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Kazuya Yoshii 15th Anniversary Tour 2018 -Let's Go Oh! Honey-@東京国際フォーラムに行ってきたのよ

東京国際フォーラムに行ってきました!F&Pツアー以来のフォーラムですね。あのときだって2daysだったのに、今回1日だけってあんさん、そりゃ(キャパ的に)無茶でっせ感。行くことが出来て本当にありがたい。

 

1階の後ろの方で観ていたので、あんまり表情とか見えないかなと思ったけど、それはそれで楽しいというか、だんだんそれも気にならなくなるというか、むしろ見えてるんじゃね…?って心眼が開くというか、そういうファンなので心ゆくまで楽しめました。セットリストは福岡の初日とまったく同じで、大阪フェスティバルホールではアンコール1曲入れ替えあったみたいだし会員限定もセトリ違うのは知ってたけど、でも個人的にはこの日のセトリでよかったなーって感じです。というか福岡の時にHEARTSやり直したので、やり直さないHEARTSが聴けてうれしかった。声もぜんぜん大丈夫だったつーかむしろ絶好調でよく出てたなー。フォーラムの音響の良さもあるのかもしれないけどご本人もとても気持ちよさそうに歌ってらっさいました。

 

しかし、福岡の時も思ったんですけど、それこそソロ活動15周年で山あり谷ありだったかもしれないが、しかしここにきてこのツアーの吉井のビジュアル力がなんというか、今までとは違う威力があるよね!と声を大にして言いたい私だ。顔立ちが整ってるとか(整ってるけど)背が高いとか(高いけど)そういうことではなしに、髪伸ばしたり派手な衣装着たり文字通りビジュアルで殴りにきてる!って感じじゃないのにこの…ひたひたと押し寄せる「こいつ まじで おとこまえ」感…って私は何を言ってるんでしょうか。いやでもほんと終演後も友人たちに何度も「今更言うのもなんだけどさ…あいつほんとかっこいいよね!」みたいなことを繰り返してしまうのも許してほしい。

 

今回はZEPPベイサイドと新木場以外は会員限定というわけではないが、とはいえこの激戦ぶりからしてほぼほぼ会員の先行でチケットを入手した者の比率がどの会場でも高かろうと推察されるわけで、それもあるのかどうか、吉井もなんとなく「わかってもらえてる」という雰囲気、どこか気を許したような佇まいがあった気がする。私は吉井のそれこそ「タマ獲ったる」みたいなギラついたカッコよさを愛しているんだけど、なんかこの日の吉井はそういった心ゆるした空気が何とも言えず…かわいかった。そうなのかわいかったんです!よ!!

 

今回のツアーあんまりMCなくて、本編のラスト前だったりメンバー紹介の時ぐらいなんだけど、この日は「ちょっとぐらいいいよね…」とか言いながらわりと長くしゃべっていた。それで福岡の時も「今までいろいろ迷惑かけてごめんね」的な話はあったんだけど、「失敗しないとわからないし失敗してもわからなくて」とか「ひとに恵まれてここまでやってこれた」とかそういう話をしたあとに「本当にいろいろ迷惑をかけて、この場を借りてお詫びしたい」とか言い出すのでいやもう和ちゃんどうした!?ってなったし、笑ったし(どこの謝罪会見だよ)、なんなんでしょうねあのひと。面白すぎますね。

 

そのほかにも「吉井和哉のソロの音楽のスタイルって、自分が泥沼にはまったことを作品にしていくみたいなところがあったので、途中身が持たなくなる時もありました」とか、39108の時のことを「あのときすごかったね、『おまえらの穴ちゅー穴を』とかやってたね」と振り付きで振り返ってみたりだとか、あげく「バンドのボーカルの時のキャラがシャツはだけさせてこんな、こんな(身振り手振り)感じだったので、そういうのも出さなきゃって思ってみたりして、だから見てる人もワーッてはしゃいだかと思ったら急に暗くなったりして戸惑ったと思います…」って、いやもうかわいい以外に言葉がない。かわいいか!かわいいか!

 

極めつけはビルマニアのとき、いつも観客のシンガロング煽る場面のね、「生涯愛を捧げる誰かを見つけよう」って歌詞のところでさ、おれ、おれ、ってニコニコしながら自分を指さすっていうあのプレイ。この場にいる人に受け入れられてる自信があるからこそのあの愛嬌。やばいですね。もう永久保存したいもんねあの顔を。ほんとおまえ…そういうとこやぞ!?そういうとこが…好きなんやぞ!?

