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夢の片道切符

ちょっと固め(いつもよりは)な話をするかもしれない。しないかもしれない。先日東京ドームが両日ソールドになりましたよアナウンスがありましたね!たいへんおめでたい。いやそりゃまあこれから譲渡とかトレードとかいろいろあると思いますが、いったん主催が売り切ったっていうだけでも大したものです。すげえなー、すげえことになってんなー、となんだか遠いまなざしで見ているような感覚のわたしです。いやあなんか、実感ないよ(まだないのかよ!)ドーム2days売り切るって!!

 

というような話がしたかったのではなくて、もうひとつのドーム、今年の12/28のメカラウロコ@ヤフオクドームの話なんですけど、先日FC先行の抽選結果発表がありましたね。めでたく当選!やんややんや。日程が出た瞬間にホテルも取ったし万全の態勢です。
駄菓子菓子!
今回の抽選結果には個人的にもや〜としたことがあり、またそれが局部的な現象ではなかったようなので、そのもや〜は一体何に起因するのかっていうのを考えてみたいと思うのじゃ。考えなくてもいいという声も聞こえてくるような気もするがもう考えちゃったんだからしょうがない。

 

まず、今回は「FCの先行」で申し込みの条件は「申込者が会員であること」。同行者は非会員でもよいが、EMTGのIDを取得し、電話番号と名前の登録が必須である。そして、取り扱いは「電子チケットのみ」。ここ大事です。で、今回このルールに則って申し込みをしたところ、自分が申込者となって同行者(FC会員)を指定したものと、同行者が申込者となって自分を同行者としたものと、どちらもが当選したという事案が結構な数発生しているわけです。かつ、今回クレジットカード決済を選択した人は、当選と同時に決済されるため(まあ、普通そうです)電子チケットで自分の電話番号に2枚チケットがあるという事態になった(私もこのパターンですが、友人がコンビニ振込を選択してくれていたため、正確には重複を免れてます)。そして、その重複したチケットをじゃあどうするのか、というと主催の回答は「トレードに出すしかない」ということらしい。

 

チケットを取る、という行為をするときに、そのチケットが激戦になりそうか(需要と供給のどちらかに秤が傾きすぎていないか)、そもそもその時期に自分が確実に行けると見込めるのか、同行者はどうなのか、そういった要素を皆考慮して申し込みをします。そして申し込みの態様によっても、その取捨選択は変わるでしょう。今回のチケット発売が、通常のプレイガイド先行だったら、同行者の指定もなにもなかったら、もしくは百歩譲って紙チケットの選択肢でもあれば、重複当選者は重複当選自体を「リスク」として負うべき、というのは多分ほとんど異論のないところなんじゃないかと思います。

 

私が今回いちばんそれはどうなのか、と思った点は、「絶対に放出しなければならないとわかっているチケットを二重で販売し、かつ、出口を一か所に狭めていること」です。しかもこの場合の出口は「トレード」で、そのトレードを主催するのはチケット販売の主催と同一であるという。「絶対に放出しなければならない」となぜわかるかというと、EMTGのIDのみならず電話番号を登録させ、かつ電子チケットであるため当該電話番号を持つデバイスにしかチケットを表示させることができないという仕組みを主催から提供しているからです(親子同行者の場合は1つの携帯に2枚表示されるが、そもそも同行者に自分と同じ電話番号を入れるので例外中の例外)。二重で売ったうちのひとつは必ず放出しなければならないと知りながら販売し、その売り場を自社が提供して手数料を取る。
ほんとうにそういうやり方しかなかったんでしょうか?

