sakura-blossom
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MY FOOLISH HEARTツアーレポ 2006.2.28 大阪城ホール

再録第3弾。2.28城ホール。
長いし、酔ってる(自分に)。
すいません。

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何から書いたらいいかわかんないねー、こういうのは(笑)

ともあれ、久しぶりの(吉井の言葉によれば6年ぶりの)城ホールでした。そう、私はイエローモンキーが休止して以来他のアーティストのライブには数えるほどしか行っていないの。で、城ホールはスプリングツアー以来ってことですよ。 でもって、途中のMCで吉井が言ったように「この城ホールでツアーファイナルを迎えるのも7年ぶり」。その7年前のツアーが、私が初めてイエローモンキーのライブに行ったFIX THE SICKSのツアーだったわけです。
そんなこんなでおセンチになりがちな私をどうか許していただきたい(笑)

今回本当にチケ運が私にしては珍しく良くて、今日の席は11列めの吉井正面。わー!近い!今まで城ホールで1度だけ6列目ってのがあったけどそれはエマ前正面だったので、直線距離なら今日の方が近かったかも。しかも幸いなことに私の前に背の高い人がそんなに居なくて、普通にステージ全体が見えるという素晴らしいお席でした。

今日の吉井はZEPPの時みたいな黒シャツに黒ジャケ。出てきた瞬間エマのシルエットが暗闇で浮いていたのでよっしゃキタ!エマこれは白ですね!と思ったら白は白だったけどなんか中途半端な長Tだったよ・・・あんなにできる子だったのに、その着こなしはなんだエマ!素直にシャツを着なさい!あなたはもっとできる子よ!お母さんそう思うわよ!

大阪のラジオで髪を切ったと言っていたけど「・・・どこが?」というぐらい変わってなかった。なんか髪を切ってくれた人にも「吉井さんは最終的にどういう髪型にしたいんですか」と呆れられたらしい。

武道館の時にもすごくいいなと思ったCALL MEの最後の照明(あの光が駆け抜けていくようなやつ)は正面で見るとまた違った感じがあってよかった。でもあれサイドで見ると本当に綺麗よ!

このツアーで大化けしたSADE JOPLIN。この日のSADEは実際凄かったですよ・・・!ちょっとありえないぐらい凄かった。SADEはこの日がベストです、私。もう、最後のギターソロの時のエマが本当に神懸かり的に格好良くて、思わず心臓押さえて(実際映像)「か、かっこいい・・・!」とのたうち回ったほどですよ(脳内映像)。終わったあと周囲から「すごい・・・」「すげえ・・・」と声が聞こえてきたけどほんと私もそう思った。この日のSADEは映像に残ってないの!?ねえねえ残ってないのおおおおお〜〜〜〜!?

どこのMCだったかちょっと記憶が定かではないんだけど(BLOWN UPの前だったかな?)、「今日はファイナルだから、他と同じことはしません!」発言が。へええええ、と半信半疑で思う私(←吉井対処法その1)。そして同じ時に言ったかどうかこれも曖昧なんだけど、今日の城ホール、「チケットが800枚あまってます!」とアーティスト自らご披露。いや、そんな具体的な枚数まで言わんでもええんちゃう・・・?と思いながらそういう吉井が好きだったり。そして続けて言ったのがこの言葉。
「その来なかった800人に後悔させてやるようなライブにするぜ!」

今日は初めてツアーメンバー全員がまんべんなく見れる席で、根岸さんのベースや柴田さんのキーボードが想像以上にノリノリな感じでそれもすごく楽しかったな〜。柴田さんって遠目で見るとジャン・レノっぽい。エマはすごく古田さんとアイコンタクトしていたなあ。メンバーのまとまりは断然ZEPP以上で、みんながかっちり噛み合っている感じがすごくありました。根岸さんのベースとか、前のツアーより今回のほうが断然好きだ。絶対音の存在感が増していると思う。

個人的に今回のツアーのセットは「前半まったり、後半本番」みたいな感じなので、20GOあたりからジャケットを脱いでノースリーブになる私。吉井もこの辺りでジャケットを脱いでTシャツになってた気がする。欲望からFOR ME NOWまでの流れは本気で気持ちいい。つーかハジけすぎてここはもう記憶が飛びがち(笑)ZEPPの時はエセ大阪弁でやってくれたMUDDY WATER。今回もまたまたやってくれました。「前とは違うのもう一個覚えてきたからね」と言っていった言葉が
「吉井さん、うどん食べていかはります?」(爆)
本人、出来に不満があったらしく、ごめん、もう一回と言ってさらに
「吉井さん、うどん食べていかはります?」
繰り返すな!!!(爆)
しかし本当耳がいいというのか、かなりニュアンスをよく捉えていてうまいの(笑)というか、ZEPPの「何見てはるの」といい、吉井にこの方言指導をしているのは京都人なのではないかと思ったのだがどうだろう。
しかもこれだけではないのよ。本人おもむろに「今日はね、正しいうがいの仕方を教わってきたからみんなにも教えてあげる」といってコップに入った水を持ち出す。また何をし始めたんだこの兄さんは・・・的空気の流れる中、うがいはね!と楽しそうに講釈を垂れる吉井。
こうして水を口に含んで、と言って含んだまではよかったが当然水が口の中にあったら喋れない。含んだあとであ、喋れないと思ったのかなんなのか(アホの子ですか?)、一旦含んだ水をもう一回コップに戻しやがった!!(爆)隣のエマの爆笑顔が忘れられない。つーか本当にこの人バカなんじゃないだろうかと真剣に考えました私は。そしてさらに
「水を口に含んだら、こう、イナバウワーのように反る!!」
と言って大きく仰け反ってうがいをする吉井和哉もうすぐ40。それを見ている8000人のファン。どんな絵面!?そして満足げな吉井は「ここに今日初城ホールの人が居るからね」と言ってバーニーを見てニヤリ。まさか・・・と脅え顔になるバーニー。「バーニーには特別な水でやってもらいましょう」と言ってなぜかそこに登場する日本酒の一升瓶。本物だよ!と吉井がだめ押し。ああ、そして哀れバーニーは日本酒でうがいをさせられたのです!しかもイナバウアースタイルで!で、うがいしたあとそれをバーニーが飲んじゃったら、すかさず吉井「飲んじゃダメだよ!うがいなんだから。もう一回♪」
あんた・・・・鬼だ!(爆)
都合3回ほど飲まされておりました・・・その後途中どっかのソロでバーニーがちょっと間違えちゃって、そしたら吉井がそれを見て嬉しそうに、じーっとバーニーの手元を見るものだからよけい焦っちゃうバーニー。そんで「バーニーが酔っぱらってます!」って・・・あんたのせいだよ!(笑)

SWEET CANDY RAINの前にMC。いつもジャンキーの女の子が自分に流れる血、お父さんやそのお父さんや、そういう人たちのことを考えたらっていうような話をしていたんだけど、この日は違った。
「今ここの会場にいるみんなにも、俺たちにも約束できるたったひとつのことは、いつか必ず死ぬこと、そしてそれと同じくらい、今確実に生きていること」
うちのサイトを見て下さっていて名古屋に住んでいらっしゃる方が、先日吉井が出た新聞記事を画像で送って下さった(私は本当に皆様の優しさに支えられている、ありがとうございました>Mさま)のだけど、そこにも吉井はこう書いていた。
「死を、誰にでも約束された、確実にかなうことと捉えている」
私も吉井と同じだ、なんて言うのはオコガマシイのだけど、私もよくそう思うことがある。いつか終わりが来る、ということは等しく私達に与えられた約束なのだ。その約束が果たされるまでのこの不自由で甘美な時間をだから何とかやっていこうと。それは死にたくなるとかそういうこととはまったく違う。むしろ私も吉井も死が怖すぎて、怖いから、だから考えないではいられないのだと思う。いつか必ず死ぬということを。そういった思考は吉井の音楽に一貫して存在していたもので、だからこそ私はこの人はこんなに真っ直ぐ自分の行く先を見つめて大丈夫なのか、と思ったこともある。行く先というのはもちろんひとつしかない。私の愛する漫画「パーム」のなかでジェームスがこんな風にいうシーンがある。

「あんたには何でもわかっているみたいに見えるぜ やけに落ち着いてるしよ
まるで自分がこの先どうなるか全部お見通しみたいだ」
「まあ最後にどうなるかは知ってるな」
「ほんとか?どうなるんだ?」
「死ぬんだ」


勘違いかもしれないけれどこの日のSWEET CANDY RAINはとても優しく聞こえました。そうしてやはり、私には吉井の音楽が必要なのだ、とも。

FINAL COUNTDOWNはしかし何度聴いても楽しいねーー!エマとバーニーがすっごい笑顔でギターをかき鳴らしている姿や、それを見て笑ってる根岸さんや、ものすごくノリノリな柴田さんを見ていたらもう本当に幸せで、体中から楽しさがわき上がってくるみたいだった。こういう感覚は本当に久しぶりだなあと思った。こういう楽しさがあるからライブはやめられないんだよね〜。