 

WEEKENDERのときにいつもの癖なのか「今年もおつかれさまー!」とか言い放ったのも笑いました。気が!早い!自分でも「まだ半分だった」っててへぺろしてたけども(ぺろは見えていないが私の心眼がそう言っている)。最初のMCのとき「梅雨に相応しいジメジメした曲がたくさんある!」って宣言したあと「ジメジメしようぜー!」「イエー!」てこれどんなコール&レスポンスなのよっていう。本編最後のときも、「吉井和哉のソロは大半が別れの曲ですが」とか切り出しててウケてたけど、そこで「とびきりの別れの曲を」つってBELIEVEをやったのよかった。

 

BELIEVEの「ひとは皆星になる そのわけはその時わかる」もそうだし、ビルマニアの「いい幻想見よう」とか、ラブピの「ハートのドクロは元気でいる」(右手を胸にあててぐっとにぎってくれるのがほんと、泣ける…)とか、ほんとに、ほんとーーーーに改めて聴いても素晴らしい歌詞を書く人だなっていうのも思いました。いやそれはいつも思ってるんだけどさ。でもこうしてライヴという場所で出会い直すことでまたその思いを強くする感じ。

 

勿論いろいろ思い出しておセンチの花が咲き乱れる瞬間もあったんだけど、それよりもなんというか、一点の曇りもなくたのしく、吉井さんのかっこよさを享受できた時間だったなーと思います。ナポリタンズのメンバーも皆最高でした。終演後友人たちと今までのサポメンの皆さん思い返しながら、ほんとにいろんなひとのおかげでここまできたなー!って感慨にふけりました。ドラムが佳史さんに固まってからは本当にがっちりバンドのグルーヴが出たよね。ジュリアンもひさびさで嬉しかったです。東京では「今日はちょっとザイアクカン…お昼に大きいネコを食べました」「ネコ!?」「あ、ニク、おおきいニク」ってどこのコントだよ!みたいなやりとり再びでしたね。あと吉井が次は「大迫ハンパないって」を言わそう…とか画策してて笑いました。そういえばWINNERがセトリに入ったのはW杯時期ってのは関係あるのかな!ないのかな!

 

福岡の時は本編もアンコールも、客電つききる前に吉井がハケようとしちゃって最後ちゃんと見送れなかったんだけど、そこもちゃんと修正してくれてて、どっちもばいばーいってお見送りできたし、っていうか最後は全員で肩組んでお辞儀してくれてました。うれしいですね。そういうとこ、ファンの空気をちゃんと読んでくれるひとだよなーとおもう。

 

去り際、マイクにむかってひとこと「ありがとう」って言ったのがねえ、またソロの吉井和哉らしいというか。バンドならお決まりのさんきゅーぐんないがくるとこだよね。そのさんきゅーぐんないを聴きたいなって身を捩るほど思っていた時間も過去にはあって、だからこそこうしてシンプルにありがとうと言って去っていく吉井ちゃんにありがとーって手を振れる時間があることがいかにだいじで、貴重なものなのかがわかる。

 

いろいろあったけど、いまはしあわせだ。

 

終演後、友人たちとめっちゃうまい串揚げ屋さんで串揚げホメたり吉井ホメたり、あのツアーのあれはなんだっけ?あのご飯食べたのいつのツアー?とか15年を懐かしくふり返ってぎゃははぎゃははと大笑いして、マジで絵に描いたような最高の時間でした。私のハートのドクロもまだまだ元気。またこんな時間が持てることを気長に楽しみにしています。吉井が冗談で「この年で二股かけるの大変」って言ってたけど、でもたぶん性分的にもね、二足の草鞋をうまいこと履いて手も抜かず気も抜かずみたいなこと、あんまり器用にするタイプにも思えないから、わりとこのツアーのためにがんばってシフトチェンジしてくれたんじゃないかなって妄想してるんだけど、でもこういう受け入れてもらえてるとおもえる場所があるのはきっと吉井さんにとってもうれしくありがたいことなんじゃないかな、そうだったらいいな、そういうことにしとこう、と思っております。ツアーやってくれてありがとう、15周年おめでとう、とっても楽しい時間でした!
 

