこころづよさにあふれたインタビューでしたマジで。

渋谷さんは「話が混乱しているところもある」って書いてるけど、いや、これめちゃめちゃわかるよ、ちっとも混乱してないよと思いましたわたしは。あの、待ち合わせに早く来ちゃって(宮本は絶対遅刻しないことで有名)ルノアールに行ったら店員さんに握手を求められた、という話とコンビニで冷たい態度をとられるだけでも傷つく、という話。暗黒面は誰にでもあり、それを宮本に託すようなファンの心情を感じると彼は言っていて、そのたとえ話はそのあとに続く、ユニバーサル移籍以降のポジティブ感あふれた楽曲と、ソニー時代に代表される陰鬱でどこか文学的な匂いの漂う楽曲の、その両方が自分の中に共存しているんだというところに繋がってくるわけです。そして宮本が言った「片方がちゃんと売れていると、その反面のものもちゃんと聴いてもらえる。反面だけだと誰も聴いてくれない」という言葉。深い、深いよこれは。

あとねえ、渋谷さん、宮本に押し強いじゃん、キレるじゃんって言ってるけど、それで宮本は自分が押しが弱い、キレないって反論してるじゃないですか。これみんなやっぱり渋谷さんのほうに同意するんですかね。そりゃ過去のいろんなエピソードからしたらそんな風に思われるかもしれないけど、あのーちょっと前に宮本が銀杏の峯田くんと対談したことがあって、その時に宮本が銀杏の楽曲の魅力を「なんにも悪いことしてないのに職務質問を受けている青年」にたとえたことがあって、それはもう見事な比喩だったんだけど、それはエレカシにもある部分だとおもう。さっきのコンビニのたとえ話じゃないけど、ほんの些細なことで人間って傷つくじゃないですか、その些細な躓きで空気の色が変わって見えたりするじゃないですか、そういう日常の鬱屈、今やtwitterにもあふれているけれど、そういう鬱屈があるから宮本のあのソリッドな部分が楽曲やパフォーマンスとなって現れるんじゃないのかなあ。宮本があちこちにぶつかりまくってキレて発散しまくっているような人だったらあんな歌生まれない。もし渋谷さんや私たちファンが、宮本を「キレやすい」と認識しているとすれば、それは音楽を通じて宮本というひとを見ているから、でもって、音楽というフィールドにおいては彼は自分の感情を押し殺したり誤魔化したりしない、できないからこそなんじゃないかと私はおもいます。

しかし、だからこそその「内弁慶」を自称する宮本をぐっと黙って引き受けているメンバーの偉大さよ・・・!とも思う訳ですけれどもね(笑)「ファンが15人ぐらい減りましたかね、今ので?」という言葉に思わず雑誌を閉じて息を整えたほど燃え萌えになりましたが(しかもあのページの笑ってる宮本の可愛さどう!?なんでこんなに可愛いのかよ)、しかし「生きていくことのうしろめたさ」という言葉がするっと出てくるあたり、ほんと宮本の詩人っぷりには唸らされるばかりです。


さて呼吸を整えてふたたび誌面を開くとそこは雪国じゃない奥田民生御大のご登場である。もうほんとこの雑誌すごい。盆と正月どころじゃない、盆と正月とクリスマスと灌仏会と誕生日が一緒にキターーー!と言っても過言ではないてんこもりさ加減。

民生は民生でひとりカンタビレ自体は一連のリリースも落ち着いてさあ次はツアー、という狭間の時期ではあるんですが、吉井ちゃんと同じく俺が話を聞きたいつってんだからいいんだよ的な、社長の天上天下唯我独尊ktkr。いやしかし、さすがは社長というかただ者じゃないというか、だてにCOCCOちゃんに「占い師」とか言われてないなというか(それ関係無)、ひとりカンタビレ、というものへの分析の鋭さは舌を巻いた。具体的に言うと、ひとりカンタビレは過去最多人数で録音したアルバムだ、というところ。つまり「客前でやることによって「ひとり」を対象化する」というところです。