アンコールのHIKARETAでは途中でエマが中央に出てきてくれるんだけど、その時の「エマちゃ〜〜ん!」コールが本当嬉しくて、すいませんおセンチなファンで!と思いながらやっぱり好きなものはしょうがないのである。でもエマも前回のツアーより断然今回の方がよかった。というか1ヶ月まえのZEPPより断然今日の方がよかった。段々ほんとうにあの圧倒的な「エマ」が顔を出しつつあるよなあと思って嬉しかったなあ。HIKARETAもライブで聴く方が数百倍楽しい歌だよね。というか吉井のライブはそういうものだらけなんだけど。だからライブがやめられないんだけど(また言ってる)。

武道館と同じでHIKARETAのあとトブヨウニ。結構すごい歓声だった!聴きたいと思っていた人が多かったんだろうな〜。そしてMY FOOLISH HEART。MCでハートのオブジェの話をして、「これを吊っているワイヤーが切れたらたいへんだ」と笑いを誘いつつ、「いいよいいよ、ハートが刺さって死ぬなら本望だ」と言っていました。

さて、本当ならばここで終了となるところ。ところが、いつもはアコギをスタッフに渡すだけのエマがギターを変えたんですよ。あ、「同じにはしない」つってたのは本当だったのね、と。しかし私は、予想はしていませんでした。出るなら武道館で出るだろうと思っていたから。そして武道館で観たときに、「これはこの場では必要とされていないな」と思ったから。イエローモンキーの曲をいつかはやるとしても、このセットリスト、このツアーのストーリーの中ではないなという気がしたからです。だから心の準備はまったくできていなかった。「サプライズがあるよ」と吉井は言ったけど、それを「どうせまたいつもの肩すかし」だと私は読んでいたからです。
「カバーをやろうか」と、吉井は言いました。なんだかちょっと照れ笑い、というような顔で。カバーね、なるほど。一体誰のカバーをやるんだろう、洋楽かな?その瞬間、聞こえてきた。

追いかけても追いかけても
逃げていく月のように
指と指の間をすり抜ける
バラ色の日々よ


この曲をやっていたいつかのように、吉井は途中から「歌って」と言いました。歌えって・・・歌えるかよ!(涙)聞こえてきた瞬間、私は前の座席の背もたれをつかんで突っ伏し泣き崩れました。声をあげて泣いた。だめだ、こんなんじゃ。顔を上げて見なきゃ。あの東京ドームのJAMのとき、涙でろくに見えなかったことを思うと、私の立ち直り(?)は相当早かったと思う。でも声は出なかった・・・泣いていたら、人間歌えないものなのね。

本当に久しぶりにライブで聴くことの出来た「バラ色の日々」はパワフルで、「このツアーのストーリーの中ではない」と感じていたことなど吹っ飛ばすような力があった。吉井は何度も、内緒ね、というような口に一本指をあてる仕草をしていたけど、あんた、そんな内緒になるわけないだろう!(笑)事実ライブ終了後、速報メール、速報電話をする人の多いこと多いこと(私もだ)。あんたね、営々築き上げられた猿ファンの横のつながりを舐めるんじゃないよ!?みたいな。

私の隣りに座っていた人も、後ろに座っていた人も、ライブが終わって客電がついてもまだ座席に座ったまま泣いていた。声をあげて泣く人をあんなにいちどきに見たのは初めてかもというぐらい、そういう人がアリーナだけでもたくさんいた。すれ違う人の目が赤かった。吉井がイエローモンキーの曲をやる、というのはこういうことだし、その意味は吉井も痛いほどわかっていたと思う。だから、最後の会場でしか披露しない事へ後ろめたさがあっての「内緒ね」なんだと思うしね。後ろめたいと思うならやれよ、って言われるかもしれないけど、最後にバラ色があるかもと思って参加する「MY FOOLISH HEART」ツアーには吉井はしたくなかったのかなと漠然と思った。やっぱりそれはこのツアーの流れをまったく変えるぐらいの破壊力は充分にあるからだ。だからこそ、ファイナルだけの「サプライズ」にしたんじゃないかなあと思う。

ツアーの、レポとしてはここまでです。ここからは私の独り言、深読み、妄想みたいなものです。あ、blogだったらここで「畳む」とかいうことが出来るんだな。なるほど!(今更気付くblogの効能)

それにしても私もざっとしかネットをたどっていないが、吉井が「バラ色」をやったことに対するネット上の反応というのもなかなかに皆激しい。というか、長文が多い。やはり人の数だけ思い入れがあって、人の数だけその形は違うということなんだなあと改めて思う。

この曲をやったことに対するネガティブな反応というのも中にはもちろんあって、それは「許せない」というものから「怒りを感じる」というもの、「席を立って帰った」というものまで、様々だ。イエローモンキーの曲はイエローモンキーのものだから、吉井が(本人の言葉を借りれば「下手人」の吉井が)やることに抵抗を感じるという人もいた。私はそれらの言葉に対して「わかる」とは言えない。その気持ちを考えることは出来るけれど、本当の意味で「わかっていない」のに「わかる」ということのほうが彼ら彼女らに対して不誠実なような気がするし、それだけその人たちの気持は尊重したいと思う。

しかし私は私だから、私の文法でしか吉井を見ることが出来ない。それはしょうがない。私があの曲を聴いている時に感じたこと、それは楽しさだった。私は楽しかった。泣いたけど、それよりも私は楽しかったんです。ステージの上で歌っている吉井和哉はあの時と同じではなくても、隣でギターを弾いているエマも同じではなくても、彼らは笑顔だったし、だから私も笑顔になれた。

曲が始まったときの、城ホール全体があげた絶叫、そしてあの空気。吉井はこうなることを予想していなかったとは思わない。彼は充分予想していただろう。自分が今日やったどの曲よりも、激しい反応が返ってくることを。吉井和哉としてのライブを完成させないと、これはできないことで、だからこうして封印が解かれたのは(正しい表現ではないかもしれないですが)、吉井が「吉井和哉」としてのライブにある程度正解を見出せたと言うことなのかなと思う。それはこのツアーで回った一カ所一カ所のオーディエンスが一緒に創り上げてきたことで、だからこの日あの曲を吉井から引き出したのはこのツアーに参加した全員なんじゃないのかなっていう風に私には思えるんです。

楽しかったのは、あの東京ドームのJAMとは違い、これが始まりだと思うから。あのJAMは言ってみれば儀式だった。でも今日の「バラ色」は違う。これはスタートだ。私は自分がその場に居合わすことの出来た幸運に心から感謝するし、自分はその場に居なかったのに自分のことのように受け止めてくれた友人にも心から感謝したい。ただひとつ残念なのは、みんなと一緒に見れなかったことだよ。それだけ。

武道館で見たとき、前日のライブにヒーセとアニーが来ていたという話を聞いて、私はいろいろと考えてしまった。その日の吉井を、二人はどんな思いで見たのかしら。だって、あの時舞台にいたうちの半分がステージに居て、自分達は客席に居るんだよ。それを彼らはどう受け止めたのかなって、私はまた考えなくてもいいことを(だって実際そんなの余計なお世話ですよね二人にしたら)すごく考えてしまったのだった。その日一緒に見た友人と、延々そういう話もした。吉井ファンは本当に解釈・議論好きが多くて困る。でも、この日のライブで、ステージの上で輝いている吉井やエマや根岸さんや柴田さんや古田さんやバーニーを見ていたら「ああそうか」って、彼らはみんな音楽で繋がってるんだなって、今ここにいなくても、アニーもヒーセもみんな音楽で繋がっているんだなって、この会場と吉井も、私と吉井も音楽で繋がってるんだって感じてしまう瞬間があって、それは本当に・・・幸福な瞬間だった。もう、みんなみんな愛してる!って言いたくなるような。ヤバイやつですよね、私。でも私がちんけな心配をするような、そんな絆じゃないんだよ、俺たちには音楽があるんだからって言われているような気がしたの。

なぜ「バラ色の日々」を選んだのか、なんてことは、吉井本人にしかわからないし、あのひとの考えていることはたいていわからない(笑)ので、これまた勝手な解釈なんだけど、私にとってこの曲は「旅立ち」を思い出す曲なんです。以下は7年前の日記に書いていたことのコピぺ。

突然ですけどモンキーの「バラ色の日々」っていい曲だよね。
なんか9ヶ月ぶりのシングルとかメカラだとかモンキー自体の久々ぶりに
どさくさに紛れてた感があったんですけど(紛れてないし)
今日なんか久々に思い出したらなんか今の心境にずっぱまりだった・・・
追いかけても追いかけても逃げてゆくとか
あの時感じた夜の音とか君といやした傷のあととか。
それでワタシも今は長い鎖に繋がれても
明日は明日の風の中を飛ぼうと思ってます。


