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あんなことこんなこと2016

あけましておめでとうございます。文字通り怒涛の2016年を終え、2017年新春を寿いでいらっしゃいますでしょうか。今頃メカラのレポ(もどき)をあげてお前はなにをやっておるのかという感じですが、完全にぐうたらな正月を過ごしておりました。そのいっこ前のエントリを書くのに集中力を使い果たした反動かもしれません。ほんとかよ。ま、それはさておき!1年前の今日、すべての火蓋が切って落とされたわけですね。私は何でも書いて残しておく派ゆえ、サイトの日記に1月8日の0時を待つ心境をリアルタイムで書いていたりしたので「そうそう、そうだったわ〜」などと振り返って1年の早さを実感しております。ということで折角(何が)ですから2016年のモーメントを総まくりたい。できるだけ長くならないよう簡潔にいきたい(無理だろ)(いやがんばる)。

 

1月
4日、REPUSMYT.COMというサイトがアレではないかという一報がRTで回ってくる。ヤバい。この思わせぶりさ加減!くさい!え!まじか!どうしたらええんや!パニックになる。自分が過去に書いたblogのテキストを読んで泣くという変態の所業に出る。他の誰が何をどう言おうと、ワシの姿勢はこれやけん、という気持ちでサイトの日記を最速で書き上げる。8日を座して待つ。うそ。蓋が開いた瞬間の私のツイート「賽は投げられたぞ!」その足でホテルの予約と予算案を組み上げる。スタッフを選ぶとかいう名目で行われた検定に参加。相当できた。やったねパパ!明日はホームランだ!さすがに好きなバンドを味なくなるまでしがむタイプのヲタである(自負)。

 

2月
新曲がラジオで解禁。平日!仕事!聴けない!FC最速先行の抽選発表。どの程度の確率でくるものなのか全く読めず、しばらく「当落」という単語を口に出せない病気にかかる。結果、4勝3敗。まだ慌てるような時間じゃない(by仙道くん)。SUPER指定席にかすりもしないが、とりあえず行けるかどうかが重要というスタンスは自分の中で解散前と全く変わっていないので「取れればええんや!」という浪花商人精神を大いに発揮する。職場の異動が本決まりになる。ガッデム。金がない。猿にかける金はあるが引っ越しにかける金がない。

 

3月
11日を過ぎたあたりから1日の進行が猛烈に遅く感じる病気にかかる。あと2か月、あと1か月と29日、あと1か月と28日…そりゃ遅く感じるわ!お薬多めに出しといて!ALRIGHTのPV公開。よしい…その、まえがみ…と数多の吉井ファンが一瞬沈黙するも「そうだったこの人めっちゃ髪の毛伸びるの早いんや無問題無問題」と気を取り直す。

 

4月
職場異動。通勤時間が6倍ぐらいになる(それまでが近すぎたとも言う)。さっそく心折れる。ツアー初日の1曲目が中継されることとなり、1曲目予想が公式サイトで開始。ツアースケジュールで開いていた8月に横アリ公演が「SPECIAL」と銘打ってぶっこまれることが発表される。横アリに異常な執着を燃やす我の本気と書いてポンゲが火を噴く。GW開けたらたぶん映画に行く暇もないだろうとシビルウォーを1日で3回キメる。眼精疲労がひどい。ばかなのか私は。お薬待ってます。

 

5月
絶対に体調を崩せないという強迫観念に苛まれるあまり体調を崩しそうになる、東海道新幹線が止まってしまった場合の移動方法などを考えて夜は眠れるけど朝起きれなくなる、職場の部下のマスク姿に異常に怯える、などの病気の諸症状がついに臨界点に達して迎えた5月11日。もうお薬も効かない。新大阪から品川までの距離が無限に感じられる。緊張が行き過ぎて痛覚がない人間のようにふわっふわの心持のまま代々木第一体育館に向かう。果たして、幕の向こうに4人はおり、まさに怒涛の日々の幕が切って落とされたのであった。幕の向こうの4人がまんま4人であり、「変わっちゃったわね」という台詞を差し挟む隙のなさに驚嘆する。代々木に続いて長野1日目にも参戦。シャトルバス乗り場を探している間にひとり遠征のお嬢さんに声をかけられる。THE YELLOW MONKEY見たさに初めてのひとり遠征だと言っていた。パンチ以来の長野ビッグハット。おセンチの花咲き乱れる。

