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レッツ矮小化

29日に発売。いまだにJAPANが月末発売なのに慣れない。JAPAN本誌買うの久しぶりじゃな〜い?とか思ってみたけど久しぶりってほどでもなかったな。

JAPAN JAMの特集記事50ページがあるので、かあさん・・・すごく重い・・・です・・・角で殴れば馬をも倒すといわれる優駿ほどではないが。あと矢沢永吉さんとCOCCOちゃんのインタビューは渋谷御大が録ってますな。

それぞれのアーティストについて見開きで写真とレポがあるのですが、それとは別に吉井と10FEET、OAU、エレカシ、ACIDMANについてはセッションの写真のみのページがあって、その写真が実にいい。ちなみに吉井は民生とのショット。RO69にも載っていた吉井セッション終了時の全員写真もあります(なんと見開きで!)

いつものフェス特集号と同じく、それぞれのバックステージレポもあって、中でもセッション終了時の吉井エピには爆笑しました(笑)バクステの写真はみんないい意味で気が抜けていていい感じ!あと特集ページではないけど総☆編集長の「激刊!山崎」と編集長の「恋のピンチヒッターX」でもJAPAN JAMが話題。あ、裏日本通信も。

特集のリードで「たくさんの人が自分たちのメディアで」とか書かれてたり、渋谷さんがブログで「クイックレポもアクセス数が夏・冬のフェスを超えた」って言ってるのはただそれだけが原因じゃないと思うんだけど(というかクイックレポについては携帯で読めるようになったのが大きいのではないのか・・・あとtwitterでのリンク)、うちのblogも実はJAPAN JAMのレポをUPした日のアクセス数がすごかった。間違いなく過去最高。そしてキーワード検索ダントツのトップはなんと「エレカシ」だったのでした。うおう、エレカシすげえ。と思った瞬間。

次の吉井ちゃんの大きな動きは秋ツアーチケとフジフジかなあ。フジフジ以外の夏フェスはオールスルーでしょうか。と見せかけていつかの時のようにANNのイベントにぽかっと出たりするかもしんまいね。しかし夏に吉井ちゃんが動かないとなると夏休みの予定を決めにくいな〜(どんだけ依存症)

そんな吉井ちゃんは例によって琵琶湖なう!だったかと思えば突然翌朝には「俺たちゃ未来の地球っ子」的な大きすぎる独り言をもらし、湖の上でもモバイルでも釣り師の面目躍如といったところだったわけですが、どうなんでしょうね、案外

何をあんなに
バファリンの半分は優しさっていうけどもう半分はなんだろうって
悩んでいたんだろう

とか

何をあんなに
焼きそばの麺はゆで麺とむし麺どっちが美味しいのかなって
悩んでいたんだろう

とか

だったら面白いのにNE!(いや別に・・・)

13:26 | comments(2) | -

SLEEPLESS IMAGINATION #10

何度も言いますがこれ初見で見ているとき、セットリストとか何も確認せず友人達と没頭してみていたので、つまり早い話がFOXYのあとにこれがくると言うことを知らずに(忘れて)見ていたので、吉井の「FOXY」声のあとにエマのギターが唸ってタンバリンが登場した瞬間全員がキレーに

ぎゃああああああああ

って言いました(実話)。いやこれ言うよ、言いますよ。だってSLEEPLESSだよ?タンバリンだよ?でもってこのメカラBOXでようやくこの曲のライブ映像が公式にDVD化されたんだよ?
ここまで長かった・・・!(一人上手乙)

アマチュア時代からたくさんやってきた「アッパー系必殺の一撃」だけあってもうね、なんていうんでしょう「これでも食らえ」的な余裕を感じるアクトでもありますね。みんなが曲のツボをわかってる感じ。下手花道に出たエマのあのピンポイント指さしとかね、もう笑うしかない実際。この曲のホーンアレンジも嫌いじゃないけど、うーんでもやっぱりない方が好きかなあ。っていうかそれはこのあとに出てくる7や9のSLEEPLESSと比べてってこともあるかもしんないけど。

それにしてもアニーはお兄ちゃんやら吉井やらヒーセやらがアイコンタクトするたびにめちゃめちゃかわいいリアクションするのな!もうな!どんだけかわいいんだおまい!この曲の時って途中までエマとヒーセの立ち位置が逆なんだけど、こういうのがしょっちゅうこのバンドではあって当たり前って思ってたけどそうでもないんだなあということをその後学ぶ私です、ってそんな話今どうでもいい

これ後ろのスクリーンにあの赤いマラボーのSLEEPLESSのクリップが流れてるのねー、ってそんなことも覚えてないんかい(うんv)あと途中でエマ後ろのスクリーン見てるときあるよね(笑)

間奏のところでタンバリンを後ろに投げるんだけど、それは入ってないんだよな−、残念。でもヒーセとエマのショットもめちゃ必見だからこれはしょうがない(何様)。「羽をひろげて」のときの微妙な吉井の手の動きもツボだ−。

最後のエマとヒーセのオーディエンスへのアピールの仕方とピックの投げ方がこのふたりの個性をよく表していて大好きです(笑)

00:42 | comments(0) | -

FOXY BLUE LOVE #10

そして間髪入れずにフォクシーーーー!ぎゃーー!何度も言うけど三度の飯よりあたしゃFOXYが大好きじゃーー!(おばあか)何が好きって曲の展開!展開なの!だってこれEメロぐらいまであるよね?もっとか?普通だったらここで終わるだろ、ってとこから展開してまたもう1回曲調が変わってくっていうね。最後のサビのリフレインと最初のリフレインじゃ確実に温度が違いますよって感じ。

三度の飯よりFOXY好きなだけにあのイントロのドラムだけで確実ネジが一本飛ぶんですが、このメカラ10のイントロのスイッチングがまたいいんだ!曲調がころころ変わっていくのでそれぞれの楽器パートもいろんな技が楽しめていい。特にアニーはいろんな技繰り出してるよね〜。吉井はアコギとスタンドマイクの両方が拝めるし、ベースのソロもあるし、なにげにエマのピックスクラッチも入ってる。それにしても「秘密の夜が欲しい」あたりでのエマのあの「弾くの?弾かないの?」みたいなアクションはなんなんでしょうか、まさかここにきて新しいプレイ開発?

間奏で左右に散るエマとヒーセの格好いいこと!「人格を殺し仮面をつけて」のところは私がこの曲でもっともテンションがあがるところなんですが、そこからまた階段二段飛ばしみたいな感じで曲のテンションもあがってくでしょ?マジたまんないっす。

でもって自由人エマさんはヒーセから相当遅れてステージに何故か後ろ向きで戻ってくるわけですが、あ、エマ後ろにいる、と思った吉井が前向いたまま後ろに手を伸ばすのにエマ知らん顔、みたいなとこちょっと笑えます、うん細かくてごめん(笑)

そしてこのアウトロのリズムからそのまま次の曲にいくわけです!

23:10 | comments(0) | -

やるよー

HEEFEST、ARABAKI、JAPAN JAMとフェス連打で気がつけば1ヶ月もメカラ感想が止まっている件。
申し訳ございません(土下寝)。
しかも審美眼ブギでオワットルとかなんというタイミングの悪さ。
どうせならSLEEPLESSまでやっとけよみたいな。

というわけで再開します。
え、何を?とお思いの向きはこちらを参照して頂ければ幸いです。
<メカラウロコBOX曲別感想にあたってのメモ>

いざいざ。

23:03 | comments(2) | -

奥田民生ひとりカンタビレ@名古屋 レポート

6時半の開演ギリギリに到着。当然もう民生はステージにいて、PCの前で作業中。その眼前を横切って席に着くとかなんかシュールだったわ・・・超!至近距離だけど、見ちゃいけないような気がしてしまった(笑)
まだドリンクもらったりおつまみもらったりしているお客さんがたくさんいるなかおもむろにスタート。(ドリンクをもらうために)並んでいる人に「まあ、ゆるーくやってますんで。気にしないで並んでてください(笑)」
ひとりカンタビレもあと今日の名古屋と金沢を残すのみ。「いろいろやってきましたけど、意外とこのマイクに(客席の雑音が)入らないんで、そんなに神経質にならなくても大丈夫ですよ」とのこと。
ということで収録スタート!

★ドラム
ドラムセットは、バスドラ、スネア、ハイハット、タム二つ、シンバルも二つか。録音をスタートさせてからドラムセットのあるところまで小走りでいくのがなんか原始的でおもしろかった。淡々と同じリズムを刻む感じの曲。最後を締めずに収録した時間を気にしつつ、突然やめる。フェイドアウトの曲なのかな〜と予想。1回音を確認して「もう1回やります」。個人的には1回目より俄然こっちの音の方が好きだった。なにがどうってわけじゃないんだけど、へー違うもんだなと思いました。もちろんバカテク!とかいうドラムじゃないけど聴いてて気持ちのいい音だった。個人的にドラムの音入れを凄く楽しみにしていたのでここぞとばかりにガン見してしまった(笑)

★ベース
ほとんど一発OKじゃないかというぐらい、あっさりと録っておられました巨匠は(笑)ドラムと同じく、淡々としたフレーズの連続。しかし、場内のモニターでもアップで映るし、席も前の方だったこともあって民生の左手を凝視。サングラスが鼻眼鏡みたいになってめがねの上から画面見る顔がおじいちゃんみたいですよ!とかそんなしょうもないことも思いましたが(すいませんすいません)曲の「いいところ」になるときまってアヒル口になるのだなあ民生・・・とか、えっこれこんな感想でいいのか?(よくないだろ)
会場が暑かったのか自分の前にあった小さい扇風機を回そうとするとコンセントが入っていないという展開(笑)Jメンが素早く出て来て対処。袖からずっとご覧になってて、民生の一挙手一投足に集中しておられた感じ。かっこよかったん

★アコギ1
「今回の曲はね、ここからアコギを何本も使って音を重ねていきます」おおお。
全体にわたって同じフレーズを繰り返す。ギターが入るとやっぱり途端に曲の色が出てくる感じがしますね。なんかこう・・・延々と一本道を走っていくような・・・(貧困な語彙)。1回流して全体を聞き返すときとか、民生が机を手ドラムでパタパタ叩いてて、あーやっぱこういう仕草するんだなみんな、と思いました

★アコギ2
うしろに立てかけてあるたくさんのギターの中から「じゃあこれで」。「アコギなんだけど、これ、弦はエレキギターの弦を張ってるんです。こいつの良いところはね・・・やすっちい音がするところ(笑)ギター自体は高いんだけどね!」
さっきの1のアコギよりも音が太い。別にエレキっぽい音がする訳じゃなくて(当たり前か)アコギなんだけどガシガシ鳴ってる感じの音。これも全編にわたって入れる。このギターの時だったかな、本日初めてのパンチインで2カ所ほどお直し。この作業見たとき思ったけど、パンチインとかあっという間なのな!え?いつ繋いだの?つーか、なんでこんなあっさり繋がるの?みたいな。デジタルすげーなおい(そんな感想かよ)

ここで画面を見ながらちょっと解説。今まで録った音がそのトラックごとに目でわかるようになってる。ドラムは10本マイクを立ててるからトラックも10コ。タムの音とかは時々しか叩かないから空白が多い。そのあとにベース、ギター1ときてさっきのギターの直したところとかはこんな風にラインが入るので、見れば「あーここ直したんだな」とわかる。でもこれもくっつけちゃえるんだけどね。証拠隠滅できる。

★アコギ3
次はガットギター。今までの2本と比べて少々小ぶり。「カポを使います〜」。ということで弾き始めたんだけど、途中でストップ。カポを使ったことで押さえるコードが変わったんだけど「ついさっきのと同じので押さえちゃった」「いやこれ難しいんだよ、パッとやるのは」「弾いてるやつわかるだろ?」(客席から)わかるよーの声に「だろ?」袖にいるスタッフの人に「もうちょっとゴムで押さえて」。実はこのカポ、なななんと割り箸とゴムなんです!「カポタストって、普通のギターだとネックにRがあーる(ホントにこう言いました・・・何この世代のダジャレ好きたるや)じゃない?でもガットはそんなでもない、っていうかむしろ真っ直ぐだから普通のカポタスト合わないんだよね。だからあれだよ、普通に割り箸でいいんだよ。鉛筆でもいいかもね。色も合ってるし(笑)」
これはピックを使わずに弾いてました。弾き終わって「爪が削れるねコレ」。

★アコギ4
サビの部分のみに入れるアコギ。このアコギ、多分ひと股でも見たことあると思うんだけど(市民球場のかなあ)、めちゃめちゃ音がいい!すごい使い込まれたギターだったけど、えーこれこの音もっと聞いてたいんですけどおおお!と思いました。サビの部分だけだったので使用時間が短くて残念。