3月に東京から大阪に転勤するとき、この日記を最後に書いたあと、PCの電源を切って箱詰めし、私は大阪に帰ってきました。BGMは「バラ色の日々」だった。客は自分の文法でしか舞台を見ないと言ったのは野田秀樹氏ですが、あの時とある意味まったく同じ今の状況で、この曲を聴かせてくれたことに素直にありがとうと言いたいです。私のためにやってくれたなんてことを言うほど痛い子ではさすがにありませんが(怪しいぞ)、気持のタイミングが合っていることぐらいは勘違いさせてね、と思ってしまう。

私には吉井の音楽がある、とライブの間中何度も思いました。
それは本当に幸福なことで、時には愛しているからこその厳しい思いもあるけれど、そこに吉井の音楽がある、というのは私にとって本当に何よりの支えです。
これが始まりだよね。
吉井和哉に特大の愛を。

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ばら色ショック(笑)
今思うと自分本当に聴いたのかな?夢だったんじゃないのかな?ナンテ
あほなことを思ってしまうぐらいなんかぼやあっとしてます、記憶が。
レポは熱いうちに打っておくものだ(笑)

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MY FOOLISH HEARTツアーレポ 2006.2.24 武道館

再録その2。次は2.24の武道館。
雨がめっちゃ降ってたなあ・・・

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泊まっていたホテルから南北線に乗って永田町で乗り換え。飛行機に乗れて、無事着いて、安心して、シャワー浴びて化粧して、実はそこまではあんまり実感なかった。ところが、永田町の駅に着いて半蔵門線への乗り換え方面に向かってるときに突然「あっ!」って。この風景!ってなってしまった。東京に住んでいるとき、私は職場も家も有楽町線沿線にあって、だから武道館に行くときは必ず永田町で半蔵門線に乗り換えてたのでした。人間ってすごいなあっていうか、憶えてるという意識すらないのに風景を見た瞬間に一気に甦ってくるもんなんだなあと。で、もうそっから一気に緊張してきちゃった。半蔵門線の永田町の駅のあの狭いホームとか!九段下の駅のトイレの前とか!武道館方面の出口の前のエスカレーターとか!あああ!思い出す!思い出す!みたいな(笑)

いやもうあとは武道館に向かう道すがら何を見ても「あああ!」ですよ(笑)本当緊張した・・・友人にも「緊張してきた!」ばっかメールで送ってました。

武道館のお席はA2ブロックで、かなり端っこの方。とはいえ、前方は前方だったので、表情はちゃんと見れる感じ。いやいや、あれですよ、あたしゃ武道館初アリーナですよこれ!日本国旗を下から眺めるのは初めてですよ!もう今まで国旗と同じ高さでしか見たことなかったからね!なんなら国旗目線だったからね!

2階で見るのも、それはそれで好きではあるんですけど、武道館のアリーナも楽しかったです。いちばん凄いなって思ったのは、床の振動。バスドラの音とか、がんがん響くのね!氷室さんの名言「ライブハウス武道館へようこそ」じゃないけど、武道館ってやっぱりほかのホールにはない一体感があるような気がするなあ〜。

2月の1日にZEPPOSAKAに行っているというのに、武道館というシュチュエーションにテンパリ過ぎて、TALIが始まったとき「あ、1曲目TALIなんだ」とか素で思った自分の脳内年齢の低下を本当どうにかした方がいいと思った。CALL MEでようやく気がついた(笑)ある意味同じセットリストを二度楽しめてお得だね(おいおい)。

CALL MEの時の最後の照明、凄く好き。サイドから見ていると、本当に光が吉井の身体を駆け抜けていくように見えて美しかったです。あれ、サイドから是非撮っておいて欲しいな〜。そうそう、カメラがね、入ってたんでした。左右にクレーン2台あったかな。結構大がかりな感じだったので、先日のBSで3分ほど流れた映像だけで終わるとはとても思えません(笑)コストパフォーマンス悪すぎだろっつう。もしかしたら、WOWOWの車が表にあったという情報もあったので放送局はWOWOWなのかもしれないですけども。でも吉井、Nのつく放送局つってたよな?

黒に金のビョウのついたジャケットで出てきて「94年製の」とかわざわざ言ったり、「外は雨ですね」と言ったり、なんだか個人的にいやでも昔を思いだしてしまうというか、まあそれは私が悪いんですけどね!ちょっといろいろセンチメンタルな気分も引きずってみたり。

ZEPPのとき本当に声が出ていなかったので、よく伸びる吉井の声に安心するとともに「ZEPPOSAKA2日目なんだったんだ・・・」的な思いもあり(笑)。

BLOWN UP CHILDRENが私は大好きなんですけど(itunesの再生回数ナンバー1)、やっとちゃんと聴けたな、という感じで感無量。大阪のレポの時書かなかったんだけど、大阪でBLOWN UPをやる前のMCで
「これはソロになって初めて作った曲で、最初は紅葉ってタイトルで歌詞がエロかったんです。和服の女のひとの太股をどうたら、って歌詞だったんだけども作っているうちに時間が経ちすぎてしまい自分も年を取ってふと『これじゃただのエロ親父じゃないか!』と思って歌詞を書き直しました。そのあと曲も書き直してでもまた元に戻したりして、お金だけがたくさんかかりました。・・・そうやって試行錯誤してんだよ?」
「この詞はね、あるときすごくおかあさんに怒られている子供がいたんです。それを見ていて、ほんとうにすごく怒られていて、この子はいつか爆発するんじゃないかなって、そんなことを思いながら書いた詞です」
と(もう時間が経っているので細部は正確ではないですが)言っていたんです。
でも大阪で聴いたときはね、あっそうなのかぐらいで特にそこでガーン!とかいうことはなかったんだけど、その後通勤途中とかでBLOWN UPがipodから流れてきたりすると、なんだかその吉井が見たという光景が思い浮かんでくる感じで、あーあたしってこの曲のこと本当になんにもわかってなかったな!って(いや、今でもわかってるわけじゃないですが)改めて思うことがあったりして・・・だからこの日武道館で聴いたBLOWN UPもちょっと感慨深かったです。

大阪のZEPPで聴いたときに後半のセットリストの流れでちょっとあれれ、なところがあったんだけど、この日の武道館ではまったくそれはなかった。公式サイトで確認したら
2/1 ZEPPOSAKA
12. BLACK COCK'S HORSE
13. SWEET CANDY RAIN(←基本セットリストはこの前にFOR ME NOW、武道館も)
14. PHOENIX
15. FINAL COUNTDOWN
16. FOR ME NOW
で、スイキャンとFOR ME NOWの位置が違ったようです。でも断然黒馬のあとにFOR ME NOWの方がいい〜〜。これだといい感じでSWEET〜に入れる気がした。

正直なところ、欲望からあとは気持ちよすぎてろくな記憶がないですわ・・・やっぱり吉井には武道館が似合うというか、むしろ武道館が吉井に似合うというか、他のアーティストも知らないくせに大口叩きやがってという感じなんだけどもういいよ、もう井の中の蛙でいいよ、むしろ井の中で蛙がいいよ!というほど武道館の吉井は格好いいのですよ・・・ZEPPでほぼエマしか見ていなかった不届きものの私ですがやっぱ吉井がいいときは吉井しか見れないもんなんだなーと再確認してみたりした(失礼な話だなほんとに)。

でもアンコールのHIKARETAでエマが中央に出てきて指さし(つーか、腕回し?)やってくれるんだけど、その時笑顔目線を頂いてですね(知ってます、勘違いって知ってます、知ってますってば!)・・・私は持ちこたえたが隣のエマファンの友人が膝から崩れ落ちていた(笑)エマパワー健在だぜ・・・って感じである。しかも衣装が黒のノースリーブでちょっとかわいかったのもポイント高い。更に言うと、エマが前でギターをかき鳴らしている間後ろで吉井はいちびっていたわけですが、エマが後ろに下がるときマイクスタンドでエマのコードを思いっきり踏んだらしく、エマが固まってしまったのが超絶可愛かったです。慌てて吉井が戻ってましたけどね・・・おっちゃん気をつけようね・・・かわいかったから許すけども!

FINAL COUNTDOWNの前のMCとか、MY FOOLISH HEARTの前のMCとかですごく素敵なことを言ってくれて、思わず涙ぐんだりしていたのに何を言っていたか具体的に覚えていないあたりが、もう本当脳内年齢の(以下略)

というわけで、レポは熱いうちに打て!いや書け!いややっぱり打て!というのが今回の教訓でしょうか?

