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つい癖で畳もうとしてしまった(笑)
2階の東側の席でしたので、横並びのメンバーを観る形でした。これはこれで楽しい、というか割とどこでも楽しい安あがりな私です(笑)
武道館は中継もあるし、レポもたくさんあがってるかと思うのであまりあーだこーだとレポを書くのもなんなんですが、全体的な感想だけでも。
セットリストの流れとしては大阪の方が好き、ってそれはPHOENIXを聴きたいだけだろう!って感じなんですけど(いやフォリフォリも好きですけれども)、あそこの4曲の畳み掛けは大阪のほうがうまく起爆装置が働いていたような気がします。うんごめん無類のPHOENIX好きでごめん(笑)
でも吉井本人の佇まいとしては武道館のほうがストイックさがあって好きだったなあと思いました。今日は歓声が少ない、とかああいうこと言わなきゃいいのになあとは思いましたが(言霊のちからというのはおそろしいのだ)、それでもただ目の前の曲に立ち向かっている感じ、バンドの音を背に何かと戦っている空気があって、個人的にはそこにいちばんしびれました。
放送されたものはまだちょっとしか観ていないんですけど、真っ先に確認したのがI WANT YOUのあのカメラアピールだったっていうね(笑)いや、私の席がかなり北東に近かったので、北東のサイドに設置された小さいモニターが見えたんですよ。で、あの曲の時珍しく左右でのアピールが早いなあ、もっかい上手に来るのかなあと思ったらチョイチョイとカメラを呼んであれですよ。思わず横のモニターガン見したね俺は。でもってあの吐息はともかく、ツボなのは去り際!でたー!吉井の口角上げニヤリ笑い出たーーー!やべえさすがのフジでもあれは押さえてるだろう(暴言多謝)、こりゃ録画確認したらキャプるしかないぜハアハアとか考えてたもんでね、ついね・・・いやあ録画でも見ても期待通りの邪悪スマイル。最高です。
ジェニーはしっかし楽しいなあ!あの会場全体が「踊る阿呆」化するあたりが大好き。ビルマニアの時、イントロのリフが始まっても吉井がまだ水飲んでて、あのバスドラがドン!と入る前のシャウトが好きなのに間に合わないー!と思って見ていたらその間合いでくるっとスタンドの前で1回転、いやああああ、吉井まわったああああ、みたいな騒ぎだったのは俺だけか。その後の「東京――――!」の煽りもGJ。やっぱ吉井に煽られるのが真から好きなんだよねえ。
今回ジョシュのプレイも勿論楽しみだったんですが、さらに彗星のごとく現れたのがベースのジャスティンだよねっていう。いやあもう大阪でも思わず好き告白するほどでしたが、見れば見るほど聴けば聴くほどドンズバで好きだー!結婚してくれー!(安い告白乙!)ビルマニアの時なんかもう間奏の時うちの吉井ちゃんより前に出るシマツだもの。もう俺のステージですが、何か?ぐらいの佇まいだもの。客煽る煽る、アピールするする。でもってなにそのバーニーとの仲よさげな感じ!YER BLUESからウォーキングマンのあたりの炸裂っぷりマジヤバイから奥さん。吉井頼む、ジャスティンをまたぜひサポで・・・!ギャラは吉井の身銭ってことでひとつ・・・!(鬼かアンタ)
もちろんジョシュのプレイが最高だったのは言うまでもなく。バンドとしてアンサンブルが完璧だ!とはもちろん言わないですけど、実力派の暴れ馬ズを御しながら走る吉井和哉というのもまたオツなものではないかと思うのよねん。
MCは大阪に較べても少なかったかなあ。まあ大阪は関西弁講座あるからね。シンガーとして20周年、そして愛すべきバンドイエローモンキーも20年、といって国旗に敬礼してましたね。で、もともとイエローモンキーには別のボーカルがいたけど、そいつがやめてじゃあボーカルどうしよう、とりあえず俺歌うわ、って代わりのボーカルを捜しているうちにメジャーデビューまでしてしまい、このままでいいのかなあと思いながらきてしまった。バンドが解散して、もう歌うことをやめようかと思うこともあったけど、やっぱりまだ歌っていたいと思った、そんな時期に書いた歌です、といってCALL MEに。
大阪ではアンコールのBelieveの前にMCがあったけど、武道館では一切なかったです。でもってこれは大阪と同じで、今回のアンコールはやっぱりBelieveで燃え尽きてしまう、誰がって俺が。