★タンバリン1
ソファのところからごそごそと音を試しつつタンバリンを二つ用意。1つめは全体に入れてました。ほんっとすいません私タンバリン大好物なんです・・・すっげ幸せだったこの時・・・タンバリンを叩きながら(座っているので)民生の左足の膝がリズムに合わせてぴょんこぴょんこ上がるのがもうかわいくてかわいくてどーしようかと。

★タンバリン2
さっきのより固めの音がするタンバリン。それを鼓みたいな叩き方で叩くと「・・・相撲っぽい(爆笑)」サビの部分に一回入れてみたんだけど、音を確認するときに他をミュートにしてみると聞こえてくるのは完全なる相撲の寄せ太鼓です本当にありがとうございました(笑)タンバリンが悪いのかな〜?と後ろに別のタンバリンを取りに行って、いろんな叩き方をやってみるうちに「あ!こう(手のひらで面を押すように)叩けばいいのか!」と発見。さっき「相撲」を連呼されたタンバリンをもう一度手にとって録音再開。

★ハンドクラップ
次どうするかな〜・・・こういう曲はね、大抵手拍子が入ってるもんなんですよ。なので・・・と民生が言い終わらないうちから我こそは!と手拍子アピールをする観客。「ちょっと!まさか、やるつもりなの?(笑)」「8のリズムで叩くんだけど、あのね、言っておくけど無理だから(笑)君らにやってもらったら1日やっても終わらない(笑)」と言いながらあまりの観客の熱いアピールをむげにするのもと思ったのか、じゃあいくつか単音でもらって増幅させようか、と提案。男子がいいよねこういうのは、との声に「ええー」の声も上がったが「男子はいろいろ虐げられてるんだよ(笑)」「じゃあ腕の太いヤツ・・・」といってはいっ!て手を挙げた腕を見て民生思わず「太っ!」その彼と、最前のテーブルにいた男子2名の計3名でハンドクラップ。といってもパン、パン、と合図にあわせて単音を叩くのだが、民生が前に来て「じゃあせーの」といって出した音がもうからバラバラっていう(笑)がっくりと項垂れる民生でありましたが気を取り直して、俺のせーの、に合わせて叩くんだよ、じゃあ練習、とやってるうちに合ってきた。そのまま録音突入。民生がちょっとざわざわしてた客席に「しっ」ってやって、自分の声が入らないように口だけで「せーの」を繰り返すんだけど、キュン死にしそうでしたマジでこれ。しかもわりと近距離でこの「せーの」を見てたので多分私口ぽっかーんになってたと思うよ。
録り終わって、聞いてみるとやっぱちょっとばらけ感があるんだけど、そこは最初から録ってあった民生のクラップと交互で入れるということで!と。その男子3名は孫の手をもらってました。民生曰く「これで誤魔化されるっていう(笑)」「全部俺がやったってテイだからね、クレジットとかしないから(笑)」でも最後には3人のいる方にお辞儀されてましたよん。

★アコギ5
次はねー、ギターソロかなと。しばし「バッキングどうしようかな・・・」みたいなことをぶつぶつと呟いておられました。使用するギターを決めてなかったっぽく、ギターを見ながら「これエレキこんなにあるけど、今日使わないんだよね」。最初に持ったギターはしっくりこなかったのか、先ほどレコーディングで使ったガットギターをカポを外して使うことに。
このギターソロ、個人的には今回の目玉と言ってもいいぐらいでした。民生もあとで言っていましたけど、これアドリブで録ってたんですよ。相当時間をかけて何度も繰り返したんだけど、やるたびにフレーズが違ったりするんです。ガットギターに変えて、何度めかのやり直しをしているうちに(やり直すときも間をほとんど開けない。中断したらすぐ音を入れる位置に戻して、すぐに繰り返す)、あっ今のすごくよかった、全然今までのと違う!と思ったんだけど、そのあとの展開が気に入らなかったのか中断。あー今のよかったのに・・・と思ったら、民生がその部分は生かして、中断したちょっと前から音を入れ直し始めたので、あー民生も今のはしっくりきたんだなーと思ってなんか嬉しかったなあ。その後もかなり何度もトライしました。とにかく民生の集中力がすげえ。終わった後で「こういう小さい音をたくさんの人がいる前で録るのは難しいね」と。「今のはアドリブでやったので、最初からフレーズを決めてそれをちょっとでも練習してればもっと早かったんだろうけど。時間かかってすいませんでした」いやいや何を仰いますか、なんかすごく「現場に立ち会えた感」がありましたよ!


ここで休憩!民生は舞台上から動かず、「さっきのハンドクラップをコピペしておきますんで(笑)」
今回のステージは「おつまみ付き」だったんですけど、手羽先とかいろいろありました。私は普通にポテトフライをいただきました。民生が始まる前に「名古屋名物もあるらしいんだけど・・・名古屋で名古屋名物出してどうするんだ(笑)」って言ってました。あはは。でもって折角の機会なので、普段ライブでは飲まないお酒を買ってみたよー。なんか、民生のレコーディング=飲みながら見るのが正解、みたいなとこないですか、ないですね、すいません

★歌
休憩後に歌入れ!ノートに歌詞をかいたものをパソコンに立てかけ、それを見ながら座って歌入れ。「あとで歌詞は(画面に)出るので、最初はなんとなーく聞いておいてください。僕は音楽を聴くときはそういう聴き方が好きなので。最初から歌詞わかんないほうがいい」
最初に聞いたときに印象に残ったのは部屋という言葉と、サビの「朝が来ることはない」「朝が来たことに気づいてない」というフレーズ。なんだかレコーディングスタジオっぽいなーと思いました。サビの部分でかなり伸ばすところがあるからか、終わった後「これ酒が回るね〜!」後ろのテーブルには小さい冷蔵庫とお酒が各種用意されていて、民生はそこでお酒をつくりつつ飲みつつ。
歌入れは2回でOK。終わった後またしても「酔っぱらうー!」と言ってましたけど、でもあれですね、実際見て思ったけど、歌に圧倒的な自信があるんだね民生ってひとは。そりゃそうだろ、と思うかもしれないけど、あのさりげなさと、さりげなさに反比例したボーカルのクオリティは凄いよ。
録音した歌にディレイをかけて「なじませる」。ディレイをかけると音が一定の周波で遅れて聞こえることになるんだけど、全体のリズムと合っていれば気にならない。試しに、と言って4倍のディレイをかけたボーカルを他の音をミュートした状態でも聞かせてくれて比較しましたが、単独で聞くとそうとう「うわんうわん」と響いていてもバックと合わせると全然気にならず、民生の言うようにボーカルが浮き上がらずになじんで聞こえる。これは機械でいくらでも簡単にかけれるよ、ただし、と民生。「でもそれは、正しいリズムで歌う事っていうのが大前提で、歌のリズムがおかしかったらディレイの波が音と合わなくなっておかしくなるだけ。だからそういう人は変なディレイをかけてしまったりする。これ、プロの話だからね」。この時にエンジニアの宮島さんがものすごく力強く頷いてらっしゃったのが印象的。

★コーラス1
続いてコーラス。もーまったく気負いなく、コーラスを入れる部分にカーソル飛ばしてさらっとつるっと、みたいな感じ。最初にAメロに入れるコーラスをやったんですが、あれさあああ、どんな人でもあんな風にできるもんなの?口ぽかーん再びだよ。民生も「うん、うまい」と言いながら「自分の声に重ねるんだからうまいに決まってる」と言ってたけどそういうもんですか。いや違うだろう。鮮やかすぎて鳥肌だったわ。2番の歌詞と間違えてやり直したけどそれぐらいだった。はー。すごい。

★コーラス2
サビの部分に入れるコーラス。これもさっきと同じく一発目でドンズバに決まってた。なんなんだこの人。2回目の「来ることはない」の「い」の語尾が思ったより長かった、合わないな、と言ってやり直したけど、2回目は完璧に音の長さも合ってた。「うんうん、よかった」と言って「たまには自分で褒めないとね」。

★カスタネット
やり忘れてたことがあるんで、今からやっていいですかー。と言ってカスタネットを取り出す。こんなの俺がうまいわけない、初めてやるし、スペインだって行ったことないし!(笑)とウダウダ。最初は他の楽器と同じく会場にも音を流しながら録音したんだけど、これだと「(カスタネットの)音が小さすぎてわかんない!(笑)」ということで、「わかった、これね、申し訳ないけどちょっと(会場の)音も消すね。じゃないとマイクに入っちゃうから」「ここはちょっと静かにね?」民生が静かに、って客席に言ったのは結局ハンドクラップのときとこの時だけだったなー。ちんまり座ってカスタネットを鳴らす姿はそれはそれはもうキュートでございました。

ここで最終調整をするのでお客さんはしばし休憩。民生はステージの上で、できあがった音を聞きつつアンケートに目を通す。だけど曲の方が気になってあまりアンケートは読めてなかった(笑)

できあがった音を聞く前に、質疑応答!
Q:ドラムに10本のマイクをセットされているということだが、1本じゃやっぱりまずいか
A:まずくはない(笑)1本でもいい、まあ、どういう雰囲気で録りたいかにもよるが。キックをきちんと聞かせたいならそこは1本欲しいところだし。なんならこの10本は多すぎと言ってもいい(笑)キックとスネアとあと上1本、っていうのもありかもね。

Q:ボーカルマイクの位置は関係あるのか?(多分タンバリン2の時にエンジニアさんから「上から録ったら」という声があったからではないかと推察)
A:ない。どこでもいい。そういうこだわりはない。どんな角度でも歌えます。このレコーディングに使ってるマイクはふつーにどこでも売ってるやっすいマイクです。レコーディングとかでよく見るやつは凄く高い(何十万円)けど、僕はこれで全然慣れてるし、使いやすい。
この時に普段のボーカルレコーディングで使うマイクと、その前にある「パンストみたいなやつ」の話があったんだけど、これ音楽戦士だっけ?その時の話で「パンストが前にあるならパンストかぶって歌ってもいいんじゃないか」ってパンスト被って歌ってみた話が焼き付いてます(笑)実際は「パンスト被ると口が動きにくい」っていうオチ。やる前に気づいてお願い(笑)

Q:安いアンプと安いギターで始めたばかりです。オススメのヘッドフォンは?
A:(うれしそうに物販のカンタビレグッズを手に)これです(笑)あのー今回ほんとにラッキーでね、このソニーのヘッドフォン、大抵、日本でも海外でも、レコーディングスタジオってこれが置いてあるんですよ。MDR-CD900ってやつなんですけど。今回、中身はそれでこのグッズを作ってもらえたからね。もっといい音で、とか、もっと気持ちよく聴こうと思ったらもっといいヘッドフォンたくさんあるだろうけど、これはそのままに近い音を聴けるわけ。レコーディングするのに、ヘッドフォン通じて音が変わってちゃ意味ないわけでね。これはその点、生の音に近い音で聴ける。高いけど、おすすめです。ギターの前に買うべきだね(笑)

そのほかにも、録音の途中で民生のヘッドフォンのコードが椅子に絡まってしまい、「あー!」となった民生が「こういうのを業界では『斉藤有太る』って言うんだよ」「あ、有太ってるよ、みたいに使います」と言ったのを受けての質問「斉藤有太って誰ですか?」会場大ブーイング(そりゃそうだ)。民生読む前から半笑いだったけど、なんつってたかなー、かつて○○の(忘れた)第一人者だった人です、今はもういませんがw」みたいな事を言った後「冗談です。一緒にツアー回ったりしてるミュージシャン。彼はね・・・ちょっとだらしないところがあるんですよ(笑)」と。あと「タンバリン捌きはどこで習得したんですか?」の質問に「ニューヨークで(笑)」使っている音楽ソフトについても説明。「これはプロトゥールスで、他にもいろいろあると思いますけど、さっきやったみたいに切ったり貼ったり、繰り返したりできて、すごく便利ではありますが、テープ独特の音の良さ、みたいなものの方を好きだという人もいますね。僕も今回は全部これでレコーディングしていますけど、普段は基本的にテープです」。

質疑応答も終わり、いよいよみんなで曲を聴く!タイトルは「Room 503」。民生が「だからまあ・・・カラオケの歌だよね(笑)」「すごくエモーショナルなようで、カラオケかい!っていう(笑)」客席からもさっき耳で聞いていた歌詞を思い出して「ああ〜」の声。

実際、完成した曲を聴いてみると、凄く不思議な感じで、だってその中に入ってるどの音も自分は知ってるわけじゃないですか。なのにそれがひとつになって形になるとやっぱり「初めて聴く曲」だし、でも細部を聴けば「あのカスタネット」「あのギターソロ」と思い出す。それから、ドラムやベースや、そういうもの「だけ」を聴いたときの感覚を持てるって凄い贅沢で、あり得ないことなんだよなあとも思いました。淡々と真っ直ぐな道を走っていくようなイメージ、っていうのは実際の曲に当てはまらなくても、普段聴いているように最初からイメージを持って曲と出会う、っていうことからは絶対できない、貴重な経験だったと思います。