ちなみに私と友人はその後都内のホテルでDVDプレーヤーをホテルに借り持参&自作した「特選!えろえまビデオ」をエマファンの友人とこころゆくまで楽しむという狂乱の一夜を過ごしたのでした。この日の記憶が薄れているのは狂乱しすぎて脳味噌が溶けたからだと思います(笑)
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MY FOOLISH HEARTツアーレポ 2006.2.1 ZEPP OSAKA

NHKでの中継を前に、自サイトにあげていた]MY FOOLISH HEARTツアーのレポをこちらに再録しておきます。とりあえず一発目、ZEPP OSAKA。

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行ってきましたZEPPOSAKA二日目。昼間は「これどう見ても雨上がらねえだろ!」という降りでしたが、私が家をでる頃にぴたっと止んだよ!よっしゃよっしゃ、晴れ女運(というか、雨よけ運)今だ続行中なり!スタンディングで雨とか降られるとめんどくさいもんなー、傘とかさ〜。

今回は物販は「絶対HPで通販できる」という前回の経験則を活かして無視し開場ギリの時間にZEPPへ。整理番号が若干若めの番号だったので、前はバーニーの方で見たし、今回はエマ側で見てみよう!とふらふらとエマ側に陣取ってしまったのがなんつーか、若さゆえの過ちというか、若くないけど、エマファンなめてたごめんね!ということをあとでひしひしと思い知らされたわけであります。

つーわけで、最初にお詫びというかなんというかなんですけど、実は私今回吉井より、エマを見ていた時間の方が長かったのね、たぶん(笑)というわけで、あまり吉井レポにはなっていないかもしれない。

というのも、1曲目のTALI、そして2曲目のCALL MEで思わず頭に「?」マークが浮かんでしまい。なにしろこの日の吉井和哉さん、声が全然でてない!いや、普通にはでてるけど、高いところ、伸ばすところで全然出ないんですよ!なんかねえ、はあ?みたいな。いや、前回のツアーはね!なんというか、吉井の言葉を借りれば「人工呼吸を施していた」ファンの末席を汚す人間として、なんというのか「よく頑張った、お帰り吉井和哉!」的なスタンスが往々にしてあったわけで、だからパフォーマンスのいちいちがいろいろと感慨深かったりもしたわけだけども、でももう2度目のツアーですからね!仏の顔は一度まで(厳しいな)。もちろんBEAUTIFULに納められている曲はすごく好きだし今の吉井に求めているものは昔とは違うとは言え、いやだから尚更こんなパフォーマンスじゃだめだろう!と私の長年のダメだし精神が発揮されてしまったわけですよ。

で、イエローモンキーファン鉄の掟「吉井がダメなときはエマを見ろ」を思いだし(注:乱高下の激しい吉井がダメなときでも高値安定株のエマを見ていれば何とかなるの意)(冗談です)、折角エマ前に来たことだし今日はエマを思いっきり堪能するか、というモードに切り替えたわけです。

ところが、それがエマ前の恐ろしさ。たぶんエマのほぼ正面、4列目ぐらいかな?で見ていたと思うんだけど、押しの烈しさもすごいし何しろ皆がエマ前から一歩も引かない!みたいな不退転の覚悟で挑んでいるもので集団がバラけない!しかも私と吉井を結ぶ線上(あら、なんかいい言葉ね)にちょうどバンド野郎と思しき男子二人連れがいて、私の吉井方面の視界はブラックアウト。おお、いいのかこんな事で吉井ファンの俺。とは思いましたが、この後の武道館、そして城ホールとまあ贅沢言わない程度には吉井さん拝めるんじゃないかね?というお席を頂いていたということもあり、なによりエマの正面で「ああ、今エマの視界に入っている」と幸福な誤解を容易くできるというのも幸せじゃないか、吉井が見れなくてもいいじゃないか、本当にエマが見ているかなんてわからない方がBEAUTIFUL、と勝手に納得。

とはいえ、そのエマもなんというか・・・エマって今41?かな?最初出てきたとき「うわーこんな年相応のおっさんエマ初めて見たよ」とか思ってしまったごめんなさいごめんなさい。なんか、髪の毛をね・・・なんだろ、ちょっと真っ直ぐ目にしたの?それとも梳いたの?よくわかんないけどあのぽわぽわ感がなくて、髭があって、しかも痩せていたのであーこれ書いたら怒られそう(誰にだ)、なんだかキリストの絵に似ていると思ってしまったよ!ごめん!でもエマやっぱりもうちょっと髪の毛長い方がいいとおもう!

さて、ここまでLIVE本編に殆ど触れずにこの長さまで書いてしまってるわけですが大丈夫でしょうか?(ダメだろ)というわけでLIVEですが、4曲目?のSADE JOPLINが神懸かり的にかっこよかった!!!正直アルバムで聴いたときにはどこにも引っかかってこない曲でしたがライブアレンジ死ぬほどかっこええ!!特にエマのギター最高!これからツアーに行く人はこの曲の後半はエマを見ておくと良いよ!と要らぬアドバイスをしたくなります。良かった今日頑張ってエマ側で見て、と思った瞬間。

BLOWN UP CHILDRENの前にちょっと長めのMC。この曲が出来上がった変遷についてなど。この曲大好きなんだけど、今日の吉井さんではいまいち・・・他日のリベンジに期待。

しかしね、転んでもただでは起きないというかこのままで終わらせないのも吉井和哉で、自分でもあっこれはいかんな、という自覚がもちろんあるんだろうしそのせいかもしれないが、みずからテンション上げて客を巻き込んでいくんだよねえ。中盤の20 GOと欲望あたりからなんか一気に波に乗った、という感じがあって、そこからはちょっと凄かった。久しぶりに吉井に煽られてるな、と実感しつつ自分もきっちりその波に乗っていけたんで楽しかったな〜。欲望で皆が激しく動いたおかげかエマも見つつ吉井も見れるようなポジションに移動できたし。そこで初めてしーたかさんの姿も見れたよ・・・でもバーニーは最後まで殆ど見れなかった。つーかしーたかさんのドラムってすごい気持ちいい。なんかエマとすごくアイコンタクトとってたな〜。

ちなみに今日の吉井のお召し物は黒のインナーに黒のジャケット。アンコールまでジャケットは着たままだったです。髪の毛がなんだか中途半端な長さで(笑)途中でぐっちゃぐちゃになってましたな。髪の色はちょっと明るくしたように見えたんだけど。真っ黒ではなかったような。

MUDDY WATERって吉井もたぶんすごく好きな曲なんだろうけど、やっぱりライブで聴くと無条件に楽しい。しかも今回、吉井もすでにテンション最高潮になってしまってるからか、「それが俺の墓」でのタメのあとかな〜〜り長いこと沈黙したあげく「一個だけ覚えたの」といって
「あんた、何見てはんの!」
と関西のおばちゃん口調を真似する(しかもうまい)ので会場爆笑。調子に乗った吉井、「何見てはんの!」「ぼさっとして何見てはんの!」と連呼(笑)挙げ句最後のところを「な〜にみては〜んの!はいっ」と節を付けて客に歌わす。当然乗りまくる関西人。バカ?(笑)でもこんなバカな吉井も久しぶりだわあ。いい感じいい感じ。根岸さんもしーたかさんもエマもめっちゃ笑ってて、吉井も笑っててすごく楽しかった。

そのあとMCで今回はね、あんまり喋らずに時間内に曲たくさん・・・って思ってるんだけど大阪に来ちゃうと調子に乗っちゃいます、みたいなことを言ってました。ちなみに名古屋終わったあとからずっと大阪に直で来ていてもう5日ぐらい大阪にいるそうだ。なにー!うそー!マジでー!会いたかったー!(どさくさ)

セットリストの中でSWEET CANDY RAINの位置がちょっとハンパかなっていうか、そのあたり構成も武道館、城ホールでは練ってほしいなと思いつつ、FINAL COWNTDOWNでは気持ちよくブッ壊れ、マジで汗だく。まったこの時のエマがかっこよくてさー。不思議なことに、だんだんオッサンエマが抜けていってカッコイイエマが表に出てくるのね!なんか髪型も心なしかほんわりしてきたような。なに、乾燥が足りなかっただけなの?みたいな。あとこの時だっけか?吉井がエマの方に近づいていってどうすんのかと思ったらエマのピックをつかんで4つほど客席にばらまいていた(笑)あーあーあーあー。でもそのあとでエマにマイク通さずにごめん、っていうのが吉井らしい。いいよっていうエマもエマらしい。和んだぜ。

本編ラストは新曲のBEAUTIFUL。その前がWHAT TIMEだったので、YOSHII LOVINSONの最後の曲から、吉井和哉最初の曲へバトンタッチ、って感じかな。この時はもう吉井の声も絶好調で、正直最初の音が流れてきたときわけもわからず涙しそうになってしまった。CDで聴くより、なんかライブの音の方が自分にはぐっときてしまいました。