 

6月
お友達と広島遠征。めっちゃくちゃ美味いあなごのひつむしを食べる。2016年ベスト食に食い込んでくるうまさ忘れがたし。アリーナの後方で見たが、距離に関係なくブチ上がれる自分を改めて再発見する。吉井ががっつりメイクをしてきたり、アニーが「今日が最高」と叫んだりツアーの成長を肌で感じる。帰りの新幹線の中で突然「THE YELLOW MONKEYが帰ってきた」という実感に襲われ泣き伏す。完全に情緒不安定な人のそれである。名古屋2日目への参戦を目論むも、会議日程に潰される。しかもその会議が踊ったあげく自分にほぼ関係ないという結果にこんな世の中に誰がしたと演歌の心持に。

 

7月
文字通り怒涛。大阪2days、さいたま2days、福岡2days、神戸2days、すべてに参加。大阪では吉井がMCで「解散という重い十字架」などと口走ったため思いもかけず動揺する。さいたまはこの長い不在の時間を一緒にこらえてきた友人たちとああでもないこうでもないとバンドの話を飽くことなくできて、それが何よりの幸福であった。二度と戻らない美しい日は戻ってくる。こともある。福岡では吉井が犬小屋で出だしを間違える、所謂「犬小屋事件」が勃発するが、この事件の肝は間違えたということではなく、間奏でその出だしのAメロを強引にぶっこんできた、奴の「転んでもただでは起きない」精神にこそある。かっこよかったよ!あと福岡民マジで盛り上げ上手!神戸ではツアー通常メニューは札幌を残すのみとなった寂しさからか「終わっちゃう」「終わっちゃう」と何度も吉井が口走り、完全に終わっちゃう妖怪と化していた。

 

8月
YOKOHAMA SPECIAL。そうまで言われてチケット取らない理由は私にはない。いや、そんな冠なくてもこの私が横アリをはずすわけない!と鼻息が荒くなる病気にかかる。発表になった時点で新横のホテルを押えており、新横はおれにまかせろ!と地元民でもないのに張り切る病気にかかる。SPECIALとかいって期待しすぎちゃいけないよねと心の予防線も張りつつ、いきなりのRAINBOW MANでTHE YELLOW MONKEYおまえはほんとにうれしい男だよと涙を流す。終演後2日連続でホールツアーと映画の告知。どんだけ働くんや!そして16年ぶりのひたちなかRIJF。期待に十二分に応えるステージで江戸の仇を、いやちがったひたちなかの仇をひたちなかで討つ。大阪サマソニの暑さでしぬ。あれはしぬ。ほんとうにしぬ。

 

9月
オーラス札幌!小樽で「時価」のうに丼に果敢にトライ、ライヴ打ち上げでは今まで食べていたジンギスカンとは…と真顔になってしまうぐらい美味いジンギスカンでいいだけ打ちあがる。食の王国札幌すばらかしき。いつもそうだが、吉井というかこのバンドはオーラスよりもひとつ手前ぐらいがいちばんセンチメンタルで、オーラスはもう前を向いていることが多いなと改めて実感する。アンコールのパールの前に、吉井の掛け声に3人が応じた瞬間はこの1年の中でもかなりのベストモーメントであった。4か月間の怒涛の日々が終わったと一息つく間もなく、12月28日武道館メカラウロコ27が発表される。もういくさはいやでござりまする…とかなんとか時代劇に出てくるおなごのようなことを言うわけもなく、竹やりで戦場に駆けていくタイプのヲタ、それが私。