全部終わったのが22時15分ぐらいだったでしょうか、民生が「あまり展開しない曲で、淡々と重ねてたらこんな時間かかってしまって・・・申し訳ない。皆さんの貴重な夜をねえ?このあといろいろあっただろうに(いやないです全然ない)」「タラタラやってたつもりはないんですけどー」と仰ってました。曲も4分半近くあるし、フェイドアウトだから実際は5分近く録音してたし、それもあったのかなと思いますけど、見ている間は全然長いなんて思わなかった!民生がミスすると照明が変わって「ちゃんちゃん♪」の音が流れるんだけど、思ったタイミングではなかったらしく「(照明を)変えればいいってもんじゃない」とダメだししたり、それに笑ってる原田さんが袖にいたり、エンジニアの宮島さんとオフマイクで細かくやりとりしていたり、そういう姿をものすごい近距離で延々と見ていられるんだから、長いなんて思う訳ないよっていうね。

JAPANのインタビューで、このひとりカンタビレをやることになったきっかけを「誰にでもできることじゃないだろという思いもある」と言っていたけど、誰でも簡単に音が作れて、なんならその音をコピー&ペーストで貼り付けられて、ピッチもリズムも機械で直すことができて、それはそれでその人が楽しいならいいかもしれないが、自分は違う、ということを、こんなにも圧倒的に知らしめる場としてはこれ以上のものはないのではないでしょうか。それからこれが「民生にしかできない」理由の大きな部分は、その決断の早さにあるんじゃないかなあとも思いました。もちろんこういう場所だからこそあえて、というのもあるだろうけど、それにしてもすごい。というより、決断しうるに足るクオリティのものを短時間で実現できる能力が一番凄いのですが。

あの、いちいち書くと鬱陶しいことこの上ないので書いてないけど、ギターのネックを押さえる手とかアヒル口とか猫背になってマウス持ってかりかりやってるのとか、ギターソロに集中してるときのあの顔とか、こんな姿を延々と拝ませて頂いて本当に神様ありがとうございますという感じでした。民生の格好良さと男らしさとかわいらしさと何よりその才能が炸裂した4時間だった。Room503、なんならもう今からカラオケボックスに行って歌いたいぐらいです(気が早い)。このカンタビレシリーズは全部の録音が終わった後アルバムになるそうなので、もう、絶対買う!買うったら買う!

22:02 | comments(6) | -

私もまだ噛んでる

・なんか今週一週間、早いような遅いような
・私の大好きなブロガーの方が、JAPANJAMの感想で「味なくなるまでかみしめる」って書いてらっさって、うわーなんてすてきな表現とおもった
・私もまだ噛んでます
・しかしARABAKIのときに充分反省したはずだったのに、結局わたし全然写真をとっておりません
・撮ったのはスタンプぺったん♪だけ
2010051612060000.jpg・今回、ロッキンオンのいつもの冊子代わりにこういうパスポート型のご案内が来たんですが、思わずLotRのパスポート企画を思い出す病気
・もういい大人なのに、どうしてスタンプとか言われるとコンプリートしたくなってしまうのだろうか(笑)
・それぞれに色が4色あって、これはZAZENと吉井ちゃんですけど、民生は青!とかソカバン緑!とか選ぶのも楽しかった
・っていうか選んでいられたのも人が少なかったからだけどー
・会場に着いたときは吉井ちゃんと民生のとこは列があったんだけど、後半はもう全然がらんがらんだったおー
・ロッキンオンでも「まだ噛んでる」人がいたみたいで
・渋谷さんも珍しく懐古調であったことだよ
・RO69のJAPANblog「余韻」で「もっと友達増やさなきゃ」と言っていたのは誰なんだろう(笑)
「余韻2」で書かれてる吉井ちゃんとのツーショット、ひなっちがついぴくにあげてくれてましたよー
・あと蔦谷さんのblogとか、charaのサイトでもお写真あり
・ステージの写真とかはダーハラさんのblogがサイズも大きいしきれいでおすすめ
・リベルタのテント、ダーハラさんインドネシアって書いてる。渋谷さんマレーシアとか言ってなかったか。どっちもでいいか。
・あのステージテント、なんとなく野音を彷彿とさせた!
・それだけなんだけど!
・そういえば民生の時PAテントのちかくでダーハラさんおみかけしたなー
・あと自分で確認したわけじゃないからあれだけど、最後吉井のステージを宮本も見ていたという情報を知ったときは飛び上がった
・わーわーわー

・あとこのフェスはあれだね、ひっきりなしに演奏してるからお一人様がすごく参加しやすいフェスだねと思いました
・ヒマにしてる時間がないから、ひとりを持て余さなくていいw
・次年度以降、行きたいけど、でも一緒に行く人が・・・!って人いたら、全然無問題!と背中を押してさしあげたい
・あと個人的には静岡発着オススメです。らくちんです(笑)
・1日目はずっとハッシュタグを追いかけてたけど、思ったのはどんな主催者の煽りより現場にいる観客の「楽しい!」って一言のほうが何倍も威力あるなってことだった
・ACIDMANのキャンドルのステージとか見てみたかったな〜

・しかし当然現実は次から次へとおそってくるのでありまして
・翌日には吉井ちゃん秋ツアー詳細発表!みたいな
・ほんと助かる・・・!(早めに発表してくれて・・・!)
・申し込みの方法がまだわからないんで海のものとも山のものともって感じですが
・しかし日程としてはよく出来てる、都心部ほどド平日に近く、地方はより参加しやすい土日に
・そして私はその前に、今週末は奥田民生せんせえのカンタビレ!!
・6月はいきなりスピッツとオザケン!
・ううーん目が回る

・そんなこんなでほんとにそろそろ味もしなくなってきたんじゃないかって感じですけど
・最初に書いた、私の好きなブロガーさんの言葉を再びお借りすると
・「個性タチにタッたカリスマボーカル居並ぶ2日目」
・ほんとに、まさにその通り
・8組が8組とも、全く違ったタイプ、だけど圧倒的なボーカリゼーションのある人たちばかりだった
・それを1日にいっぺんに見れたなんて、お得だったなあ

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01:42 | comments(4) | -

JAPAN JAM 2010 5/16 レポート

行ってきました、日の本の国、富士の山のその麓まで。みなさんすでにお気づきかと思いますが私はたいへん自分に甘いので、出発地にもっとも近いツアーバスである静岡をチョイスいたしまして、なので出発も8時半っていう・・・あれ、これ前泊する必要なかったんじゃみたいな・・・(だって募集のときには朝7時集合って書いてあったんだもん・笑)しかしバス乗り場の目の前のホテルで、会場では多分ろくに飯も食えないだろう!ということで朝ご飯もがっつりいただきましたし、ゆっくり寝たし、どこまで自分を甘やかしとるんじゃ!っていうね。

会場に着いたのは予定の10時ちょい過ぎぐらいかな。ipodをシャッフルにして聴いてたんだけどなかなか空気を読んだ選曲でよーしよしと勝手に漲ったり、そうかと思えばどうでもいい妄想で緊張してみたりと退屈しませんでした(笑)富士川SAのあたりで富士山がきれいに見えたんですが、これは午後は雲で隠れるかなーとも思った。いちおう3年間静岡に住んでましたんで、5月に富士山が日中綺麗に見えるなんてよほど好条件重ならないと無理だよっつー(笑)

ゲート入って、twitterで先着してる皆様が「サーキットをバスが走ってる!」って書いてたんだけど、ホントにまさにあのメインスタンドの真ん前をバスが通るのだよ!ひえー!これF1好きとかたまらんのじゃないか・・・だって絶対素人が走れない場所じゃないですか。シャトルバス降り場から会場まではそれほど遠くなかったんだけど、ここでモビリタとリベルタの距離を目で見て思った「5分は無理」。しかしこれもtwitter情報で「終演時間が30分延びてる」とあったのでインターバルを長めに調整してくれたのかなと。結果的にはおかげでほんと助かりました。5分だったら絶対無理だった!(いろんなことが!)

とりあえず最初はサンボ@モビリタってことでモビリタにシートを敷こう・・・と思ってたんですが、会場内に設置してあるタイムテーブルを見て、私はとんでもない思い違いをしていたことに気がつきましたのです。あのー、エリアマップ見てもらってもわかるけどリベルタとモビリタだと全体のサイズはモビリタの方がでかいんですよ。ステージそのもののサイズは変わらないんだけど、モビリタは後ろがながいわけ。だから、私は吉井がトリ=大きい方のステージ、って思い込んでいたのす!だからモビリタにシートを敷いてそこを基地にしてうろうろして、最後吉井を見たら荷物をそのまま持っていけばいいやって思ってたの!でもよく考えて、二つのステージを8つのアクトが交互にやってごらんなさいよ、モビ→リベ→って繰り返したらどうやったって最後はリベルタにきまっとるじゃないか!!どんだけアホだおまい!!あろうことか最初そのタイムテーブル見て「あれ、印刷ミス?」とまで思ったからね。ミスじゃNEEE!むしろMISSなのはYOUの頭!

まあ別に荷物と言ってもリュックひとつだからそんな、リベルタにリュック置く場所もないとかないよね・・・いやそんなまさか・・・えー今から先にリベルタ行った方がいいのかな。でもそうしたらサンボ間に合わないっていうか渋谷さんの朝礼間に合わないかも(そこか)・・・といろいろ考えあぐねた挙げ句最終的にはもういいやどうだって、となんの解決策も見いださないままとりあえずシートは畳んでスペースのあるところでサンボマスターの開演を待つ。

その前に!恒例、渋谷社長の朝礼。RIJFに何回か行ってるけど初めてちゃんと聞いたわ・・・すいませんいつもギリ行動で・・・晴れてよかったといいながらなぜか突然吉井の名前を出す社長。「究極の雨男吉井和哉vs究極の晴れ男渋谷陽一の対決とも言われてます」「何しろ相手は過去第1回フジロックフェスと第1回のRIJFで土砂降りの雨を降らせた男です」なんという傷口に塩ww「しかし私も9年間RIJFに雨を降らせていない」「近年の対決では昨年のRIJF、快晴で私の圧勝かと思われましたが吉井が登場するやいなや一天俄に掻き曇り」あー・・・それは・・・否定しないww「しかし最後には虹まで出したという!」おおお、と盛り上がる客。やさしいね、やさしさライセンスだね「しかしもちろん吉井くんも雨が降って欲しいと思ってる訳ではもちろんなくて、今朝は『最高のお天気。晴れると良いですね』ってメールくれました♪」ってなんだ結局メール自慢かYO!

今回、交代制のスケジュールを組んでいるので頑張れば全部見られる、だけど昨日インターバルが短くて間に合わないという声があったので今日は10分にインターバルを延ばしました!「なんか思ったよりこのフェス参加者の平均年齢が高いみたいです!」「なのでタイムテーブルをシルバーシフトしました(笑)」それを聞いた観客全員の心のツッコミ「お前が言うな」(笑)

アーティストも皆とても気合いが入ってます。この日のためにたくさんの時間を割いてやってきてくれます、でもそれを盛り上げてフェスを成功に導くのは皆さんたちです!そしてサンボマスターをコール!いよいよスタート!


★サンボマスター ゲスト:ゴダイゴ
出囃子のMONKEY MAGICにのって登場。いきなりボーカル山口さんがさっきの渋谷さんの挨拶に噛みつく噛みつく(笑)ロックに年齢なんて関係ねーんだよ、60だって70だっていいんだよ、だいたいあの人もう還暦じゃねーか(そうだそうだ・笑)、といういつもの畳みかけるように言葉を重ねてそのまま曲タイトルになだれ込む。「歌声よおこれ」。サンボのライブ見たの、多分06年のフェス以来だけどその時より今日の方が断然よかったなあ。煽り方もすごくうまいしほんとトップバッターとして最高のオープニングにしてくれたんじゃないでしょうか。とりわけ、きわめてシリアスな語りかけから始まった「ラブソング」は、「愛し合ってるかい」という言葉もあってじっと聞き入ってしまった。

「そのぬくもりに用がある」の途中でJAPAN JAMこんなもんじゃないでしょお!こんなもんじゃあの人達呼べないでしょお!と煽られて「ゴダイゴ!」コール。うひゃー、まさか自分がゴダイゴコールやってるとか人生何が起こるかわかりません。曲を途切らずにお三方がそのまま登場し、なんと途中からタケカワさんが「そのぬくもりに用がある」のボーカルをとって沸きに沸く観客!終わった後、山口さんが「いやーこれうまくいきましたね!」って言ってて笑った。やってるほうもドキドキものだったりするんだろうなあ。MONKEY MAGICはちゃんと銅鑼までありで、ドラムの木内さんが銅鑼を叩いた後ドラムセットまで走っていっていた(笑)俺たちは君たちの美しい名前が知りたい、美しい名前が知りたいの、という山口さんの語り、ふと振り返ってタケカワさんに「美しい名前と言えばぴったりな曲が・・・」タケカワさん笑いながら「ビューティフル・ネーム?」名曲ktkr。ほんとに、山口さんも終わった後「泣きそう」って言ってたけど、ステージにいる6人がめっちゃ楽しそうでした。最後は「僭越ながら僕たちの曲でしめさせていただいていいですか」もちろん曲は「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」!!


