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言葉はいつも思いに足りない

メンバーのプライベートについて、知りたいと思うのも自由。
それが自分にとって、すごく重要なことなのも自由。
THE YELLOW MONKEYに求めるものは、それぞれ違うから。
同じように、メンバーのプライベートについて、知りたくないと思うのも自由。
それが無意味なことだと思うのも自由。
THE YELLOW MONKEYの捉え方は、それぞれ違うから。


この文章引用するのたぶん三度目です。結局のところこういったことがあると私はいつも睡蓮の書いたこのテキストを思い出すのだった。

ツイッターに「吉井の中の人には興味がない」と書いたけど、それは今回のことで思ったわけじゃなく、もう長い歳月をかけて追いかけているうちに「私はほとほと吉井の中の人に興味がないな」というのを実感していた、いや、させられていた。そしてそれは吉井に限ったことではなく、私という人間の性癖みたいなものなんだなあというのも思っていた。これは一種のコンプレックスに近い。日渡早紀さんの「記憶鮮明」という古いマンガのなかで、「片目をつぶって好きでいるぐらいがちょうどいい」というような台詞があったのだが、わたしは二次元においても三次元においても、オンでもオフでも、その「片目を閉じて好きになる」タイプなのだ。これはわたしの人格における欠損のひとつだとおもうし(欠損が悪いというのではない、人間皆どこかしら欠けていてどこかが過剰だ)、そういう意味でコンプレックスに近い、ということになる。

結婚、おめでとう、ともツイートしたけれど、実際心の底から「おめでとう!」と思っているかというともちろんそうではない。だって他人だからね。赤の他人の結婚を自分の知己の出来事のように喜べるほど博愛主義ではない。

ただ結婚のニュースを聞いて私が最初に思ったのは、あー、ツアー始まっててよかった、ってことだった。どこがだよ、最悪のタイミングだよ、という人もいるかもしれないし、確かにできればツアーが終わったあとのほうがよかったのかなと思いもするが、しかしツアーが始まる前だったらこれはもう最悪だっただろう、わたしにとっては。

このblogが、もはや新譜が出てもなんのエントリもあげないblogになりさがっている現状を見ても、私の中に彼を追いかける必死さや情熱が薄れているという自覚は多分にあった。なにがきっかけだというわけでもない。ひとつ思い当たるのは、どこかの時点で、「いつまで好きでいられるかわからない」というような飢餓感のかわりに、「私はなんだかんだ言いながらこの人のことをずっと好きだろう」と思ってしまったことがあると思う。だから吉井の投げるアメを全部欲しがったりしなくてもいい、結局のところこの距離感は変わらないのだから、というような、どこかで一段降りたような感覚はきっとあった。

私はかつてTHE YELLOW MONKEYに対する思い入れについて「一生返済しきれないぐらいの負債を負ってるといっても過言ではない」と書いたことがあるけれど、そういう意味ではアルバムのリリースもツアーもなかったこの2年あまりで、わたしはかなりの借金を返したような気さえしていたのだとおもう。

しかし今回のツアー、わたしにとっての初日だった神戸で、私は借金を返すどころかさらに負債を増やしたような気がする。この4月で転勤になり、いままでと勝手のちがう仕事や責任に、私はお得意の開き直りをすることができずにいた。こんなんで、この仕事この先保つのかな、と自分で自分に疑問符を抱いたりもした。吉井のライブを楽しめるだろうか、はたして。アルバムだってほとんど聞き込んでいなかった。

けれどステージのうえにいた吉井は、ほんとうにありえないほど、私をブチ上がらせてくれたのだった。「点描のしくみ」のときの、自分の中を電撃のように駆け抜けていったあの興奮。どうでもいい、と私ははっきり言葉にしておもった。世界なんてどうでもいい、仕事なんてどうでもいい、明日のことなんてどうでもいい。今ここにいること、吉井の音楽を聴いていること、生きていることの興奮。吉井よりも素晴らしいアーティストは星の数ほどいるだろう、けれど、私をここまで興奮させてくれるひとはほかにはいない。あのとき私は、あえて陳腐な表現をするが、ほんとうに吉井に「救われた」のだった。

ツアーが始まったあとでよかった、と思うのは、たとえ何があっても、今の吉井が最高にかっこいい、という担保があるからだ。こんなにかっこいい吉井でいてくれるなら、もうあとは好きにしてください。

私にとって吉井和哉は大切なひとだ。中の人に興味がなくても、思い込みや幻想をそこに見ているだけだとしても、やっぱりわたしにとって誰にも代えがたい大切なひとだ。彼がいたからこそ体験出来た感覚、経験できた世界、たくさんの興奮と絶望がもし自分の人生からごっそり抜け落ちたらと想像するだけで足元が崩れていく思いがする。これからも私にどんどん負債を負わせて、一生返しきれない借金を抱えさせてください。私の願いはそれだけです。
23:08 | comments(12) | -

YOSHII KAZUYA STARLIGHT TOUR 2015@名古屋国際会議場センチュリーホール レポート

この前にあった10日のフェスティバルホールに行かず名古屋に来たのはチケット予約の段階ではまだ転勤がきまっていなかったからじゃー!しかしさすがにまだ自分の中でくすぶる地元感。吉井ちゃん2年ぶりぐらいの名古屋だそうです。待ってましたのひとがおおいからなのか、開演前から手拍子、総立ちの大盛り上がり。以下、例によってメモ書きと感想など!

 
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01:05 | comments(12) | -
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