ひとりカンタビレについて、民生は何度か「これはそうそう他の奴にはできないだろう、という自負もあった」みたいな話をしていたけど、それは全部の楽器を演奏できるとか、あの神業としか思えないコーラスの見事さとか、そういうテクニカルな部分のことだけじゃなくて、完全でないとしても「良し」とジャッジ出来るその決断力も大いにあるよなあと(当たり前ですがそれはそういうものであってもちゃんと自分の「歌」になっているはずという自信の表れでもある)と私は思っていて、それがひいてはひとりカンタビレというもののカラーだろうというふうに考えていたんですね。

しかし、渋谷さんがいうように、「客前でやる」ということは「ひとりでデモをつくる」というのとはまったく違うグルーヴを生み出すものです。自分が気に入るまでやる、じゃなく、目の前の客を意識し、時には諦め、時には満足して「次」にいくということはとりもなおさず、そのテイクは「他者」の介在するものになる。これは唸りました。でもって、それを言葉にはしないまでも感覚として認識していた民生のクレバーさにも唸りました。たとえばこれ、同じ過程を客を入れずに、そしてたとえば時間制限を設けて「ひとり」でやったとしたら、こんなふうに開かれたものにはならなかったんじゃないかと思う。これが実験者効果ってやつでしょうか。すいませんてけとうなこと言いました。

「楽しい!」「気楽だ!」ってとこと「つまんねえ!」ってとこが紙一重でくる、という話、面白かったなあ。でもって、民生があのカンタビレツアーでよかったこととしてあげた、客席の安堵感というやつ、うんうんわかるわかると首を縦にぶんぶんふってしまいいそうになりました。ほんと「見守ってる」って感じになるんだよね。一緒に走ってはいないかもしれないけど、沿道で小旗振り続けてるぐらいの気持ちにはやっぱりなるわけで。

そしてやっぱりこの人も、CDセールス黄金期のまっただ中にいたひとだけど、もう「次のスタイル」を敏感に感じとっていて、ほんとにいろんな意味でこの世代のフロンティアのパイオニア、それを地で行くカックイイ男だよおまえさん!と思った次第でございます。


ひえええ雑誌の感想なのにすでに7000字書いているとかどうなのこれ。これどうなの。つか誰が読んでるの。いや、誰も読んでなくてもいい、読んでなくてもこれは書かずにはいられない、とひさびさにボウボウメラメラと「なんでもなにか言いたい欲」に火が点きました。だいたい背表紙の並びからして「スピッツ/奥田民生/吉井和哉」だもん。まさに嵐のRIJF第1回目の並び、あのときの特大号で表紙を飾ったお三方じゃないですか、ヒー!

鼎談の3人が66年組というのは誌面でもふれられているけれど、吉井も宮本も66年生まれ、民生がひとつ上の65年、マサムネくんがひとつ下の67年、ほんとにこの丙午近似値の男たちがツボに入ること山の如し。ちなみにスカパラも沖さん谷中さんが66年、メンバーの年齢平均するとほぼこの年代になるっていう!ね!丙午だから愛したんじゃないんです、愛した男が丙午だったんです、って無駄にドラマチックにしてみました反省はしていない。とにかく久しぶりに1冊の雑誌を舐めるように読みました。堪能。しかしほんとにこのエネルギーをもっとなにか有効活用できないものか、発電とか、とじっと我が手を見る土曜日の昼下がり。ほんとに無駄に長くてすいません、最後まで読んで下さった方に幸多かれ!

13:32 | comments(5) | -

和さん!民さん!

本屋行った買った読んだ!(カエサル風)
というわけでbridgeです。bridgeでの対談は

こんとき以来ですね。
でもついこの間cutでも対談したからそんな10年ぶりとかいう感じもしないけども。

それぞれの10代20代30代40代を食べ物にたとえるという、冷静に考えるとそれってなんの意味が?みたいなアンケートが中心なんですけど、いや意外におもしろかった。ふたりが似ていつつもちがう、というのも出ていた気がします。でもってあの、10年前もそうだったけど、奥田民生というひとは「言葉は下品だ」(私の中で奥田民生名言集のトップを飾る金言)なんていいながら、その実ことばでもって途轍もない鋭さを見せるのだからマイッチングマチコ先生です。とくに