アンコールはHIKARETAとMY FOOLISH HEART。HIKARETAは歌ってるの聴くとSHIKARETAって言ってるように聞こえておかしい。江戸っ子かよ!MY FOOLISH HEARTの前にMCがあって、そこで今、バーニーの持っている白のギターは自分が今日アメ村で買ってきた(!)もので、この曲を録音したときにギターのJulienが使っていたのと同じ型でしかも1966年製。つまり吉井と同い年。で、衝動買いしてしまったそうです。彼が(ギターに彼って言うの気持ち悪いよね、といいながら照れ笑い)どんな音を出すのか自分もとても楽しみ。彼もいろいろあっただろうし・・・一回塗装を剥がして、塗り直したようなところがあるのもね、なんかいいんです。と言ってました。で、みんなも俺も明日から何かを投げ出さず、逃げずに生きていきましょう、と言って、MY FOOLISH HEART。

さて、なんかね、いろいろツッコミまくったレポに結果的なってますけども、楽しかったんです、はい。いや吉井の声の調子が悪いときはムカっときたりもしましたけど、でも吉井に対してちゃんとムカっとするのは健全なことなのではないか?とも思うわけです。前回の時はやっぱり私もいろいろなものに捕らわれていたし、それがレポにも出てると思うんですけども、あの時は逆に言えばもうどんな吉井でも見守りモードではあったかもしれないわけで。いや、大阪のライブ良かったですけどね、前回の。でももしあの時吉井の調子が悪くても、「おいおいテメーしっかりしろよ!」とは言えなかったかもなーと思うとこういう心境は自分にとって歓迎すべきだ、とも思ったり。

ちなみにツアーが終わったらアルバム製作、そして夏フェス(ぎゃー)、秋には「ちょっと多すぎない?」ってぐらいライブ回るそうです。わー。大丈夫なのか!?←すぐに心配するオカン的精神

吉井和哉はもう吉井和哉をやめることができないし、だからYOSHII LOVINSONというものが必要だったというのもすごくわかる。だけどステージの上の吉井に感じたのはそういった気負いではなく、ステージにいることが当たり前なのだとでもいうような強さでした。今日のライブに100点は到底つけてあげられないけど次がもっともっと楽しみだよ。武道館で、ライブモンスターの完全復活を見届けたいものだわああ、なんてね。

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余談ですけど、この日大阪では民生のライブもあって、その民生ライブに行った友人の話によればZEPP1日目に民生が観にいったらしいです。で、MCでは前日の吉井ライブの話で「あの人はこう、吉井さーんとか呼ばれるのに俺はいっつも「たみおーーー!」って呼び捨てだ」とか拗ねていたそうです。確かに、「奥田さーーーん」とかありえない(笑)で、吉井の声が出てなかったのは多分前日民生と打ちあがりすぎたからではないだろうかと邪推している私なのでした。

2006.02.01
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だからもっと照らして

鼻水がなぜか止まらない。大丈夫か、明後日夜勤明けのまま吉井のライブなのに。汗とかが飛び散るのならともかく鼻から出る汁を飛び散らせるのはまずかろう。
薬を飲んだので頭がぼーっとしてます。
吉井の新曲は発売日前日にフラゲしてきました。ただいまiPodで文字通りハードリピート中(BEAUTIFULの3曲だけが延々流れ続けるという鬼設定にしているため)。24日は残業で、帰り着いたらいつも行ってるお店がもう閉まっていたんだが、逡巡した挙げ句自転車で20分ほど走ったところにある国道沿いのTSUTAYAまで行って買ってきた自分と凍りそうになった耳朶に吉井への愛をひしひしと感じた次第。はっ、もしかしてそれが原因で風邪を・・・?(タイムラグありすぎ)

話が飛ぶようだがというか実際飛んでいるのだが、昨年の暮れにグリングの「海賊」という芝居を観た。その時は、あまりにパーソナルなことなので感想には書かなかったのだけど、劇中で主人公である男が実家の理髪店の椅子に暗闇の中一人座り、突然に慟哭してしまうシーンがある。彼の置かれている状況はあまりにも絶望的なもので、そしてどこにも彼の行き場所はないように思える。そのシーンを観たときに私はああ、さっきの自分だ、と思ってしまったのだった。彼の場合は実家の理髪店だったけど、私の場合はそれは阪和線の快速の中だった。

人に話せばそれは大したことではないこと、と言われるだろうと思うけれども、私は昨年の暮れ、いろんなことに行き詰まってかなり参っていた。さらに参るのは、それが今、一時的な状況じゃなくてこれからもずっと自分につきまとう問題なんだろうなあということが私をさらに暗くさせた。その日、私は昼過ぎに病院の予約をしていたのだけど、仕事が長引いてしまい結局予約はキャンセルせざるをえなくなった。その仕事が長引かせてしまったのは他ならぬ自分の至らなさ、はっきり言えば「ダメさ」であるということはその仕事を片づけている間中(そしてそれに同僚が付き合ってくれている間中)痛いほど感じていたことで、だからどうにかこうにかケリをつけて、病院にはもう間に合わないからとりあえずグリングのために京橋まで出よう、と乗った電車の中で、本当に突然、私は泣き始めてしまったのだった。自分でも驚くほど、それは突然襲ってきた涙だった。人が居なければ、声をあげて泣いてしまいそうな勢いだった。

そういう瞬間を抱えているのはきっと誰も同じなんだろう、と私は思う。

吉井さんが(照れますね、なんかこの呼び方)新曲に関するインタビューで、テーマを「日常の小さな祈り」と何度も繰り返し言っていたが、私はこの言葉を聞くとあの時の自分の姿を思い出す。そしてその日の夜、舞台の上で観た主人公の姿も。彼はそのシーンのあと、みずからの命を絶とうとするが、不意に訪れた来客のためにそれは実行に移されない。ケーキを持ってきたその小さな女の子と彼は何気ない会話を交わし、舞台は彼らの痛みに溢れながらも優しさに満ちた笑顔で終わる。「小さな祈り」というのはあの女の子のような存在なんだろうな、と思う。それは言葉にすれば「神さま、どうか生きていけますように」という言葉なんじゃないだろうか。

吉井和哉という人のもつ独特の妖しさ、毒と艶に溢れた言葉と音。イエローモンキーの時にあったそれらのものは今、彼にみることが出来ない。今の吉井和哉を観ていても、私は後ろにひっくり返るほど「かっこいい」と思うこともないし痺れるような興奮を味わうこともない。
ただ、今の私には、毒と艶に代わりに彼が歌にこめた優しさが沁みるのです。
癒されるわけではない。元気になるわけではない。日常を忘れさせてくれるわけでもないし、楽しい、わけですらないのかもしれない。ただ、彼が今歌う言葉は、私に沁みる。鴻上さんの言葉を借りるのならば、それはまるで「涙を拭くハンカチのような音楽」なのかもしれない。絶望の原因そのものには無力だけれども。

公園の噴水は何時までか?
ぼくたちがそれを知ったって意味ないか
人類の愛情は元気かとか
結局人間は一人かとか
わからないほうがBEAUTIFUL

今回のツアーは、都合3回参加する予定。求めるものは昔と違っていても、やっぱり私はまだ彼に夢中ってことなんでしょうね。くやしくもあり、嬉しくもあり。

2006.01.30
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今年一番嬉しかったこと

2005年も今日で終わりです。いろいろあったね今年も・・・思わず遠い目。長いような短いような、ってほんとどっちだかわかんない。でも去年の正月のことなんてもう光陰矢の如しって感じではあります。せっかくなので(なにが)今年いちばん嬉しかったことを振り返りたい。

日記でちらっと書いたんですけども、2月ごろにyahooでイエローモンキーのチャリティオークションがあって、ってこんなタイトルでこんな事を書き出すともう結末が読まれているような予感がぷんぷんしますね!その時は「最後の祭りをしみじみ眺めさせてもらおうと思う」と書いていた私ですが、実際どうだったかというとしみじみどころじゃもちろんなかったわけで。

チャリティオークションは2種類ありました。衣装や楽器などで即決価格など決まっていない天井知らずのものと、一部を寄付し即決価格で決まるパネルのオークション。天井知らずの方はもうほんとうに対岸の火事じゃないけど、絶対に手が出ないのでまったくただのウォッチャーに過ぎなかったんだけど、パネルの方は即決、つまりスピード勝負。5週にわけて出品され、それぞれどの週にどのパネルが出品されるかも事前に公開されてた。そうなったら、なにが出品されるか見に行ってしまうのがファン心というもの。

パネルの即決価格は、そりゃ高いけど出せないほどではない、というぐらいの価格だった。歌舞伎を4,5回我慢すればいいぐらい?そしてそうなると次に考えるのは「自分だったら何が欲しいか」ということ。パネルの実物はEXBITIONで見ていたので、サムネイルで見ればだいたい感じはわかる。もし落とすことが出来るのなら、と段々思考はエスカレートしていきます。もし自分の手元に来るのなら、4人の写真が欲しい。それも出来れば、ライブのものがいい。しかし、ライブ中のショットで2人というのはあっても4人というのはほとんど無いに等しかった。あるとしたら、あの写真しかなかった。