 

10月
新曲「砂の塔」発売に向けてラジオ・テレビ・雑誌のラッシュ。すごい。ここまで15年間雨水だけで暮らしてきたヲタの頭の上から放水車でミネラルウォーター注ぎ込むようなこの所業。情報の大洪水や〜!(普通のことを彦摩呂ふうに言う病気)折しもradikoに「タイムフリー」という機能が装備され、エリアフリーもかけ合わせればほぼすべてのラジオを聴くことができるという、ヲタを躍らせる時代の到来を実感する。中でも古いお付き合いである相越さんとのやりとりは絶品であった。エマの「ねえ聞いてる!?」のトーン好きすぎた。テレビでは[Alexandros]と共演したミュージックフェアがかなり印象深い。シングル、初回盤にはアリーナツアー12か所の音源がついてきたり、FC限定盤には熊本でのフリーライヴのDVDがついてきたり、盤を買わせる努力惜しみなき。そしてメカラ当落発表。お友達からのLINEを見て職場の廊下で泣き崩れる(本当にありがとう!)

 

11月
メディアラッシュが一段落したと思う間もなくホールツアー開始。この時点でチケットが取れているのは長崎のみであり、初日から1か月以上先という事態に打ち震える。最初2〜3本行きたいな!とか思っていた自分を殴るしかない。殴るしかないと言いながらまだ大分ワンチャンあるんじゃねと大分行の旅程を組む私。この見通しの甘さ、殴るしかない。ツアータイトルからして、そしてラジオでのメンバーの発言からして「レアでマニアック」なセトリになることが予想され、とりあえずネタバレ防衛ラインを組む。防衛ラインが強固すぎてこの月、真田丸と逃げ恥の話しかほぼ、していない。そしてとうとう!念願の!紅白出場決定!夢はときにおそろしいほど叶う!おそろしい!

 

12月
長崎は今日も雨だった!うそ!パンチ以来の、思い出の長崎。すばらしい。ベストモーメントしかない。ホールツアーはグッズのデザインが珍しく良くて販売開始前2時間ぐらい並ぶが、それでも枡は買えず。おそらく人生初、売り切れている枡と先行販売で買ったTシャツとパンフ以外は買うという、ここからここまで全部頂くわ状態。私「これとこれとこれ…」物販のお姉さん「以上ですか」「まだあります、これとこれ」「以上で…」「まだあります」大人!こわいね!思い出のFOXYをまた長崎で聴けたことに感極まり、思わぬ所にぶっこまれたパンチドランカーにのけぞる。ネタバレ見ずにこれて本当によかったと思った。よくがんばりました。そして翌日大分公演のチケットもないのに大分に向かい、しかもそこそこ楽しんでしまうという自分たちのヲタヲタしいおめでたさを実感する。世界にTHE YELLOW MONKEYがいればそれが楽しいと言わんばかりである。そして年の瀬12月28日、運命のメカラ、運命の武道館。電子チケットであったため、スマホを失くす、落とす、落としたスマホを誰かが蹴って踏む、そのスマホが線路に落ちて電車に轢かれる、などの妄想が止まらない病気にかかる。いったい1年でどれだけの病気になっとるんや!無事会場に入ったあとの襲い掛かるおセンチメンタリズムは異常であった。大晦日は念願の紅白、しかもNHKホール、しかもJAM。完全に落ち着きを見失う(私が)。でもたぶん中原さんが見守ってくれていた。中原さんありがとう。本当におそろしいほど、夢は叶う。

 


再結成(再集結)が発表になって、私は自分がこのバンドのファンであることを全く隠していないので、いろんな人に心境を聞かれるました。でも毎度判で捺したように「よくわかんないんですよ」と答えていた。いや実際よくわかんなかった!考えすぎるとこわくなるので考えすぎないようにもしていた。人間緊張が行き過ぎるとよくわかんなくなるということを学びました。5月11日の当日、青山のホテルでお友達と待ち合わせ、会場に向かい、代々木第一体育館の中に入っても、まだよくわかりませんでした。カウントダウンが0になり、暗転し、バラ色のリミックスが流れてもまだよくわかりませんでした。本当のところ、1年経った今でもよくわかってないのかもしれません。そう、これは夢だよ、1年間いい夢みたね、とぱんと泡がはじけても、そうだよな、そんな都合のいいことあるわけない、と思ってしまうかもしれません。でも現実でした。夢だけど!夢じゃなかったー!