00:11 | comments(8) | -

Kazuya Yoshii 15th Anniversary Tour 2018 -Let's Go Oh! Honey-@福岡サンパレスに行ってきたのよ

吉井和哉ソロ15周年記念プチツアー初日の福岡にお邪魔してきましたよ!福岡は遠征で何度も足を運んでいるのになにげにサンパレスお初だったわたし。お友達のおかげでとっても見やすいお席だった!ありがたい!ありがとう!以下、具体的な曲名がばんばん出てくるのでセトリバレ回避中の方はお気をつけて!

 

THE YELLOW MONKEYのツアーがとっぱちの5.11復活のカウントダウンに端を発してずっと定刻開演だったので、はてさて吉井ちゃんソロはどうなんでしょうね、と開演前にお友達と話していたのだが、いやー、だって、モンキーで定刻開演しはじめてようやく「時間を守るのって大事だね!」とか言い出したあいつだよ、むりでしょ、などと決め打ちしていた私たち。会場はまだ客電が消えないうちから歓声と拍手、観客も席を立って盛り上がっていて、しかしとはいえまあ押すでしょどうせ、とのんびり構えていたらあーた、ほぼ定時に客電が落ちてまさかの定刻スタートっていう。ごめん吉井ちゃん!どうせ押すとか言っててごめん!

 

派手にぶち上げる感じでくるのかな、しっとり行くのかな、衣装どんなかな、といろいろ想像はしていたんだけど、オープニングのどちゃんこカッコイイSEからまさかシュレッダーで始まるとは意外の介でした。いきなり第一声の吉井の声が裏返ったので一瞬ヒヤリとしたし、前半は結構声がざらついて聴こえるなと思うところもあって、なんだかあのCDJのいやな事件を思い出してしまって、えーん大丈夫かな!と心配したりもしたけれどまあ勿論あんなことにはならなかった。吉井は上下ともに黒一色で、シャツについているゴールドの細いチェーンがアクセントになっていて、すごくシックだった。髪も短いし、色もほとんど染めていないのでは?という感じで、それでも地味、というふうにはならないのがこの人のすごいところだ。

 

2曲目にDo The Flippingがきて、うおっと懐かしい、懐かしいし割とコアなところ持ってくるんだなーと意外に感じました。シュレッダーもそうだったけど、照明がね、ほんと吉井にピンスポ当てるみたいな空気が全然なくて、ストロボフラッシュ炸裂とか、そうそうこういう雰囲気だったねソロのライヴ…と思い出したりしました。3曲めのWEEKENDERは選曲としては意外ではないけど出順としてはもっと後半かと思ってました!っていう。しかしいつ何時でもブチ上がる曲だし、福岡のファンは(開演前の盛り上がりもふくめ)ほんとうに乗せ上手なので、やっぱり初日に相応しい土地だなーと。

 

15周年のプチツアーです、なんか今回チケットとるのがすごく大変だったみたいで、ここにいる人もたいへんな思いをして取ってくれたんじゃないかとおもう、ほんとうにありがとうございます、ってこのMCここだったかな、もっと後半だったかな。いずれにしてもすごく真摯にありがとうと言ってくれていました。いろいろあった15年なので、聴いているみんなもそれを思い出したりするんじゃないかと思います、じめーっとした曲ばっかりだけど!梅雨だけに!じめーっとしてるけど!と笑いながら言って、その中でも明るいふうの曲を…と言ってなんだろ?と思ったらCALIFORNIAN RIDERだった。

 

これもまためちゃくちゃ久しぶりに聴く気がするし、さっきの吉井のMCではないけど、本当にこの日はことあるごとに楽曲と共に過去のいくつかの場面や、そのときの自分の心情を思い出すことになった。CALIFORNIAN RIDERは前やった時にも「ぼくにもさわやかな曲がある!」とえばっていたので吉井さんの中でそういうイメージなんだなと思うと面白い。歌詞の出だしを「小さいマスオくん背番号匙投げて父ちゃんに殴られトランペットのせいだ」って空耳で覚えてしまっているんだけど吉井の歌詞も相当にグダっていたので正解が行方不明。続いてヘヴンリー。これも結構攻めたセトリですよね。

 

絶対やるだろうと思っていたCALL ME、これは本当にいちばん最初のツアーを思い出す。この日に限らず、CALL MEはいつ聴いても、どこかにあの最初のツアーでの、マイクスタンドにしがみつくように歌っていた吉井和哉の姿を思い出す楽曲だ。ソロのライヴでいちばん演奏された楽曲なのではないか?そういう意味でもソロのキャリアにずっと寄り添ってくれた曲だったと思う。

 