「それを食った人が普通に「うまい」とかじゃなくて「すごい!」とかってなるのは違うんじゃねえのかなと。「このうどん、すごい!」っていうのが褒め言葉じゃないんじゃないかということに気づき。」

ってあたりはしびれました。しびれまくりました。

でもあの、贔屓の引き倒し上等なんですけど、民生はもちろん吉井も、それぞれ独特の立ち位置にいて、10年前もそりゃかっこよかったけど今だって俄然男の色気満開で、10年前より楽しげにこの世界で生き残っているってほんとすごいことだとおもうのら。あたしゃーほんとにしあわせもんだよ(おばあかよ)

あとはそうね、吉井ちゃんヒゲが!とか、
吉井素足!足の裏フェチとしてはたまんねえ!とか
民生が靴下履いてるあたりさすが寝るときパジャマがINな男!とか
耳打ちショットとかあざといんだよなに考えてんだbridgeとかそんなこと思うわけもなくハハ〜お代官様ありがとうごぜえます〜〜と三拝九拝だとか、
しかしなにげに72ページと73ページ下段のそれぞれの吉井ナメ、民生ナメで撮った写真がツボすぎてこれお父さんどうしたらとか、
JAPANJAMの民生の「おねえええさあああああん!」思い出して鳥肌とか、
でもって「さすがにハンドマイク持たせたら俺よりうまい」発言にそれは100パーそう!と頷きまくったとか、
ふたりカンタビレ想像してにやけまくりまくりすてぃとか、
民生の「おまえ」呼ばわりに萌えに萌えられて萌えに泣くとか、
オーディオシステムの自慢って、パラゴンか?とか、
黒はんぺんフライはほんとに美味しいので俺は断固吉井支持とか、
でもカップヌードルを「これ食うんだ!ぜーーったい食うんだ!」って力説する民生の愛らしさのあまりはらたいらさんに全部!な心境だとか、
アンケートの吉井の字が筆ペンで妙に上手いのはなぜ教えておじいさんおしえてーあるむーのもーみーのーきーよーだとか、
ふたりがいつだってかっこよくてうれしいとか、
そんなふたりがなかよしでうれしいとか、
とか、とか、とか。

そんなこんなでとっても満ち足りた私なのですけれども、最後にたったひとつだけ、心残りを叫ばせてもらっていいですか。

民生の
球根を
聴くには
どうしたら
いいんですか


もうこんな爆弾落とされて夜眠れるけど朝起きれない!ワオ!

23:08 | comments(2) | -

レッツ矮小化

29日に発売。いまだにJAPANが月末発売なのに慣れない。JAPAN本誌買うの久しぶりじゃな〜い?とか思ってみたけど久しぶりってほどでもなかったな。

JAPAN JAMの特集記事50ページがあるので、かあさん・・・すごく重い・・・です・・・角で殴れば馬をも倒すといわれる優駿ほどではないが。あと矢沢永吉さんとCOCCOちゃんのインタビューは渋谷御大が録ってますな。

それぞれのアーティストについて見開きで写真とレポがあるのですが、それとは別に吉井と10FEET、OAU、エレカシ、ACIDMANについてはセッションの写真のみのページがあって、その写真が実にいい。ちなみに吉井は民生とのショット。RO69にも載っていた吉井セッション終了時の全員写真もあります(なんと見開きで!)

いつものフェス特集号と同じく、それぞれのバックステージレポもあって、中でもセッション終了時の吉井エピには爆笑しました(笑)バクステの写真はみんないい意味で気が抜けていていい感じ!あと特集ページではないけど総☆編集長の「激刊!山崎」と編集長の「恋のピンチヒッターX」でもJAPAN JAMが話題。あ、裏日本通信も。

特集のリードで「たくさんの人が自分たちのメディアで」とか書かれてたり、渋谷さんがブログで「クイックレポもアクセス数が夏・冬のフェスを超えた」って言ってるのはただそれだけが原因じゃないと思うんだけど(というかクイックレポについては携帯で読めるようになったのが大きいのではないのか・・・あとtwitterでのリンク)、うちのblogも実はJAPAN JAMのレポをUPした日のアクセス数がすごかった。間違いなく過去最高。そしてキーワード検索ダントツのトップはなんと「エレカシ」だったのでした。うおう、エレカシすげえ。と思った瞬間。