 

嵐のような怒涛の2016年、まさかこんな1年になろうとは。全力投球で駆け抜けた、おもしろおかしく過ごせた1年でした。それを一緒に過ごしてくれた友人各位、どうもありがとう。特にちなみさんには超絶お世話になりました。これからもおもしろおかしく過ごしたい。そんな場合じゃない時も、おもしろとおかしさを積極的にひろってすごしたい。それを世界一かっこいいバンドといっしょに過ごす生活のなかで見つけたい。それがわたしのたったひとつの冴えたやり方、かもしれません。楽しかった2016年、あんなことこんなことあったでしょ、いーーつにーーなーーってもーーー わーーすれーーーないーーー。

 

23:26 | comments(8) | -

メカラウロコ・27に行ってきたのよ

2016年1月8日に再集結が発表された瞬間から、まず頭によぎったことのひとつと言ってもいいのが「12月28日の武道館」でした。その日に武道館でやることについてはまったく疑っていなかった(吉井が前年の12月28日に、『来年は(12月28日は)何曜日?火曜日?水曜日?何曜日でもいいから来てね〜!』と言っていたので何かがあることはわかっていた)んですが、果たして、チケットが取れるのか?それはこの1年過熱するチケット戦争を目の当たりにしていてますます募る気持ちでした。おかげさまで、友人の強運のご相伴にあずかることができ、武道館に行くことが出来ました。もう、人さまのお力にすがって生きて参りましたの、というブランチの心持ちもかくや、です(欲望という名の電車ネタ)。

 

あの、いちばん感極まったのは会場に入った瞬間かもしれないですね。あの国旗、楽団(さすがにメカラウロコ楽団ではなくて徳澤青弦ストリングスの皆さん)、パッヘルベルのカノン…。メカラウロコに来た…!という実感、とうとうこの日本武道館に、国旗の下にTHE YELLOW MONKEYが帰ってきた、という実感で、なんか文字通り胸がいっぱいになりました。

 

1曲目の予想はいろいろ考えたんですけど、7を踏襲するならMORALITYだよなあとか、ROMANTISTでどーん!と始まるのもありだよなあとか、でもROMANTIST始まりは吉井ソロで割と最近やったしなあとか、いろいろ考えていたらあの、時計仕掛けのオレンジの第九が!ってここからROMANTISTやった時ありましたよね!?エッもしかしてアレックスのコートきちゃう!?とか頭をぐるぐるしましたが、聴こえてきたのは「月光」。ぎゃーんMORALITY!やっぱり7路線か!

 

MORALITYということはもちろんあのお姉さんたちが出てくるわけですが、よく見えなかったけどボンデージ風の衣装で顔が隠れてて、さすがに胸はアレだけど7のスリップ着てるやつよりは格段にエロくてよかったです。吉井ちゃん孔雀の羽持ってたよね?途中でおねえさんの胸に差してるのもエロくてよかったなー。でもって、これ、このままいくとギターじゃーーん!とかき鳴らして「メカラー!ウロコー!」て叫んでからのDORASTICだけど…?ってなってたらほんとにそのまま「セブーン!」が「トゥエンティセブーン!」でDORASTICだった!

 

言うまでもないですけど、ほんとメカラ7の映像をんもうしぬほど繰り返し見たので、なんか「見える…未来が見えるぞ…!」って感じで、不思議な感覚を味わいました。DORASTICのコーラスのエマとヒーセがまたかわいいんだよね〜!