母いすゞは吉井和哉のある意味真骨頂のような曲だと個人的に思っているんだけど、この日の母いすゞはまたひときわ凄かった。ボサノバ調のアレンジになっていて、淡々とした歌いっぷりなのに、歌詞で歌われる風情も相俟ってものすごくシアトリカルな空間がうまれていた。間奏で吉井がただ身体を揺らしているだけなのに、ほんとうにこの人の肉体には物語性が染みついているんだなと思い知らされる、大袈裟に言えば一本の短編演劇を見た後のような空気があった。父ジャンとは、の歌詞を2回目は「父親とは」に変えて歌っていて、過去にライヴではそうやって歌っていたことを改めて思い出したりした。

 

HATEはめちゃくちゃ好きなのでやってくれて嬉しかったけど、このあとのクランベリーも含めて、これはマジでどうやらゴリゴリ15年付き合ってきました前提のセットリストだな!と思いました。いやクランベリー一瞬「あれ、これなんだっけ!?知ってるけど(歌えるけど)タイトル出てこない!」てなりましたお恥ずかしい。まあ途中でオー、クランベーリーってやるとこで思い出したけどね(それは思い出したとは言わない)。今回吉井がエレキを持つ楽曲が極端に少ないので、クランベリーの終盤は貴重、貴重。あのがなるように歌うとこ大好き。そこからの点描のイントロで、文字通り客席がわっと沸き立ったし私もヤッターーって思いました。なんで点描てあんなぶち上がるんでしょうね。タンバリン?タンバリンだから?あとこのときでしたっけ、指でクイクイッとこちらを煽って行くぜ福岡ー!つったの。いやこれでぶち上がらないやついないでしょ!

 

とはいえこんなにぶち上がる楽曲なのになんだけど、あろうことかこの点描のしくみで相当に涙ぐんでしまった私。STARLIGHTのツアーの時の自分の状況とか、神戸に見に行った時のこととか思い出して、それであの日も本当に点描でしぬほどぶち上がって、そうして結局のところ私は吉井ちゃんにこうやって一生返せない借金を重ねていくのだわ、と興奮の坩堝のなかで思ったこととか、そういうあれこれを踊りくるいながら思い出してしまったのだった。それにしてもタンバリンを投げるときに袖のスタッフとアイコンタクトしすぎで笑いました。もう投げる投げるって顔が言ってた。そして本当に腰をくねらせて客を煽る吉井は最の高。

 

LOVE & PEACEもやってくれて嬉しかった。つい最近改めて聞き直したりしていて、そしてほんっとうにいい歌詞を書くな!としみじみしていた楽曲だった。ハートのドクロは元気でいる、のときに吉井が右手で心臓の上をぎゅっと握ったのに文字通りハートを鷲掴みにされてしまった。ほんと、なんていい歌詞なんだ。年を重ね時代が変わってもハートのドクロは元気でいる…。そしてやっぱり、この曲とFLOWERは2011年の吉井和哉を思い出す楽曲だし、このひとにとても助けられたし、そういうひとがたくさんいたと思うし、そういう時代を一緒に過ごせたことを思い出す時間だった。

 

血潮はジュリアンのイントロからだったんだけど、ここあれだね、前の曲終わりでもうちょっと間を空けて入ったほうがいい感じがしたな!なんかジュリアンのイントロ聴いているときちょっとどっちつかずの空気になってた気がする。吉井のライヴはバンドでもソロでも曲間というか、曲のつなぎ目の間にすごく神経が行き届いていて、それによって興奮のブースターにどんどん火がつくみたいな感じがあるんだけど、この日はそこまで機能してない感じもあった。まあ初日だからね!血潮のあの吉井の独特の手拍子、ほんとずっと見ていられる、飽きない、とか思いながら見てたな〜(参加してください)。ONE DAYはね、ほんと吉井お気に入りなんだなって思う(笑)この曲の「降りた電車に誰が乗ってたかなんて」ってとこ、いつも聞くたびにバンドのことを思い出していたんだけど、そういう感傷から自由になって聴けるのはまた新しい体験でよかった。Starlightの48回目の反逆だ、を52回目の反逆だ、って歌った後で「まだ51だった!」つったのガチで笑いました。そしてあんときまだ48だったんだなっていう!当たり前だけど!