開演前の更新に気がつかずにライブ観てよかったなあとは思いました。あれを観た後だとどうしても違う思いがかなりめぐってしまっただろうと思うので。Believeの前のMCで何も触れなかったのもそのせいも少なからずあるんではないかなあ。
今回のセトリで個人的に一番意外だったのがJUST A LITTLE DAYを1曲目にもってきた、ってチョイスだったんですよね。当たり前だけれど1曲目って割とその日のライブの世界観を象徴するところがあると思うので、それにあのかなり吉井にとってパーソナルな死を題材にした歌を選んだのが何故なのかなあと。
で、それはもしかしたら鶴谷さんのblogに書かれていたようなことが関係あるのかもしれないし、ないのかもしれないが、しかしカバー曲のチョイスも、なによりこのBelieveに込められた意図(大阪のMCで語ったような)も、あの悲しい知らせのあと、それを対象化する時間もないままにステージにもってあげるというのは大変な心の体力を必要としたのではないかなあと思ってしまうわけで。
それだってただの邪推に過ぎないわけでね、本当のところなんてなにもわからない。でも実際のところ、23日の城ホールの時から、このBelieveは今回の個人的なハイライトだったし、それほど思いの丈をぶつけて、魂をこめて届けられたものではなかったかと思う。もともと知っている曲なのに、あの曲に初めて出会った、と思わせてくれたし、私にとっても忘れられない1曲になりました。こんな風にして曲のボトムというのはさがっていく、想いは降り積もっていくんだろうなあと思います。
とにもかくにもせわしい年の瀬、吉井さんもサポートの皆様も我々ファンもお疲れさまでした!次の再会を楽しみにしています!
今日は歌舞伎座さよなら公演「十二月大歌舞伎」を昼夜通しで見てきた。
いつもながらに私の御贔屓役者さんである勘太郎くんの踊りは素晴らしく、
たくさん笑ってふるえて感心して楽しかった。
最後の演目は野田秀樹さんの書いた「鼠小僧」で、
初演ももちろん拝見しているけれどやはりすばらしい舞台だった。
棺桶屋の三太が屋根のうえで、帰らない人を待ってる子に言うのだ、
「忘れちゃいけないのは、
屋根の上からいつも誰かが見ていてくれてる、
そう思う心だ」
白い雪が降り積もる
うつくしい舞台だったなああ
芝居を見ている間
志村くんのことを思い出したり思い出さなかったりしたが
無理に思い出そうとも、思い出すのをやめようとも思わなかった
私にできるのはただ楽しむことだけだよなーと最後のシーンを見ながら考えた
当たり前に続く明日はない
だから楽しもう
美しい舞台を
美しい音楽を
さて、それではこれから
楽しい夜遊びに行ってきます
大人だもの うふふ
楽しい年末を
楽しい人生を
今日で年内の仕事は終わり、
あとは年末のお楽しみにむけて一直線。
新幹線の中で買ったばかりのbridgeを読んで
それで、
そのあと携帯見て、
知った。
今年の夏に富士急ハイランドコニファーフォレストで
フジフジ富士Qやるって
そんで民生にはでてくださいねーつってて
コニファー、あこがれのコニファー行ってみたいなーとか思ってて
29日の
fm802のイベントにフジファブ出るなーって
たのしみにしてたのに
昔音楽戦士で民生特集やった時
フジファブのコメント出てて
民生が広島市民球場でフジファブの桜の季節をカバーしてくれたことを
よかったねえ、うれしいねえって
みんなでお酒を飲んだって話をしているときの顔とか浮かんできて
携帯しかなくて
新しいから使いこなせてなくて
どこ見ればちゃんとした情報があるかわかんなくて
どう考えたってうそにきまってるって
なんでなんだ。
まだ29歳って、
それでなんで、なんで、なんで志村くんをつれていかなきゃならなかったんだ。
気持ちの整理ができない
できないよ
武道館のレポートいつ書けるかわかんないしもう今日逃すと最終的に書き逃すだろうと思ったので勢いでUP。札幌武道館参戦予定の方は回避で。セトリバレあります。
かずや。(嘘・・・じゃない)
23日debut!ってことは0時になんかなるんぞなもし!?といそいそとアクセスしてみたら、みたら
ちょっと!誰か飛雄馬のお父さん呼んできて!