 

重複管理ができることは、東京ドームの先行の例でも示されていますし、そもそもそのための(重複当選をさせないための)同行者登録だったはずです。友人同士でFCに入っており、どちらもがTHE YELLOW MONKEYを大好き。ライヴの先行を、お互いが申込者となって申し込む。ここまでになんら落ち度はないように私には思えます。どっちか一人だけが申し込むべきで、この申し込み自体がズルい、と言われてしまうと、いやそれは…双方権利を行使しているだけじゃないのか?と思いますし、そもそもその権利(先行予約)が行使できることがFCの売りのひとつなのではないでしょうか?もちろん、そうすることによって1人に複数枚のチケットが行く可能性があり、それが高額転売の温床になっているという指摘はもっともです。でも、だからこそ電話番号とIDを登録させて電子チケットのみに縛るという、高額転売を防止するための措置を取っていたはずです。

 

重複で申し込んでいる以上、たとえ上記のような状況であっても、そのリスクは負うべきだ、と主張される方もいるかもしれませんし、それも一理あるかと思います。それがいやならひとり1枚で申し込めばいい、そうかもしれません。そういうことを今回多くの人が学習した、よってこれは高い授業料として甘んじて受け止めろ、そうするべきなのかもしれません。

 

でもやっぱりどうしても、「ほんとうにこんなやり方しかなかったのか?」という気持ちが消せません。同行者登録をしたのだから、重複当選はないにきまっている、そう考えた私(たち)の考えが甘かったのだとしても、その誹りを受けなければならないとしても、せめて今回計らずも自分の携帯に2枚のチケットが来ることを余儀なくされた対象者には、トレード以外の譲渡の方法を提供してほしいと思うのは間違っているでしょうか?自分の友人や、家族や、近しいひとをがんばって誘えるように。せめて複数の出口を用意してほしいとおもうのはいけないことなのでしょうか?

 

ファンクラブというものに何を求めるかは、ひとによって違うでしょう。私は、正直なところ、ほとんど何も求めていないタイプの人間だと思います。情報の早さも、いまやこれだけSNSが縦横無尽に駆け巡っていて、その中で公式が常に最速で情報出すということ自体ちょっと現実的ではないとすら思っています。メンバー自身の発信する情報はありがたいですが、それがなかったとしてもFCを辞める理由にはならないでしょう。物分かりがいいわけではなく、もうそういった情熱を失ってしまっているといったほうがおそらく近いです。それでもFCに入っているのは、なによりもライヴが見たいから(そのための機会を拡大したいから)、そしてあえてもうひとつあげるとするならば、私はTHE YELLOW MONKEYというものと積極的にかかわっていきたいという意思表示のようなものだと思っているからです。FCに何を求めるかは人の数だけちがっても、このバンドに積極的にかかわっていきたいという意思はきっと皆同じです。FCがなにをすべきかは私にはわかりません。でも、FCが絶対にやっちゃいけないことは、そのファンの積極性を削る行為なんじゃないかと思います。そして今回のことは、システムとしてその積極性を削る行為に限りなく近いと思うのです。

 

こうしたチケットトレードも、電子チケットの仕組みそのものも、まだ発展途上であって、いち早くこうしたシステムを導入しているのは、高額転売を野放しにしたくない、という主催の意識の表れだと思っています。そしてそれは今後、あらゆる興行というものを主催する立場のひとに、すべからく自分のこととして考えてもらいたい問題です。よく言われる、高額転売は誰も損するひとはいないという理論(主催はチケットを売り切っているので損はない、欲しいというひとがより高い金を出しているだけだ)にいつも置いていかれる存在、「ルールを遵守し転売チケットを買わず、結局ライヴを見ることが出来ない」ひとたちのことを自分のこととして考えてほしい。そのためにも、皆がより積極的に利用したいと思える、信頼できるシステムがこの先構築されることを、心から願います。
 

23:03 | comments(7) | -

THE YELLOW MONKEY SUPER FC PARTY 2017 DRASTIC HOLIDAY@レクザムホールに行ってきたのよ

THE YELLOW MONKEYのファンクラブツアー、題してDRASTIC HOLIDAY!最初ファンの皆さんとイベントを…みたいなこと書かれててイベントて…何…と慄いていたら吉井が普通にツアーだよ!それしかできませんよ!と早々に言ってくれて助かりました。短いツアーですがちょうど折り返しあたりで地元香川に来てくれる!つーことで楽しみにしておったのですが、まさかの憂鬱の台風21号到来っていう。遠征組のかたにはなかなか過酷な状況になってしまいましたね…。