 

最初のMCのあとはまったくMCをせずにがんがん曲をやっていて(途中オフマイクでありがとー!とかは言っていた)、StarlightのあとにMC…だったかな。なんか、いつももうちょっと余裕あるふうなのに、この時妙にエレカシの宮本せんせいぽさがあるっつーか、あの、あれ、とか大きな手ぶりで話してたりしてたな〜。知ってるひともいるかもだけど、ぼくは中学卒業して東京に出てきて、いい仲間と出会って運よくう…う…(大きい手ぶりをして「売れた」と言わない、なんの抵抗なのか)こうなって、でも一人になってみたら本当にただの、頭の悪い、そそっかしい男で…ほんとうにいろいろ間違えたり、不器用で、いろいろかなしませたりしてほんとうに…ごめんなさい、って、どうしたこの突然の謝罪ってなったんだけど、でもこの時の客席の空気がまあすごく明るくて、なんかそういうシリアスめな言葉も笑い飛ばしちゃう空気があったのがよかった(実際ちょうウケてた。このMCで笑いが起きるところが吉井和哉の素晴らしさ)。

 

本編最後はBELIEVEで、これを本編最後に持ってくるのがちょっと意外でもあり、でも個人的にこの日、いちばん聴きたいと思っていた楽曲なので真から嬉しかったです。ただねー!いやこれご本人も痛恨だとおもうけど、最後、どうにもならないとは思わずに今を駆け抜けたい、が出てこなくて「叫び続けてたい」つっちゃってた。うおううおう。あの歌詞が大好きなだけに惜しい。次回期待しています。

 

今回のライヴはアンコール、っていうより第2部感ありましたね、楽曲も多いし。BEAUTIFULでしっとり始まったあと、ルビーが続いたのでこれまた意外すぎてのけぞりました。めっちゃ久しぶりじゃない?VSのとき、吉井がシャツの袖のボタン外しながら下手(私たちのいる方)にぐいぐい近づいてきたのできゃーーーーシャツにおけるもっとも美味しい瞬間といって過言でないやつをーーーありがとうございますーーーってなった。そしてこれも絶対やるだろうと思っていたビルマニア!あの途中の客に歌を託すところでマイクスタンドこちらに向けてくれる恒例のやつ、吉井がそのあとマイクをスタンドから外してスタンドを放り投げたのが超絶かっこよかった…あいつのスタンドプレイまじ外さない…!

 

WINNERはあのキックの効いたアレンジのほうで、こっちがやっぱり断然好きだなーと思いました。このあとにメンバー紹介だったっけな。ひとりひとり、ナポリタンズのメンバーについていつからのお付き合いか!を含めてカンペガン見しながらご紹介。佳史さんが「すごい古株のようでいちばん日が浅い」とか言ってましたけど、いや佳史さんに収まるまでのドラマー遍歴…紆余曲折したもんな!ってなりますよね。一番変遷が激しくて(それだけドラムに求めるものが大きいとも言える)、でも佳史さんになってから本当に不動なので、この出会いの大きさな〜としみじみ思うます。鶴ちゃんと淳悟くんは同じ39108のツアーからで、というかもうドラム以外はほんとにここで固まった印象だ。ジュリアンの紹介の時、最初に転倒したことを「ハズカシイ…」と言っていたジュリアン。始まる前に大きなチョコレートを食べたことを「ザイカクアン!」と言い放ち、吉井「罪悪感て言いたいみたいです」冷静か!しかもそのあと吉井が「ザイアクカンっていうんだよ」つって指導するも、途中で「ニホンゴヨクワカラナイ」と突き放すやり取りが完全コントでめちゃくちゃ面白かった。バーニーさんがいちばん長いお付き合いなのは言わずもがな。吉井の折々のMCもそうだったし、このメンバー紹介のときもだけど、客席から彼らに送られる拍手が長く長く続くことがけっこうあって、それだけ待っていたファンの存在を感じたし、ステージにいるみんなも嬉しそうで、良い時間だった。

 

ソロもずっとやりたかったんだけど、と口ごもり、やおら「この年でねえ、二股かけるの大変なのよ!」とか言い出したので本当に爆笑したんだけど、いやあーた、かける股があるだけいいじゃないの、かけさせてもらえるうちが花なのよと言いたい私だ。やることをやったらまたソロの新しい曲もつくりたい、でもね、気長に!気長に待って!そんな早いペースで動かないから!って、正直でとってもいいと思います。

 