と卓袱台ひっくり返し要員を手配するところでしたが何か。
ツッコミどころが 満載すぎて 冬。
むしろ
なにも言えなくて・・・冬。
まあ・・・なんだ、そうだこういう肩すかしこそが吉井だったという気もしないでもなく、しかしよしい、の、せんす、って、そんな、だいじょうぶ?とかしつれいなこともおもいをり、まあ、でも、そこそこ、うれるかも、ね。
私?
ゼロがいっこすくなかったら考える(この世は金!)
ま、そんなことはさておくとして明日は吉井城ホールだ!えええ!もう!!なんてちょっぱやなの12月!!!というわけで私も参加します。大阪実家なのに日帰りだ!まあいいさ!
時間があったら八軒家浜のアヒルたんを見に行きたいなー。
この子。
俺の方がかっこいいだとかなんとか言ってどこまでも俺を可愛がれとうるさい吉井ちゃんですが、過去の「あいつを絶対見返す」パワーでもって明日はパワフルなステージングになることをちょう期待しています。オラオラな吉井和哉大好きさ。
やって欲しい曲とかいろいろ考えたけどこの間MUDDY聴けたしな−、スピリッツカミングとかそろそろどうだ。この間やったけどジョシュのドラムでPhoenix聴きたい気もする。あとSADE!VOLTから絶対やってほしいのはジェニー、そして今度こそミラーボールおながい。HATEとフーリッシュハートも久々に聴きたかねー
でもってこれから関東圏ではTHE YELLOW MONKEY特番だね!わー!気になる木−!そんなこんなで行ってきまっす!
みつを。(嘘)
下のエントリ、実は99パーセントかき上げた所で一回消えたんですよ・・・ふふふ・・・あんなにだらだらと書いた文章、すまんがもう二度と書けない!と思ってふて寝しようかと思いましたが執念がそれを上回りました。何の執念だよそれは。
折角なのでTHE YELLOW MONKEYの特集以外の記事もぱらぱらと読ませて頂いて、今回はたまたまそれぞれの編集者のカラーがすごく出てる記事が集まってるなとおもいました。
井上さんはなんというか、JAPAN編集部きっての「嘆美派」または「美学派」という感じ。己の美学、うつくしいと思うものに忠実だしそれを嗅ぎ分ける鼻がすごい。対話の中でアーティストのコアな部分を掘り返す、というよりは自分が掘り返したものをぶつけるというニュアンスを感じるなあと。さらさらと読みやすいけれど、えぐみという点では物足りない部分もある。
山崎さんはなんといっても「物語派」ですね。テナーとハイエイタスの記事は座談会というテイなのでそれほどでもないが、ミッシェルの特集でのインタビューが顕著だし、もっと言えばミッシェル特集の巻頭に書かれた言葉がひさびさにこんな「山崎節」を読んだ!という感じだった。音楽、アーティスト、バンドの生み出す物語を見るのも大好きだし、見つけるのも好きなんだろう、その原因と結果、起承転結をインタビューの中でも探っていくことが多いようにおもう。二万字インタビューは多くの編集者がやっているが、さすがに物語派なだけあって山崎さんの二万字は読ませる。ただし過剰にドラマツルギーを作動させすぎて、ファンどころかアーティストも置いてけぼりみたいなことも。
そして御大渋谷さん。今回Coccoちゃんのインタビューがあったので、珍しくJAPANに渋谷さんの記事が。渋谷さんはなんといっても「心理派」もしくは「トラウマ派」ですね。これはいみじくもその記事の中でCoccoちゃんが「細木数子に会いに来た」と言っていることからも明らかかと(笑)アーティストの心理面(トラウマがあれば一層)から分析するの好きだし、それは吉井にもかつて「心理学者になったらどうですか」と言われたことがあるほど。しかし学者というよりは占い師のテイなので、興に乗れば乗るほど自分の喋る量が多くなるという諸刃の剣。
もうひとり、本誌には書いていませんがblogでトリビュートレビューをやってくださった兵庫さん。問答無用の「web派」。そのまんまやん、と言われそうですが、いや兵庫さんの文章はweb向きだと思います。ほかの誰よりも。良くも悪くも軽いというか、読みやすさでは圧倒的だが、すごく大事なことを言葉を選ばずに書きすぎる感じもある。webだとその勢いが何よりも勝る、という感じがあるのでJAPANの編集長をやっておられた時よりも、今の兵庫さんの文章のほうが個人的には好きですね。それにしてもフラカンとユニコーンへの兵庫さんの愛情の捧げっぷりは本当すごい。