 

メカラのセットリストでいくと次は「俺たちも、すっげー元気。LOVERS ON BACKSTREET」だけどどうなのどうなの、と思ってたらなんとー!!!FAIRY LANDでしたーーー!!お友達の「これやってくれ頼む!」の第1位だったのでふたりでギャーーーーつって抱き合った!!!吉井ちゃんがまたあの美しい手でげっだーん!をやってくれるのが嬉しかった…!この日はほんと、そういうファンがああそうそう、それそれ!と思うアクションの数々を惜しみなくやってくれていたような気がします。

 

最初のMCに続いてSECOND CRY、そしてFINE FINE FINEとここもメカラ7のセトリの流れ。SECOND CRY、吉井曰く「ジャガーになる曲」。あの、曲の最後の「お前に魂を売ってやる/お前にすべてを売ってやる/お前に薬を射ってやる」が正しいけど、「すべて」と「薬」が逆になったのでアッ!っと思った。いや間違えた!っていうんじゃなく、吉井さんこれメカラ7の時も逆に歌ってるんだよ〜〜。FINE FINE FINEであの首吊りの木もやってくれてた!あと、ちょっとテンポ遅め…?と思ってたらエマがささっとアニーのとこに近寄った後、ちょっとテンポアップした気がしたんだけど気のせいかしら。でもって、じゃあ次はA HEN?それとも麗奈?と思っていたら…VERMILLION!!!やった!!!マジか!!!なんか、吉井がホールでやった曲でメカラでやんない曲もある、とか言ってたからVERMILLIONとか外れそう…って勝手に心配してた!FINEの曲終わりでサッとジャケット脱いで、あの紫のシャツでこの曲て、もう完全に確信犯…あの美しい手のぶらぶら…最高かよ!いやマジで、あの「僕の爪を切るな」で吉井が叫んでぐっとのけぞったところ、ヒーーーーつったもん。ヒーーーーつって、そのままなぜか腹を押えていた私だ。なんだろう、吉井がそのあとのMCで「エマの八重歯を二回見ると双子を妊娠する」とか言ってましたけど、おまえの手指もそれぐらいのアレだからな!?みたいなことなんでしょうか。

 

そこからの聖なる、FOUR SEASONS、SHOCK HEARTSと今度はホールツアーの流れ。再集結して、これでアリーナ、ホール、単発のライヴとあらゆる形態を1年間でやってきたわけですけど、個人的にセットリストの組み方がすごく慎重というか、ちゃんと練られたものを出そうというのが共通してあるよなあと思いました。やっぱり1曲1曲ちゃんとモノにして、それからステージに出したいというか。FOUR SEASONSのあのスタンドプレイ、ホールでは見られなかったので嬉しいです、嬉しいです。でもスタンドを倒して手を放す、というよりは立ってるスタンドなぎ倒す!みたいな勢いがあってちょっと面白かった。死ねばそれで終わり、の手のジェスチャーもそのままやってたな〜。

 

ここで長めのMCがあって、もう、吉井のソワソワぶりがひどいし話の持っていき方はグダグダだしで、面白いやらおかしいやら(結局、面白い)。九段下って単語を先に言っちゃダメだよ!「なんでみんなそんな勘がいいんだ!」つってたけど、よくなくてもわかるわ!個人的にはそれよりも「腸は第二の脳だって言いますからね…こんなことを言うロッカーになるとは思っていませんでした」ってやつにしこたま笑いました。まったくだよ!


あと、20年前はね、最初に出てきた瞬間それはもう割れんばかりの黄色い歓声だったわけですが…すっかり…茶色くなって!とか言い出して、あっこれ民生にも言われたことあるな!とか咄嗟に思いました。でもこういう「愛あるおディスり」ははまる人とそうでない人がいるので吉井ちゃん、用法用量は正しくお使いくださいだよ!