客席に大きくありがとう、と言ってはじめたHEARTSでまさかのミスがありやり直すっていう、おいー!吉井がバーニーさんのせいにしてたのでいや責任転嫁!(吉井の歌詞がめちゃぐだっていたので)と思ったけどバーニーさんも頭抱えてたからほんとにバーニーさんだったのか!?ONE DAYもそうだし、このHEARTSの「追いつけないほど遠くへいったけど」のところも、いつもバンドを思い出しながら聴いていたな〜という感傷があったし、そういうものを抜きにして、いろんな楽曲とまた向き合える機会があるっていうのはいいものですね。この前のMCがいかにもラストっぽかったので、あれっ新曲やらないのかなまさか?と思ったけど、そんなことなかった。最後はIsland、新曲でした。

 

最初にも書いたけど、この日いくつかの曲で吉井の声がひっかかるようなところがあって、最初は単純に久しぶりのライヴだからかな、とか調子が戻ってないのかな、とか思ってたんだけど、この新曲を聞いたときにあれっと思った。おそらく、この日のどの楽曲よりも声が良く出ていて、しかも文字通りスイートスポットに当たっているようなまっすぐ気持ちのいい伸びのある声だったのだ。なので、単に久しぶりとかそういうことではなく、この新曲こそが今、吉井が歌っててもっとも気持ちのいい音で構成されているからなんじゃないか、つまるところ、過去の楽曲を作った時とそういった声の出し方、声帯、そういうものも変化してるからなんじゃないかと思った。ある意味もっとも、15年という歳月を感じた瞬間だった。そうして、気長に待てと言われた端からなんだけど、またこの新しい音と声にアジャストした吉井和哉の楽曲を聴いてみたいものだと思った。

 

ジュリアンが2曲目で転んでしまったり、鶴ちゃんのイヤモニの装置(?)が途中落っこちてしまったり、まあいろいろと「初日らしい初日」だったなと思います。そうそう、本編最後もアンコール最後も、照明が点ききらぬうちに吉井が袖に捌けてしまって、拍手をじゅうぶんにおくることができなくて残念だったので、次回はそこはもうちょっとたっぷりとお願いしたい。最後までゆっくり見送らせてくれよん。

 

最初のMCで吉井が言っていたように、いろんな楽曲にその時の自分と再び会うような感覚があり、こうした周年記念ならではの感慨がたくさんあったライヴだった。ソロとしては久しぶりでも、ステージ自体が久しぶりなわけではないので、吉井のパフォーマンスもどんどん波に乗っていたし、盛り上げ上手乗せ上手の福岡のオーディエンスは相変わらず最高だったし、楽しくすばらしい初日になったんじゃないかと思います。しかし、TALIをやらなかったのは意外だったな!ファナカンも出なかった(タイトルにHONEYがついてるのに)。こんなふうに終わった後、あれもこれも聞きたかったとなるのも、それだけライヴで沢山の武器をこの15年で鍛えてきたってことなんだろう。

 

とはいえこうしてひとりでステージに立つ吉井和哉、をバンドの再結成を経た今改めて体験すると、同じ人物なのに、見ているわたしの心情も、ステージにいる吉井の佇まいも、ぜんぜん、ちがうよなあ、ということを改めて思いました。こんなにシンプルな恰好をして、ぜんぜんゴージャスでもデコラティブでもなくても、やっぱりこいつめちゃくちゃカッコいいな!とか、しぬほど顔がいいな!とかそんなことも何回も思ったし、でもってこんなにソロの時私は吉井を凝視していたのか…ということに気が付けたのも新鮮でした。

 

15年をおもうとき、どうしてこの、集団に思い入れはするが個人にいれあげることが苦手なわたしが、この人だけはこんなにも飽きずについてこれたんだろう、ということを考えてしまうのだけれど、奇しくも途中で吉井自らが口にしたように、どこか不器用なところがあるのが、それがありつつもこうしてステージに立ち続けているのがこの人のソロワークスの魅力のひとつだったと思う。とはいえ、だ。しかし結局のところ、私はなんにもわからないままなんだろうなということも思った。吉井をひたすら見て、想像して、ときには妄想をたくましくしていたりするが、それは全く本質には程遠く、わかりあっているのですらない。わかりあっているのですらないのに、こんなにも好きでいられることが、ほんとうにすごい。

 

こんなにじっと見ているからかもしれないけど、なんというか吉井和哉という存在は私に言葉を連れてくるんだなあ、と思います。だからこんなに長々と何かを書いてしまうんだろう。そういう存在と15年付き合ってこられたことは私の人生の大きな幸運のひとつでした。15周年おめでとう。これからもどうぞよろしく。

 

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