さてさて、じゃあ私はどの編集者が好みなのかというとそれは私自身が「物語派」ですからやっぱり山崎さんなんですよね。でも、この4人の中で誰の記事が一番面白いか、と聴かれたら渋谷さんと答える。渋谷さんはかつてbridgeを「季刊渋谷陽一」と名付け、自分で全てのインタビュー、全ての写真を撮るということをしていらしたわけですが、渋谷さん以外の3人がそれをやったとして、果たしてその雑誌が成立するか?それは甚だ疑問だと思うんですよね。例えば今回のCoccoちゃんの記事。あれを、Coccoちゃんのことをほんとうに大好きで大好きで、自分の心を預けてしまっているようなファンが読んだらね、つらい部分もあると思うんですよ。でも記事としては面白い、すくなくとも私はそう思いました。面白い必要なんかあるのか、だいたい音楽雑誌なんて人が心血注いで創ったものに寸鉄釘を刺すようなことばかりしているだけじゃないか、ファンの望むもの、アーティストの書いて欲しいことだけを書くべきだ、と思う人もいるかもしれない。でもだとしたらそれはほかの雑誌をあたるしかないんだと思います。だってJAPANってこういうもんだもの。
まーだから逆に言えばさ、吉井のインタビューとかでこれはちょっと、渋谷さん・・・みたいなときほどまったく吉井に興味のないひとにとっては面白い記事になってるのかもしれないってことなのかもね。
良くも悪くも・・・って、これほど「良くも悪くも」って言葉が似合う雑誌もないなと思いますが、つまるところ好きな人には決定的に好かれ、嫌いな人には決定的に嫌われる、その心意気や良しとあえて言っておきたい(笑)吉井ヲタであるかぎり、長いおつきあいになるだろうと思われるので、これからもああだこうだ楽しませてくだぱい!という感じです。
ちなみに今号のJAPANで地味に嬉しかったのは毎回楽しみにしているみずしな孝之さんの「妄想トリビュート」が単行本化するとのニュースでした。地味に好きなんだあれ(笑)
誰かにこんなふうに言ってもらえたらなあって思ってたことを言ってもらえた時って、
どんな気持ちがすると思う?
寒空の中、えいえいと律儀に形だけの大掃除をすませて、午後からJAPANを買いに行ってきました。これは人によって違うだろうと思うんだけど、こういう「ちょっと気合いが必要」なものを読む時ってなんとなく外で読みたいっていうのがあるんですよね。その方が自制が効いて冷静に読めるというか。なので今日も、うろうろと買い物を済ませたあとお気に入りのご飯やさんに行き、そこで読みました。
さて、JAPAN23年の歴史で初めて、すでに存在しないバンドが表紙を飾るという今号なわけですが、大上段に構えたような「THE YELLOW MONKEYとは何だったのか」というテイストのものとはちょっと違うかなと個人的には思いました。それがよかった、というひともいるだろうし、食い足りないよというひともいるでしょうね。総括という言葉よりは、同窓会という言葉の方が似合う感じです。それは彼らともっとも古いつきあいである井上さんが記事を担当しているということもあるのかもしれません。
しかし、井上さん個人がどうこうというよりもまず、今はもういないバンドのことをこうして大々的に語る、というのが難しいことなんだなあと思いましたし、なによりもJAPANの他の誌面とあまりにも温度差があるんですよね。だってJAPANお得意の「傷ついた過去、闘う現在、そして晴れやかな未来」という物語が出来ないじゃないですか。雑誌によってはそういう回顧録的な温度がしっくりくるものもあると思うんですけど、JAPANはないところからでも「今」を作り出すのがすきなところだからなあ。でもそれにも関わらずこの特集が実現しているのは、編集長2名がミッシェルの特集に回っていることを考えても、井上貴子という編集者の愛情と意地のなせる業なんだろうなあと、そしてそういう偏向は自分は決して嫌いではないのだった。吉井のインタビューで、「ほんとうに観たいか」と切り返す吉井に対し、井上さんが頑なとも思える態度で「観たい」という姿勢を崩そうとしないところ、シンパシーを覚えずにはいられないというか。
吉井がテンヤーワンヤーの話をしているんだけど、ここでしているってことはnew projectはユニットとかじゃないんかーと思い、でも奴さんこの間モバイルで「バンドとかじゃありません!」つってたけど、でもこの記事では「バンドやりたい」つってるしどっちなんだよーとか、もうこのひとのインタビュー読んでそういうことを思うことすらなくなりました(遠い目)でも民生とは一度ほんとになんかやってほしい、吉井ちゃんわたしのちっさな夢も叶えてよ!(←強欲ですまん)