 

しかしそのグダグダぶりから「気を付けてくださいね、左利きの少女には」って単語ぶちこんできてRED LIGHTだもん。はーあいつずっちーな!当該歌詞のところ、あの、私の大好きなあれ、左利きの少女の夜を買うのところ、ちゃんと手が背中に回ってて、ああ〜〜〜アップで見たい!見せてくれ!と身もだえしました。続いてセルリア。もう、これも、やらないわけないよね!RED LIGHTきたら、やらないわけないよね!ですよ。やらないわけないよねー!って声に出たもん!

 

その次のMCで、吉井がギター持ってて、あれっこのギター…ってことは…と思っていたら、113本回ったツアー、って話になったあと「俺はこの曲を武道館でやったことないって思ってたんだけど、2回もやったことあるんだね」とか言い出して文字通りのけぞりました。マジかよ…っていうかセトリ組むときにそういう話したんだろうけど、吉井が「パンチドランカーって武道館でやったことないよねー」とか言い出した時のスタッフ及びメンバーの顔が見たい私だよ。「やったこと…あるよ?」ってこいつ何言ってんだ?みたいなテンションで誰かツッこんでてください(過去への要望)。そしてその様子を映画で見せてください(未来への願望)。吉井ちゃん!あの年はね!武道館3daysだったのよ!2日間パンチのツアーで、28日だけメカラだったのよ!それでほぼセトリ全替えだったんだから大したもんだよユーたち!(結局褒める)。

 

しかし、この曲をこうしてまた聴ける、とは。もうなんか、やっぱり胸がいっぱいになります。しかもそれを吉井が「俺たちのチャンピオンベルトのような曲」と言ってくれるとは…!って、この話、長崎の時も書いたね!書いたけど、また書きたい!何度でも書きたい!

 

そしてきましたSWEET&SWEET!やった!ホールの大分で出たという話は小耳に挟んでおりました!ギターは君の手を縛り、で吉井がぐっと腕を前に出して縛られるジェスチャーやってくれたのぎゃーんってなった。まあ私もあれ喜んでやっちゃいますけど。それもこれもTRUE MINDの映像のせいだけど。そのままアウトロから太陽が燃えているにつながるのもホールの流れと同じ。この、メカラ7、SLS、7、SLSとツートンカラーの縞模様の波のようなセトリの構成。過去と現在を行ったり来たりしているような不思議な気持ちになったりして。

 

太陽が燃えているも、SUCKも、武道館で聴くとまた格別の良さのあるスケールの大きな曲だなあとしみじみ思いました。SUCKは全部盛りしちゃうと尺取るから一番シンプルな形でしたけど、あのスネア二発から吉井のマイクスタンドぶん回し、エマのぎゅいんぎゅいんくるギター、そしてハンドクラップ、盛り上がらないわけないですよ。ユアラーイフ、からFATHERへの入り、やっぱりTRUE MINDに入ってる映像を思い出さないではいられないんだけど、間奏のとき吉井が後ろにさがって、なんか指輪をはめているような素振りをしたのでなになに?って目を凝らしたけど当然見えません!あとでサイトでねたばらししてくれてたね。その指輪をつけたまま、あの間奏のところでぐるぐるまわって、倒れて、「耳を当てたまま目を閉じる」…んもう大好きな流れじゃんかよ〜!(泣)

 

そのあとのMCで、この武道館に帰ってこられたことの感謝を口にしていたんだけど、「ここでこの曲をやれるということのありがたさ」って言ってて、えーっなんだろう、と思ったらフリージアの少年でした。少年じゃないけどねなんて茶化していたけど、でもやっぱり特別な1曲なんだなあ。わたしも大好きだ…あの、最後のリフレイン、マイクから遠ざかるところもそのまんまだった。最後、もしも貴方が今夜僕に、と反転するところもめちゃくちゃ好き。でもって、この余韻のままステージを去ったので、フリージアが本編ラスト…!斬新!ってなりました。