1週目の出品の時は仕事で、しかし家に帰って見てみてもヤフオクのページにその形跡がない。当たり前のことだけど落札された商品は検索してもヒットしないのである。即決だから、あっという間に落札されたんだろうなあ、と思いながら2週目の出品の時はPCの前で出品が始まるのを待っていた。

あっという間だろうな、とは思っていたけど、実際にはあっという間なんてものじゃなかった。画面の前で待ってたけど、待ってるだけじゃ落札どころか出品ページを見ることすらかなわないのである。あわてて2ちゃんねるに行ってみると皆苦戦していて、F5キーを連打してURLを確保するのでさえ必死、という感じなのだ。中でも吉井の映っているものはすべて秒殺、いや瞬殺という言葉がこれほど相応しいものもなかったろうというような速さで落札されていくのである。うーん、これは無理だな、と私はその時諦めました。しかし、もし落札に挑戦するとしたら時間的に次の週しかPCの前には張り付けない。そして私が欲しいと思うパネルはその週に出品されるのだ。

3週目の出品の日、PCの前で開始時間を待ちながらそれでも私は自分が落札できるかも、とは少しも思っていなかった。その週に何が出品されるかは発表されているけども出品される順番はばらばらなので、だからひたすらF5キーを連打してリロードし、出品されるタイミングをつかむしかない。もう、人生であんなにF5キーを押したことはないだろうと思う。開始から1時間、ようやく私が狙っている写真が出品された。私は夢中で落札価格を打ち込み、エンターキーを押した。「入札します。よろしいですか?」の確認が出る間もなく、もう一度エンターキーを押した。

「おめでとうございます。あなたが落札しました。」

その文字を見たとき、嬉しい!というよりもうっそ・・・・・・・・・・・・という、言葉にたとえるなら呆然唖然、という言葉がぴったりくる感じでした。手が震えてたな、ということも落札ページを見て自分のIDがそこに表示されているのを見るときに気がついた。だってクリックできないんだもの。出品ページのパネルの写真をながめて、ああ、この写真がうちにくるんだ、と考えた瞬間になんとも言い様のない喜びが全身を駆けめぐったことを今でも覚えています。

出品から、私が落札するまでの時間はわずか22秒。運が良かった、としか言えないと思う。どのタイミングがひとつずれても、あの写真は違う人の手の中に滑り込んだだろう。運が良かった、と私は何度も思った。あの写真を欲しいと思って間に合わなかった人、ごめんなさい。でも約束する、絶対一生大事にするから。墓場まで持っていくから。

今年つらいこともいやなこともたくさんありました。特に後半は仕事でとんでもなく躓いたりして、起きあがれないかと思うこともありました。今もそれは終わったわけではないけど、でも大丈夫、今年の私は大丈夫。だってあの写真がうちに来てくれたんだもの。そう思って頑張り抜いたところがあったような気がします。

来年はどんな年かな。楽しい年だといいな。たくさん笑える年だといいなあ。いいことがいっぱいあるといいな。私の友人を苦しめるものがなくなる年だといいな。いやなことやつらいことは出来るだけない年だといいな。何があっても、でも大丈夫、そう思える年だともっといいな。

私のところにきてくれた写真は、3.10の写真です。笑っている、いい笑顔の4人。こういう笑顔に溢れた年になりますように。
今年1年どうもありがとうございました。来年も、どうぞよろしくお願いします。

2005.12.31
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あなたの右の隣

本当はもっと前に書こうとしていたのに次々と襲いかかる体調不良(現在は歯茎を腫らして恐ろしい顔に変身中、たぶん素でお化け屋敷に就職できる)により日記も滞りがち、どうしたどうした、ここへ来て一気に一年のツケを払わされているのか?もうこんなもので勘弁してほしいなり。

そんな顔が腫れたままでアレだが、今日はエマに関してのヲタヲタしい長文を書こうと思う。とはいえ、吉井好きの女が顔を腫らしたまま書くことなので相当にとっちらかっているだろうから、適当に読み流してください。知らないひとのために、と付け加えても知らないひとは読まないだろうからこれは蛇足というやつですが、エマというのはTHE YELLOW MONKEYのギタリスト、菊地英昭氏のことです。

去年の12月26日に東京ドームでTHE YELLOW MONKEYの解散イベントがあり、そこでメンバーが登場して1曲「JAM」を演奏したわけだけれども、あの日メンバーが登場してきて私が最も驚いたのはエマの変化だった。髪が短い、という具体的な変化ではなくて、なによりもまずひとめでエマだとわからなかったことに驚いたのだ。エマを見間違う?この私が?3年もの間人前に出ることから遠ざかっているというのはこういうことなのかと私はある意味愕然とした。これが、あのエマなのか?と。

この日記の下の方で今度発売されるイエローモンキーのDVDについてぎゃあぎゃあと喚いている文章があるけれども、その時に昔のビデオを懐かしくなって引っぱり出して一日中見ていた。吉井の格好良さ、エロさもすごいが、エマのエロさもおそろしい。見ながら思わず「怪物・・・」と呟いてしまったほど、ライブでのエマは圧倒的だった。渋谷陽一氏は吉井のことを「ライブモンスター」と喩えたが、ライブで異様な引力を発揮するという点では、エマは吉井に勝るとも劣らなかった。

いやむしろ、NHKのドキュメンタリで「今、ライブがなくなったら死んじゃう」と本人が発言しているように、エマの本当のパワーはライブにこそあったのかもしれない。あの113本のパンチドランカーツアーで、常に最も「高め安定」を維持していたのは間違いなくエマだった(もっとも乱高下が激しいのは言うまでもなく吉井)。ツアーを終えるファイナル前のインタビューで、「どれだけ数をやっていても、マンネリになることがない」と彼が言ったとき、私は本気でエマに落ちかけた。なんてプロなんだろう、このひとは、と惚れ直した。

先月出た吉井のDVDを、私は真っ先にドキュメンタリから見たのだが(本編は心ある方に先に見せていただいていたのです)(私ずっと人様の厚意に縋って生きて参りましたのbyブランチ)、ツアー前のリハーサル、初日の新潟、そしてラストのZEPP東京と、みるみるうちにエマが「あの」エマに戻ってきているのがわかる。新潟よりも、私の見た大阪のエマの方が、大阪のエマよりも、東京でのエマのほうが、あのエロスとオーラに満ちたエマに戻ってきている気がした。

このひとはほんとうに舞台の上に立つべきひとなんだなあ、と思い知らされた。

イエローモンキーの解散インタビューで、吉井は2ndアルバムにエマが参加しているという話をしたときにこう言った。
「僕はエマを連れていって、一緒に苦汁をなめてもらおうと思う」
私はこれを読んだとき、不遜極まりない発言だとわかっちゃいるがエマを心底羨ましいと思った。なんて愛の言葉だとも思った。そして6月に行ったツアーで吉井の左隣にエマがいるのがほんとうに嬉しかった。

だけど、なによりエマにはずっとステージに立ち続けてもらいたいと思う。ありとあらゆる女の子を、その悪魔の笑みで虜にし続けて欲しいと思う。エマはステージに立ってなきゃだめだよ、本当に。あの輝きをいっときでも曇らせるなんてそれこそ犯罪ものじゃないか。

DVDを見て、このことを書こうと思ったのは吉井の次のツアーのサポートメンバーが発表される前だった。携帯に転送されたFCからのメールを見るとき本当にドキドキした。エマの名前があって、私は思わず「ありがとう」と口にしてしまった。でもいつかはそうでない時が来るのだろう。たとえそうでも、その日が来るのを恐れすぎないでいたい。

せめてエマの誕生日が来る前に、と思ったけどそれも大幅に遅れてしまった。ごめんなさい。
菊地英昭さん、お誕生日おめでとう。いつまでも信じられないぐらい格好良くて、犯罪的にキュートなギタリストでいて下さい。私は吉井ファンだから、いつまでも吉井の左の隣にエマがいて欲しいなんて勝手なことを願ってしまったりしますけども、それよりもエマがいつまでも「あのエマ」であり続けてくれることを心より願います。あなたの右の隣に誰がいても、私が世界でいちばん好きなギタリストは、エマ以外にはいません。

2005.12.18
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あなたを何にたとえよう

とかくこの世はままならぬと申します通り、人生思い通りにいくということはほぼ、無い!と言いきっても過言ではないわけですが、だからこそ時折夢見ていたことが実現すると人間というのは浮き足立ちます。