曲を聴きながら次のバインへの移動のために後ろにさがると、音がこだましてなんかすごい事になってた。多重放送みたいな。さっきすごく人が並んでたスタンプのところががらっがらだったので、移動がてら左からだーっと全部一気に押したりました。わーい♪

最初見たときは「遠っ!」と思ったモビリタ→リベルタの距離ですが、歩いてみるとそうでもない。でも、5分は無理(笑)着いたらバインはまだ始まってませんでした。今のうちに!とトイレを慌ただしくすませて、お茶を購入。しかし、リベルタにもう人がいっぱいだったらどうしよう・・・とか思ってたけどまったくの杞憂であり、ガラガラでした。シートもふつーに敷けて基地確保。これほんと、運営側からすれば頭の痛い問題かもしれないけど、今回のこのJAPAN JAMがここまで快適だった理由のひとつは人が少ないってことだと思うよ実際。


★GRAPEVINE ゲスト:長田進
曲名が一致しないので具体的にあの曲!って言えないのがもどかしいんですけど、田中さんのいっぱつめの挨拶「昼間っから濃いやつやるけど」に集約される、濃い〜〜〜〜いステージでした。いやもう顰蹙承知で言いますが田中さんの白シャツ!白シャツが!もうどこを取っても私にとって完璧の着こなしだったのであり神様ありがとう、私に(田中さんの)白シャツをくれて、と歌まで歌いかねないシマツ。最初は袖をとめてらしたんですけど、最初に左を、次に右をはずされてゆるくたくしあげる感じとかえーもう正直私の脳内妄想を読まれたかと思いました霊峰富士に。ありがとう富士山。出のときのぱりっとした感じがだんだん爛れていく感じとかさ・・・萌えるよね・・・(その辺でやめときなさい)その完璧の着こなしの白シャツで繰り広げられる長田さんとの超絶ギターセッション・・・ぽわわわ。また田中さんがときどきちょっと口の端をあげるわっるい笑い方するんですわ!正直御馳走様っすわ!

でもってあの、RO69のクイックレポートの最初の写真あるじゃないですか、あれ、ベースの金戸さんが黒のシャツでしょ?この2人が向かい合って煽り合って、しかも音の洪水がどしゃめしゃと降ってくる、なにこの目にも耳にも美味しい風景は的な。

しかしバインはほんと、夏のRIJFのときも思ったけど、なんつーか一切の媚びがないのな。それはほんと清々しいまでにそう思うし、でもってそれが「お高くとまってる」感じにならないのがすごい。いやこの音を聞かされたら参りましたつーしかないっしょっていう。


これも最後のFLYを聞きながら会場を出る。次の開演時間は決まっているので、全部聞いても間に合ったかもしれないんだが、とにかくここらあたりで何か食わないと!ということで通りすがりに(またか)フードエリアで焼きそばを買い、そのままモビリタまで歩いていってると、なんとちょうどソカバンが始まってしまった!ぎゃー!でも手には焼きそばが・・・!


★曽我部恵一バンド ゲスト:有馬和樹、松本素生

というわけで、曽我部さんに「はじまるよー」と言われながらとにかく焼きそば食べないと!ということでモビリタの上手に設置されたベンチで焼きそばをものすごい勢いで完食。ああ、でも、キラキラ!で踊れなかった・・・ざむねん。
去年の夏フェスで見て、まさにそのあまりの「キラキラ」ぶりにすっかりうたれてしまったわけですが、最近はustで「曽我部恵一show」を見るのを結構楽しみにしてる私なのでありんす。

ライブを見るのはもちろんそれ以来なんだけど、なんつーのかなあ、単純に「楽しい!!」って感覚を一番味わったのはソカバンだったかもしんない。有馬さんゲストの「FESTIVAL EXPRESS」や、素生さんゲストの「グラフティー」(名曲!!)もめっちゃめちゃ楽しかったし、曽我部さんもMCで言っていたけど、ほんとうにいつも下北沢の小さなライブハウスでセッションしたり、レコード聞いてるうちに大のおっさん2人が添い寝しちゃったりっていうゲストとの緊密さがすごく伝わってきたし、「テレフォン・ラブ」では袖から有馬さんも素生さんも走り出してきちゃうし、一緒にt/e/l/e/p/h/o/n/e、リンリンテレフォンラブ♪って煽っちゃうし、またこの曽我部さんの「ハイ次テレフォンの綴り!」「英語でテレフォンの綴りだよ!」「難しいからちょっとがんばれ!」「わかんなかったら適当にリンリン言っとけ!」っていう合いの手がいちいちツボだしっていう。この「ハイ次は女子だけで!」とか「次は男子がんばれ!」とか言われて、(渋谷さん曰く年齢層の若干高い)みんなが一生懸命テレフォンの綴りをコールしているこの姿が美しくなくてなにが美しいのかって思いますよほんとに。

大好きな「永い夜」「青春狂走曲」も聞けて大満足、そろそろYO-KINGに移動しなきゃかな・・・と思っていると始まったのが「魔法のバスに乗って」。ところが歌い出してすぐに曽我部さんが「ごめんごめん!」とストップ(歌詞を間違えたのかな?)。えー!(笑)なんか曽我部さんちょっとテレてたなあ〜。それで、「素生くんも一緒にやんない?」と言いだし、「そういうの全然ありでしょ?」ありですありです、むしろそれが趣旨では!みたいな。ということで素生さんも急遽参加しての「魔法のバスに乗って」。コレ聞いたら移動しよう、と思ってうしろにいたんだけど、終わった後もまだ続く様子がありあり。うわーんと思ったけどYO-KINGも気になるしー!ってことで離脱。あのあと2曲あったのね・・・。計13曲!すごい!


★YO-KING ゲスト:サンボマスター、DUKEアイプチ、ハマ・オカモト、金澤ダイスケ
リベルタでシートにいらした吉井ファンのお友達に声をかけていただいて、後方からまったり。ひとりですたすたと登場したYO-KING、おもむろに「まず僕の声をお楽しみください」。それで歌い出したのが童謡の「さっちゃん」。ちょwwなんてフリーダムなんスかこのひとwwそのあとはアコギとブルースハープで2曲。あっもしかしてだんだん楽器が増えていくとかいうことなんかな?と思ってると4曲目で「バンドのみなさん出ておいで〜」。

YO-KINGがベースのハマ・オカモトさんを「ひとりぴんから兄弟」(うまい!クイックレポの写真見て!)、金澤さんを「アシンメトリー」(髪型がアシンメトリーだから・笑)と名付けていて、さらにぴんから兄弟もよく見るとアシンメトリーなんだよ!って嬉しそうに仰ってました(笑)で、「アシンメトリーに挟まれながらがんばりたいと思います」いやしかしベースの子はほんと19歳とか・・・どんな落ち着きだよ・・・ぜんぜん10代に見えません、佇まいもプレイも。

heyみんな元気かい聞けて嬉しかったな−。大阪の年末のフェスのとき、pillowsとかぶって見られなかったんだけど、ステージでさわおさんが「今heyみんな元気かいやってたよ」って教えてくれたっていう(笑)あと「遠い匂い」の金澤さんのキーボードがすっごいハマってて、なんか曲の佇まいが違って聞こえた!

さてここからセッションですよ!ってもうそんな時間ないですけど!と思っていたら、シルエットでバレバレだったサンボマスターが登場!YO-KING MASTER CABIN ATTENDENTです!キャビンアテント・・・ってアテントってなんだよ!おむつだよ!ってこの人の自由さを誰か止めてえええ(嘘)ね!頭文字を取ったら何になるかわかるよね!といって始まる曲はもちろん「ヤングマン」!爆笑。サビでオーディエンスが一斉に「YMCA」のアクションをするさまは壮観そのものだった!サンボの山口さんも歌の途中なのにおもわず「すげえ」。途中の「Y!M!C!A!」を一文字づつやらせるところで、YO-KINGが「あまりに観客がノってくれないので」拗ねる、という演出があったのだが、ノッてくれないも何もノリノリだっつーの(笑)でも山口さんの「早稲田出身の先輩が悲しんでるぞこのやろう!」とか「嫁さん大好き」とかいう余計な茶々が面白かったです(笑)曲が終わった後に「あの演出いらなかった!」「みんな最初から最高だったぜえ!」と言ってました。続いて真心の「空にまいあがれ」がきてわー、そういえばRIJFのときこの曲でほんとに空が晴れたなあ!とか思いだしたり。最後はYO-KINGと山口さんがふたりでステージに残って「なんか漫才師みたい」と冗談を言いながら、GREAT ADVENTURE FAMILYをアカペラで聞かせてくれてました。


★エレファントカシマシ ゲスト:Chara、金原千恵子、笠原あやの

YO-KINGのラストを聞きながら出たんだけど、それでもモビリタに到着と同時にエレカシスタートでした。ギリギリだああ。しかも聞こえてくるのがまさかの「俺の道」!ええええ!しかも次が「達者であれよ」って、えっここホントにフェス会場ですかみたいな。最初はジャケット着てたけど、2曲目で脱いでしかもインだったシャツを「そない乱暴にせんでも」みたいな感じでアウトにしてた(笑)成ちゃんの帽子を早くも奪ってて、しかもそれを返さずに石くんの頭に載せるという所業!しばらく石くんがかぶってました。悲しみの果てでの歓声はお馴染みだけど、「一番新しい曲を」って宮本が言ったときの観客の反応が思った以上に大きくて、お、新曲結構浸透してるのかなーって嬉しかったり。

ここから緊張の(いや出演者もそうだろうがエレカシの場合こっちも緊張する)セッションタイム。金原さんたちストリングスチームとは武道館でやっているので幾分安心感はあったんですが、宮本は思った以上にテンパっていた!なんかMCでも途中ほんととっちらかって何言ってるかよくわかんなくなってたら、本人が「言ってることわかります?」って(笑)とかなんとか言いながらも、リッスンはびしっと決めてくれて満足。この山の中で聞く弦の音っていうのは新鮮だったなあ。でも風でね、やっぱり音が流れるし、弦楽器みたいな繊細な音だとよけい顕著で、あー金原さんのバイオリンもっとかっくいいのに!と思ったりも。

で、とうとう次がゲストボーカルのchara!ああ、女人禁制とまで言われたエレカシのステージにcharaが!なんかすごいものを見ている気分!と思ったのだが、なによりすごいものを見た!と思ったのは

宮本が
ステージの上で
他人に気を遣っている

ってええこれどうだ!すごい、もう、なんだ、一生懸命ゲストをもてなそうとしている姿に私はもう首がかゆくなりました(宮本がかわいすぎて)。charaが「晴れてよかったね」と言ったら「それはcharaが出て来たからですよ!」ってこんな言葉が宮本の口から(泡)よく受けてくれました、って宮本がcharaに言ってて、ああ、それはホントそう・・・と(笑)でもって1曲目が「Swallowtail Butterfly 〜あいのうた」っすよ、っていやそれは想像ついたけど、宮本がなんとcharaと同じキーで歌ってたの!すごい!

charaはすごくね、かっこいいんですよ、リーダーシップを発揮してくれててね、とリハでのエピソードを披露する宮本。次の曲のドラムの音をね、トミに「そこはね、雨の音だから!」ってぴしっと言ってて、ね・・・参考になりました、って(笑)ちっくしょーかわいいな←病気 で次の歌はcharaのエレガンスっていう新しいアルバムに入ってる曲と、ぼくらの「それを愛と呼ぶとしよう」という曲を合体させてね、女の子と男の子の気持ちの掛け合いみたいになってますので、charaの歌詞にも要注目です、って思わず我が耳を疑いましたが、それ愛つった今!?みたいな。これライブでやるの初めてじゃないですか宮本さん!しかも曲を編曲させてだと!