 

例によって一切セトリばれを踏んでいないので、やーなにやんのかな!レア祭りっていうし!と期待しておりました。が、1曲目はSubjectiveツアーのときと同じでDRASTIC HOLIDAYなんじゃねーの?と思っていた私。まさかの不愉快な6番街へ始まりとはー!うそー!吉井黒のシャツにパンツ、鮮やかな黄色のジャケット、スニーカーは黒で靴紐だけが黄色といういで立ち。そして!サングラスをかけていた…!あのふぁふぁパーマでサングラス…ちょうお似合い…なんかもけもけしたやつ持ってたよね良く見えなかった。あと不愉快な6番街へ普通にかっこいい…エマがね、なんとも形容しがたい柄のスーツだったんだけど、アクセサリーもじゃらじゃらつけてて、いつも以上にオラオラ感あるうえに、今回メインで(初期曲が多いから?)フライングVを使っていたので男オーラ増し増しな空気だったよ…SUKI…

 

2曲目にSUCK OF LIFE(オリジナルバージョン)!すごいな再結成後のこのSUCKの登板率!ハイキックするときに黄色い靴紐が鮮やかに目立って効果絶大でした。でもって赤裸々GO! GO! GO!で畳みかけだよ〜〜〜いつ何時出ても嬉しい赤裸々…下手の花道に吉井が出て来て、「小指の先からあの世の果てまでキスしていいんだ」で客席のコの手にちゅーってやってはりました。でもって「指切り…してくれよーーーー!!!!」のパターン!ありがとう!!だいすきだ!!!「したはずだーーー!」のパターンも大好きなのでいつかお願いしますね!(強欲)

 

最初のMCで、今日は台風でね、ほんと大変なところを来てくれて…もうずーっと一緒にいよう!台風が去るまで!(いえーいいえーいと盛り上がる客席)とか言ってくれてましたね。いいんだよ…朝までやってもいいんだよ…(無茶言うな)。始めてできたバンドの曲、でLOVERS ON BACKSTREET。これ再結成いっぱつめのツアーでやってくれたからなんかこうして割と冷静に受け止めてるけど、LOVERSてほんと日替わりとかで出たら大騒ぎしてたよなー昔!とか懐かしいことを思い出したのはホールだからかもしれない。とか感慨にふけっていたら!ら!
See-Saw Girl!!!
うっそーーーー!!!YABAI!あっそう!そうですか!そっちの扉開ける感じですか!Smileの時代が来る感じですか!いやーこれ、吉井の書いた歌詞でもかなり好きな部類にはいるやつで、でも「社会の行方よりセクシャルなことが好き/社会の悲鳴よりセクシャルな声が好き」って、なんかもう歌ってくれる気持ちになんないかもなーとか勝手に考えていたこともあったので、思わず座り込むほどうれしかった…。しかも、後ろ向きな姿勢が財産、のときに髪の毛書き上げて腰を突き上げる例の動きをまんまやってくれてほんと…おまえのそういうとこ!好きにならずにいられない!曲の最後でステージ中央でエマに寄り添ってギターのネックぐっと押さえつけてたのよかった(でもシタガミジカイ歌わなかったことない?)。そして私の見間違いでなければエマのくびもとの汗を拭って舐めてたね!あとこの曲はヒーセがどちゃんこかっこいいのだ…ヒーセ今日のお召し物も最高キュートで、黒ベルベットでラペルとカフスがイエローラメのスーツ、シャツはドレッシーなイエロードット…と完全に隙なし態勢だった。さすがでございます!