ストリングスの方々がいらしていたので、私の「やってくれ頼む」ベスト1であるところのTHIS ISが来るならアンコールいっぱつめだろうな…などと思っていたらステージに戻ってきた吉井ちゃんが「…座ってアンコールしてただろう!」はっはっは、これも民生に言われたことあるわあ(吉井ちゃんもどこかのツアーで言ってたネ)。

 

メンバー紹介、アニーが挨拶するときに腋を隠すしぐさに「昭和だな」とか言ってたんですけど「お前もな…」と思った私です。エマの投げキス大サービスも笑いました。似合う、似合うよエマはこういうのが!吉井ちゃん、うれしくてたのしくて仕方ないのか、なんかほよほよしていて面白かった。エマと急にお尻をくっつけたがったのは何だったんだ(笑)ヒーセに問題児と言われていたけど、ほんと自由奔放すぎて面白かったです。

 

7を踏襲する路線だったから、ほぼ確信はしていたし、吉井が「前夜雨」なんてタイトルで更新してたりしたので、やるよな、やる、やるはずだ、やるにちがいない!と思っていたけど、本当に始まったらやっぱり格別でした。メカラ8のドームのときに、THIS ISは聴きたいなって思ってて、でも聴けなくて、そこからずっとのどにひっかかった小骨のように聴けなかった後悔が付きまとっていた曲でした。きらきらの、エマと吉井の曲。最後にエマが寄り添うところ、本当に大好き!

 

でもって、おそらく誰もが予想するセットリストナンバー1だったんじゃないでしょうか、「真珠色の革命時代」。だってね、まさにメカラウロコを象徴するような楽曲だものね。間奏で吉井がエアギターでエマの指を追うところ、美しかったなあ。この曲が、吉井和哉がどん底であった時代に、いつかここから抜け出そうという思いを込めて作られたのだと思うと、この記念すべき日にこの場所で鳴らされるこの曲、というものに特別の感慨を抱いてしまう。曲のアウトロのときに、ストリングスのところまで登っていく吉井を見て、あーあれだ!って思ったし、吉井の指揮からのSubjectiveへの流れも本当に好きすぎる。あそこでさ、弾いてるひとの隣で当て振りしちゃうところとか、もちろん変身!ポーズも、本当にメカラ7を見ているようで、すごく不思議な気持ちになりました。

 

砂の塔が続いたので、新曲でおしまい…なのかな…とか思ったけどまあそんなわけなかったです。吉井がアコギ持って出てきて、お友達と「だよね」「だよね」と頷き合う。もうあれしかない。吉井がギターをじゃーんとストローク。あれしかない!ご丁寧におそその説明してたのおかしかったなー。ひとりひとりに歌わせるつもりだったけど時間がない、なのでまとめて歌えーつって3人に託したのはいいんだけど、けど、アニーが、歌に、入れない(爆笑)もうさ!エマがすごい顔でめっちゃ「いま!いま!」ってゆってるのに「え?え?」てなるの面白すぎたわ!吉井が「本当にドラマーなんでしょうか!」って言ってて笑いました。アニーかわいかったよ(笑)アコギ弾きながら吉井が顎で客を煽るの本当めちゃくちゃかっこいいし、この曲であそこまで客をぶち上げさせる吉井たまんないよね!でもって「センキュー愛しています、アバンギャルドで行こうよ!」

 

昔読んだインタビューで、吉井がこのアバンギャルドのことを「この曲をやるとメンバーが愛おしくなる気持ちに近いような感じになる」って言っていたのを思い出したりして、やっぱりこれをやらないと、年は越せないよね〜!だし、今年の汚れ今年のうちに!だし、武道館、年末、THE YELLOW MONKEYとくればアバンギャルド!ってぐらい、このバンドを象徴する楽曲だよなあと。

 