長いし、耳慣れない曲だけどすごくいい曲なんで、と宮本は言っていたけど、それ以上に緊張して(私が)、でもってほんっとこれは今までになかったエレカシだわ・・・としばし茫然と見守っておりました。ふたりの歌のピッチが常に完璧に合う、っていうわけじゃなくて探りながらだったところもスリリングだった一因だと思う。charaが歌詞にかけて「宮本さんも愛の角、お持ち?」って言ったときのあの宮本の反応、はーもう!はーもう!御馳走様でした!絵に描いたような含羞御馳走様でした!
終わった後、「本番がいちばんうまくいってよかった」と宮本は言ってました。

次の曲、蔦谷さんの鍵盤から始まって、一瞬なんだろう、と思ったら「風に吹かれて」。わかりやすい歌だし安心して見られた。宮本の歌詞って男くさいといわれがちだけど、こうして女性が歌っても違和感のない曲もあるよな・・・と本当に風に吹かれながら聞き入りました。

ゲストがはけて「俺たちの明日」。これが出るということはもう終盤かなと思った私が甘うございました。さらに間髪入れずに「今宵の月のように」。悲しみ今宵風に吹かれて、って大サービスだな今日・・・と思っていたら再びストリングスチーム召還!それで「笑顔の未来へ」。クイックレポのセットリスト見てもらえると一目瞭然なんですけど、ストリングスチームは1曲ごとに出て捌けて、ってのを繰り返してるんですよ。次がFLYERでこれはストリングスなし。

えーこれで終わりなのかな(でも時間はもう十分経ってた)と思ったら再びcharaを呼んで、「charaはいやがったんだけど、すごく男くさい曲なんで、でも一緒にやりたいって無理にお願いしてやってもらうことになりました、でも(charaが)すごい声で歌うんですよ!」といってコール&レスポンス。久しぶりに聞いた!確かに男くさいかもしれないけど、でもcharaのシャウトかっくいかったです。宮本の「ご承知のこととは思いますが」のとこもめっちゃかっこよかった。

charaも出て来たしさすがに最後か、つーかZAZENもう始まってるよー!と思い後ろに下がり始めたのだが、これで終わる宮本じゃなかった。最後はね、やはりこの場所だけに「待つ男」。ああ、そうかなとは思ったんだよ!「富士に太陽ちゃんとある!」

計14曲。二日間通じて、最長じゃないでしょうか。ほんっと、この日の宮本、この日のエレカシは今まで見たことないエレカシだった!と同時にね、やっぱエレカシはエレカシだなとも思いました。だってね、セッティングのこととか考えたら笑顔の未来へでストリングスにもう一度出てもらう(しかもコール&レスポンスでも出てもらう)とか、charaゲストだしやっぱり最後はゲストとどかーん!みたいになるじゃないですか。ステージの上で宮本はそれはそれはもう、こんなデレた宮本初めて見たわい!みたいなかわゆさ爆発でしたが、でも最後を「待つ男」で締めるという自分の美学は動かさない。

宮本は途中でね、「生きててよかった」つってたよ。「自分が一番楽しかったかもしれない」とも。こういうこと、ホントはずっとやりたいって思ってたのかなあ。それがここで実現したんだとしたらほんっと宮本よかったね!って思います。


★ZAZEN BOYS ゲスト:山下洋輔 坂田明
エレカシが押しに押したので頭の2曲を見逃しました。痛恨。しかしまあ、しょうがない。ZAZEN見るのは初めて、っていうか向井さんを見るのが初めてです。Asobiはライブの映像でみたことがあって、聞いたことある、と思ったものの、しかし曲の展開まで覚えているわけでもなく。うーんしかし、向井さん実際見ると色気がビシバシくるひとだなあ。

後半、ついに御大2人の登場!なんつーか、一瞬ステージ全体に緊張感が漲ったよ。とくに何か挨拶をするわけでもなく、おもむろにセッションに入る。

いやもう、お前、このすごさがわかってないだろと言われれば、正直わかってないと思う。でもわかってないのに目が離せない。よくさ、音が分解されるとかいう比喩表現あるじゃないですか。それを目の当たりにした感じ。あっ、あれって比喩じゃなくて直喩なんだ、みたいな。あまりのことに口まで持って行っていたチャイが曲が終わるまでそのままだったよ。

「往年の山下洋輔バンドに思いを馳せて、今日のためにつくりました」という「Nakameguro」。今日のために、ってすごいな、ZAZENがこのセッションにかける意気込みが否が応にも伝わってくる。向井さんの言葉の選び方がまた独特。詩人みたいだ。個人的には(クイックレポの曲名によれば)次のCOLD BEATがもっとも興奮した。中盤のストップ・ゴーの緊張感たるや!多分誰もが言うことだろうと思うけど、「JAM SESSION」というこのフェスのテーマをもっとも体現してたのはZAZENだっただろうと思います。二度と見れない、確かに。それは「このメンバーが揃うことが二度と見れない」んじゃない、同じ曲は決して、二度とあり得ない、現れ得ない、というセッションというものそのものだったから。

長い時間では決してなかったけど、もんのすごい密度の濃いものを見た!という感じ。なんという振り幅の大きいフェスなのか!



★奥田民生 ゲスト:東京スカパラダイスオーケストラ
これも開始ジャストで到着。うへえ。さすがに疲労を感じるものの、ここまでくればあとは本命2つなのだから頑張れ俺!と自分で自分に声援。ステージにはひと股仕様の椅子が置かれており、いつものようにラフなカッコの奥田民生さん、気楽な感じでご登場。さむ〜い、みたいなジェスチャーをされてましたけど、正直今リベルタから駆けつけた私は暑いです!(笑)いつものアコギを手にして、ステージから右前方を指して「どうせだったらあっちでやりたかったよねえ」。あっち、というのはFSWのまさにメインスタンドのことですね。車好きの民生ならさもあらん。「ここ(モビリタ)ってさ・・・まだ正確には富士スピードウェイじゃないんじゃないの(笑)」ほんとにいろんなこと言うひとだなあ(笑)

まずは僕がひとりで、前座的な感じで・・・と言ってましたが、前座て(笑)ひと股ではまず「荒野を行く」、続いて「久しぶりにやるな〜」と「野ばら」。きゃああああ!うれしい!野ばら大好き!!しかもその次が「コーヒー」とか!ちょっと!民生ありがとう!!コーヒーの歌詞大好きなんだよな・・・「もう30だからということで」は「40」に変えて歌ってたと思います。(クイックレポを見ると45だったようです!)(正直!)

ひと股3曲が終わった後、じゃあそろそろ人増やしましょうか、とスカパラから4人が参加。「ホーンズだと思っただろう〜」と嬉しげな民生。ここでスカ・バージョンの「イージュー★ライダー」!うっひー、確かにこれ普段のイージューと全然感覚違うわ!おもろい!しかし、民生のソロのバンド形式ってなんかすげー久しぶりな気がすんだけど、これが久しぶりってのもすごい、だって今までずっとこれ見てたのに!人生って不思議!

よーしじゃあこれもYO-KINGと同じでだんだん楽器が増えてくパターンですね!心得た!と思ったら、イージュー終わりであっさり去っていく民生。あ、じゃあスカパラの演奏・・・と思ったら4人もはけてく。なんで!?観客思わず「えー!」そりゃ言うよ。言わせてくださいよ。思わず起こった手拍子(だってまだアンコールじゃないやん)に応えて出て来てくれたのがスカパラフルメンバー!モニターに映った谷中さんのあまりといえばあまりの兄貴っぷりに思わず「谷中兄さん・・・!」と呼んでしまいそうになった、ら、隣の人が「兄貴すぎる・・・!」と言っていたので思わず笑ってしまった。

谷中さん、「僕ら今日、ゲストですから!人数多いけど、ゲストですから!」と「ゲスト」を強調し、じゃあここでスカパラでしばし寒さを吹っ飛ばしてください!とスカパラオンステージ!ぎゃーなにこれ一粒で何度美味しいの。だってこのあとセッションで民生出てくるんでしょ、ということは3回も味が変わるってことですかおいおい、と興奮する間もなく、この時間に俺たちが出て観客を踊らせないわけない、というスカパラ怒濤の畳みかけ。あの、暑い!暑いよ!ウィンドブレーカーすら要らないよコレ!

そこにもってきて聞こえてくるあのイントロ!!!きえええええ(もう奇声)(心の中で)や、このイントロ始まって民生がおもむろに袖から出てくるっていうやつがもう憧れで憧れで何度動画を見たことかっていう。で、このインターバルがあったってことはアレじゃない、お着替えじゃない、民生スーツじゃない!思わず「スーツかな・・・!」と口に出して言ったらさっきの隣の人が「スーツですよね・・・!」つって思わず顔見合わせて笑ったり。そして案の定民生がスーツでご登場、思わず2人で固い握手、みたいな(笑)通じ合ってたね、私たちあのとき(笑)

曲はもちろん「美しく燃える森」。名曲、しかもこの暮れていく森の中というシュチュエーションにドンズバ、なんか幸せすぎて泣けてきた。民生がマイクスタンドからマイクをとって、最初スタンドを持ってたんだけど、それをぱっと離してさあ、ああ、なんか仕草がいちいちツボる・・・!でも、曲が終わって民生が「・・・なんで俺だけちょっと古いスーツなのよお!」先生ちゃんご不満です!谷中さんめっちゃ嬉しそうに「僕ら新調しましたから!」民生「なんでよ!(笑)だって、ゲストなのに新調って!だって・・・色的には上着だけ替えりゃよかったって話じゃん、俺だって〜」なおも言い募ろうとしつつ「ま、この話は楽屋で(笑)」あーたしかにな−、グレイのスーツもお似合いだったけど、スカパラがお召しになってた黒の方も見たかったかも・・・!

次は谷中さんから「スカの名曲を、民生さんのギターをフューチャーして」とのご紹介。「インストで、歌はないけど、ギターに注目して!」とのこと。まったこれが・・・・スーツ姿で白のレスポール民生スペシャルを唸らせる姿のカッコイイことったら・・・さっきスーツのことでぼやいていた人と同一人物とは思えません(だが、そこがいい・笑)

続いて何かな、何かな、と思ったら!ら!ジャングルブギ!きた!!どうしよーーーもーーーこれほんと私何回つべの再生回数増やしたかわかりません!あーもうコレ歌ってる時の民生のセクシーさハンパない!そりゃあんたは女豹だよ!(違うけど!)まったこのときのホーンズの皆様の格好良さね・・・やべえこんなに好みのおっさんばっかり集中砲火のように浴びて立ってられるのか最後まで俺みたいな。最後のシャウトも最高!!

この時点でもう相当満足してて、でも流星とバラードはやるだろう、と、でじゃあこれが最後かな〜とそろそろと後ろへ下がり始める。PAテント近くで見て、さあじゃあ吉井に行くか!と思ったら、最後じゃない、これが。しかしこれは、次はさすがに吉井なんだしもう行かないと間に合わないかもだし・・・(注:なぜそう思ったかっていうとですね、今となっては笑えるんですけどね、やっぱりこの日すごく吉井ファンが多かったんですよ、物販とかスタンプの列だけでなく、とにかくタオルやTシャツの着用率が高かったの。だからね、最悪「入場規制」がかかったらどうしようかなって・・・ま、あれだ、結論から言うと、規制かかるほど全体の観客数が多くなかったって話だ!)と逡巡していたら、始まったのがなんと「愛の讃歌」。
うわー。
と私が思ったのもむべなるかな(だと思いませんか皆さん)。これは、あれだ、と私はとても都合よく解釈した。民生が送り出してくれてるんだこれで。吉井に行ってこい!って言ってくれてるんだ!って。だから、そのスカバージョンの「愛の讃歌」を聞きながら、ちょっとづつ、ちょっとづつ後ろに下がって、でももうめちゃめちゃカッコイイんだよ、当たり前だけど。もう空いてるスペースに突進して踊りまくりたいぐらいカッコイイの。でもそこをぐっとこらえて、曲が終わった瞬間に踵を返してリベルタに向かった。だから、民生やスカパラの皆さんがハケるところは見てない。振り返るな振り返ると終わり、じゃないけど、とにかくもうあんな急いで「歩いた」ことないぜ!ってぐらいのスピードで歩きました。競歩だよあれじゃ。それで思ったけどね、リベルタ←モビリタの距離「5分」ってのは競歩選手のそれです。結論出ました。


★吉井和哉 ゲスト:菅原卓郎、菊地英昭、生形真一、日向秀和、松田晋二、渡辺大知、澤竜次、フジファブリック
多分定時の19時ちょうどにリベルタの入り口についたぐらいだったんじゃないだろうか・・・もう、息が上がってっていうか暑い!汗だくなんだよ!なんでだよ!しかしまああれです、もう立錐の余地もないとかだったらどうしよう!って思ったけど、立錐どころかでしたね。最初はもうすっげ後ろでも聞ければいいやん的なあれだったんですが、フツーに結構見やすい位置まで行けました。なんだったんだあの競歩は。で、多分ラストだし、民生終わりの人も間に合うようにっていう配慮なのか、5分ほど押した。おかげでぜえぜえはあはあだった息がちょっと落ち着きました。