ここからアコースティックコーナーということで、メンバーにも椅子が用意され、吉井が「ふだんやらないTHE YELLOW MONKEYの楽曲をアコースティックスタイルで」「ちょっとどう?(客席も)座ってみない?」と促し。さくさく座りだす観客に「ほらーすぐ座る」っておぬしが!座れと!言うたんや!「そうだよね座りたいよね、じゃあ俺ら立とうか」アニー「待って俺叩けない」吉井「ストレイキャッツを見習え!」


吉井が1997年のヒーセの誕生日にリリースした…というのであっラブショ―を?これで?と思ったら「カップリングの…」でどびえーーー!!!!!吉井「そりゃそうでしょラブラブショーこれでやらないよ、そんな気の利いたバンドじゃない」あっスイマセン(笑)

 

この曲をリリースしたときは、本当にバンドが上り坂というか、どんどん環境も変わっていって、自分たちの生活も変わっていったころで…でもなんにもなかったときのこと、お金もない、部屋も狭い、そういう時代のこと、あと若いころなにもなかった両親のこととかね、そういうことを考えて、作った気がします、といって、NAI。

 

カップリングに名曲が多いのはTHE YELLOW MONKEYあるある(吉井和哉あるある)だけど、NAIはそのなかでも白眉というか、ほんとうに極めつけの名曲だと思うし、この楽曲を深く愛しているひとがたくさんいるし、私もそのひとりです。吉井和哉の書く楽曲の美しさが結晶となって目に見えるような曲だ。演奏が始まってしばらくしたらぽけーと勝手に涙がぽろん、とこぼれたけど、何かを思い出したとか、悲しいとかじゃなくて、ただ美しさに打たれて涙が出た、という感じだった。

 

ひとつだけ!ダメ出しをさせてもらえるとするならば!吉井ちゃんもうちょっとギター練習しよ!(きびしいファン)

 

次にアコースティックバージョンのO.K.。これ新鮮だったなー。最後O.K.のリフレインになって、それを吉井が例の吐息爆発歌唱で歌うもんだから「あっお前…それを俺らが好きだと知っててその所業…好き…」ってコロッと転がされたわたしだ。

 

このアコースティックコーナーは終始リラックスというか、楽屋モードというか、とにかく吉井!お前が楽しいのはもう、わかったから!と言いたくなるぐらい楽しそうだった。なんかほんと孫を見る目で「よかったねえ、たのしいねえ」と目を細めてしまいそうになった俺である。もともと今日のホールは香川県民ホールで、ネーミングライツで「レクザムホール」となっているわけだが、それを吉井が「今日の会場レクザムなんだよね?」と話を振り、レクザムで合っているのだが、袖から「レグザム」だって言ってるよーうそーどっちだよー楽屋はレクザムだったよね?レクザムのとことレグザムのとことある…って4人がわちゃわちゃ喋るっていう、
ハイきみらが静かになるまで1分かかりました
と小学校教諭の気分になるところであった。最終的に吉井が「よし!中間でいく!」とわけのわからない宣言をし、「REXAM」となんだか発音がいい風な空気を装っていました。何の時間だったんや!で結局話したかったのは、このホールはパンチドランカーっていう解散前にやってたツアーの時に来て、っていうか解散の原因になったツアーなんだけどね!(てへっつ)(おまえその解散ギャグいつまでも許されると思うなよ)その時この会場で具合悪くなっちゃって!袖で倒れて救急車で運ばれたっていう。歩ける歩ける!って言ったのに救急車で運ばれたっていう。でもって、ひとりでやってたときも体調崩してここ飛ばしちゃったことがあって(筆者注:2006年の39ツアーで静岡香川愛媛が吉井の体調不良により振替公演に。ちなみに愛媛はエマの誕生日ライヴになるはずであった)、そんでもう大丈夫だろう!と思ったら今日は台風!でもね、今日はみんながこうしてきてくれたからー、ライヴも無事できるし!もう苦手な感じは払拭した!なので今日はすごく機嫌がいいです、とか言っててかわいかったです。あとエマがソロで飛ばした話のときに「ん?」みたいな顔してたんだけど、突然思い出して「あっそうだったね、あったあった」吉井「あったじゃん、っていうかあなたいたじゃん!」エマ「そうだったー」吉井「ひとりでっつーかふたりでやってたんですけどねB’zみたいに!」よくもそんな口から出まかせを…ww