来月の23日にライブ帝国というテレビ神奈川の貴重な映像源から選りすぐったライブ・アーカイブのDVDのTHE YELLOW MONKEY版が出るんですが、ってさっきの前置きのあとにこの話を続けるとお前の「夢の実現レベル」ってのはそんな程度かよ!と鼻で笑う声が5.1サラウンドで聞こえてきそうですがそこんとこは無視することにし、ええとなんだっけ、そう!ともかくそのライブ帝国のDVDというやつを私は非常に楽しみにしていたわけです。なにしろ、THE YELLOW MONKEYに関してどこが一番秘蔵映像を持っているかといえばそれは一も二もなくTVKなわけで、私が昔心ある人にいただいた過去のあんな映像やこんな映像が収録されるに違いない、いったいどれが入るのかな〜、と。

でも絶対「あれ」だけは入らないよ、人生そううまくはいかないよ、とも思っておったわけです。

ところがですよ、先日収録曲が発表になったんですがその中にあるじゃないですか、あれが。"I"が。うわーうそー"I"が入るんだー!ってことはあれかな「オマエラなんのために生きてんだ」バージョンなのかな?あの白いシャツの吉井も私は大好きさ!
そうだよね、そっちの"I"だよね、もうひとつの方じゃないよね、いいの!でもどっちも好きだから!
そうやっていやーやっぱり人生思い通りに行くということはないものなのだなあ!と詠嘆口調で人生哲学をかみしめておったわけですよ。
ところが昨日。
THE YELLOW MONKEYの公式サイトで収録曲並びにいつ収録されたものか、という詳細が出たんですよ。
4曲目の"I"。(1995.12.31渋谷公会堂)
"I"(1995.12.31渋谷公会堂)・・・・それって・・・それって・・・LIVE DI;GAのやつじゃないですか・・・
ハイ!ここで参考資料として昔私が答えたTHE YELLOW MONKEYに100の質問の問83を見て欲しい!

“I”を,渋公のLIVE DI;GAでやったライヴ映像そのままでPVにしたい。これで吉井オチしたから(笑)


(ぎゃおおおおーーー!!!)
と声にならない叫びをあげてもこの際許されるのではないか。そうではないか。
このヨロコビを何に喩えよう・・・例えば・・・例えば・・・
LIVE DI;GAの"I"がDVD化されるような感じ?(喩えてない)
あの日のことは今でもはっきりと覚えている。思い返せば?年前(忘れてるやん)、サイトを通じて知り合ったイエローモンキー友達の家にお泊まりさせていただいて、3人で当時私達が「裏ビデオ」と呼んで喜んでいたイエローモンキーの過去の映像集を楽しませていただいていたのだった。そんときにこのビデオを見たんだった・・・それまで「誰が好き?」とか聞かれても「みんな好きだよ!」とか答える優等生ちゃんだった私だったが、この"I"の吉井を見たとき私はそのまま真っ直ぐ後ろに倒れたんですいやマジな話!それでひとんちで見せてもらってるにも関わらず、しかもその人はエマファンなのにもかかわらず「ご、ごめ・・・もう一回さっきの見せて・・・」「ご、ごめもう1回」「もう1回」とわがままビームを振りまきまくり、そしてものの見事に見た回数だけ後ろに倒れた。この日記を書く前にもビデオを引っぱり出して見てみたがやっぱり後ろに倒れました。

なんつーんか、吉井の詩が、とかイエローモンキーの世界観が、とかそんなこと一切を置き去りにして、ただ、ただ、吉井のビジュアルに、というかあのエロさに撃ち抜かれまくったという思い出の1曲なわけです。

DVDは全14曲収録、67分、3780円ですが、私は多分収録曲がこの1曲だけでも買ったろうと思うよ!あなたにはその価値があるから!とロレアルパリな感じです。そして私が今最も恐れる事態はこの発表が
オフィの間違いだったら
という可能性です。正直ここまで浮かれたあとなのでこれがガセだったとなった場合ちょっとリカバリ効きそうにない。発売日の12月23日以降私の日記がおかしくなっていたらああ、ガセだったんだな、と察して下さい。え、いつもおかしいからわかんない?そりゃそうだ!というかもしガセでなかった場合の方が頭はおかしくなっていると思うよ!これって、行くも地獄戻るも地獄ってやつ?きゃー!助けて、ほとんど三宅マン!

2005.11.19
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at THE WHITE ROOM ZEPP OSAKA  2005/06/25

恥ずかしながら、初ZEPP。

なにしろ、ツアーが新潟で始まったその日から毎日毎日2ちゃんねるの吉井スレッドを見てはツアーのメニューだのなんだの確認していたわけで、大阪の前の名古屋で初の2daysやるまでセットリストが一切変わらずに来たこととか、名古屋二日目で曲順が入れ替わり「20GO」が最初に来て「HATE」が新しく出たこともチェック済みで、ってことは2daysの2日目が特別メニューになるんだな、いいなあああと1日目にしか行けない私はがっかりしていたのだった。だから1曲目が「20GO」で始まったときはすごく驚いて次に思ったのは「HATE」聴けるじゃん!ってことだった。

整理番号が相当後ろだったのだけどつるつる空間を探していたら特に押しのけたりしなくても全然2ブロックめまではいけた。一番前のブロックはさすがに厳しいよなーと思っていたのだが、吉井達が出てきた瞬間各ブロックがそれぞれ中央めがけて人が集まるので、前のブロックも後ろががら空きになり、それでふつーに前まで行ったのだった。で、ちょっといけるとこまで頑張ってみようかなと思ったんだけど、2曲目の「欲望」での押しの烈しさにこのペースでは最後まで保たないよ、と思って3曲目で一歩下がってみた。それでも5,6列目ぐらいではあるので吉井の姿は全然見えるし、下がった方がエマも見えやすいということに気がついて後はずっとそこで飛んだり、跳ねたり。

「TALI」や「WANTED AND SHEEP」も大好きなんだが、こんな、ありえないぐらい近くに吉井がいるのにあのアタマのネジが一瞬にして吹っ飛ぶような、居ても立ってもいられない「楽しさ」の波がまったくこなくて、こうだったっけ?こうだったけ?と自分でもちょっとうろたえる感じだった。「こんなに近くにいるのに、吉井が遠い!」と京さんの真似をしてみたくなるほどだった、って、もう全然わけがわからない。

レポではMCがそれなりにあったようなのだけど、この日はまったくMCらしいものは一切無くて、ただがしがしと曲で押していく、という感じだった。いまだにどんな曲でも手を高くさしのべる人が居て、いいけどお前の手じゃまなんだよとちょっと毒づきたくなったりもしつつ、声援はとうぜん吉井に集中しているのだが、「エマさーーーん」「えまちゃーーーん」という男性の声がものすごく多くて、男子に愛されるギタリストというのはええなあとなんだかすごく嬉しかった。

7曲目の「HATE」を聴いているときに、突然、吉井の声で胸が押されるような感じになって、そんでぶわーーーっと勝手に涙が溢れそうになったので自分でも驚いた。えー泣いてる場合じゃない、と思ってこらえたんだけど、ちょっとこらえきれなかった。

私はHATEという曲がHPの先行視聴で聴いたときから妙に引っかかっていて、どうにも死んだ父親が自分の子どもに歌っている歌にしか聞こえないのだけど、どちらにしてもすごく全編から喪うやるせなさが立ち上がってくる曲で、私はこういうのにとても弱い。聴きながらつい先頃家族を残したまま死んでしまったひとのことを想いだしてしまい、それもあってどうにも泣けてきてしまったんだと思う。

続く「CALL ME」は、すばらしかった。

こういう曲で客を集中させる膂力というのか、この急激な曲の温度のあげっぷりというのはすごいものがあって、「たまに星がキレイだってことを君に君にCALL ME CALL ME」というあたりではもう捧げ手連中も手をさしのべてるばあいじゃない、というぐらいの緊迫感があった。あそこで吉井にふっと落ちる細いサスペンションライトが広がっていくところは、今回のライブでもっとも印象に刻まれたシーンでした。

そこからの記憶がすごく断片的で、ということは相当ネジもすっ飛んでいたんだと思う。最高に楽しかったのは「MUDDY WATER」、あと「PHOENIX」の格好良さは断然CD以上で、一発目はこれでやっぱ聴きたいかも、とか思ったりもした。「NATURALLY」から「FINAL COUNTDOWN」の流れは、実はipodで聴くとき曲順を入れ替えて聴くほどこの流れが好きなのでずっぱまりだった。「FINAL COUNTDOWN」が最高に楽しいのは言わずもがな。

MUDDY WATERの「これが俺のはか」のあと、SADE JOPLINをおもむろに歌いだし、「先のことなどかんがえな〜い、夏〜バ!!」っていきなり始まったのにものすごく笑った。

私が「WHITE ROOM」のなかでいちばん好きなのはNATURALLYだったんだけど、この曲はCDで聴いた方がなんかはまるのかなと思ったりもした。でもNATURALLYの間奏でエマのギターソロがはいるところ、割と淡々とサポートに徹しますというかんじだったエマのギターが一瞬あの強烈な押し出しで襲ってきて、思わずエマーーーー!と叫んでしまうほどにエマだった。すいませんわけのわからないことばっか言って。