モニタにNEXT ARTISTの文字が出て、客が一層前に押し寄せたためスペースが空いて、あれ、いいのかなこんな近いのにこんなに快適で・・・みたいな感じになりつつ登場を待つ。で、多分多くの人がそう思ってたと思うんだけど、とっぱちはソロ曲だと誰もが思ってたわけですよ、と思うのよ。なのに!吉井が出て来てセンターに行かず下手のマイクへ、でもって出て来たのが9mm卓郎くんキターーーー!!いきなり!いきなりかい!曲はもちろん「TVのシンガー」!!うわーうわー卓郎くん黒スーツネクタイ帽子ってキメキメじゃないっすか、しかしそれもさりながら上手ではエマがもう最初っからエマ様節全開だし、でもって下手ではギタリスト吉井が!ギタリスト吉井が!大事なことなので2回言いました!それでTVのシンガーと言えばあの間奏前の「ギター!」じゃないですか、異論は認めない、卓郎くんどっち、どっちを指すの、または指さないの、とドキドキして見ていたら彼、どっちも指さなかった。指さないどころか、マイクスタンド持って、帽子斜めにかぶって、ニヤって笑って、
「ギター」
って囁きやがったよあいつー!どんだけ!どんだけ男前!新しい!新しいよこのパターン!
それでまたこのギターソロのエマ様たるや。どんだけ開脚したら気が済むんですかあなたみたいな、もう斜めに構えてガンガンに弾き倒してて、でも油断しないで下手では吉井が!っていう。もう目が、目が追いつかないいいいい(失神)(いや失神してる場合じゃない)それであの、間奏のギターのブレイクのとこあるじゃない?ごめんなさいね私説明下手で。そん時に吉井が、ギター弾きながら後ろに頭をガッと反らせるんだけど、2回連続で頭を後ろに引く感じ。わかります?これ伝わってる?いいや伝わってなくても、とにかくそのライトをバックに逆光で首を反らせた吉井が浮かび上がる美しさったらないって話です!

なんかもう1曲で息も絶え絶えな感ありありですが、卓郎くんが紹介もされずあっさり去ってしまい、ええ!?と思ったら吉井がセンターに(そして下手にバーニーが)。でもって一発目「ビルマニア」!わー最初から飛ばしますね兄貴! MCで「晴れましたね!」(晴れたね−!の観客の声に「禿げたね!?」うんもういい)「こんなへんぴなところにようこそ(笑)」「良い天気になって、しかも昨日より暖かい!」(あーやぱそうだよね)「初めてこういうフェスのトリを勤めさせていただきます」(・・・CDJは入らないのかな・・・とちょっと思ったけど・笑)「トリにふさわしいかどうかわからないけど、最後まで楽しんでいってください!」

衣装とかはね、クイックレポを見てもらえば一目瞭然なんで割愛するけど、ほんと・・・格好良かったです。すっげえバカみたいなこと今から言うけど、ホントうちの子、世界一カッコイイ、って思った、私。もう何回もそう思ってんじゃないのかって言われたらそうなんですけど。でも格好良かったんです。サングラス外して、がっつりメイクしてるのがわかって、でもただそれだけじゃなくて、気合いが入ってた。この日の吉井は。

あとどうでもいいことなんですがエマのギターストラップがJODI HEAD風に見えたんだけど、あのクイックレポでやってるやつ。JODI HEADと言えば私の中では民生さんなんですけど、でもって吉井もまねっこ(?)してつけはじめたみたいな。いや、前からつけてるのかもしれないけど、なんか昨日おおっ!?と思ったのでちょっとメモ。

ARABAKIでも披露したYER BLUES、始まった瞬間の「死にたい」で、後ろの男の子がふははっみたいな感じで最初笑ったんだけど、それは最初だけで、曲が終わったとき友達同士で「エー何これめちゃカッコイイじゃん」「うん・・・」と話してるのが聞こえて、思わず振り返って「だろ!?」と言いたくなりました(もちろんやめました・笑)このYER BLUES だけでなく、そのあともウォーキングマン、シュレッダー、ONE DAY、極めつけはノーパンと、吉井はあえてヘビーな選曲で挑んできた。食いつきやすいアッパーな曲はまったくと言っていいほどやらなかった。ウォーキングマンのギターで、エマと向かい合って呼吸を合わせるとこ、よかったなあ。エマがさー、ほんと昔のまんまで、ワウを踏みながらわおわお言っちゃうあたりとか、もうなんかきゅんとしたよ。シュレッダー、たくさんたくさん聴いた曲だけど、いつも「ただ深く愛しただけ」のとこでぎゅっとなる。ONE DAYでオーディエンスの拳がだんだん掲げられていくのを見れたのもよかった。メンバー紹介する前に、吉井がギターをフライングVに変えて、うわっ、ってことはノーパンか、みたいな。あの、他の人にどう思われてるとかわからないけどさ、でも「今の吉井和哉はこうです」っていうのを見せることができるライブになってたんじゃないかなって思う。あの、肝心の「入道雲のウッドベース」でギターを歪ませるところで一瞬スカした!?と思って焦ったけど、多分私の勘違い。「できればどっちにも振られたくない」でフライングVをめちゃめちゃにかき鳴らして、かき鳴らすあまりネックが握れなかったりしたんだけど、それすらも格好良かったんだよなあ。

それで私の得意な妄想話をするけど、これもしこのあとにTHE YELLOW MONKEYセッションがなかったら、吉井はこの選曲にしただろうか?って思った。今の吉井和哉はこれだよって提示する気持ちもあったと思うんだけど、でもフェスという場でこのノーパンまでで完結、っていうのは、今の吉井はもうやらないんじゃないかと思う。ちゃんとお土産を渡そうとしたんじゃないかなあ。でも、それはちゃんと、あとにあるでしょ?っていう部分もあったのかなナンテ思ったりしました。「さんじとおまつ」の時に、「盛り上がる曲はあとでやるから」と言いながら濃い曲を連打したのを思い出したり。それで、対決するんじゃなくて、どっちがっていうんじゃなくて、そういう共存の仕方もあるのかなーって。うん、妄想だけどね!(笑)

最後はフライングVを高々と掲げて、ピースサインをして、今回はエフェクターはちゃんと自分で切って、ソロパートが終了。汗だくだったなあ、でもって、その汗でまたメイクが良い感じに崩れて、あーもう最高っす、吉井さん最高っすみたいな。そしてステージに残ったのはエマと吉井だけ。続いて怒濤のセッション・タイムに。

最初にドラムの松田君を呼ぼうとして、袖に姿が見えなかったのか、あれ?まちがってる?と不安げな吉井(笑)間違ってませんでした。まずバックホーンから松田晋二!続いてストレイテナー、Nothing's Carved In Stone(カンペガン見)から日向秀和!(ひなっちー!の声に吉井も真似して「ひなっちー!」)あと、生形さん紹介するとき、Nothing's Carved In Stoneの名前だけじゃなくてエルレの名前も言った気がする。黒猫チェルシー渡辺大知、澤竜次!渡辺さん(っていうか、くんっていうか)なんと学生服!!ぎゃー!もう、吉井完全お父さん!渡辺くん指して「卒業しました!」ああ、なんという、これが若さか・・・!(いきなりのクアトロ大尉禁止)

セッションパート1曲目は、黒猫チェルシーが出てるんだからもちろんこれです「パール」!!うひー早いパールが大好物ですよ私ゃ!しかし、これギタリストが3人揃ってぎゃんぎゃんやるもんだからもう誰がリフで誰がソロなんか全然わからん(笑)いや!もういい!なんでもいい!もうみんなはちゃめちゃにやったれい!最初渡辺くんが歌って、二番が吉井だったんだけど、その吉井ボーカルが入った瞬間のひなっちの顔を私は見逃さなかったね。めっちゃめっちゃいい顔して笑ってたよひなっち!ぎゃーもうテンションあがるじゃねえかこのヤローー!

ひやー跳んだ跳んだ、と思いつつ、黒猫チェルシーのお二人が袖にはけて、さあ次はなんだ、と思ったら吉井が「次は凄いぞ」。え?「次も凄いぞ」え?うん、もう凄いのはわかってますが何か?と思ったら吉井がずっと下手の袖を見てる。誰か出てくるの?え?このイントロは・・・あれですよね?ん?なに?ちょっと・・・・?
あの聞き慣れたイントロ、吉井は袖を見てる、え、もう、始まるけど、例の台詞がくるけど・・・

「おねえさあああん!」

下手から民生が、さっきのひと股のときと同じカッコして、ポケットに手つっこんで出て来た瞬間、多分私、通報されるレベルだったと思うよ。あんなに高く連続で跳んだことない!ってぐらい跳んだよ。民生!吉井!民生!吉井!え、これ、もう、夢?「出て来ちゃえばいいのに〜」つってて、でも全然冗談で、だって・・・出てくれないと思ってたよなんでだかわかんないけど!もー嬉しいし嬉しすぎて泣けるしどうしていいかわかんない、私この時ほど後ろで見ててよかったって思ったことない、だってぶんぶん振り回してたもん手を!二人とも、なんかちょっと照れてた!それがまた可愛かったんだけど、民生はでもあれだなあ、ちゃんと歌詞が頭に入ってたところみると、突然、っていうんじゃなくて、前から出てね、って言われてたのかな。いつも通り飄々と歌ってて、ふたり、がっつりマイクシェアとかすればいいじゃん!って思ったけど、そういうことしないからいいのかなとも思ったり、いやもう二人が並んで歌ってるその姿だけでほんとに幸福だったよ。2番になったら民生もなんとなく遊びの余地を見いだしたのか、所々で「おねえさーん!」を連呼(爆)「知らない遊びをしよう(おねーさーん!)」「頭に乗せてよ(おねーさーん!)」みたいな。楽しいって、誰がってもうほかの人のこととかどうでもいいわ、俺が今世界で一番楽しいわ!っていう。そうそう、Dメロのところ、お互いがハモろうとして同じ旋律歌っちゃったりしたのもほほえまーだったな〜。今思えばエマとかひなっちとか松田くんとかどんな表情してたのかなって思うけど、ごめんもう目が2つしかない以上限界です!お願い!誰かこの映像を!我に!我にくだされええええ

民生は結局もう、歌うだけ歌って(そして「おねえさーん!」言うだけ言って)あっさりとはけていかれました。ちょっと茫然自失だった。でもって、次に呼ばれた(吉井曰く「探偵物語」。YO-KINGといいあだ名大王か)のが9mm卓郎くん!もうほんと・・・なにこの豪華さ・・・わかってはいたことだけど・・・そして曲はもちろん、Nothing's Carved In Stoneがカバーしてくれた「バラ色の日々」!歌う前に吉井が、昔、このロッキンオンが主催するフェスで演って、大雨を降らせた曲をやりたいと思います」って言ってた。パールもそうじゃんね、二つとも「雨」って単語出てくるよね、ってまたそういうことをニコニコと思い出せるなんて幸福なことだなあ。いつも観客にコーラスさせて、「ビューティフォー!」っていうとこ、「富士――!」って叫んでた。つーか卓郎くんもほんと背が高い。吉井と二人並んでスタンドマイクで(クイックレポの2枚目の写真ね)絵になるったらないよもう。HEEFESTのとき卓郎くんあくまで滝君の代打ギタリストに徹してたから、今日は歌が聴けてうれしかったなあ。っていうか、9mmってふだん卓郎くんギター持たない曲もあるの?すげーマイクスタンド使いが堂に入ってた。

この時点で8時ジャストぐらい・・・だったかな。最後に吉井がマツ!ひなっち!うぶちゃん!エマ!とそれぞれを愛称で紹介して、吉井もいったんここではけた。モニタも消えて、あ、じゃあフジファブはアンコールで出てくるんだなって思った。アンコールというか、とうぜんセットチェンジをしなくてはいけないので、アンコールの拍手がなんとなく中途半端な感じになってしまったかな・・・みんな手を叩いてはいたけど、明らかに「準備中」なのにせかすのも、みたいな。

それでも、それほど長い時間待った感じではなかった。今までのセットリスト反芻して、えーと10曲?か?と思ってるとライトがついて、吉井、エマ、佳史さん、そしてフジファブリックのメンバーが出て来た。吉井が、「紹介します、フジファブリックです!」と言って、オーディエンスが拍手で応えたのだけど、その拍手は終わらなかった。ずっと続いた。誰も何も言わず、ずっと手を叩き続けた。そしてその拍手の中で、「FOUR SEASONS」が始まった。