 

1stアルバムの最初の曲をこれからやるんですけど、1回やったことあるんだけどね?もーずーっとファルセットなもんだから声が全然でなくなってガッサガサになって。帽子叩きつけて「もう二度とやんない!」って(アニー小声で「それべつのときじゃない…」アニーさんそこちょっとkwsk)でも今日はメンバーの皆さんがキーを下げてくれるというので〜と言いながらスツールでくるくるしつつ、しかし、1stは売れなかったねー!と言い始める吉井。しばらく四国これなかったよね、俺の記憶ではSmileの頃まで海峡を渡らせてもらえなかった…とまた!ここで!4人が!一斉に喋る!いやーこのときほんと「今なんの時間…?」てなりつつも、この4人が一斉に喋る(しかもツアーのMCの時間に)っていうのがすごく新鮮だったし、あとなんかもうこっち(観客)置いといて4人がホント楽しそうでしたよ…。キーを下げるためエマがギターにカポをつけているのを紹介しながら吉井「カポって、カポさんが考えたんだよね」エマ「(またなんか言い出した…)うそだよね?」吉井「ホントホント。カポ・タストさんから名前がついたんだよ。じゃ曲行こうか」っておまえ…ほんとに息をするようにホラを…!

 

Song For Night Snailsをやったのはメカラ9でしたが、エマは初めてこの曲をライヴでやれたのが印象深いと当時言っていた記憶があります。個人的にはミラーボール欲しくなっちゃう曲でもあるなー。しかし、途中まで歌ったところで吉井がやおら「このあとアニーの絶品のフィルが入るから、みんなアニーに注目して」(エマもヒーセも注目する)さらに調子に乗った吉井、舞台袖まで捌けて「おれがAh,snail,job…つったらフィルだよ」アニー「ねえちょっと聞きたいんだけどさ、これ今曲の途中だよね?」爆笑。こうなったら止まらない吉井は「これさーフィルのあとになーいすねーるずあーんぷらーすちっくぶぎー、って歌って出てきたらなんか歌謡ショーみたいだよね!」とか言い出すし、挙句アニーに「どうする?一回失敗しとく?」律儀なアニーはちゃんと1回失敗してあげたんだけど、その時に確か「腹に力が入って…」みたいなことを言ったのよ。そしたら吉井が「会陰ね!わかる」とかぶっ込んできて「阿吽じゃなくて会陰です」何言ってんだこの人はと思わず真顔になりました。そのあと延々「会陰て知ってる?ここのね…」場所を説明し「会うに陰って書くんだよ!」と文字を説明し、ほんと何の時間なの。曲の途中ですよね!そんなに4人でわちゃわちゃやってるのが楽しいのか!おっちゃんも楽しいわ!(ダメなファン)もはや何の曲だかわかんなくなった頃合いにようやくAh,snail,job,job,job,…(ひとりエコー)で曲に戻りました…とんだ長丁場!

 

釜山の映画祭に行ってきた話とか、オトトキを四国ではやらないとか(吉井「映画館ないの?イオンは?」あるわ!イオンもあるわ!)ヒーセのおじいちゃんの故郷が高松だとか、じゃあヒーセが映画館作れば?みたいな話になるわ、ほかにもいろいろあったんですけど、ほんとトークの地図…どこ…ってなりました。あとイオンあるよーって客席から飛んだ声に吉井が「よかったねー(棒)」で返したの笑いました。笑いました。

 

菊地兄弟がTHE YELLOW MONKEYの前にキラーメイってバンドでデビューしてるって話を紹介して、網タイツ(ここに来るまでに客席に弁当のひとつも配りたい、弁当と蓋つきのお茶ね、あれもうみなくなったよねーあれと網に入ったミカン!みたいな話をするエマと吉井)とかはいてたよね?エマ「おれはぎりぎり穿いてない」アニー「私は嬉々として穿いてました」吉井「デビューしてどうでしたか、いい思いした?」エマ「うんまあそれなりには」吉井「したんだ!具体的にはどんな」エマ「うーんバブルの頃だったからねえ…」とマジで話始めて慌ててストップをかける吉井「待って!この人結構毒あるから!」「この兄弟はねえ、結構毒持ってんのよ!」アニー、俺はそうでもないと主張するもお兄さんからもヒーセからもブンブン首を振って否定されるの巻。っていうか網タイツ!どこいった!トークの地図今誰が持ってるのー!?