次の吉井ちゃんの大きな動きは秋ツアーチケとフジフジかなあ。フジフジ以外の夏フェスはオールスルーでしょうか。と見せかけていつかの時のようにANNのイベントにぽかっと出たりするかもしんまいね。しかし夏に吉井ちゃんが動かないとなると夏休みの予定を決めにくいな〜(どんだけ依存症)

そんな吉井ちゃんは例によって琵琶湖なう!だったかと思えば突然翌朝には「俺たちゃ未来の地球っ子」的な大きすぎる独り言をもらし、湖の上でもモバイルでも釣り師の面目躍如といったところだったわけですが、どうなんでしょうね、案外

何をあんなに
バファリンの半分は優しさっていうけどもう半分はなんだろうって
悩んでいたんだろう

とか

何をあんなに
焼きそばの麺はゆで麺とむし麺どっちが美味しいのかなって
悩んでいたんだろう

とか

だったら面白いのにNE!(いや別に・・・)

13:26 | comments(2) | -

precious

誰かにこんなふうに言ってもらえたらなあって思ってたことを言ってもらえた時って、
どんな気持ちがすると思う?


寒空の中、えいえいと律儀に形だけの大掃除をすませて、午後からJAPANを買いに行ってきました。これは人によって違うだろうと思うんだけど、こういう「ちょっと気合いが必要」なものを読む時ってなんとなく外で読みたいっていうのがあるんですよね。その方が自制が効いて冷静に読めるというか。なので今日も、うろうろと買い物を済ませたあとお気に入りのご飯やさんに行き、そこで読みました。

さて、JAPAN23年の歴史で初めて、すでに存在しないバンドが表紙を飾るという今号なわけですが、大上段に構えたような「THE YELLOW MONKEYとは何だったのか」というテイストのものとはちょっと違うかなと個人的には思いました。それがよかった、というひともいるだろうし、食い足りないよというひともいるでしょうね。総括という言葉よりは、同窓会という言葉の方が似合う感じです。それは彼らともっとも古いつきあいである井上さんが記事を担当しているということもあるのかもしれません。

しかし、井上さん個人がどうこうというよりもまず、今はもういないバンドのことをこうして大々的に語る、というのが難しいことなんだなあと思いましたし、なによりもJAPANの他の誌面とあまりにも温度差があるんですよね。だってJAPANお得意の「傷ついた過去、闘う現在、そして晴れやかな未来」という物語が出来ないじゃないですか。雑誌によってはそういう回顧録的な温度がしっくりくるものもあると思うんですけど、JAPANはないところからでも「今」を作り出すのがすきなところだからなあ。でもそれにも関わらずこの特集が実現しているのは、編集長2名がミッシェルの特集に回っていることを考えても、井上貴子という編集者の愛情と意地のなせる業なんだろうなあと、そしてそういう偏向は自分は決して嫌いではないのだった。吉井のインタビューで、「ほんとうに観たいか」と切り返す吉井に対し、井上さんが頑なとも思える態度で「観たい」という姿勢を崩そうとしないところ、シンパシーを覚えずにはいられないというか。

吉井がテンヤーワンヤーの話をしているんだけど、ここでしているってことはnew projectはユニットとかじゃないんかーと思い、でも奴さんこの間モバイルで「バンドとかじゃありません!」つってたけど、でもこの記事では「バンドやりたい」つってるしどっちなんだよーとか、もうこのひとのインタビュー読んでそういうことを思うことすらなくなりました(遠い目)でも民生とは一度ほんとになんかやってほしい、吉井ちゃんわたしのちっさな夢も叶えてよ!(←強欲ですまん)

これはどのインタビューを読んでもそうだけど、お互いがお互いを思いやる姿勢が常にあって、それは5年前の解散インタビューのときと変わらないなあ、と思ったりしました。エマのインタビューで、ヒーセのことを話してたり、ヒーセはヒーセで心配してたりっていう。あと、昔から垢抜けてなかったから今観てもまったく恥ずかしくない、みたいな話はほんとそうだなあと思います。あの頃からまったく時代にそぐわない格好の人たちだったよね、そしてだからこそ今観てもまったく古くさくない。ヒーセが等身大だったり親しみやすいものが氾濫している中で、ネガティブでもどこかに光があるのがTHE YELLOW MONKEYだった、と言っていて、それはまさに私がTHE YELLOW MONKEYにのめりこんだ大きな理由のひとつだったと思います。