この日会場に向かうツアーバスの中で、ipodをシャッフルにして聞いていたら、ちょうど由比の海岸のところでフジファブリックがカバーしてくれたFOUR SEASONSが流れてきて、これを今日はきっと聞けるだろう、と思っていた。ここまで演奏されたTHE YELLOW MONKEYのナンバーは、すべて、THE YELLOW MONKEYのアレンジだった。だけどこのFOUR SEASONSはフジファブリックが作ってくれたアレンジの方だった。キーボードとドラムのリズムが違う、だけど、違和感はなくて、新鮮さだけがあった。ふとアップになったモニタの吉井を見た。マイクスタンドにかかった手に力が入っているのがわかった。吉井の気迫はすさまじかった。こんな吉井を見たのは久しぶりだった。その時、聞き慣れない歌詞が耳に飛び込んできた。「アンコールはある 彼は死んでない」。一瞬涙があふれそうになったが、必死でこらえた。なぜか、私が泣いちゃいかん、すくなくとも、今はまだ、と思った。

MCで、吉井はもういちどフジファブリックです、と紹介し、こう続けた。本当はボーカルの子がいるんだけど、今日はちょっとワケあって来てません。それで、彼らはね、ボーカルの子が帰ってくるのを待って、がんばって活動を続けていこうとしてるんで、応援してください。私の視界からいちばん近いところにいたのはギターの山内さんで、その吉井の言葉にこれ以上ないぐらい深々と、観客にむかって頭をさげていた。吉井の、今日ワケあって来てません、という言葉を聞いて、ああ、JAPANのインタビューで民生がそう言っていた、突然すぎて悲しみがわからない、だから7月のイベントも、「今日たまたまいない」って思ってやろうと思う、と。袖で聞いている民生のことも一瞬あたまを過ぎったけれど、吉井の言葉はまだ続いた。それで、その今日来れないボーカルの子も富士山を見ながら育ったらしくて、僕も静岡出身で、富士山を見ながら育ったので・・・そういう縁のある二人が、今日ここでこうして演奏できるのはとても嬉しいです。奇しくも、このフェスのタイトルにぴったりな曲があるので、今日はそれを演奏して、さよならにしましょう。

大袈裟な歓声こそ飛ばなかったが、誰もが「JAM」が演奏されるとわかっていたのではないかと思う。イントロのハイハット、キーボード、吉井は出だしを歌わず、いきなり観客にマイクを向けた。私は一生懸命歌ったが、観客の声がどの程度形になって届いていたのかはわからない。金澤さんのキーボードも、加藤さんのベースも、山内さんのギターも、これ以上ないぐらい優しく聞こえた。ギターソロを、エマと山内さんは向かい合って弾いた。エマが山内さんを見る目がめちゃめちゃ優しくて、二人の音も優しくて、その光景は本当に忘れられない。吉井はJAMを歌うとき、とくに後期は常に、二番の「GOOD NIGHT 数えきれぬ」からの歌を観客に託していた。今日もそうするだろうと思った。でもいつもEVERYBODYと呼ぶ声は、今日は志村君の名前を呼んだ、志村、うたえ、と。いつもの癖で声を出しかけていた私は、なぜかその声を出せなくなった。今はだって、志村くんが歌ってるんだから、邪魔しちゃいけない、という気持ちになったんだと思う。その時に、こらえていた涙が一気にあふれ出して、ステージの視界が一瞬でぼやけた。ちゃんと見なきゃ、と思うけど、どうにもならなかった。慌ててモニタを見ると、そこには吉井和哉がいた。こんなJAMを聞くのはいつ以来だろう。苦しくて、切なくて、けれどそれだけじゃない、僕たちと君たちのロックンロール。あんなふうに全身全霊をかけてこの曲を歌う吉井和哉を、私は本当に久しぶりに見た。

いつも、JAMの最後が、ARE  YOU DREAMERのリフレインがあるか、どうか、すごく気にしているのに、この日の演奏がどう終わったのか、私は覚えていない。モニタにアップになった吉井の顔のあとの記憶は、最後に吉井が、フジファブリックのメンバーひとりひとりの名前を呼んだときだ。金澤ダイスケ!加藤慎一!山内総一郎!志村正彦!吉井はひとりひとりとハグをし、耳元で「ありがとう」と声をかけていた。私は必死で手を叩いて見送った。みんな、すごくいい顔をしてたと思う。RIJF恒例の客出しであるHERE COMES THE SUNが流れるまで少し間があったが、モニタが消え、ステージのライトが消えて、全ては終わった。


最後の最後に、とてつもなく重量級のものをくらってしまって、終演後もなんだかそのことが頭にこびりついてしまったが、バスの中で、そういえば結局、2日目は暖かくてフリースの出番もなかったなあと思い、またうそみたいに何もかも恵まれたフェスだったなとしみじみしました。吉井がMCで、「来年もまたやると言ってるんで、多分(笑)」と言っていたけれど、もちろん今回のように気候に恵まれるかどうかはわかりませんが、私の行かなかった1日目も含め、なかなかに充実したフェスだったのではないかなあと思います。もちろん、コレは人が倍に増えてもこの快適さを保てるかどうかはわからないけど。

全部のアーティストを見る、という目標は一応達成されたのかな。インターバルを10分にしていただけなかったら、間に合わなかったものがたくさんあると思います。渋谷さんの素早い決断に感謝。いろんな夢がいっぱい叶った1日でした。でも大丈夫、まだ、まだ、まだ、まだ、夢はあるからね(笑)人間の欲望は果てしない。スタッフワークのすばらしさにも、さすがのホスピタリティだなあと感心する部分がたくさんありました。やはり、伊達に10年野外イベントを運営してない(笑)お見それしました。また何か思い出したことがあったら、追加するかも。本当に喉元まで音楽に浸かりきった、幸福な1日でした。どうもありがとう!

00:04 | comments(11) | -

JAPAN JAMまで何マイル?その2

マイクロバスで行くんだよ(ってこの元ネタ通じてるんだろか)

いよいよ明日(いやもう今日)からJAPAN JAM開幕でげすね。皆様の祈りが(怨念が?)通じたのか高気圧ちゃんががんばってくれてFSWの天候は土日とも良好!よかったよかった、毎日ウェザーニュースの天気図予報を見ては高気圧を指で押さえてみた甲斐があった(間違った努力の方向性)

ゲストボーカルに9mm卓郎くん参加、というニュースを見て真っ先に「滝!滝の名前は!?」と目を皿のようにしましたがどこにもありませんでした・・・ああ・・・滝くんにheefestの無念を晴らしてほしかった・・・つかただ単に俺が見たいだけっていう

天気はもちそうではあるけれど、なんせ山の天気なので油断禁物ボウボウメラメラ、河童じゃない合羽は持っていくのが吉!あと寒い寒いとき寒ければ寒かろう、ということで「防寒!防寒!」と警報のように言われてますのでそれぞれ寒さ対策も忘れずに・・・ってか俺はどうなんだ。とりあえずアラバキ仕様のカッコにプラスヒートテックを加えてみるなど。あとは結局アラバキで使ってない貼るカイロ(貼るやつの方が絶対いいよ!)と手袋を加えてみた。手袋、なにげに効果高いと思われるので、荷物にならないし持っていくのをオススメしまっす!

ちなみに私はダウンは持っていかず(というかダウンなんてロングコートしか持ってないわ)、フリースとウィンドブレーカー重ね着計画ですが、実はこのウィンドブレーカー、10年前に買ったやつなんです。そう、第1回RIJFのために(笑)物持ちの良さじゃ吉井ちゃんに負けない!

でもHELLY HANSENのけっこういいやつで、当時1回かぎりのフェスに出すにしちゃお高い買い物だったけど、でも全然暖かさがちがうのれす。あのときの俺、えらかったなー。もう完全に元は取った。

フェスって天候のこともそうだしそれにまつわる持ち物もそうだし、移動もふくめてなにもかも、普通にライブ見に行くよりも面倒だし手間だしハードル高い。確かに。でもじゃあなんで行きたくなっちゃうかっていったらその、不自由を楽しむ、みたいなところにあるのかなーと思います。私の好きな大倉孝二という役者さんがですね、もうずいぶん前のことだけど、初舞台を踏む女優さんになにかアドバイスを、って言われて
「思った以上に思った通りにならないものですから、思った通りにしようと思わない方がいいですよ」
って言ったんです。私はこの言葉が大好きで、もちろんフェスとはびたいち関係ないことばだけど、フェスってなんとなくこの言葉に近いものを感じます。ほんと、思った以上に思った通りにならない、だから考えるわけです、荷物のこと、天候のこと、服装のこと、そして一つ一つ選択をしていく。もちろんその選択が間違うときもある。でも、その考えて、選んで、行動する、だからこそ思った通りになったとき、思った以上のものに出会えたときの喜びがハンパないのかなあと思う。

うん。
で、これからちょっとヒンシュクかもみたいなこと言うけどさ。

とはいえ、
たかがフェスじゃん。

そりゃ私が行く立場にあるからそう言えるんだよって思われるかもしれないけど、でもなんだ、この見る/見ないがヲタとしての分水嶺みたいな、そんなことになるわけがない。そういうもので決まるもんじゃないでしょ。見るのも選択、見ないのも選択だし、それはその人それぞれに決める権利があるし、それに似たような話を前にしたことがあるかもしれないけど、見たら見ただけ蓄積されるとか、そんな銀行の利子みたいな律儀なものじゃないんじゃないか、人の思いっていうのは。見ることで失われるものは絶対ある。これは賭けてもいいよ。そして同じように、見ないことで蓄積されるものもある。

もうひとつ、余計なことかもしれないけど、奇跡とか伝説っていうのは起こそうとして起きるものじゃないと思うよ。これから奇跡が起こりますよ、って言ってから起こる奇跡はそれは良くできた手品とどこが違うんだと思うよ。それはこれから、参加者が一緒に創り上げるものなんじゃないのか。まだ何にも始まってもいないじゃんか。

たかがフェスだよ、そう思うよ。たかがって言い方がダメなら、たかがフェスだし、されどフェスだよ。ロッキンオンの編集部が煽るだけ煽るのはお仕事だからしょーがない、それで迷ってた人の背中を押すこともできたかもだしね。しょうがないと思う、だけど、今回の兵庫さんのブログは、アタマにきた。見逃すなと煽ったことにではなく、勝手な物語を公式に並べ立てられたことに。

出発の前日にいやなことを書いてしまったけど、もちろん楽しみだし、自分が参加出来る環境にあるということをありがたく思うし、たくさんの好きなアーティストが一堂に会する機会をつくってくれたことに感謝してるし、それが独自の趣向を凝らしたものであるということにも心が躍る。体力のゆるすかぎり、めいっぱい楽しんでこようとおもう。でも何度も言うように、たった1回の公演を見る/見ないで何かが決まってしまうような、そんなものは絶対にない。私の長いとも言えないが短いとも言えないヲタ生活で断言できることなんて殆どないが、それだけは確かだ。

04:04 | comments(6) | -

JAPAN JAMまで何マイル?

ARABAKIの余韻もさめやらぬままもう今週末はJAPAN JAMとかなんの冗談か。
冗談ではございません。
本気です。
本気と書いてマジと読む。みなさまこんばんは、ぴーとです。

RO69ではもう「奇跡大好き編集部」であるところのロッキンオンが総出をかけて奇跡奇跡の大安売りです。社長以下、必死です。しかしその意気や、良し。自分の会社が主催するイベントなんである、やる方が「別にアレですから好きな人だけ見に来てくれればイイっすよ」とかスカしてもしょうがないのである、煽ってナンボのロッキンオンじゃないですか、個人的にあの会社のそういう「身も蓋もなさ」を結構愛していると自認する私なのだからして。

準備もそろそろ始めねばと思いつつ、ARABAKIに備えてあれだこれだ買いそろえたばっかりなので特に何を買うってわけでもないしなあ・・・とうすぼんやりしているわけですが、しかしARABAKIや他のフェスと違って心配なことがひとつ。

基本的にフェスって「何を見るか」つまりは「何を諦めるか」がとても重要な選択事項なんだと思うんですよ。どうやったって複数あるステージのスケジュールは被る、あちらを見ればこちらが見れない、そういう風になってます。ところがあにはからんや、おとうともはからんや。

私は16日のみの参加ですが、これはおそらくチケの捌け具合が思わしくないと思った渋谷社長が「どちらか1日だけという形でも参加者が増えるように」客層をあえて分けて日割りを決めたと思われるところ、その結果

全 部 見 た い

ということになってるわけですこれが。
でもって運営側も

頑 張 れ ば 全 部 見 れ る

というのを全面に押し出してきているわけですこれが。
しかしその欲求に従って果たして終演後私は二本の足で地面に立っていられるのか!?
・・・という心配で夜はとてもよく眠れます。ぐー。

それにしても最大の疑問なのはモビリタとリベルタの距離です。オフィシャルの動画だと「歩いて5分で移動できる」って書いてますけど本当なのかそれは!(笑)にわかには信じられません。もちろん全部見たいつったってどれぐらい時間差あけてくれるのかわからないし1日中いたらメシだトイレだと生理的欲求にも従わざるを得ないわけで、ただまあ今回ワタクシ久しぶりにお一人様参加ですのでそのあたりちょこっとがんばってみようかなと思っておりますん。ということはつまりどのアーティストも前方確保はハナから諦めた!ということでもあるのでそこはモニターに期待かな!ハッハッハ!