 

で何が言いたかったかというと、アコースティックコーナーをやるにあたって何かカバーを、って話になったんだけど、折角なのでキラーメイのデビュー曲であるFuckin' with a Virginをね!やりたいと思います!と宣言し、みんな歌詞を知らないだろうから!僕が読み上げます!とクリップボードの歌詞を読み上げる吉井…これ、まあちょっと言葉でどう説明したらいいのかわかんないけど、吉井の上に「チョーたのしい!」って吹き出しをつけたくなるほど楽しそうでした。レイノの紹介とかもしてて(真似もしてて)歌う時の声も寄せてたよなー。なんだろうね、ああいうふうにみんなでわっといろんな曲をやってみるみたいな時代や、その空気が楽しかったんだろうなっていうのがよく伝わってくるステージでした。ほんと…「腰が砕けるぜ」のときの吉井の顔をプリントしたいわ…(笑)曲の途中でみんなが立ち上がりかけたので「バージンの人は立って!」と言ったら座り始めるひとがいて(爆笑)あわてて「バージンの人は座って!」とか言いなおしてたのもめちゃ面白かったです。

 

間髪入れずにNeurotic Celebrationへ。大好きーーー!とびきり真っ赤なバナナを真っ赤な会陰に口づけをって歌っててそういう反射神経きらいじゃないぜむしろ好きだぜと思いました。途中のブレイクで、吉井がやおら「この曲はね、昔はここでぼくがI LOVE YOUと何回か言って、黄色い声援が飛んで、それでエマのギターが入るって流れだったんですけど、もう年月も重ねていて声援も…だんだん茶色く…ということで!より黄色い声を出しやすいようにエマさんに…えいんまさんに!えいんまさんに言ってもらいましょう!」気に入ったネタは天丼で使う吉井である。しかもエマがまったく臆さずI LOVE YOU連呼するのでほんと…笑いました。笑いました。基本的に絵に描いたようなgdgdでしたがみんな楽しそうだったのでよしとします(笑)汚いお金はちょと欲しい、って歌ってたかなー歌ってたような気がするんだけどなー。しかし年末感あるなこの曲!

 

続いてイエ・イエ・コスメティック・ラヴ!!!これも!また!Smileの扉が!と狂喜乱舞。イエイエなー、ほんと出ないときは出なかった…(おばあの感想)。間奏でヒーセとエマが中央に寄るところもまんまだったなー。吉井がその時に「昭和30年代生まれ〜!」って煽って、そのあと吉井はドラムのとこ寄って、アニーと「昭和40年代生まれ〜!」ってやってたのかわいいが過ぎました。ほんとSmileなにげに好きな曲多いんだよ…まだ1曲超弩級にすきなやつ出てないんですけどね…これ今回出なかったとなるといつチャンスが…吉井ちゃんお願いしますよ…(ってここで言ってもな!)

 

パールの前に吉井が髪をぐしゃぐしゃとかき乱して、なんつーのあの、濡れた犬みたいに首を振って、ジャンプして歌いだしたのがすごくよかったな。パールの間奏、かがわー!のご当地コールに客席もすごい歓声で応えてて、あのパール独特の、駆けあがっていくセンチメンタリズムにうっかり打たれて本日二度目の涙をぽろりと流してしまった私だよ。パールのおセンチメートルはまったく意図しないところで襲ってくるからこわい!