3人のインタビューを読み終わって、さてアニーはどんなことを言ってるのかしら、渋谷さんとか妙にアニーに手厳しかったりしたよなあ、と思って読み始めて、まずアニーがすごく饒舌になっている空気があって、それに驚きました。インタビューとかで、断言することを避けるような空気があったひとだったけど、そういう部分がすっかりなくなっていた。イエローモンキーをもう一度やってみたいと思いますか、という他の3人にも言葉は違えど投げかけられている問いにも、おそらくは4人の中でもっとも明確に、「ないって人いるのかな?」と彼は言ったのだった。

今はもういないバンドの特集をやってどうするのか、って思わなかったといえば嘘になります。嘘になるし、こうして雑誌ができあがってもやはりその困難さは感じないではいられない。だけど、私はこの特集記事をやってくれたことを心から感謝したい。それはアニーのインタビューで、私がもっとも言って欲しいと思っていたこと、聞きたかった言葉を聞くことができたからだ。外で読む方が自制が効いて冷静に読めるからいい、そう最初に書いたけれど、私の自制心はこの言葉の前ではなんの役にも立たなかった。「だからこれ言っていいのかわかんないけど」、という前置きから始まるその最後の20行あまりの言葉は、私がほんとうにほんとうに言って欲しかった言葉だった。「もっとだよおまえ、もっと自覚したほうがいい。イエローモンキーの再結成はないにしても、おまえのせいで可能性をゼロにするな」。

汚れた手で触って欲しくないと吉井は言い、異質で孤立していたとエマは言い、色褪せていないとヒーセは言った。皆THE YELLOW MONKEYというものを大事におもってくれている、それが本当に嬉しかったし、もちろん、ファンはファンの文法でしか物事を読むことができない、だからこんなふうに読むのもそれは私の文法にすぎないのかもしれないのだけど、それがずっと変わっていないということが感じられたこと、そしてなによりもアニーの言葉が私には本当に嬉しかった。ほんとうに、なによりも。

4人のインタビューに加えて、ロンドンアストリアでのライブ写真をはじめとする「HEAVEN」からの写真、過去のJAPANからのショット、井上貴子さんによる総括、全アルバムレビューなど、ほんとうにロッキンオンという会社はどうかしているとしか思えない誌面展開、いやもう足を向けて寝れません(寝てるけど)。編集後記で井上さんははじめてTHE YELLOW MONKEYがJAPANの表紙を飾った号に触れ、「やってよかったといまだに思える一冊」としめくくっている。今回の表紙で、THE YELLOW MONKEYがJAPANの表紙になったのは10冊目になるが、それが実現したのも、まだ海のものとも山のものともしれなかった頃の彼らを表紙に掲げた、その頃からの歴史があってのものだろうとおもう。


本屋で平積みにされた雑誌の表紙に4人がいる、っていうことに、なんだかタイムマシンに乗ったような気持ちにもなり、寂しくもあり、うへえ今見てもやっぱりかっこいい、とお医者様でも草津の湯でも、というような気持ちにもなり、ともかくあんまり傷つかないですみますように・・・なんて心配事もちょっとはしながらレジに向かった。傷つくどころじゃなかったね。だって、こんなふうに言ってもらえたらなあって思ってたことを言ってもらえたんだものね。


どんな気持ちがするかって?
それは読んでみたらわかるよ、きっと。



02:11 | comments(13) | -

ひとりでふたり

発売日にきっちり買っていたのですが(そして読んだのですが)、なにしろ直後にトリビュート研修メカラメカラメカラ、エントリ書く時間がないっつー!しかしせっかくのエマ様表紙ですもの、メモ書きのエントリと一緒にするのは勿体なかろうもん。同じ号にHEESEYのインタビューも載ってるしね!