アンコール、の声が「アンコール、アンコール」じゃなくてなんとも男らしい「よ・し・い!よ・し・い!」の声だったのだが、Tシャツ着て出てきた吉井が開口一番「吉井って言うな!俺は本当は吉田なんだ」で大受け。すかさず「よ・し・だ!よ・し・だ!」コールに切り替わるとメンバーも皆笑っていて、「あのね、関西人だから許されるんだぞ」と吉井も笑ってた。そのアンコールではCCCDのためにitunesに取り込んでいない(根に持つタイプの私)「スティルアライブ」がすごく印象的。最初に聴いたときの暗いイメージとは全然違って聞こえて面白かった。

本当に一切、MCらしいMCがなくて、曲間で「雰囲気的には今日が最高かもしれないぞ!」とか「いっぱいライブをやりたい」とかそういうコメントはあったけど、メンバー紹介も名前のコールだけでした。でも何度も「大阪最高」「メンバーも最高だって言ってるぞ」と言っていた通り、この日しか参加していないけど充実したライブなんだろうなというのは伝わってくる感じでした。

大阪は多分今回のツアーでもっともチケット競争が激しかったところで、オークションでもありえない値段が平気で飛び交っていたし、チケを手に入れているひとも気合いが入っていたというのもあるのかな。まあ何しろみんな前のめりなひとばかりであったことです。

ここから先は、すごく勝手な妄想ともいうべきものなので、あまり気にしないでください。

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それはまだ言わない

2日で4時間しか寝ていないうえに夜勤明けで芝居見てそのまま友人の送別会に出て酒も飲んでいる人間の言うことなので全般的に聞き流して頂きたいのだが、さっきJAPANカウントダウンで吉井ロビンソンのインタビューがあった。DVDで見たりネット配信のインタビューを聞いたりなんだりしているので錯覚しがちだけれども、「今」の吉井を地上波のテレビで見るのは実は信じられないぐらい久しぶりなのだった。痩せてるなあ。白いセーターにサングラスをかけていて目はよく見えなかった。

このサイトは基本的に「芝居絡みの雑談と、その感想」で成り立っているものだと思うので、こうもことあるごとに吉井だイエローモンキーだロビンソンだと持ち出すのは言ってみればまったくニーズに応えていないことなのだろうなと思いつつ、しかし吉井和哉という人はもしかするとどんな芝居の創り手よりも私の心に直に働きかけるひとで、今日みたいに久しぶりにテレビで声を聞いたり、新しいアルバムを聴いたりすると頭の中はいっぱいになってしまう。

昨日ほろ酔いでいー気分のまま買ってきた吉井の新しいアルバム「WHITE ROOM」をitunesに放り込み、ネットをしながらぼんやり聞いていた。新しいアルバムを歌詞カードをひろげてよっしゃ聴くぞ!という体勢で聞くと、私の場合歌詞に引っ張られ過ぎて最初の感覚を逃すことになるので、極力BGM代わり、みたいな空気で聞くことにしているのだが、ある曲で「あーこれは好きだ」と引っかかってくるものがあって歌詞を見てみた。歌詞を見ながら吉井ってこんな優しい歌い方してたっけ?と思っているとなんだかぼろぼろに泣けてきたのだった。NATURALLYと名付けられたその歌を何度も何度も聞いてしまった。

ぶきっちょで まっすぐ はいいんじゃない?

私はものわかりのいいフリがうまいし大人なフリもうまいので、何かを好きだったり嫌いだったりするのも人それぞれなんて態度を表向きは貫いているわけだけど、でも心の中では世の中にイエローモンキーや吉井和哉を好きじゃない人が居るなんて信じられないとか思ってるし今だって本当は吉井のあんな歌詞やこんなメロディをずらずら並べ立ててどうだ素敵だろう格好いいだろうとぐりぐり押しつけたい衝動が抑えがたくあるわけです。それをしないのは私が逆にそんなことされても引きこそすれ好きになんて到底ならないということがかろうじてわかっているからにすぎない。でも好きになるってそういうエゴを持つことだとも思う。何かを盲目的に一生懸命好きになるって大抵傍迷惑だし格好悪いしみっともないことなんだもの。

私は吉井の書く歌詞が大好きで大好きで、レトリックを駆使した迷宮に迷い込むようなのも好きだし、逆にあっと驚くほどストレートな歌詞にもぐっとくる。吉井の詞は安くなくってそこが好きだと私はいつもいつもひゃくまんべんも言っているのだけど、NATURALLYは実はちょっとその安さが匂わないでもないのだ。こんな「人生応援歌」みたいな曲を吉井が書いて歌うなんてという驚きもなきにしもあらずなんだけど、それ以上にこの歌が優しくて、それは年をとったね吉井さんよ、という部分も含めて私にはたまらず響いてきたのだった。私だって年をとるし、吉井もとるし、みんなとる。そして最後に死ぬ。でも、

その「でも、」が吉井の歌にはある。だから好きだし、だから切ない。でも、のあとに続く言葉はきっと人それぞれなんだろうけど、私が好きなのは「でも、」と顔を上げる意思そのものなんだろう。吉井の人生は「死」に取り囲まれていて、だからこそ絞り出されるように歌う「でも」な言葉に私はどうにもめろめろで、どうやってもこの人から離れられそうにない。そうして何かを一生懸命好きになるみっともなさを自覚しつつもこんなところで好きだ好きだと喚いてしまうのだ。みっともないけれどそれが好きということだから、私はきっといつまでも喚き続ける。だからもし何かの機会があってもし何かの暇があってもしこのCDを耳にすることがあるのなら、8曲目のNATURALLYをもし良かったら聴いてみてほしい。少なくともあなたの3分52秒を無駄にしないだけの曲だと思う。私が保証できるのはそれだけで、そこからは吉井和哉と聴いてくれたあなた二人だけの世界である。どうか沢山の新しい世界が生まれますように。

2005.03.12
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知らない顔

yahooのニュースでも出ていましたのでご承知の方も多いかと思いますが、
THE YELLOW MONKEYがヤフオク史上最大規模となるチャリティオークションを開催中です。
現在最高値をつけているのが、吉井のモーリスのギター。150万。
もちろん私にゃ落とせませんが、別にこの値段にはびっくりしないなあ。倍額ついても当たり前だと思う。
というか、オークションにこの後何が出されるのか知らないけど、これを上回るものっていったらマリーさんの指輪、衣装ぐらいしかないんじゃないだろうか。
それも売ってしまうのかな・・・なんとなく、いやん、な、気もしたり・・・・
衣装もたくさん出品されそうだけど、ヒーセのが欲しいなー。いや、欲しくったって金がなけりゃ話にならないわけだが。
この世は金 金さえあれば怖くないね 僕のオークション(薔薇娼婦麗奈は名曲だ!)
洒落にならねえ。

とは言いながらも、実は「金で解決」というのにそれほど嫌悪感のない私である。金のあるものが勝つ!良いではないか、わかりやすい。芝居の台詞だったと思うのだが、生まれつき金持ちのひとが「金があるというだけでどうして責められなきゃならない。金持ちというのは立派な才能だ」と言っていた。努力していないくせに!と反論されていたが、じゃあ生まれつき美人とかいうやつは努力してんのかYO!と言い返していてなるほどなあと思った。っていうか金持ちだって努力してますよね大抵は。

下手に抽選とかでなんとも思い入れのない奴があのギターをタダでもらうような事態の方がぞっとする。
落札するのがたとえ業者であっても、自分が払った以上の金を出さなければ転売しないだろうし、結局それだけの金を払ってもいい、というひとのところに落ち着くのならそのほうがいい。

じゃあ我々庶民はどうしたらいいのかというと、俺の心の思い出は、いくら積まれたって売らないぜ!心のフォトグラフさ!ハートは印画紙さ!と肩で風切り、そんなもん全然うらやましくないもんね!といきがってかけつけ一杯、熱燗二本にのちふて寝、というのが正しいコースなのであろう。
切な!!

ところで、yahooの記事の見出しでは「新潟支援」となっていたが、オークションの説明の中に大きく取り上げられているのはそちらの方ではない。95年からその施設には支援を続けていたとあるが、私が不見識なだけなのか、まったくそんなことは知らなかった。「社会の行方よりセクシャルなことが好き」と歌っていた彼らだから、そんなことを堂々と宣伝するものでもないと思ったのかどうかはわからない。でもそういうことを表立ったことにしないのは、彼ららしいなあとしみじみと思った。こんな風に馬鹿正直に、解散したから今までのものもすべて手元から手放す、そのある種潔癖さも彼ららしい。さみしさがないと言えば嘘になるが、最後の祭りを、熱燗でしみじみ飲りながら見物させてもらおうと思う。っていうか、俺、飲めないけどな。気分気分!

2005.02.11
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