 

今回はじめてのファンクラブツアーをやってみて、またこういうこともやってみたいと思っています、その時もまた来てね、と吉井が声をかけ、そしてファンクラブの名前になった歌詞が入っているこの曲を、とバラ色の日々へ。いやー、ALRIGHTをのぞけば、これで再結成後のツアーで必ずセトリ入りしているのはSUCKとバラ色ってことになるわけで(たぶん)、バラ色は特にバンド不在の時間にその存在感を増してきた楽曲だというのがよくわかる。

 

アウトロで吉井がマイクを外したので、あかつきにー!かな?と思ったら、太陽がー!燃えているー!だった!ホールは確かに太陽が燃えているが似合うよね〜!エマが下手の花道まで来てくれて、ほんとこのひとそういうところがおさおさ怠りないと思わずにいられないのだけど、1階席の客にアピールしつつ、ふと目線をあげて2階席にびしいっと音のしそうな指差しをくれちゃうところがほんとね…ちょうど延長線上にいたので久しぶりにまともに正面から見た…やっぱヤベエよこのひと…とひとりごちた次第である。でもって吉井は上手の花道で「耳元でささやくのさ」で客にささやこうとしたらマイクがハウって「マイクが〜ハウってる〜」と歌詞を変えていて笑いました。あと何回見ても「同じ場所でまた会おう」でここ、ってステージを指さしてくれるのが本当に大好き!

 

本編最後がALRIGHT。イントロで客を煽るときに年末のライヴのこともふれつつ、おれたちは準備オーライだけど君たちはどう?って投げかけとコールアンドレスポンスからばっつりのタイミングで曲の入りにつなげていくのほんとすごいね。一種の本能なんでしょうね。「ひとつに集めて」のときに吉井が客席を指さすんだけど、アニーがまったく吉井と同じ動きで客席を指してて、そのシンクロ具合が美しかったなー。ここの間奏でメンバー紹介をやってしまうのもすっきりしててよかった。

 

アンコールはわりとあっさりめに、Ziggy StardustとDRASTIC HOLIDAYの2曲。吉井のZiggyは何度か聞いているけど、歌い始めるまえに両手を合わせて捧げるような姿勢をしていたのがとても印象的だった。そして最後にツアータイトルであるDRASTIC HOLIDAY!最後この曲なのすごい不思議な感じ!そして漂う年末感!年末ライヴやるからね、遊びに来てね、そして今日は来てくれてありがとう、気をつけて帰るんだよって曲前に言ってくれてました。終わった後も、ヒーセやエマやアニーがステージ前方まで出てきててハイタッチとかしてて、吉井はうしろでニコニコ見ていて、もっかい気をつけて帰ってね、ケガとか事故とかないようにね、と声をかけてました。うんうんありがとうきみたちもね!最後は鶴ちゃんも入れて5人で(鶴ちゃん鮮やかなイエローのシャツお似合いだった〜)肩を組んで一礼…二礼…三礼までしたところで5人がふははっとわらってのけぞったの、ちょういい光景でした。最後はヒーセとアニーがおっきいハートを手でつくってくれてたよ。ほんとかわいいなきみら!

 

ほんとに楽しいメンバーの顔ばかりにあふれた楽しいツアーでした。FCツアーということで、やっぱり一種独特の、というか、「わかってもらえてる」ひとたちの前でやるツアーという空気感があり、それはたとえば去年のアリーナツアーのような、ぜんぜんTHE YELLOW MONKEYを知らないひとでもぐんぐん巻き込んでいく、みたいなものとはやっぱりちょっと趣が違ったものだったと思います。でも再結成してすぐにそういう「わかってもらえてる」ひとたちに向けてだけのツアーができるなんて、すごいことですよ。で、当然ながらこの「わかってもらえてる」空気の中で培ったものを、年末の大舞台三連発で他者をぐんぐん巻き込んでいく、攻撃型のTHE YELLOW MONKEYにシフトチェンジしていくわけで、楽しみにしていますというほかない。12月はTHE YELLOW MONKEYの季節、今年もそれを味わえそうなのが嬉しい限りです。

 

 