これはどのインタビューを読んでもそうだけど、お互いがお互いを思いやる姿勢が常にあって、それは5年前の解散インタビューのときと変わらないなあ、と思ったりしました。エマのインタビューで、ヒーセのことを話してたり、ヒーセはヒーセで心配してたりっていう。あと、昔から垢抜けてなかったから今観てもまったく恥ずかしくない、みたいな話はほんとそうだなあと思います。あの頃からまったく時代にそぐわない格好の人たちだったよね、そしてだからこそ今観てもまったく古くさくない。ヒーセが等身大だったり親しみやすいものが氾濫している中で、ネガティブでもどこかに光があるのがTHE YELLOW MONKEYだった、と言っていて、それはまさに私がTHE YELLOW MONKEYにのめりこんだ大きな理由のひとつだったと思います。
3人のインタビューを読み終わって、さてアニーはどんなことを言ってるのかしら、渋谷さんとか妙にアニーに手厳しかったりしたよなあ、と思って読み始めて、まずアニーがすごく饒舌になっている空気があって、それに驚きました。インタビューとかで、断言することを避けるような空気があったひとだったけど、そういう部分がすっかりなくなっていた。イエローモンキーをもう一度やってみたいと思いますか、という他の3人にも言葉は違えど投げかけられている問いにも、おそらくは4人の中でもっとも明確に、「ないって人いるのかな?」と彼は言ったのだった。
今はもういないバンドの特集をやってどうするのか、って思わなかったといえば嘘になります。嘘になるし、こうして雑誌ができあがってもやはりその困難さは感じないではいられない。だけど、私はこの特集記事をやってくれたことを心から感謝したい。それはアニーのインタビューで、私がもっとも言って欲しいと思っていたこと、聞きたかった言葉を聞くことができたからだ。外で読む方が自制が効いて冷静に読めるからいい、そう最初に書いたけれど、私の自制心はこの言葉の前ではなんの役にも立たなかった。「だからこれ言っていいのかわかんないけど」、という前置きから始まるその最後の20行あまりの言葉は、私がほんとうにほんとうに言って欲しかった言葉だった。「もっとだよおまえ、もっと自覚したほうがいい。イエローモンキーの再結成はないにしても、おまえのせいで可能性をゼロにするな」。
汚れた手で触って欲しくないと吉井は言い、異質で孤立していたとエマは言い、色褪せていないとヒーセは言った。皆THE YELLOW MONKEYというものを大事におもってくれている、それが本当に嬉しかったし、もちろん、ファンはファンの文法でしか物事を読むことができない、だからこんなふうに読むのもそれは私の文法にすぎないのかもしれないのだけど、それがずっと変わっていないということが感じられたこと、そしてなによりもアニーの言葉が私には本当に嬉しかった。ほんとうに、なによりも。
4人のインタビューに加えて、ロンドンアストリアでのライブ写真をはじめとする「HEAVEN」からの写真、過去のJAPANからのショット、井上貴子さんによる総括、全アルバムレビューなど、ほんとうにロッキンオンという会社はどうかしているとしか思えない誌面展開、いやもう足を向けて寝れません(寝てるけど)。編集後記で井上さんははじめてTHE YELLOW MONKEYがJAPANの表紙を飾った号に触れ、「やってよかったといまだに思える一冊」としめくくっている。今回の表紙で、THE YELLOW MONKEYがJAPANの表紙になったのは10冊目になるが、それが実現したのも、まだ海のものとも山のものともしれなかった頃の彼らを表紙に掲げた、その頃からの歴史があってのものだろうとおもう。
本屋で平積みにされた雑誌の表紙に4人がいる、っていうことに、なんだかタイムマシンに乗ったような気持ちにもなり、寂しくもあり、うへえ今見てもやっぱりかっこいい、とお医者様でも草津の湯でも、というような気持ちにもなり、ともかくあんまり傷つかないですみますように・・・なんて心配事もちょっとはしながらレジに向かった。傷つくどころじゃなかったね。だって、こんなふうに言ってもらえたらなあって思ってたことを言ってもらえたんだものね。
どんな気持ちがするかって?
それは読んでみたらわかるよ、きっと。