てっきりバンドでの表紙かと思いきや菊地英昭単独という、想像の斜め上すぎて実際本屋で見たときいひひと笑ってしまいました。いいんじゃないでしょうか、私は常から申しておりますけれども、雑誌なんてだれかの強烈な個性で作った方が面白いに決まっていると思っておりますので、このロクジェの偏向はある意味すばらしい。

エマのロングインタビュー、有賀さんと三国さんへのインタビュー、SICKSアルバムレビュー、95年当時のメンバー全員インタビューの再録と、相当なボリュームです。エマのソロワークスに参加されているおふたりのインタビューもあるし、こりゃ立ち読みで読める量じゃない(笑)

いろいろと興味深いエピソードなどもあり。そうそう、有賀さんのインタビューの中で、吉井がHUMMINGBIRDのレコーディングのとき「2年後の結成20周年のタイミングでもう一度(4人で)やろうという話が出ている」と有賀さんに言い、それに添って写真集の制作が計画されたという話をされていらっしゃいます。

これ、あーって思うのは、このとき、つまり2007年年末の吉井武道館のときにね、吉井がMCで、イエローモンキーもデビュー15周年です、おめでとう!こうして昔の曲をやることにいろいろ言う人もいるかもだけど、でもやらないでいるのももったいないし、そのうちほかの使い方だって出来るかもしれないし、と言ったことだ。ああいうことを言うってことはやっぱり裏になにか、動いていたものがあったからこそなんだよなー、でなきゃ言わないよなーと改めて思ったりしました。
そんで、あのときのバラ色、号泣したなあ・・・とか、そんなことも思い出しをり。

有賀さんのインタビューは基本、HEAVENに沿って話が進んでいるので、写真集読みながらチェックすると倍たのしいっす♪

でもって、個人的にはもー読みながら目が潤んでしまったのが三国さんのインタビュー。いやほんとこれはロクジェGJとしかいえないわけで、だってTHE YELLOW MONKEYは4人だけど、でも5人目のメンバーはって言ったらそれは三国さんじゃんか。バンドが駆け上がっていくときも、持ちこたえているときも、ずっと誰よりも一番近くにいた人だもんね。パンチドランカーの間奏がたいっへんだったとか(あれでもマジかっこいいよ、毎回燃えていた)、JAMやSO YOUNGのイントロは緊張するとか・・・中でも、天国旅行のアウトロをエマとふたり任せられた、任せられたからにはやるしかない、いつも終わるとエマと顔を見合わせてエマがニコっとわらってくれた、って話にはぐっときた。そして、多分今はもう、あのピアノソロは弾けないだろうとも。

そうそう、THE YELLOW MONKEYはほんとにみんな人間として基本のところがちゃんとしてたって話で、アニーがレコーディングでお弁当を食べててサウンドチェックとかに呼ばれると、ちゃんとふたをして「サウンドチェックが終わったら残りを食べます」って書き置きしていく、って話とか、あー菊地兄弟だよー!とか思ってにやにやしてしまったり。

その三国さんのインタビューでも少し話が出ているんだけど、エマのインタビューで「イエローモンキーは特殊な音域にあった」「俺はベース寄りの音を出すし、ヒーセはギター寄りの音を出す」という話が出て、それですーーーーー!!!と首がもげるほど頷いてしまった。ヒーセの音が「歌うベーシスト」と言われるように相当にメロディアスなのはもちろんなんだけど、そうなんだよエマの音ってベース寄りなんだよ、いわゆるギターヒーロー!って感じの佇まいとはやっぱ違うんだよなあとメカラBOX見た後だとより実感してそう思います。その二人の音の絡みがマジ最高だったもの。当たり前だけれどバンドって本当に小さかったり大きかったりする化学反応があちこちで起こって、それではじめてバンドとしての魅力が、音が、物語が転がりはじめるんだなあ。

巻頭の写真、これひとりのエマがもうひとりのエマを見ている、という構図になっていてすっごい好み。最初見たときお!新国立劇場で撮影したんか?と思ったら東京現代美術館でしたね。まあ同じ建築家なので間違えても無理はない。っていうかほんとソックリです!

23:50 | comments(2) | -