THE YELLOW MONKEY SUPER FC PARTY 2017 DRASTIC HOLIDAYセットリスト
不愉快な6番街へ (Unpleasant 6th Avenue)
SUCK OF LIFE
赤裸々GO! GO! GO!
LOVERS ON BACKSTREET
See-Saw Girl
NAI
O.K.
Song For Night Snails
Fuckin' with a Virgin
Neurotic Celebration
イエ・イエ・コスメティック・ラヴ
パール
バラ色の日々
太陽が燃えている
ALRIGHT 
アンコール
Ziggy Stardust
DRASTIC HOLIDAY

23:58 | comments(10) | -

吉井和哉さんお誕生日おめでとう

昨年放送されたTHE YELLOW MONKEYの「情熱大陸」が、再編集され、GYAOで45分の拡大版で期間限定公開されているというのを公式さんがお知らせくださったので、昨日さっそく見ていたのだが、もともとの放送の尺からするとほとんど倍ぐらいの情報量になっているような感じで、とても見応えがあった。放送されなかったとスタッフブログで書かれていたのは4人まとめてのインタビューの部分だったのかな。最後の「夢」のところでエマが東京オリンピックのセレモニーでやりたいとか言っていてお殿様の夢はでっけえな!と思いました。エマちゃん白シャツちょうお似合いだったね。あとこれは本放送時にも流れてたけど、吉井がもういっかいぼくとバンドやりましょうってメール送った時のメンバーそれぞれの反応で、アニーの半分はにかみながらの「うれしかったですね」が何回聴いてもぐっときちゃう族のわたしだ。ヒーセの上野探訪も長めになってて、よく行ってたお店とかまで紹介してたんだなあ。

 

ラママを訪れたときの、吉井があの半地下の天上の低いステージの真ん中に立って、この縦のラインめちゃくちゃ落ち着く、と言っていたのもよかった。そのあとの、20世紀のことは置いていこうと思っていたけど、置いていっちゃだめでしょ、と思ったという話も。

 

その中で、吉井が「僕がイメージするロックの起承転結というか、そこに今向かっているので。なぜロックをはじめて、どうやって転んで、最後どうやって結ぶか。始めたからにはね」と語っていた。

 

その言葉で思い出したのが、2000年のRIJF、あの雨のフェスのアクトの直後に、吉井がインタビューに答えて言った言葉だ。「どう死ぬか。何をして死ぬか。」

 

THE YELLOW MONKEYがいない間、たくさんの…とはとても言えないが、いくつかのバンドのライヴをワンマンであれ、フェスであれ、見る機会があったけれど、当たり前だけれどバンドにはそれぞれの色合いがある。そしてどんなバンドにも、そこに至るまでの物語があるだろう。中には、そうした物語を超えてなお、ずっときらきらと輝いているバンドもいたし、そのエバーグリーンなきらめきは、私にはとても眩しく見えていたことを思い出す。

 

THE YELLOW MONKEYはもう解散しないと吉井和哉は語り、実際に今彼はそう信じているのだとおもう。けれど、たとえその言葉があっても、彼らの姿を見ているとなんともいえない、一抹の切なさがあるし、それは解散前も解散後も再集結後も変わらないもののひとつだ。その切なさはなんというか、やはりどこかに「どう結ぶか」という部分がその底にあるからかもしれない。それはバンドにも、吉井和哉というひとそのものにも共通する部分であるような気がする。

 

でも結局、わたしはその切なさが多分、心底、好きなんだろう。常葉の輝きをもつものではないが、春になれば芽吹き、夏になれば咲き誇り、秋の寂しさを知り、冬の厳しさに耐える。そういうバンドであり、そういう人間であるひとが。

 

まさかあなたが51歳の誕生日を迎えるまで、こんなにしつこく好きでいるとは!自分でもびっくりです。ずっと好きでいれたらいいなと思います。お誕生日おめでとう。どうか素敵な50代を過ごしてください。そういえば、6年前のFlowers & Powerlight Tourで、吉井和哉は55歳で再ブレイクするとか言ってたの、覚えてますか。55歳で再ブレイク!きっと最高ですね。楽しみにしていますよ!

00:08 | comments(4) | -
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