そしてそのままあかつきにーーーー!!!でASIANへ。このとき、暁に、果てるまで、日本国旗に敬礼を、って言ってくれたのめちゃくちゃうれしかった、うれしすぎてそのあと「暁に目を向けて」って歌ったかどうかを覚えてない!歌ってくれたと思うんだけど!いつもは「暁に背を向けて」なので、武道館で国旗を見ながらこう歌うのが大好きなんだよ…!それにしても、ほんとに吉井はそういうところで絶対はずさない…!降りてきた電飾をどお?って感じで示して、電飾に触れてあっちぃ!みたいになってるのもかわいかったし、花道で匍匐前進したらすごいスピードで急降下していたのも面白かったなー。

 

それにしても、ASIANの強さ!私にとってのSONG OF THE YELLOW MONKEYだし、この武道館でもっとも聞きたかった曲でした。この曲だけは4人にとっといてくれと祈っていた時もあった。その願いがかなって、しかもまたこの武道館であのイエッサー!ができる喜び。満願成就でした。本当に。最後、みんなで写真を撮っていたけど、有賀さんとミッチが両方揃っていたのも、うれしかったです。

 

最後、暗転して、客電がつかないので、なになに、と思ったら映画の特報第2弾。その中で、ホールライヴあとの楽屋でスタッフが「東京ドーム楽しみですね」って言ってカットアウトするという。ドーム!って!言った!と隣のお友達の肩をつかんで揺さぶるわたし。というのも、そのお友達がずーーっと、リベンジっていうなら、ドームをやらなきゃじゃん!と言っていたからなの。ほんとにそうなった!っていうかこの1年、ほんとにそうなった!って何回言ったんや!

 

この翌日、2017年の12月28日の武道館は30周年のBUCK-TICKが使うことが判明したわけですけど、いやでもBUCK-TICKさんでよかったです。思い返せば1997年の12月28日はテレビ局の企画に持ってかれたんだったわね…(笑)そのあとは改修でしばらく使えなかったりするかもだけど、またいつか武道館でもきっとやるだろうし、その間は12月28日にまたどこかで別のことをやったりするかもだし、帰ってきたからといって安心させないというか、何するかわからないのもこのバンドらしいかなという気はします。

 

思えば2006年12月28日、ちょうど10年前に、吉井和哉はここで「きめた!12月28日は毎年おれがここでやる、ここを吉井武道館にする!」と高らかに宣言したのであった。翌年にはTHE YELLOW MONKEYのデビュー15周年に触れ、俺だけでもここでやり続けられたら、と言い、でもやっているうちにいろんな使い方ができるかもしれないしね!と彼は言っていた。そしてバラ色の日々を歌う前に、高らかに「THE YELLOW MONKEYも一緒に!」と叫んだのだった。

 

この10年、吉井和哉が12月28日の武道館を守り続けていてくれた(うち1年は福岡)ことは、私にはすごく大きなことだった。でももう、あのバンドが帰ってきてくれたので、そこにTHE YELLOW MONKEYがいれば、私はそこにいくだけなのだ。押部啓子さんがメカラBOXのブックレットで言っていた、「メカラに対する引きずるような残像」がようやく姿を消した気がします。この夜に起こったいろんなことを、またいつか遠く思い出す日が来るのかな。その時は、ああ、楽しかったねって、思い出せるといいな、そう思います。

 

 

セットリスト
1.MORALITY SLAVE
2.DRASTIC HOLIDAY
3.FAIRY LAND〜電気じかけのナルシス
4.SECOND CRY
5.FINE FINE FINE
6.VERMILION HANDS
7.聖なる海とサンシャイン
8.Four Seasons
9.SHOCK HEARTS
10.RED LIGHT
11.セルリアの丘
12.パンチドランカー
13.Sweet & Sweet
14.太陽が燃えている
15.SUCK OF LIFE
16.Father
17.フリージアの少年
アンコール
1.This is For You
2.真珠色の革命時代(Pearl Light Of Revolution)
3.Subjective Late Show
4.砂の塔
5.アバンギャルドで行こうよ
6.悲しきASIAN BOY

23:20 | comments(4) | -
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