個人的な期待を言うとサンボ×ゴダイゴは是非とも999をやってくれ、あじゃにー!つざすたーず!とコーラスをする心の準備は出来ている、バイン×長田さんは是非とも超絶ギタリスト対決を、そして田中さんは是非とも白シャツを!頼む!そこマストで!(そこか)、ソカバン×素生、なにこの天使おっさんの集まり、ここはなんかとんでもないカバーとかしれっとやりそう、YO-KINGのニューバンドはシルエットにしている意味がまったくわかりません本当にありがとうございました、しかしこれは彼がコーラスとかもやっちゃうので?みたいな期待大、そしてエレカシ×chara、今日のRO69のブログでも言われていたが「セッション」とか「コラボ」とかから最も遠いバンドエレカシ、それはなぜかと尋ねたら予定通りという言葉がエレカシにはないからじゃ!しかし!ゲストが来るとなればそうもいかぬ!っていうか!宮本!これは!charaの!持ち歌を!あなたも!カバーとか!しなさるので!?そうなので!?と「!」をいくら連打しても足りません、確実に「目に映るすべてのことがレア祭り」そんなステージです、そしてモビリタトリ前ZAZEN×山下御大×坂田御大、「今まで観られなかったもの」「どこでも観られないもの」度合いでいけばぶっちぎりのナンバー1がこれだろう、セッション内容発表でいの一番にこれを出してきた渋谷社長にその意気を感じないではいられない、この音楽頓珍漢な私でさえこれがどれぐらい鼻血ものかってことがうっすら想像つくシマツ、事実私の回りにはこのセッションだけを目当てにFSWに足を運ぶ方が複数いる、そして個人的には数々のフェスを経てようやく向井さんを生で見られるのよアテクシ!という興奮に打ち震えます(そこか再び)、さらに立て続けリベルタのトリをつとめるのはどーん!どーん!どーん!奥田民生先生だどーん!しかも民生×スカパラ!これぞエース、これぞ切り札、ARABAKIでスカパラを諦めたのはここに賭ける!という思いもあったとかなかったとか、いやーもう民生あれだろ?カバーとかやっちゃうんだろ?でもって流星と美しく燃える森はどうやったってやってくれるんだろ?いやもう鉄板ってこのことでしょ、多くのフェスでトリをつとめ観客を踊らせまくることにかけては右に出る者のないスカパラ、そしてまさに先日のARABAKIでも比類なき実力を示した民生、本当にご馳走様ですどうもありがとうございました、しかしまだここで終わりじゃない、NONONOそれはない、民生がエースならこっちはジョーカー、いやさ飛び道具、吉井ソロ曲のみならずトリビュートに参加したアーティスト呼んでTHE YELLOW MONKEYの楽曲やればいいじゃない、それをウリにしたらしたらいいじゃない、ヲタホイホイになっちゃえばいいじゃない!と渋谷社長が言ったかどうだか知りませんがYOUも若い子たちと楽しんじゃいなYO!ぐらいのことは言ったかもしれません、とまれまさかのフェスでソロ+バンド祭り、しかもこの参加アーがハンパねえ、マジハンパねぇ、ひなっちのベースで猿曲とかハンパねぇ、フジファブ呼んでくれるとかハンパねぇ、それにしても吉井がやっと兄貴肌なことを・・・!と思うと涙が出らぁな、ところでやっぱりJAMはやるんですかJAPAN JAMだけに!と駄洒落めいたことも考えますが個人的にこの富士で「人生の終わり」か「天国旅行」が聴けたらもう思い残すことは、えっと正直まだあるけど、でも相当思い残すことナッスィング、トリだからアンコールやるんだし最後はラブショーで民生も呼び込んじゃえばイイYO!とかてけとうな夢も見たいそんなお年頃。


ふぅー。(息つぎ)

さてそんな感じで夢と希望と欲望と妄想でパンパンに膨らんだ胸に立ちこめる暗雲といえば

富士スピードウェイのピンポイント天気予報

はい16日堂々の雨マーク!

いやまあまだ「曇り」の予想で出てるところもあるんで勝負は五分五分って感じですが、もーほんと野外は!天気がマジ命綱だからな・・・!でもって「富士」と「第1回」が揃うと良くも悪くも伝説が頻発しますが神様ここはどうか良い伝説の方でお願いします(土下座)っていうか民生ー!お願いだから朝から会場入りしてー!(結局民生頼み)

23:22 | comments(9) | -

荒吐四方山

各アーティストの感想からこぼれちゃったよもやま話などをメモふうにだらだらと。


・とにかく天候に恵まれすぎた2日間でした。雨が降らなかったってことだけでなく、気温の面でも。こんなに暖かかったARABAKIは初めてだというのも目にしたぐらい
・去年の「雨のARABAKI」の印象が強烈すぎて、ほんとに直前まで雨対策と防寒対策に大わらわという感じだったけど、ぎりぎりで寒さを抜けてくれて助かった
・だってこれ、例年通り4月の最終週だったら雹に降られてたかもなんだよ・・・!

・twitterのハッシュタグでも沢山の人が言っていたが、本当にミラクルな環境だった
・2日目の途中に雨が降ったけど、別に大した降りでもなくて狐の嫁入り程度のパラつき雨だったし、そのおかげで虹は出るし、でもって「雨上がりの夜空に」がこんなにぴったりなシュチュエーションもないしっていうね

・そもそも私がARABAKIに吉井参加、という発表で飛びついたのは、06年、現在のエコキャンプに会場が移ったときに、「桜を見ながらのフェス」というのを聞いてそんな天国みたいなことあるだろうか、やーそれは是非行ってみたい、と思っていたからなんスよ
・ところが07年から09年までは桜の開花とタイミングが合わず、しかも今年は例年より1週間遅い5月の1日2日。やー桜はもう絶対無理だろうと思ってたのに!のに!
・なんという巡り合わせか、4月中旬の異常とも思える冷え込みのおかげでちょうどフェスの開催される週末に桜が満開、というか散り際っていうね
・・・・えーもうほんとできすぎだった正直。

・今年はステージが二つ増えて、まあ確かに歩かされた感はあった
・しかし遠い遠いというほど遠くは感じなかったんだよな−。移動もまた楽し
・ステージの印象で一番好きなのは磐越です
・私の思うフェスのイメージそのまんまだったし、傾斜のおかげで後方でも楽しめるし。
・ロケーションが素晴らしかったのはなんといっても満開の桜に取り囲まれた鰰!!
・津軽も気持ちよさそうだったんだけど、結局足を踏み入れてないのは心残り。
鰰の桜。


・逆に陸奥は最大のステージということもあるけどどうも窮屈な感じがしてしまったというか・・・
・ちょっと奥行きが足りない感じなんだよね
・モニタを設置してくれていたけど、あれはもう少し上に設置してくれないとせっかくなのにもったいないと思いまふ。

・感想にも少し書いたけど、ほんとにRIJFと比べてフリーダムつーか、ゆるい感じが心地よいフェスだったなーと思う
・シートゾーンとか決まってるようで決まってない、おのおのが邪魔にならなそうなところに自分の陣地を確保するっていうね
・人であふれる!みたいなところがなかったのもよかったなあ。ご飯を買うのも何をするのも、タイミングさえ選べばノーストレスって感じだった
・陸奥も含めて、RSRやRIJFなんかよりもステージも小ぶりで、その距離感を楽しめるのもよかった

・いつもARABAKIフェスの実況を見ていると出てくる「川崎町ブースのはっと汁」
・是非食べてみたいと思っていたのだが、気温が思いの外高かったこともあって今回は見送りました
・でもそば田楽は食べられたのでヨシとする!
・あとこれ友人が言っていたんですけど、ミネストローネとかスープを出すブースがもっとあっていいんじゃないか
・夜になって冷え込むとみんなラーメンとかにどうしても並びがちだけど、結局スープが欲しいみたいなとこもあるじゃないですか
・冬フェスとかいってもラーメン系はどこにでもあるけど洋風のスープ系は絶対数が凄く少ない!
・スイートエモーションさんとか是非次の機会があれば(あるのか・・・?)是非検討して下さい(笑)

・今回twitterのハッシュタグを時々追いながらということもやってみたのですけども
・レポにも書いた渋滞の情報なんかは断然早いし助かる
・あとどこのステージが押してるとか
・そして2日間ともそのハッシュタグで一番呟かれたのは怒髪天の増子兄ィだったろうっていうね
・っていうか怒髪天出てないんですけどね
・出てないけどバックヤードでドカジャンに泥棒髭のスタイルで居酒屋をオープンしていた兄ィ
・2日目にはタワレコブースで緊急トークショーまで繰り広げるという
・そのトークショーの終わりかけの時にちょうどブースの前を通りかかって、一瞬お姿を拝見できました。ありがたやありがたや。ここまでくるとすでにARABAKIの守り神的な
・Birthdayの時磐越ステージまで来て歌に合わせて旗振ってたって聞いて爆笑しました
・ただARABAKIではdocomoはめちゃめちゃ力入れてくれたおかげで通信もスムーズだったけど、ソフトバンクはかなり苦労したらしい
・フェスはほんと、それがあるからなー。RIJFでもグラスステージ終わりとかは混雑して繋がらなかったりしたし、携帯を過信するのいくないね

・レポに書こうかと思いつつ、関係ない話なんでここに書くけど
・マリーズ志磨くんのMCの時の、「晴れろ」と念じていったん諦めた後、MCの最後には日が差してくるというアレ
・観客もかなりおおおおお!って盛り上がってたんだけど、思わず「お前は厩戸王子か!」とツッコミそうになりました(笑)
・ほら日出処天子でさー、厩戸が登場すると雨がやむみたいなシーンあったじゃん(どうでもいい情報)
・志磨くんはステージから見てて雲の切れ間が見えてたんだろうなーっていう
・でもそれをあんな風にひとつの舞台効果にしてしまうというのは才能以外の何者でもない
・あと数少ない心残りがあるとすればフラカンに間に合わなかったっていうことかなー
・まあでも朝少しでも長く寝たい性分なんだからしょうがない(開き直り)
・RIJFでも年末の大阪でもフラカンをがっつり見れてないんだけど、これはあれだな、お前もうワンマン来いよってことだな
・名古屋住んでるんだしなー(笑)

・今回の私の服装はブラトップ+Tシャツ+長袖パーカーに、レギンスと七分丈のパンツ。足下はニューバランスのスニーカー。
・日が落ちてからはその上にウィンドブレーカーを着て、さらに冷えた時のために、とフリースも1枚用意してました。でもフリースは結局着なくてすんだのでよかったです
・でももし来年以降ARABAKI参戦考えてらっしゃる方がいたら、ダウンかフリースは必須かと。日が落ちてからの寒さは相当堪えます。あと風ね
・アウトドアショップでウォーキング用の靴下を買っていて、それを履くと断然足の疲れが違いました。底の薄い靴の方とか、靴下工夫するだけでも違うかも
・それにしてもニューバランスの歩きやすさ異常
・もうお前なしでは生きていけない!(マジで!)
・寝るときは足裏に休息時間のツボ刺激ジェルシートっていうの貼って、足首とふくらはぎに普通の休息時間を貼って寝たんですけど、特にツボ刺激のやつはマジでちょうオススメ
・あとは首巻系かなー。1枚羽織るか羽織らないかぐらい体感温度が違うなと。ここでもユニクロのストール大活躍。390円でこの元の取りよう!オソロシス!
風の草原のオブジェ。エゾっぽい

・さすが10年目の開催というだけあって、よくオーガナイズされているフェスだなあと思いました
・ガッチガチに行動規範があるわけでもない、各々自分のことは自分でね、みたいなところもありつつだけど、例えばシャトルバスへの案内みたいなところはきっちり誘導してもらえたし、まったく不安を感じないで参加することができました
・最後にゲートで半袖で見送ってくれたスタッフの子とか、ほんとお疲れさまでしたってこちらがお礼を言いたい
・何より念願だった「桜舞い散る中での音楽の祭典」に参加できたこと、ほんと夢のようです
・2日間一緒に時間を過ごしてくれた友よありがとう!!!
・スタッフ、アーティスト、参加者の皆々様に感謝!楽しかった!素晴らしい黄金週間の思い出になりました!!

23:17 | comments(6) | -